58 / 563
溺愛に、振り回される?振り回す?
買うわ!!
次の日、私とお兄様は、朝から沢山の商品の前で困惑していた。
「さぁさぁ、エミリオくんとユーディリアちゃんに似合う物をバンバン見せてちょうだいなっ!!」
夫人は最初っからテンションMAX。
「お義姉様、どっから見つけて来たの、この子達?!
センバが惚れ込むのもわかるわぁ、これは、美術品になる位の顔の良さよ?!」
「顔の良さだけじゃないのよ?!とっても素直で可愛いんだから!!!」
「それはディだけでしょう」
「何言ってるの?!エミリオくんのユーディリアちゃんを一途に守る姿は、国宝級よ?!
貴方達、少しは自分の価値を上方修正しなさい!!
さぁさぁ、気を取り直して、今日は買うわよ!」
「「夫人、落ち着いて?」」
お兄様と二人、コテンと首をかしげると、「「キャーーー!!」」と黄色い悲鳴が上がりました。
「お義姉様、なにあれ、可愛すぎるんですけど?!」
「そうでしょう、そうでしょう。初めて双子のシンクロを見た時は、身悶えるのを悟られないようにするのに苦労したのよ。淑女の猫と仮面、総動員したわ!!」
きゃいきゃいと楽しげに夫人と話しているのは、センバの商品を一手に取り扱ってるセンバ商会の会長夫人で、辺境伯様の妹さんとのこと。
「ヒサギ・センバよ。子爵家よ。センバの直営店で、一族でやってるって分かった方が良いでしょう。
だから、センバが持ってた子爵家を私がついで、旦那に婿に入って貰って、商会してるのよ。
これもお義姉様の尽力のおかげよ!」
「それまでは、センバの人の良さにつけ込まれてた感じだったものね。
商人気質の貴女が居てくれたからこそ出来た事でもあったのよ。
うちの旦那みたいなのしか居なかったら、それこそすぐ倒産だもの」
「「ねぇ~」」
二人で仲良くうなずき有っている。
「イチイの祝賀パーティーで貴方達を紹介したかったけど出来なかったから、今日、顔合わせ出来て良かったわ。
沢山持ってきてくれてありがとう。
あ、そうそう、この子達だけじゃなくて、イチイも、アカシアもお揃いにしたいのよ。そこも踏まえて、
さ、ヒサギのセンスでは、どれがオススメ?」
「え?じゃぁ、イチイも連れて来て?」
「ダメよ!エミリオくんと一緒に居ると鼻血が出るのよ!商品ダメになっちゃうじゃないの!」
「ええぇ?そんなんでお揃いとか着たら、死ぬんじゃないの?」
「今、リハビリ中なの。双子に慣れる特訓中よ!出来たら、婚約して貰うんだから!!」
「まぁまぁ!それはおめでたいわ!!ってか、あの野生児とこの美術品が婚約して大丈夫なの?!」
「イチイの淑女教育の、のびしろに期待よ!エミリオくんという特大ご褒美の前に、敵前逃亡は許さないわ♪」
「…イチイ頑張れって、伝えておいてくれる?
で、ドレスだけど、正直にいうと、うちじゃドレスはそこまで扱ってないから、やっぱり、アスビル商会にはかなわないのよねぇ」
「あ、クソババァの実家。
そりゃそうだ。あのクソババァ、ディをモデルにドレス作ってるんだもの。良いもの出来て当然」
「エ、エミリオくん…」
「ああ、デザイナーが夫人だって話だけど、貴方達のお母様だったの?」
私達はコクリとうなずいた。
「じゃぁ、ドレスとか沢山持ってるんじゃないの?」ヒサギ様が問いかけます。
私達はお互い苦笑いして「「いいえ」」と答えます。
「あのクソババァ、ディに試作品着せて最終調整してるんだ。
だから、ディが着てみて良かったヤツは、全部商会に持って行って、サイズ調整して売ってる。
微妙なヤツは、それこそ直すのに持っていって、良くなってから売ってる。
だから、我が家には必要なドレスしかないよ」
「私、マネキンなんです」「ディ…」
「大丈夫ですよ、お兄様。だから、私、いろんなドレス着るだけは着てるので、目は肥えてるんです!」
私は、サムズアップを決めた。
「しゃべってる内容が悲しいのに、行動が陽気とか、脳の処理が追い付かない」
ヒサギ様が頭を抱えます。
「それもディの魅力です」
真面目な顔して答えるお兄様、恥ずかしいです、やめてくださいまし。
「さぁさぁ、エミリオくんとユーディリアちゃんに似合う物をバンバン見せてちょうだいなっ!!」
夫人は最初っからテンションMAX。
「お義姉様、どっから見つけて来たの、この子達?!
