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アイドル転向!?
56話 小平藍という少女
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「小平藍さんね。私はこの会社の社長をしている高木と言います、よろしくお願いします」
社長がつとめてにこやかな声を出し、彼女の雰囲気を崩そうとしているのが伝わってきた。
「……はい、よろしくお願いします……」
それでも緊張のせいか、彼女の返事はとてもか細いものだった。だが言葉は不思議とはっきりと聞き取れた。
そしてその眼差しは睨み付けるかのような鋭いものだった。
(どういうつもりなのだろうか?この子は……)
もちろんオーディションというのは彼女たちの今後の人生を左右しかねない重要なものだ。緊張のために表情が強張ったり声が裏返ったり、決められたパフォーマンスが全く発揮できなかったり……という子たちもザラだ。泣き出してしまう子も少なくない。
だけど、彼女はそういった子たちとは違うように思えた。その眼差しは緊張による強張りではない、何かもっと別の物を見ているかのようだった。
彼女の異質さはその服装にも表れていた。
ほとんどの候補者は自分が出来る限りのオシャレで可愛い服装をしてくる。もちろんその中にはセンスがズレている子もいるのだけれど、そんなものはこれから幾らでもプロの手によって磨いてゆける。オシャレは誰かに見せるためというよりも、彼女たち自身のスイッチを入れるために重要なのものなのだ。
だけど、彼女は違った。
黒いスキニージーンズと赤と黒のチェックのネルシャツは、彼女の中性的な雰囲気に良く似合ってはいたが、女性アイドルのオーディションに来る服装としては地味すぎて異質だった。彼女は自身の個性をなるべく隠そうとしているかのように見えた。
「自分は……この前まで外国で暮らしていて、日本の芸能界についてもこのWISHというグループについてもあまり知りません。……でも、日本に戻ってきてたまたまMVを見てピンと来たんです。『私はこのグループのセンターに立たなければならない!』そう思いました。……どうか自分をWISHに入らせて欲しいのです!」
幾つかの質疑応答の最後に、彼女はそう語った。
「ようやく最終面接が終わったわね……みんなお疲れ様。さて、ここからが私たちの本番とも言えるけれど……正直言って逸材揃いで迷ってしまうわね」
小休止を挟んだ後のミーティングである。今回も口火を切ったのは社長だった。
最終候補25人全員のオーディションが先ほど終わり、面接官全員による最終的な合格者を決めるミーティングが始まった。
審査員側もその責任を感じていることは、この場の重苦しい雰囲気から明らかだった。
「じゃあ、まずは24897番、須藤琴音さんね。彼女についてどう思ったか、皆の率直な意見を聞かせてちょうだい」
候補者一人ずつについて審査員全員で意見を出し合いながら最終的な合否を決める……というとても骨の折れる方法がこの場では採られている。WISHでは伝統的にこの方法だそうだ。
そしてこの時点では最終的な合格者数すら決まっていない。25人全員合格の可能性もあるし、ゼロの可能性もあるというわけだ。
とにかく運営側の事情ではなく彼女たち自身の資質によって考えよう……という意図でこの方式が採られているようだ。
「自分はアリだと思います。愛らしいルックスと華のある笑顔。バレエ経験者だというダンスも伸びやかでした。即戦力として今ウチが求めている人材そのものだと思います」
一人のスタッフが最初の候補者についての意見を述べた。
「しかし……何と言うか、今のWISHに入ってしまうとあまりに普通過ぎる気もしました。収まりが良すぎるというのか……。埋もれてしまわないか、自分は少しその点が心配です」
「いや、それはオーディションという場の緊張もあるだろうし、まだ彼女も16歳だし、これからを考えればより個性も伸びてくるでしょ!」
別のスタッフの反論に最初のスタッフが再度反論し、議論は熱を帯びてきた。
これを25人全員分行うのである。
