《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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センバでほのぼの?サバイバル

どうやら伝統行事らしい

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陽気な果樹の主様が来た次の日。

今日も今日とて午後の訓練場でお兄様とサンショウとワサビとロアとわちゃわちゃしていたとき。

バサッバサと大きな羽音が聞こえてきたと思ったら。

「リオリアさまぁぁぁーー!!!」
え?チィちゃん?

見上げると、グリフォンね、きっとあればフーちゃんね?
その足から何かぶら下がってる?ってもしやブランコ、本当に着けた?!

と言ってる間に、チィちゃんがブランコから飛び出してきた!!
「ヒィーーーーーーーー!!!!」
そっから2回宙返りを決めて、ストンと着地。ゴン!!
10点満点です!!

「リア様!!フーちゃんブランコ、快適です!!!」
「いいい痛っったぁーーーい!!死ぬかと思ったわ!!
急に叫んで飛び出して宙返りって、こっちの身にもなって?!!!」
「ごめん、忘れてた」
あら、チィちゃんにおんぶ紐でユラ様が括りつけられてましたわ。
え?人おんぶして宙返り決めたの?すごすぎない?!

「ミズキとユラが手の皮剥けたり握力無くなったりでリーパーに乗れないってさ。
一足先にフーちゃんと一緒にユラだけ連れてきた。
ミズキはシラヌイがおんぶしてリーパーに乗ってる。
明日の夜には着くんじゃないかな?」

「チィちゃんが無事で良かったですわ。もちろんユラ様も。お帰りなさい!」
ユラ様をおろしたチィちゃんに抱きつきます。

「うっひょー!天使の抱擁!活力みなぎる!今ならもう一回果樹の主様の所に行けそうです!!」
「来なくて良いわよ?」
「「え?」」
「あ、また来た」
「いらっしゃいませ?」

「やっほー♪」

昨日と同じ木の上に座ってニコニコと手を振る果樹の主様。

「イチイはやっぱ面白いわね!グリフォンにブランコ持たせて乗っちゃうんだもの!!」
「あ、これ、リア様のアイディアです!!」
「安心して?思いつく方も、採用する方もオカシイから」
安心する要素がひとつも見当たりませんが?

「ってか、こっち来るなら死にそうな思いしてまで魔の森の奥に行かなくても良くない?!」
ユラ様が叫びます。

「なら、別に貴方は行かなきゃいいじゃない?」
主様は冷たい目でユラ様を見ます。

「そうじゃなくて、ここに来てくれるなら、ここに果樹園作ってよ!!」

「なぜ?」

「え?」

「なぜ、お前の言うことを聞かねばならない?
ちょっと友好的にすると、すぅぐつけあがる部類の人間に成り下がるセンバも出てくるようになった、か。
潮時かしら?」

「え?!
果樹の主様の果実、もう取りに行っては行けないですか?!
そ、それを目標にしてる若衆もいます!!
どうか、どうか、お願いいたします!!
年に1度のプロポーズイベント、開催させてください!!!」

「ブッファ!!
果実を取ってきてプロポーズするの?!」
主様、膝を叩いて大笑いです。

「ハイ!!集団ではあるけど、自力であそこまで行ける実力がついたと証明できる証です!
立派なセンバの戦士です!!
明日、皆が帰ってきたら肉祭りが開催されます。
そこで公開プロポーズです!!!」

「えええ?!断りづらっ!!!」
お兄様、断る前提ですの?!

「ハイ!昔それで断られて酒乱が始まって大惨事が起きたそうです!!
10人抜きしたら、もう一度プロポーズしろ!とか誰かが言い出して、大乱闘が始まったらしいです」

「なんで10人抜きしたら受けて貰えると思った?!!」
「センバの中のセンバだわ!!」
お兄様のツッコミに主様、大爆笑です。

「さぁ?でもそれを教訓に、プロポーズしたい人は先に果樹の主様の果実取ってくる!って宣言して了承もらう事が暗黙の了解になってます!!
酒乱はお断りです!!!

そんなわけで主様!!
センバの伝統行事は主様の果物無しではなしえません!!これからもどうかどうかお願いいたします!!!」
チィちゃんは90度に頭を下げてお願いしています。

「「センバの伝統行事って…」」
「でも、」「まぁ?」「「センバだからな」ねぇ?」
お兄様と顔を見合わせて

「「私達からも何卒、よろしくお願いいたします」」
チィちゃんの隣で同じく頭を下げます。
ユラ様はちょっと呆然としていましたが

「ごごごごごめんなさい!!」
そう言って頭を下げています。

「やっぱり、センバ大好きよ!
センバの本質が変わらないなら果実の恵みは来年以降も与えましょう。
イチイは来年も来なさいね?」

「ハイ!もちろん参ります!!ありがとうございます!!」

「頂くばかりで、私達、主様に何かお返ししなくて良いのかしら?
主様?私達で出来ることってあります?」
「ディ?!」「リア様天使!」

「まぁまぁまぁまぁ!!そんなこと言った子は初めてよ!!
シラヌイが帰ったころまた来るわ!それまでに考えておくわね♪」
そう言って主様は消えて行きました。


「やべー、ナニ言われんだろ?」

え?お兄様、私、まずいこと言いました?
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