創作BLの短い話詰め

ぽいぽい

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好きな人に告白をしたかったのに・トレーナー×社会人

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「タイプは筋肉質な人かなー」
前から思いを寄せていた女の子のタイプを耳にしたのは、これから告白をしようとした矢先だった。同僚と話をしているのを耳にして、俺は自分の体を見た。
痩せ型の俺は、筋肉質とは程遠い。この身体じゃ、告白をしても振らるだけじゃないか。そんな俺の脳裏に浮かんだのが、パーソナルトレーニングジムだ。ジムに行けば、1~2ヶ月で筋肉質な体を手に入れられるのではないか。気が付けば、俺はスマホから申し込みを済ませていた。


「はーい。スクワット、あと20回ー。佐伯さん、もう少しですよ!頑張りましょう!!」
ムキムキの体と自信を手に入れて、彼女に告白をする、そのつもりだったのに。
「あ…ああっ……、もっ…う…、無理ぃ…」
「ほらほら、頑張って!」
「先に…イカせて………」
「スクワット終わったら、イカせてあげますから」
「うう…」
筋肉を鍛えるはずだった俺は、何故かイケメントレーナーに跨り、スクワットをしている。スクワットはトレーニングメニューの一つで、鍛えるために必要だけど、今の俺はお尻にトレーナーのチンポを咥え込んだ状態だ。そのまま腰を上下するということは、俺のナカを刺激することになる。動く度に刺激が襲ってくるし、声も上がる。
せめて、自分のチンポをしごかせてくれたらと思うが、手は頭の上に固定するように言われているため、触ることもできない。
「佐伯さん、頑張らないと、次のメニューに進めませんよ?ほらほら」
言いながら、トレーナーは下から腰を突き上げてくる。
「うあっ……」



最初、このジムに来た時は、優しそうなトレーナーがついてくれて良かったと思った。でも、それは体の計測が始まるまでの話だった。
トレーニングが上手く進んでいるかをチェックするためには、毎回測定が必要とのことだった。最初は胸囲やお腹周り、太ももなどの測定だった。正確なサイズを測るためと、パンツ一枚にされたが、男同士だからまぁいいかと思っていた。それよりも、トレーナーと比べて貧相な体を晒す方が恥ずかしかった。
ただ、メジャーを使った測定が終わると、パンツも脱ぐように言われた。
「…え?なんで?」
「しっかり筋肉が鍛えられているかを確認するには、お尻を使うのが一番なんですよ」
何を言われているのか理解できなかった。でも、気が付けばお尻を指でほぐされ、後ろからトレーナーのモノを突き入れられた。
「なかなかいい締め付けですよ」
「…これって…セックスじゃ…」
「今後のトレーニングにも必要なことなので」
そう言うと、トレーナーはゆるゆると腰を動かし始めた。
「佐伯さん、中の具合はどうですか?」
「…ぐ、具合って…」
「今まで、ここに何本位のおちんちん咥えてきたんですか?」
「…な…っ…」
「カウンセリングなのでちゃんと答えてくれないと」
言いながらも、腰を動かされる。その度、脳がくらくらする。
「せ…セックスすら…したことないのに…」
言いながら、軽く涙が溢れてきた。好きな人に告白しようとしてたのに、何故男にこんなことをされているんだ?
「なるほど。でも、恥ずかしいことじゃないですよ。そういう人も多いんです」
トレーナーは、ごく当たり前のカウンセリングのように話を続けていく。その間にも、ピストンは早くなる。
気が付けば、お尻だけで気持ち良くなり、質問に答えるどころではなくなっていた。
こんなことはカウンセリングの間だけと思っていたのに、トレーニングはそれ以上にエッチなものだった。筋肉の動きが良く見えるようにと、全裸でのトレーニングを指示されただけでなく、トレーニングに使う器具には太いディルドがつけられていた。さらに、内容によってはトレーナーのモノを入れられる形と、イメージしていたジムとは全く異なる状態だった。
「こんなの無理です!辞めます!」と言ったのだが、カウンセリングから全て撮影されていると伝えられた。撮影をしたのは、しっかりと最後まで通って貰いたいため、全てのトレーニングが完了すれば、動画も全て消して貰えると言われ、俺は不本意ながら頷くことしかできなかった。


その結果が今の状態だ。
映像が残るにしても、あの時断れば良かったと思う。本当に効果があるのか分からないトレーニングに意味はあるのか?弄ばれているだけじゃないのかと思う。でも、ほんの少しだが体に筋肉がついてきている実感はある。
トレーナーも、過去の映像と見比べながら「いい調子ですよ」と褒めてくれた。ただ、トレーナーが見せてくれる過去の映像は、俺が喘いでいる姿ばかりだ。恥ずかし過ぎて直視できず、目を逸らそうとするのに、ちゃんと見て下さいと言われる。こんなのただの羞恥プレイだ。
それでも、トレーニングを続けている理由の一つに、好きな女の子から「最近、逞しくなったんじゃないですか?」と声をかけられたことがある。その一言が嬉しくて、もう少し頑張ってみようと思ってジムに来たけれど、トレーニングはやっぱり恥ずかしい。


そんなトレーニングが全て終わりそうな時、思いを寄せていた女の子が俺のことを気にしているという噂を聞いた。このまま告白をすれば、上手く行くのではないかと浮かれ気分で、ジムに向かった。
トレーニング内容はあれだが、なんだかんだジムに通い始めてから、俺の人生は好転しているようだ。
これはあれだろうか。筋肉は裏切らないってやつだろうか。

「今日は気合いが入っていますね」
下から突かれながら、上半身を鍛えるマシンを操作する。時々快楽に溺れそうになるけれど、それ以上にもっと鍛えたいという気持ちが上回る。
「好きな人に振り向いて貰えそうなんですよ」
嬉しさが溢れ、つい惚気てしまう。きっとトレーナーにも祝福して貰えるだろうと思っていたのだが、反応が違った。さっきまでリズミカルに動いていた腰が止まったのだ。下からくる刺激が止まり、器具を動かすリズムも狂う。
そんな俺に気付いたのか、「あ、すみません」といってトレーナーは再び、下から俺を突き上げてきた。
そこからは、いつもと同じトレーニングが続いた。
最後の測定が終わった後、トレーナーは「佐伯さんの恋、上手くいくといいですね」と声をかけてくれた。
ただ、その顔が少し悲しげで、胸の奥がチクリとした。何故、そんな気持ちになったのかは分からない。

トレーニング最終日前に告白をすれば、トレーナーに良い報告もできると思い、その日は普段よりも良い服で会社に向かった。そんな俺を待ち受けていたのは、思いを寄せていた彼女の結婚報告だった。
「前から、経理部の同期と付き合っていたらしいよ」
言われて頭が真っ白になる。好きな人の結婚相手は、俺よりもヒョロっとしていて筋肉質ではない。それに、俺が気になるってのは一体何だったんだ。色んなことが頭の中を巡る。
「もっと筋肉質な人と結婚するのかと思ってたよー」
「んー。筋肉は好きなんだけど、なんていうか眺めているのが好きなんだよね。付き合うのは別っていうか」
そんな声が聞こえてくる。なんだ。俺が筋肉を鍛えたのは何の意味もなかったのか。無駄なことだったのかと肩を落とすと同時に、どこかホッとしている自分がいた。


トレーニング最終日。
あまりの結末に、俺はトレーナーに何て伝えればいいのだろうと、考えながらトレーニングをしていた。始めた頃よりも確実に筋肉がついているのだろう。前よりも負荷がかかり大変な筈のトレーニングも、それなりにこなせる。
一通りトレーニングが終わった後、トレーナーが「どれ位筋肉がついたか、確認しましょう」と言って俺を押し倒した。足を拡げ、俺のナカに自分のモノを侵入させてくる。
トレーニング中に何度も受け入れたから、すんなりと入る。
「ふふ、いい感じに仕上がりましたね。筋肉も、ココも」
そう言いながら、俺のナカを確かめるように腰を動かしてくる。
「そこは…自分では分からない…」
「いい感じに仕上がっていますよ」
ゆるゆる動かしながらも、トレーナーは微妙な表情をしていた。何か聞きたいことがあるのだろう。というか、俺の恋愛話の続きがどうなったか知りたいのだろう。
意を決して俺は、恋の顛末を説明した。情けない話だけに、笑い話にでもなればと思って話した。
そんな俺にかけてくれたのは「佐伯さんの魅力に気付かないなんて」という言葉だった。
「…魅力って…。筋肉もまだ中途半端だし」
「筋肉云々じゃなくて、初めて会った時から佐伯さんは魅力的ですよ?」
「…え?」
「男性相手に勃つとか、欲情するとか、夢にも思いませんでした」
最初は、その言葉の意味が分からなかった。
「…え?これってトレーニングの一環じゃ…、全員にしているんじゃ…」
「そんなことしたら、捕まりますよ」
言われて頭が混乱する。好きな子の結婚報告以上に頭が真っ白になっていく。
「まぁ、もう捕まっても思い残すことはないですけどね」
そう言うと、俺の片足を持ち上げ、さっきよりも深い場所を攻め始めた。何も考えることができない程の快感が襲ってくる。
中に出され、息が整わない俺にトレーナーは優しく語り掛ける。
「訴えてくれていいですよ。どちらにせよ、もう佐伯さんと会えないのなら、トレーナーを続けてても意味がない」
そう言うトレーナーの表情はどこか寂しそうだ。俺の恋が上手くいきそうだと言った時の顔に似ていた。あの時も、こんなことを思っていたのだろうか。
「…トレーナーは俺のこと…好き…なの?」
「まぁ、好きじゃなかったら欲情しませんよね」
「ふぅん…」
同性を、しかもジムのトレーナーを好きになるとか、そんな考えは毛頭なかった。でも、思い起こせばトレーナーの言葉に胸が痛んだりしていた俺も、いつの間にか好きになっていたのかもしれない。
「なんていうか…、トレーニング方法は問題あったかもしれないけれど…、ほら、筋肉はついたし…その、結果オーライじゃないかな」
「それは、佐伯さんが頑張ったからですよ」
「でも、ほら、前よりも筋肉がついただけで、アスリートと比べると全然だし…、それにさ、ジム辞めたらトレーニングしなくなって、すぐ筋肉落ちちゃいそうだしさ…」
「まぁ、毛筋肉は必要なくなったし大丈夫じゃないですか?」
「いや、そうじゃなくて」
俺な、トレーナーに伝えたいことがあるのに、上手い言葉が見つからない。
しばらく迷った後に出てきたのは
「ほら、筋肉は裏切らないって」
お決まりの台詞だった。語彙力のなさに苦笑いしつつも、何とか気持ちを伝えようと続ける。
「お、俺がいつまでも筋肉を保っていられるように、…その…、一生傍にいてトレーニングをしてくれたらいいんじゃないかな」
トレーナーが驚いた顔で俺のことを見る。ちゃんと伝わったのかと不安もあるけれど、自分の言葉が恥ずかしくて思わず頭を掻く。
「じゃあ、次はもっとプライベートなトレーニングジムに移動しますか」
「…お手柔らかに…」

こうして俺の新たなトレーニング生活が始まったのだった。


終わり。

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