真剣な分だけ時間も掛かるしスタッフも疲弊する。だがそれでもこの方式を採るのは、アイドルを選ぶには複数の視点が必要だ、という信念が反映されているそうだ。
誰かが全然良くないと思っても、別の誰かにとっては最高の推しメンになるということが往々にしてある。結局のところどんなアイドルが人気が出るのか……はっきりとした答えは運営側も未だ全然分からないことの表れでもある。
ぶっちゃけた言い方をすれば、なるべく多くのタイプ(むろんWISHというグループの適正内ではあるが)のメンバーを揃えた方が取りこぼしは少ない……ということだ。
「じゃあ、次は34585番の小平藍さんね。彼女はどうかしら?」
いよいよ彼女の番になった。どの子も可愛くて魅力的だったけど、私がピンと来たのは彼女だけだった。
すでに18人の候補者について議論を重ね、ミーティングは2時間を超えていた。
「彼女は……正直自分は良く分からなかったですね。独特な雰囲気をあえて狙って作ってきたのでしょうけど、正直WISHの雰囲気には合わないかなと思いましたね」
「そうですね、ダンスは経験者だそうで動きにキレはありましたが、WISHに求められる種類の上手さとは少し違うかな、とも思いました。それ以外の特徴はあまり見えて来なかったという感じですね」
続いたスタッフの言葉に何となく全員が同意しているのが、空気で伝わって来る。
「そうね、表情も言葉も少し固かったわね。もちろんこの場で緊張しているのは分かるのだけれど、本当に輝いている子というのは、どんなに緊張していてもこちらが何とかその魅力を引き出したくなってしまうものなよね。残念ながら彼女にはそうしたものは感じなかったわね」
長年芸能界、そしてアイドルを見てきた社長の意見にはやはり説得力があった。
一座は彼女から次の候補者へと話題を変更しようという雰囲気になった。
……だが、それはダメなのだ。社長のそんな至極まともな意見に流されてしまってはダメなのだ!
「あら、麻衣?珍しいわね手なんか挙げて、どうしたの?」
「あの!……彼女、小平藍さんは絶対に採用すべきです!」
私の思わぬ一言に、場は少し揺れた。
それはそうだろう。ミーティングが始まってからのこの2時間、私はほとんど自分から意見を述べてこなかったのだ。
それがいきなり「絶対採用しろ!」というのは不審に思われて当然だろう。
「何故麻衣はそう思うの?彼女のどこに魅力を感じたのかしら?」
「あ、あの……いつまでも可愛くてキラキラしたアイドルだけではダメ……ダメではないけど、それ以外の一面も持っていた方が幅は広がるっていうか……」
自分でも意味不明なことを言っているのは分かっていた。可愛くてキラキラしていることがアイドルの条件なのだ。
そうでない存在はアイドルとは呼ばないと思う。少なくともWISHという国民的アイドルに求められる像ではない。
……でも彼女、小平藍は絶対に必要な存在なのだ。WISHにとってというよりも、私個人にとってではあるが。
「正直言って、私は全然理解出来ていないけれど……麻衣は本気なのね?」
それでも社長は私に真剣な眼差しを向けてくれた。
「はい!本気です!」
私も真っ直ぐにその瞳を見つめ返す。
上手く説明出来てはいないが、本気なことだけは確かだ。
「分かった。麻衣がそう言うのなら採用にしましょう」
社長が折れたように苦笑した。
「ちょ、社長本気ですか!?」
「そうですよ!他の魅力的な子を何人も落としているんですよ?」
当然他の審査員からは反対の声が上がる。反論というよりも驚きのニュアンスが強い。
「もう決めたの。……確かに私もまだ彼女の魅力は理解出来ていないけど、メンバーとしてやってきた麻衣がそこまで強く言うならば、何らかのイメージが湧いているのは間違いないわ。私は麻衣を信じるわ。……信じてい良いのよね、麻衣?」
「はい、信じてください」
もちろん、私にもこの時実際に彼女のWISHのメンバーとしての具体的なイメージなど浮かんでいなかった。
だけど……そんなものがなくても彼女は絶対に必要な人物だという確信が揺らぐことは無かった。
だって彼女は、私自身なのだ。
今までに味わったことのない感覚で、他の言葉では語り得ない感覚だった。
だがあまりに自明で疑う余地のない感覚でもあった。
そうだ。彼女は私だ。
