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チィちゃん、夢のキラキラ学園生活
チィちゃんの夢が萎む
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文化祭にむけて、とは言っても、学園内というスペースと予算の関係上、1・2年生のクラスでは、なにもしないそうです。
3年生は、来年からは別々の進路になる思い出としてクラスで出店するそうです。
あとは部活や愛好会などが展示などを、大講堂では演劇部や音楽系の部活が、訓練場では貴族御用達とか、それこそセンバ商会のように通ってる子供達の商会が売り込みに出店しています。
4・5年生の棟でも騎士科、魔法科がそれぞれ模擬演習など、科目ごとに何かを披露しているとのこと。
例年であれば、もう学園がお祭り会場になるわけです。
確かに、一大イベントですわね!!
しかぁし!!
そこに今年は教会がしゃしゃり出てくると!
なんと、出店スペースである訓練場は全て教会関連が占めているとのことで、ユラ様が出店許可が下りない、と言っていたのは、そもそも出店スペースがなかったのです。
つまり、生徒達の出し物、のみです。
まぁ、騎士科や魔法科の模擬演習は、普通のお貴族様の少年少女達には心踊る見せ物だとは思いますが、センバには物足りないわけで。
淑女科の刺繍作品の展示や、領地経営科の領地の特産品展示は、うん、頑張れ?としか思えなく。
メイド科・従者科の合同休憩処は、今日は食堂がお休みな上、出店もナイのでごった返し。
3年生のクラス展示はお化け屋敷とか、バザーとか、かろうじて文化祭感が出ています。
なんっていうか、期待していたお祭り特有の雰囲気、露店のウキウキ感、ガヤガヤとお店の人との掛け合いも、何もないわけです。
「…リオ様に髪飾りを買う予定が」
出店がひとつもナイ事に、目茶苦茶落ち込むチィちゃん。どよーーんと、地面にのの字を書く勢いです。
「本気だったの?!」
「ハイ!!」
「いや、髪飾りはいらないし!
どうせなら、イチイが頑張って名前とか刺繍したハンカチの方が欲しいよ?!」
「本当ですか?!」
「うん。イチイの成長を実感できるモノの方がいいかな?」
「…お兄様、親目線になってますわ?」
「そうかな?」
「りりりりっリア!!私にも刺繍入りハンカチをくれないだろうか!!」
「では、チィちゃん!一緒にプレゼント用の刺繍しましょう!!」
「ハイッッ!!」
ようやくチィちゃんの気分が上がってきたようです。
「うん、3年生の出し物以外、見るもの無いね?歓談室とか使えないのかな?」
「あーー、今日はムリだった気がしますわ。不特定多数が学園内に入るので、展示室以外、自分達の教室も立ち入り禁止だったと思います。確か、食堂が唯一フリースペースだったような?」
「じゃぁ、そこに行こう」
お兄様が歩きだそうとするので、
「お兄様!せっかくですから、チィちゃんと恋人繋ぎするのがいいと思いますわ!!」
「は?恋人繋ぎ?」
「はい♪こう、指を絡ませて手を繋ぐのですわ!!チィちゃんの下がった期待値を少しでも上げて欲しいですわ!!
普段、訓練や勉強を頑張って、この文化祭を楽しみにしていたチィちゃんに少しでもご褒美を!」
だってチィちゃん、お兄様と恋愛小説ごっこするの、それはそれは楽しみにしていたんですもの!!
私の提案を受けたチィちゃん、キラキラした顔でお兄様を見つめます。
「…イチイ?うん、わかったから。さ、お手をどうぞ?」
お兄様も、チィちゃんのキラキラに負けたようです。
チィちゃんの手を取り、「これでいい?」と、指を絡ませて手を繋ぎ、チィちゃんの目の前に手を上げて見せつけ、にっこり笑います。
「うっひょー!恋人繋ぎと殺人スマイルぅぅぅぅーー…」
「イチイ?!」「チィちゃん?!!!」「許容量を越えたな」
チィちゃんは白目を剥いて後ろに倒れてしまいました。
ライ様がチィちゃんを俵担ぎしようとするので、慌てて止めましたわ。
お姫さま抱っこにしてもらい、医務室へ運びます。
意識が無くてもお兄様の手を離さないのは、流石ですけど、
お兄様とライ様が歩きにくそうで、「やっぱ担いで良い?」と言うライ様の提案は、チィちゃんの尊厳のため却下した私を褒めて欲しいですわ!