センバが惚れ込むのもわかるわぁ、これは、美術品になる位の顔の良さよ?!」
「顔の良さだけじゃないのよ?!とっても素直で可愛いんだから!!!」
「それはディだけでしょう」
「何言ってるの?!エミリオくんのユーディリアちゃんを一途に守る姿は、国宝級よ?!
貴方達、少しは自分の価値を上方修正しなさい!!
さぁさぁ、気を取り直して、今日は買うわよ!」
「「夫人、落ち着いて?」」
お兄様と二人、コテンと首をかしげると、「「キャーーー!!」」と黄色い悲鳴が上がりました。
「お義姉様、なにあれ、可愛すぎるんですけど?!」
「そうでしょう、そうでしょう。初めて双子のシンクロを見た時は、身悶えるのを悟られないようにするのに苦労したのよ。淑女の猫と仮面、総動員したわ!!」
きゃいきゃいと楽しげに夫人と話しているのは、センバの商品を一手に取り扱ってるセンバ商会の会長夫人で、辺境伯様の妹さんとのこと。
「ヒサギ・センバよ。子爵家よ。センバの直営店で、一族でやってるって分かった方が良いでしょう。
だから、センバが持ってた子爵家を私がついで、旦那に婿に入って貰って、商会してるのよ。
これもお義姉様の尽力のおかげよ!」
「それまでは、センバの人の良さにつけ込まれてた感じだったものね。
商人気質の貴女が居てくれたからこそ出来た事でもあったのよ。
うちの旦那みたいなのしか居なかったら、それこそすぐ倒産だもの」
「「ねぇ~」」
二人で仲良くうなずき有っている。
「イチイの祝賀パーティーで貴方達を紹介したかったけど出来なかったから、今日、顔合わせ出来て良かったわ。
沢山持ってきてくれてありがとう。
あ、そうそう、この子達だけじゃなくて、イチイも、アカシアもお揃いにしたいのよ。そこも踏まえて、
さ、ヒサギのセンスでは、どれがオススメ?」
「え?じゃぁ、イチイも連れて来て?」
「ダメよ!エミリオくんと一緒に居ると鼻血が出るのよ!商品ダメになっちゃうじゃないの!」
「ええぇ?そんなんでお揃いとか着たら、死ぬんじゃないの?」
「今、リハビリ中なの。双子に慣れる特訓中よ!出来たら、婚約して貰うんだから!!」
「まぁまぁ!それはおめでたいわ!!ってか、あの野生児とこの美術品が婚約して大丈夫なの?!」
「イチイの淑女教育の、のびしろに期待よ!エミリオくんという特大ご褒美の前に、敵前逃亡は許さないわ♪」
「…イチイ頑張れって、伝えておいてくれる?
で、ドレスだけど、正直にいうと、うちじゃドレスはそこまで扱ってないから、やっぱり、アスビル商会にはかなわないのよねぇ」
「あ、クソババァの実家。
そりゃそうだ。あのクソババァ、ディをモデルにドレス作ってるんだもの。良いもの出来て当然」
「エ、エミリオくん…」
「ああ、デザイナーが夫人だって話だけど、貴方達のお母様だったの?」
私達はコクリとうなずいた。
「じゃぁ、ドレスとか沢山持ってるんじゃないの?」ヒサギ様が問いかけます。
私達はお互い苦笑いして「「いいえ」」と答えます。
「あのクソババァ、ディに試作品着せて最終調整してるんだ。
だから、ディが着てみて良かったヤツは、全部商会に持って行って、サイズ調整して売ってる。
微妙なヤツは、それこそ直すのに持っていって、良くなってから売ってる。
だから、我が家には必要なドレスしかないよ」
「私、マネキンなんです」「ディ…」
「大丈夫ですよ、お兄様。だから、私、いろんなドレス着るだけは着てるので、目は肥えてるんです!」
私は、サムズアップを決めた。
「しゃべってる内容が悲しいのに、行動が陽気とか、脳の処理が追い付かない」
ヒサギ様が頭を抱えます。
「それもディの魅力です」
真面目な顔して答えるお兄様、恥ずかしいです、やめてくださいまし。
あなたにおすすめの小説
【完結】カノン・クライスラーはリンカネーション・ハイである。~回数制限付きでこの世界にある魔法なら何でも使えるという転生特典を貰いました
Debby
ファンタジー
【最終話まで予約投稿済み】
カノン・クライスラーは、辺境に近い領地を持つ子爵家の令嬢である。
頑張ってはいるけれど、家庭教師が泣いて謝るくらいには勉強は苦手で、運動はそれ以上に苦手だ。大半の貴族子女が16才になれば『発現』するという魔法も使えない。
そんなカノンは、王立学園の入学試験を受けるために王都へ向かっている途中で、乗っていた馬車が盗賊に襲われ大けがを負ってしまう。危うく天に召されるかと思ったその時、こういう物語ではお約束──前世の記憶?と転生特典の魔法が使えることを思い出したのだ!