私と彼女とは一心同体で離れ得ない存在なのだ。
目が合った瞬間、私は本能的に全てを理解していた。
彼女こそが本当の小田嶋麻衣なのだ。
社長がつとめてにこやかな声を出し、彼女の雰囲気を崩そうとしているのが伝わってきた。
「……はい、よろしくお願いします……」
それでも緊張のせいか、彼女の返事はとてもか細いものだった。だが言葉は不思議とはっきりと聞き取れた。
そしてその眼差しは睨み付けるかのような鋭いものだった。
(どういうつもりなのだろうか?この子は……)
もちろんオーディションというのは彼女たちの今後の人生を左右しかねない重要なものだ。緊張のために表情が強張ったり声が裏返ったり、決められたパフォーマンスが全く発揮できなかったり……という子たちもザラだ。泣き出してしまう子も少なくない。
だけど、彼女はそういった子たちとは違うように思えた。その眼差しは緊張による強張りではない、何かもっと別の物を見ているかのようだった。
彼女の異質さはその服装にも表れていた。
ほとんどの候補者は自分が出来る限りのオシャレで可愛い服装をしてくる。もちろんその中にはセンスがズレている子もいるのだけれど、そんなものはこれから幾らでもプロの手によって磨いてゆける。オシャレは誰かに見せるためというよりも、彼女たち自身のスイッチを入れるために重要なのものなのだ。
だけど、彼女は違った。
黒いスキニージーンズと赤と黒のチェックのネルシャツは、彼女の中性的な雰囲気に良く似合ってはいたが、女性アイドルのオーディションに来る服装としては地味すぎて異質だった。彼女は自身の個性をなるべく隠そうとしているかのように見えた。
「自分は……この前まで外国で暮らしていて、日本の芸能界についてもこのWISHというグループについてもあまり知りません。……でも、日本に戻ってきてたまたまMVを見てピンと来たんです。『私はこのグループのセンターに立たなければならない!』そう思いました。……どうか自分をWISHに入らせて欲しいのです!」
幾つかの質疑応答の最後に、彼女はそう語った。
「ようやく最終面接が終わったわね……みんなお疲れ様。さて、ここからが私たちの本番とも言えるけれど……正直言って逸材揃いで迷ってしまうわね」
小休止を挟んだ後のミーティングである。今回も口火を切ったのは社長だった。
最終候補25人全員のオーディションが先ほど終わり、面接官全員による最終的な合格者を決めるミーティングが始まった。
審査員側もその責任を感じていることは、この場の重苦しい雰囲気から明らかだった。
「じゃあ、まずは24897番、須藤琴音さんね。彼女についてどう思ったか、皆の率直な意見を聞かせてちょうだい」
候補者一人ずつについて審査員全員で意見を出し合いながら最終的な合否を決める……というとても骨の折れる方法がこの場では採られている。WISHでは伝統的にこの方法だそうだ。
そしてこの時点では最終的な合格者数すら決まっていない。25人全員合格の可能性もあるし、ゼロの可能性もあるというわけだ。
とにかく運営側の事情ではなく彼女たち自身の資質によって考えよう……という意図でこの方式が採られているようだ。
「自分はアリだと思います。愛らしいルックスと華のある笑顔。バレエ経験者だというダンスも伸びやかでした。即戦力として今ウチが求めている人材そのものだと思います」
一人のスタッフが最初の候補者についての意見を述べた。
「しかし……何と言うか、今のWISHに入ってしまうとあまりに普通過ぎる気もしました。収まりが良すぎるというのか……。埋もれてしまわないか、自分は少しその点が心配です」
「いや、それはオーディションという場の緊張もあるだろうし、まだ彼女も16歳だし、これからを考えればより個性も伸びてくるでしょ!」
別のスタッフの反論に最初のスタッフが再度反論し、議論は熱を帯びてきた。
これを25人全員分行うのである。
真剣な分だけ時間も掛かるしスタッフも疲弊する。だがそれでもこの方式を採るのは、アイドルを選ぶには複数の視点が必要だ、という信念が反映されているそうだ。
誰かが全然良くないと思っても、別の誰かにとっては最高の推しメンになるということが往々にしてある。結局のところどんなアイドルが人気が出るのか……はっきりとした答えは運営側も未だ全然分からないことの表れでもある。