3年生は、来年からは別々の進路になる思い出としてクラスで出店するそうです。
あとは部活や愛好会などが展示などを、大講堂では演劇部や音楽系の部活が、訓練場では貴族御用達とか、それこそセンバ商会のように通ってる子供達の商会が売り込みに出店しています。
4・5年生の棟でも騎士科、魔法科がそれぞれ模擬演習など、科目ごとに何かを披露しているとのこと。
例年であれば、もう学園がお祭り会場になるわけです。
確かに、一大イベントですわね!!
しかぁし!!
そこに今年は教会がしゃしゃり出てくると!
なんと、出店スペースである訓練場は全て教会関連が占めているとのことで、ユラ様が出店許可が下りない、と言っていたのは、そもそも出店スペースがなかったのです。
つまり、生徒達の出し物、のみです。
まぁ、騎士科や魔法科の模擬演習は、普通のお貴族様の少年少女達には心踊る見せ物だとは思いますが、センバには物足りないわけで。
淑女科の刺繍作品の展示や、領地経営科の領地の特産品展示は、うん、頑張れ?としか思えなく。
メイド科・従者科の合同休憩処は、今日は食堂がお休みな上、出店もナイのでごった返し。
3年生のクラス展示はお化け屋敷とか、バザーとか、かろうじて文化祭感が出ています。
なんっていうか、期待していたお祭り特有の雰囲気、露店のウキウキ感、ガヤガヤとお店の人との掛け合いも、何もないわけです。
「…リオ様に髪飾りを買う予定が」
出店がひとつもナイ事に、目茶苦茶落ち込むチィちゃん。どよーーんと、地面にのの字を書く勢いです。
「本気だったの?!」
「ハイ!!」
「いや、髪飾りはいらないし!
どうせなら、イチイが頑張って名前とか刺繍したハンカチの方が欲しいよ?!」
「本当ですか?!」
「うん。イチイの成長を実感できるモノの方がいいかな?」
「…お兄様、親目線になってますわ?」
「そうかな?」
「りりりりっリア!!私にも刺繍入りハンカチをくれないだろうか!!」
「では、チィちゃん!一緒にプレゼント用の刺繍しましょう!!」
「ハイッッ!!」
ようやくチィちゃんの気分が上がってきたようです。
「うん、3年生の出し物以外、見るもの無いね?歓談室とか使えないのかな?」
「あーー、今日はムリだった気がしますわ。不特定多数が学園内に入るので、展示室以外、自分達の教室も立ち入り禁止だったと思います。確か、食堂が唯一フリースペースだったような?」
「じゃぁ、そこに行こう」
お兄様が歩きだそうとするので、
「お兄様!せっかくですから、チィちゃんと恋人繋ぎするのがいいと思いますわ!!」
「は?恋人繋ぎ?」
「はい♪こう、指を絡ませて手を繋ぐのですわ!!チィちゃんの下がった期待値を少しでも上げて欲しいですわ!!
普段、訓練や勉強を頑張って、この文化祭を楽しみにしていたチィちゃんに少しでもご褒美を!」
だってチィちゃん、お兄様と恋愛小説ごっこするの、それはそれは楽しみにしていたんですもの!!
私の提案を受けたチィちゃん、キラキラした顔でお兄様を見つめます。
「…イチイ?うん、わかったから。さ、お手をどうぞ?」
お兄様も、チィちゃんのキラキラに負けたようです。
チィちゃんの手を取り、「これでいい?」と、指を絡ませて手を繋ぎ、チィちゃんの目の前に手を上げて見せつけ、にっこり笑います。
「うっひょー!恋人繋ぎと殺人スマイルぅぅぅぅーー…」
「イチイ?!」「チィちゃん?!!!」「許容量を越えたな」
チィちゃんは白目を剥いて後ろに倒れてしまいました。
ライ様がチィちゃんを俵担ぎしようとするので、慌てて止めましたわ。
お姫さま抱っこにしてもらい、医務室へ運びます。
意識が無くてもお兄様の手を離さないのは、流石ですけど、
お兄様とライ様が歩きにくそうで、「やっぱ担いで良い?」と言うライ様の提案は、チィちゃんの尊厳のため却下した私を褒めて欲しいですわ!
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