44 / 190
道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです
平和が一番なんですが
しおりを挟む
【あぁぁー、それはもしや……時空に関する事柄じゃからのぅ】
ばぁちゃんが取り出したペンダントを、まじまじと見る金色のお兄さん。
「ここまでチートじゃなくてもいいんだ。
荷馬車2~3台分でも、時間停止じゃなく、限りなくゆっくりとか。
これから旅を続けて行くのに、大荷物を持ち歩くのは、まだまだ子供のユズリハには大変なんだよ。
これはアタシ専用だからユズリハには譲れないし。なんとかならないかい?」
ばぁちゃんが力説している。
【うむ、少々時間を貰おうか。枯れたとはいえ精霊を宿す精霊樹の能力を引き出せば、あるいは…】
「本当かい?!ありがとう!助かるよ!!ユズリハもお礼をお言い」
「ばぁちゃん、つまり、僕だけの秘密の宝物入れ、って事だよね?!だよね!!
めっちゃ嬉しい!!ありがとうございます!!!」
僕は飛び跳ねて喜んだあと、おもいっきりお辞儀をした。もう、ぺったん、って、頭が足につくぐらい。
【おおぅ、そうか、そこまで嬉しいものか。それは我らも頑張らねばのぅ】
金色のお兄さんは、ニコニコと笑っている。
【そんなに良いものなら、もうひとつ、頼みを聞いてくれないかしら?】
青色のお姉さんが話しかけてくる。
「ハイ!出来ることなら、喜んで!!」
僕は手を上げてにっこにこで答える。
【エリクサーをもう少し分けて欲しいの。私達もまだ本調子じゃないし、新たな精霊樹にも、もう少し栄養があったらいいと思うのよ】
片手を頬に当てながら憂い顔する青色のお姉さん。
「ばぁちゃん!材料ってまだあるの?僕、作るよ!!」
ばぁちゃんの裾を掴んで聞いてみる。
「うーん、ユズリハ、3日連続で魔力切れで倒れる気かい?それはちょっとオススメしないねぇ。
精霊王様方、それはすぐに必要かい?アタシが作ったものでも構わないのかい?」
ばぁちゃんが僕の頭を撫でながら、精霊王さま達に聞いている。
【ああ、そうね、坊やは2日続けて魔力切れで倒れてるのね。
じゃぁ、坊やには、体調を万全にして貰って、3日後、私達の事を考えながら、私達のためのエリクサーを作ってくれないかしら?
で、そちらの大人のハイエルフは、今日から出来るだけ沢山、精霊樹のためのエリクサーを作るって事でどうかしら?】
青色のお姉さんの提案に
「アタシでいいならいくらでも作るよ!ユズリハも3日あったら、ご飯を沢山食べてゆっくり過ごせば大丈夫だろう。いいかい?ユズリハ?」
「うん!!僕、精霊王さまのために、さいっこうのエリクサー作るよ!!」
僕は拳を突き上げ、元気いっぱい答える。
【じゃぁ、3日後、また会いましょう!】
【うむ、3日後、だな】
そう言って、精霊王さま達はキラキラと消えていった。
「とりあえず、エリクサー作るのに竈が必要だ。一旦帰ろうか」
洞穴に帰ってきて、ばぁちゃんがエリクサーを作りはじめ、僕は最初予定してたブラッシングを始める。
わびすけ!毛が舞う、毛が!