例えそれがこの世界の常識から逸脱していても、魔法が使えるのであれば色々試してみたいと思うのが転生者の常。
リンカネーション(転生者)・ハイとなった、カノンの冒険がはじまった!
★
覗いてくださりありがとうございます(*´▽`人)
このお話は「異世界転生の特典として回数制限付きの魔法をもらいました」を(反省点を踏まえ)かなり設定を変えて加筆修正したものになります。
異世界で悪役令嬢として生きる事になったけど、前世の記憶を持ったまま、自分らしく過ごして良いらしい
千晶もーこ
恋愛
あの世に行ったら、番人とうずくまる少女に出会った。少女は辛い人生を歩んできて、魂が疲弊していた。それを知った番人は私に言った。
「あの子が繰り返している人生を、あなたの人生に変えてください。」
「………はぁああああ?辛そうな人生と分かってて生きろと?それも、繰り返すかもしれないのに?」
でも、お願いされたら断れない性分の私…。
異世界で自分が悪役令嬢だと知らずに過ごす私と、それによって変わっていく周りの人達の物語。そして、その物語の後の話。
※この話は、小説家になろう様へも掲載しています
ぽっちゃり令嬢の異世界カフェ巡り~太っているからと婚約破棄されましたが番のモフモフ獣人がいるので貴方のことはどうでもいいです~
翡翠蓮
ファンタジー
幼い頃から王太子殿下の婚約者であることが決められ、厳しい教育を施されていたアイリス。王太子のアルヴィーンに初めて会ったとき、この世界が自分の読んでいた恋愛小説の中で、自分は主人公をいじめる悪役令嬢だということに気づく。自分が追放されないようにアルヴィーンと愛を育もうとするが、殿下のことを好きになれず、さらに自宅の料理長が作る料理が大量で、残さず食べろと両親に言われているうちにぶくぶくと太ってしまう。その上、両親はアルヴィーン以外の情報をアイリスに入れてほしくないがために、アイリスが学園以外の外を歩くことを禁止していた。そして十八歳の冬、小説と同じ時期に婚約破棄される。婚約破棄の理由は、アルヴィーンの『運命の番』である兎獣人、ミリアと出会ったから、そして……豚のように太っているから。「豚のような女と婚約するつもりはない」そう言われ学園を追い出され家も追い出されたが、アイリスは内心大喜びだった。これで……一人で外に出ることができて、異世界のカフェを巡ることができる!?しかも、泣きながらやっていた王太子妃教育もない!?カフェ巡りを繰り返しているうちに、『運命の番』である狼獣人の騎士団副団長に出会って……
伯爵令嬢アンマリアのダイエット大作戦
未羊
ファンタジー
気が付くとまん丸と太った少女だった?!
痩せたいのに食事を制限しても運動をしても太っていってしまう。
一体私が何をしたというのよーっ!
驚愕の異世界転生、始まり始まり。
貧乏で凡人な転生令嬢ですが、王宮で成り上がってみせます!
小針ゆき子
ファンタジー
フィオレンツァは前世で日本人だった記憶を持つ伯爵令嬢。しかしこれといった知識もチートもなく、名ばかり伯爵家で貧乏な実家の行く末を案じる毎日。そんな時、国王の三人の王子のうち第一王子と第二王子の妃を決めるために選ばれた貴族令嬢が王宮に半年間の教育を受ける話を聞く。最初は自分には関係のない話だと思うが、その教育係の女性が遠縁で、しかも後継者を探していると知る。
これは高給の職を得るチャンス!フィオレンツァは領地を離れ、王宮付き教育係の後継者候補として王宮に行くことになる。
真面目で機転の利くフィオレンツァは妃候補の令嬢たちからも一目置かれる存在になり、王宮付き教師としての道を順調に歩んでいくかと思われたが…。
追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす
遊鷹太
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。
【最強モブの努力無双】~ゲームで名前も登場しないようなモブに転生したオレ、一途な努力とゲーム知識で最強になる~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
アベル・ヴィアラットは、五歳の時、ベッドから転げ落ちてその拍子に前世の記憶を思い出した。
大人気ゲーム『ヒーローズ・ジャーニー』の世界に転生したアベルは、ゲームの知識を使って全男の子の憧れである“最強”になることを決意する。
そのために努力を続け、順調に強くなっていくアベル。
しかしこの世界にはゲームには無かった知識ばかり。
戦闘もただスキルをブッパすればいいだけのゲームとはまったく違っていた。
「面白いじゃん?」
アベルはめげることなく、辺境最強の父と優しい母に見守られてすくすくと成長していくのだった。