ぶっちゃけた言い方をすれば、なるべく多くのタイプ(むろんWISHというグループの適正内ではあるが)のメンバーを揃えた方が取りこぼしは少ない……ということだ。
「じゃあ、次は34585番の小平藍さんね。彼女はどうかしら?」
いよいよ彼女の番になった。どの子も可愛くて魅力的だったけど、私がピンと来たのは彼女だけだった。
すでに18人の候補者について議論を重ね、ミーティングは2時間を超えていた。
「彼女は……正直自分は良く分からなかったですね。独特な雰囲気をあえて狙って作ってきたのでしょうけど、正直WISHの雰囲気には合わないかなと思いましたね」
「そうですね、ダンスは経験者だそうで動きにキレはありましたが、WISHに求められる種類の上手さとは少し違うかな、とも思いました。それ以外の特徴はあまり見えて来なかったという感じですね」
続いたスタッフの言葉に何となく全員が同意しているのが、空気で伝わって来る。
「そうね、表情も言葉も少し固かったわね。もちろんこの場で緊張しているのは分かるのだけれど、本当に輝いている子というのは、どんなに緊張していてもこちらが何とかその魅力を引き出したくなってしまうものなよね。残念ながら彼女にはそうしたものは感じなかったわね」
長年芸能界、そしてアイドルを見てきた社長の意見にはやはり説得力があった。
一座は彼女から次の候補者へと話題を変更しようという雰囲気になった。
……だが、それはダメなのだ。社長のそんな至極まともな意見に流されてしまってはダメなのだ!
「あら、麻衣?珍しいわね手なんか挙げて、どうしたの?」
「あの!……彼女、小平藍さんは絶対に採用すべきです!」
私の思わぬ一言に、場は少し揺れた。
それはそうだろう。ミーティングが始まってからのこの2時間、私はほとんど自分から意見を述べてこなかったのだ。
それがいきなり「絶対採用しろ!」というのは不審に思われて当然だろう。
「何故麻衣はそう思うの?彼女のどこに魅力を感じたのかしら?」
「あ、あの……いつまでも可愛くてキラキラしたアイドルだけではダメ……ダメではないけど、それ以外の一面も持っていた方が幅は広がるっていうか……」
自分でも意味不明なことを言っているのは分かっていた。可愛くてキラキラしていることがアイドルの条件なのだ。
そうでない存在はアイドルとは呼ばないと思う。少なくともWISHという国民的アイドルに求められる像ではない。
……でも彼女、小平藍は絶対に必要な存在なのだ。WISHにとってというよりも、私個人にとってではあるが。
「正直言って、私は全然理解出来ていないけれど……麻衣は本気なのね?」
それでも社長は私に真剣な眼差しを向けてくれた。
「はい!本気です!」
私も真っ直ぐにその瞳を見つめ返す。
上手く説明出来てはいないが、本気なことだけは確かだ。
「分かった。麻衣がそう言うのなら採用にしましょう」
社長が折れたように苦笑した。
「ちょ、社長本気ですか!?」
「そうですよ!他の魅力的な子を何人も落としているんですよ?」
当然他の審査員からは反対の声が上がる。反論というよりも驚きのニュアンスが強い。
「もう決めたの。……確かに私もまだ彼女の魅力は理解出来ていないけど、メンバーとしてやってきた麻衣がそこまで強く言うならば、何らかのイメージが湧いているのは間違いないわ。私は麻衣を信じるわ。……信じてい良いのよね、麻衣?」
「はい、信じてください」
もちろん、私にもこの時実際に彼女のWISHのメンバーとしての具体的なイメージなど浮かんでいなかった。
だけど……そんなものがなくても彼女は絶対に必要な人物だという確信が揺らぐことは無かった。
だって彼女は、私自身なのだ。
今までに味わったことのない感覚で、他の言葉では語り得ない感覚だった。
だがあまりに自明で疑う余地のない感覚でもあった。
そうだ。彼女は私だ。
私と彼女とは一心同体で離れ得ない存在なのだ。
目が合った瞬間、私は本能的に全てを理解していた。
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