《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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学園へ

幕間 王都に残った者達 2

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ハジカミ視点


夜中にエミリオ様達をお見送りした際、
女子寮の寮母さんが確認のためにユーディリアお嬢様達と一緒にやってきた。
「ウソをついて脱走する者も居ないわけじゃない」
って、女子寮でかよ、不埒なヤカラはどこにでもいるんだな。

「あんな学園に入ったばかりの小さい子が駆り出されるのかい…」
寮母さんもおかしいと思いますよね?!
思わず寮母さんの顔をガン見しましたとも。

「エアトル家の双子、兄の方って、こないだの決闘騒ぎで凄かった子だろう?
それでも、魔物が相手じゃ勝手が違うだろう?
アンタも心配だろうね。待つ身は、待つ身のツラさがあるよね。
あの子達が帰って来る場所のために、アンタも頑張りな」

寮母さんに、頭をぐりぐり撫でられちゃったよ!!

そうなんだよ!オレが行った方が早く確実に終わるのに!!
エミリオ様は、貴族の務めって、ご自分でなさるんだよ!!

クッソ!!涙じゃない、目から汗が出るんだよ!!


その後エアトル侯爵家に戻り、ミツバと先生、セバスさんとアンさんを叩き起こした。
皆に事情を説明し、オレが居ない時に鳥が飛んで来たら先生なら鳥を扱えると判明、お願いした。

「エミリオぼっちゃま、ユーディリアお嬢様が怪我なくご無事ですように」
アンさんはその場で泣き崩れ、セバスさんの握り拳は震えていた。

仮眠を取って、支度をして、センバのお屋敷へ向かう。
門番に不思議がられたが、緊急の用件だ、とイチイお嬢様にお手紙を渡してくれと頼む。
もし、夫人にお会い出来るようなら、ここで待つ、と伝言をお願いするも、
あまりに朝早いため、1時間後に来るように言われた。

そこで、センバ商会に顔を出し、そこで〝守護天使〞と伝言。
1時間後にセンバ辺境伯夫人にお会いして事情を説明する約束をしたから、もし可能なら、お屋敷へ来て欲しい旨を伝える。

一旦エアトルの屋敷に帰るも、鳥はまだ来ていなし、クズ共も起きていない。
愛人の娘様は規則正しく起きて勉強も頑張っているから、あの娘だけは使用人皆で真っ当に育てて行こうと団結している。
今頃、ミツバが事情を説明しているだろう。

オレも少々腹ごしらえして、センバのお屋敷へ出かける。


センバのお屋敷で通された部屋で、セイラー夫人は優雅に椅子に腰掛け

イチイお嬢様が駆け出した状態のまま、凍って鎮座していた。

「まず、説明して?」「ハイ!!!」

その瞬間、
バーーーーーンと扉が開き、ヒサギ様が登場。
「守護天使って聞いたわ!!何があったの?!」

良いタイミングです、ヒサギ様。

イチイお嬢様が居る時にホネは登場しているため、ホネはセンバ公認になっている。隠さなくて良いのは楽だ。

ホネが、領地内で魔物が大量発生したことを感知したこと。
領地軍では対処仕切れないだろうこと。
その発生原因が、オレ達の不始末、あの噂であること。
でも、そんなに早く領地に伝わるのがおかしいため、王家の思惑が絡んでいるんじゃないかとエミリオ様は疑っていること。
だから、領地のために働いてると実際に見せるために、ユーディリアお嬢様とシラヌイ様も連れて行ったこと。
王家の思惑が絡んでいるなら、イチイお嬢様には、エミリオ様の分まで王家のお茶会を頑張ってきて欲しいこと。
そして、必要なものを鳥で知らせるから、お茶会が終わったら、そのお茶会の成果と物資を持って領地に来て欲しいこと。

「ああ、だからシラヌイが夜中に馬と鳥を使った、って報告があったのね」
ヒサギ様がつぶやく。

「イチイ?聞こえてたでしょう?
今、貴女がやるべき事はなに?」
そう言って、セイラー夫人はイチイお嬢様の氷を解除した。

べじょん、と前のめりに倒れ、
「おがあ"ざば、リオ様のだめに、おぢゃがいで、ぼうげを、ごでんばんじずるぼうぼうを、おじえでぐだじゃいぃぃい」
泣きながら、床を叩くイチイお嬢様。

うん、お茶会で王家をコテンパンにする方法を教えてくれ、ってことですね。

イチイお嬢様、同じ気持ちです。
ってか、オレらの不始末です。
王城を破壊して済むなら今すぐやりますけど、

セイラー夫人、未熟者でスミマセン、オレに出来ること、なんでも言ってください。
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