かえでともみじはそれを追いかけて遊び、もみじは体力がないのか、すぐにお昼寝をし、ムクは順番待ちの間、草を食べている。
ああ、平和だー。
そして、次の日も、
やって来たリスさんに、ばぁちゃんは「鍋がないんだよ!鍋が!冷ましてる間、次のを作れ、って?!そう言うなら、鍋、持ってこいや!!」と言いながら、うちの鍋でエリクサーを作り、
僕はもみじの魔力制御を見ながら、ここの森で取れたベリーでジャムを作ってたら、リスさんに味見と称して半分食われ、怒ったばぁちゃんがリスさんを追いかけ回し、わびすけも面白がって後を追ってたり
また次の日は、
「鍋の形してりゃ良いってもんでもないんだよ?!ちゃんと耐熱性有るんだろうね?!火から下ろした直後の液体、ぶっこんでも割れないんだろうね?!!」
木製の大鍋の形をしたものを持ってきたリスさんに、ばぁちゃんが耐熱性を確認したのに
「イケルわよ!」
と、大見栄切ったリスさんの言葉に、半信半疑ながら、出来上がったエリクサーをどぼどぼと木の鍋に移したばぁちゃん。
ばっくり割れて、エリクサー1鍋無駄にして、またもやリスさんとばぁちゃんの追いかけっこが始まり、
こぼした地面から草花が百花繚乱咲き乱れ、なんか、うねうねと僕に絡み付いてくる根っこと、それを食べて撃退しようとするムクとの攻防を見た栗之助の爪が炸裂しながらの遠吠えに、ばぁちゃんが慌てて戻って来て「何でトレントが生えてるんだい?!」って、桜子の雷で撃退出来たり。
あれー?平和、どこ行った?
ばぁちゃんが取り出したペンダントを、まじまじと見る金色のお兄さん。
「ここまでチートじゃなくてもいいんだ。
荷馬車2~3台分でも、時間停止じゃなく、限りなくゆっくりとか。
これから旅を続けて行くのに、大荷物を持ち歩くのは、まだまだ子供のユズリハには大変なんだよ。
これはアタシ専用だからユズリハには譲れないし。なんとかならないかい?」
ばぁちゃんが力説している。
【うむ、少々時間を貰おうか。枯れたとはいえ精霊を宿す精霊樹の能力を引き出せば、あるいは…】
「本当かい?!ありがとう!助かるよ!!ユズリハもお礼をお言い」
「ばぁちゃん、つまり、僕だけの秘密の宝物入れ、って事だよね?!だよね!!
めっちゃ嬉しい!!ありがとうございます!!!」
僕は飛び跳ねて喜んだあと、おもいっきりお辞儀をした。もう、ぺったん、って、頭が足につくぐらい。
【おおぅ、そうか、そこまで嬉しいものか。それは我らも頑張らねばのぅ】
金色のお兄さんは、ニコニコと笑っている。
【そんなに良いものなら、もうひとつ、頼みを聞いてくれないかしら?】
青色のお姉さんが話しかけてくる。
「ハイ!出来ることなら、喜んで!!」
僕は手を上げてにっこにこで答える。
【エリクサーをもう少し分けて欲しいの。私達もまだ本調子じゃないし、新たな精霊樹にも、もう少し栄養があったらいいと思うのよ】
片手を頬に当てながら憂い顔する青色のお姉さん。
「ばぁちゃん!材料ってまだあるの?僕、作るよ!!」
ばぁちゃんの裾を掴んで聞いてみる。
「うーん、ユズリハ、3日連続で魔力切れで倒れる気かい?それはちょっとオススメしないねぇ。
精霊王様方、それはすぐに必要かい?アタシが作ったものでも構わないのかい?」
ばぁちゃんが僕の頭を撫でながら、精霊王さま達に聞いている。
【ああ、そうね、坊やは2日続けて魔力切れで倒れてるのね。
じゃぁ、坊やには、体調を万全にして貰って、3日後、私達の事を考えながら、私達のためのエリクサーを作ってくれないかしら?
で、そちらの大人のハイエルフは、今日から出来るだけ沢山、精霊樹のためのエリクサーを作るって事でどうかしら?】
青色のお姉さんの提案に
「アタシでいいならいくらでも作るよ!ユズリハも3日あったら、ご飯を沢山食べてゆっくり過ごせば大丈夫だろう。いいかい?ユズリハ?」
「うん!!僕、精霊王さまのために、さいっこうのエリクサー作るよ!!」
僕は拳を突き上げ、元気いっぱい答える。
【じゃぁ、3日後、また会いましょう!】
【うむ、3日後、だな】
そう言って、精霊王さま達はキラキラと消えていった。
「とりあえず、エリクサー作るのに竈が必要だ。一旦帰ろうか」
洞穴に帰ってきて、ばぁちゃんがエリクサーを作りはじめ、僕は最初予定してたブラッシングを始める。
わびすけ!毛が舞う、毛が!
かえでともみじはそれを追いかけて遊び、もみじは体力がないのか、すぐにお昼寝をし、ムクは順番待ちの間、草を食べている。
ああ、平和だー。
そして、次の日も、
やって来たリスさんに、ばぁちゃんは「鍋がないんだよ!鍋が!冷ましてる間、次のを作れ、って?!そう言うなら、鍋、持ってこいや!!」と言いながら、うちの鍋でエリクサーを作り、
僕はもみじの魔力制御を見ながら、ここの森で取れたベリーでジャムを作ってたら、リスさんに味見と称して半分食われ、怒ったばぁちゃんがリスさんを追いかけ回し、わびすけも面白がって後を追ってたり
また次の日は、
「鍋の形してりゃ良いってもんでもないんだよ?!ちゃんと耐熱性有るんだろうね?!火から下ろした直後の液体、ぶっこんでも割れないんだろうね?!!」
木製の大鍋の形をしたものを持ってきたリスさんに、ばぁちゃんが耐熱性を確認したのに
「イケルわよ!」
と、大見栄切ったリスさんの言葉に、半信半疑ながら、出来上がったエリクサーをどぼどぼと木の鍋に移したばぁちゃん。
ばっくり割れて、エリクサー1鍋無駄にして、またもやリスさんとばぁちゃんの追いかけっこが始まり、
こぼした地面から草花が百花繚乱咲き乱れ、なんか、うねうねと僕に絡み付いてくる根っこと、それを食べて撃退しようとするムクとの攻防を見た栗之助の爪が炸裂しながらの遠吠えに、ばぁちゃんが慌てて戻って来て「何でトレントが生えてるんだい?!」って、桜子の雷で撃退出来たり。
あれー?平和、どこ行った?
53
あなたにおすすめの小説
授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草
ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)
10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。
親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。
同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……──
※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました!
※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました
斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。
白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。
その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。
それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。
やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり――
白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。
身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
不器量で可愛げが無くて僻みっぽくて小賢しい私の話
あんど もあ
ファンタジー
王太子が真実の愛とか言って婚約破棄を宣言。廃太子と決まりました。おかげで妹の私に王太子になれと言われたのですが、不器量で可愛げが無くて僻みっぽくて小賢しくて政略結婚の役にも立たないと言われていた私がですか?
とある中年男性の転生冒険記
うしのまるやき
ファンタジー
中年男性である郡元康(こおりもとやす)は、目が覚めたら見慣れない景色だったことに驚いていたところに、アマデウスと名乗る神が現れ、原因不明で死んでしまったと告げられたが、本人はあっさりと受け入れる。アマデウスの管理する世界はいわゆる定番のファンタジーあふれる世界だった。ひそかに持っていた厨二病の心をくすぐってしまい本人は転生に乗り気に。彼はその世界を楽しもうと期待に胸を膨らませていた。
【完結】勇者と国王は最悪。なので私が彼らを後悔させます。
凛 伊緒
ファンタジー
「お前はこのパーティーに相応しくない。今この場をもって、追放とする!それと、お前が持っている物は全て置いていってもらうぞ。」
「それは良いですわね、勇者様!」
勇者でありパーティーリーダーのゼイスに追放を宣言された。
隣にいる聖女メーシアも、大きく頷く。
毎日の暴行。
さらに報酬は平等に分けるはずが、いつも私だけかなり少なくされている。
最後の嫌味と言わんばかりに、今持っている物全てを奪われた。
今までの行いを、後悔させてあげる--
誰にも口外できない方法で父の借金を返済した令嬢にも諦めた幸せは訪れる
しゃーりん
恋愛
伯爵令嬢ジュゼットは、兄から父が背負った借金の金額を聞いて絶望した。
しかも返済期日が迫っており、家族全員が危険な仕事や売られることを覚悟しなければならない。
そんな時、借金を払う代わりに仕事を依頼したいと声をかけられた。
ジュゼットは自分と家族の将来のためにその依頼を受けたが、当然口外できないようなことだった。
その仕事を終えて実家に帰るジュゼットは、もう幸せな結婚は望めないために一人で生きていく決心をしていたけれど求婚してくれる人がいたというお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる