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布団四枚目 とりあえずねようぜ
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「…おおぉ?!」
目を開けばそこに広がっていたのは………
「誰だてめぇ。」
なんとも立派な胸板だっ「…てなんでだ?」
ほんと、なんでだ?
………。
えっとぉ、あめく、よくわかんないからぁ、ちょぉっとじょうきょーはあくしてみるぉおぇぇぇぇ。
うん、無理があったな。でも状況把握はしたいさせてくださいお願いします。
まず、俺は森にいてってそのくだりはいっか。
アークとエリアスにお世話になって、エリアスに魔法で人のいる外?に飛ばしてもらったんだよな。魔法で。大事なことだから二回いったぞ。
さて、何処についたのかと目を開けてみればそこには立派な胸板が。おぉすげぇ。筋肉だ。俺、鍛えてみても程々にしかつかなかったんだよな……。悲しきかな俺のひょろ体質。ゲームでも筋肉が合わなくて(動かしづらくて)俺みたいなひょろアバター使ってたからなぁ。だから今の容姿はこんなんなんだけどな。性能は良いけど。
「おい」
ハッ!忘れてた。
全てその筋肉が悪いんだっ!
「いや、なんでだよ。」
………声に出てたか?
「おう」
「…マジで?」
「おう」
「…因みにどこからだ?」
「おぉすげぇ。のところからだな。」
………結構長く喋ってたな、俺。
「ってゆうかてめぇは誰だよ。」
「…アメクだ。」
「そうか、オレはガルバだ。」
そういうとガルバは上に乗ってた俺の脇に手を差し入れて、持ち上げた。ひょいって感じで。幼児を抱きかかえるように。
力持ちどころじゃない。いくら俺の体重が軽くたって(嫌み?違う、事実だ)50は普通にあるぞ?多分。
しかも俺の身長は175㎝位だと思うんだ(それより小さいよとかそんなツッコミは要らん)が、何故ぶら下げられる。ガルバ、身長いくつだ。二メートル越えてるだろ。おいこらそのまま歩き出すんじゃない。脇に抱え直すんじゃない。男が男に抱き抱えられて連行とか誰得だよ。
「アメクはどこ出身だ。」
「…東の国?だな。」
「親は?」
「…いない?な。」
異世界じゃ日本っつっても分かんないしなー。
親は帰ってこないし連絡ないしそもそも何処にいるのかすら知らないから今じゃ生きてるのか死んでるのか。
え?生活費とその他のお金?
銀行にじゃらじゃらですよ。そんなもん。
「そうか…。」
え?何故か頭をわしゃわしゃされた。
つか腹いてぇ。和服乱れる。帯締めてるのに更に腕ってなんの拷問。そろそろ下ろしやがれおい。
それから門みたいなところで検問みたいな事をした。
俺が出現した場所は門の前の草原だったらしい。細かく言うなら門の前の草原にいたガルバの上…だ。
しかし、自分で言うのもなんだがなにも持っていない出身もわからないしかもそっちからみたら妙な服装(和服)な怪しい俺をガルバが「オレの連れだ。コイツはオレが保証する。」ってだけで疑わずに通す門番?ってどーよ。俺からしたらラッキーだから何でもいいが。っていつまで抱えられればいいの俺。
それから暫く歩いて(ガルバが)、第一感想は大きいな建物に入った。そして未だ抱えられてる俺。もう寝ていかな。眠いんだけど。
考えてみればいきなり森にいてドラゴンに襲われていつのまにかアークとエリアスに世話になってて一週間後にこんな状況だ。
今まで常にだらけてた俺が、こんなハードなシュケジュールをこなしてたとか今更ながら凄いとしか言いようがない。
それほどに無意識に気が張っていたのだろうか。
あぁ、自覚したら、一気に力、が、…
ふぁ…ねむ…………………
「?っておい!」
………ぐぅ。
×××
コイツ…寝やがった………。
オレはガルバ。
この街の冒険者ギルドのギルドマスターをやってる。実際はめんどくせぇから他のやつに書類仕事させてるがな。カッカッカッ。
そんなことよりコイツだ。
オレは今日も街の外で魔物を狩ってた。
もともと身体をおもいっきり動かすのが好きでな。書類仕事なんざやってたら身体がなまっちまう。
そんでまぁ、何体か狩ってだなー。
帰ってきたわけでだなー。
いやまじ収納袋買っといてよかったわ。魔道具だったから高かったけどなー。
お掛けで引き摺らなくていいもんな。
………また話がそれた。わりぃ、癖でな。
あーなんだっけ?そうだよ、オレが討伐から帰ってきて、もうちょいで門だなーって思ったところでた。
いきなり人が降ってきたんだよ。
空からっていうとちょいとちげぇんだか。
魔法か?だが魔力も感じなかったしなー。もし魔法なら相当の使い手だな。
とかなんとか思ってたからだな。
ドスッとした感覚が上半身を襲った。つか倒れた。受け身をとりつつ襲った人影を動かねぇように腕で拘束する。一体なにがおこりやがった。
オレの胸下辺りにくる頭。着やせするタイプか。筋肉はまぁまぁあるが目立たないな。それにしても、男か?……小さくね?子供か?
「誰だてめぇ」
……あ、やべっ。
ついいつもの口調で聞いちまったが、泣かねぇだろうな。オレ、いつもガキに泣かれちまうんだよなぁ…オレは好きなんだけどなぁ………。
あー謝っ「…てなんでだ?」てなんでだ?
つい下を向くがガキはオレの胸に、っつか上に乗っかられてんのに全然重くねぇな。いい加減退けやとか思ったがそういやオレが拘束してんだっけか。
なにか声をかけようと口を開いて「…おぉすげぇ。…筋肉だ。…俺の………」閉じた。何でコイツ筋肉見て喜んでるんだ。まぁ確かにコイツは細いがガキならこれからだろうし気にするこたぁねぇと思う、が。
「…おい」
とりあえずこっち向け。
「…その筋肉のせいだ………」
「いや、なんでだよ。」
突っ込んじまったじゃねぇかよ!
「…声に、出てたか?」
寧ろ気づいてなかったのか?
「…マジで………」
気にすんなよ。
「…因みにどこから……?」
おぉすげぇ。のところからだな。確か。
「………。」
愕然とし…たのかどうかは知らんが雰囲気的にそんなかんじだ。つか、もうちょいその表情筋使えや。ガキの無表情とか怖いから。
「ってゆうかてめぇは誰だよ。」
そうだ。それが聞きたかった。
オレがそう問えば暫く考え…無かったが小さく顔を頷かせて口を開いた。
「…アメクだ。」
このガキはアメクというらしい。
容姿といい身なりといい、わけありっぽいなー。
だぁーめんどくせ。
オレも名を名乗り、ガキ…アメクを抱えあげた。
………かるっ!
ちょ、まてまてまてまて。軽くね?ガキってこんな軽いもんなのか?そりゃ武器よりか全然重めぇけど…人間ってこんな軽くなれるんだな。
ふと気になって出身地と親の事を聞いてみた。もしかしたら人拐いとかから逃げてきたのかもしれねぇ。聞いてみねぇとな。
……あぁ。聞いて損した。
出身地は東の国。しかし擬音つき。
親はいないときた。しかし擬音つき。
一体どんな境遇だったのか。
自らの国でさえわからず親は恐らくいない。
ガキのくせに………コイツの表情が死んでんのは幼い頃の境遇のせいかもしんねぇな………。
脇に抱えたアメクは途中途中歩くと主張してきたが却下だ。危ない。ガキだし。
門兵にはギルドマスター権限を使わせてもらった。こういうときは便利だよな………。
さて、どうすっかな…。
当然現れるわ、何も持ってないわ、ノリで持ち帰ったはいいもの、ホント、どうすっかな………。
ギルドにはオレとサブギルドマスターと空き部屋がある。空き部屋は絶賛物置状態だし………
しゃーねぇなぁ。
オレの部屋に泊まらすか…。
そう思っていつのまにか着いていたギルドの裏口である扉を押し開けて、気づいた。
コイツ、静かだな。
ぽつりぽつりとだが下ろせだの抗議していたのがぱったりと止んでいる。
あぁ、なるほど。
アメクの方を見て悟った。
瞼は下がり始め、首をこっくりと定期的に垂れさせてい「っておい!」
コイツ、寝やがった…。
だらんとぶら下がった肢体は意識があるときよか重く感じ、いやそれでも軽いな。
あー。まぁ、オレの部屋にぶちこんどくかー。サブマスには明日伝えりゃあいいだろ。
あーねみ………。
こうしてガルバとかいうギルドマスターは人通りの少ない裏口から二階の自分の部屋にまでアメクを運んでいったのだった……。
そう、
「…えっ?!!あれってギルドマスター……小脇にかかえているのは、もしや男っ?!こ、これは皆さんに伝えなければっ!!!!」
と、可愛らしい受付嬢の一人に見られていることも知らずに………。
×××
―引きこもり隊がログインしました―
名無しの引きこもり隊:やっほぉ~?
名無しの引きこもり隊:あれ?もしや誰もしてへんの?
名無しの引きこもり隊:おぉーい。
名無しの引きこもり隊:なんや、一人で寂しいで~。ぼっちはキツいわー
名無しの引きこもり隊:おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
――だらけ隊がログインしました―
名無しのだらけ隊:うぜぇぇぇぇぇえ!
名無しのだらけ隊:少しは待つことを覚えろ!
名無しの引きこもり隊:そんな怒らんといてや~。そんなことより速報やで?
名無しのだらけ隊?:…なんだ?
名無しの引きこもり隊:アメク、死にかけたー!
名無しのだらけ隊:そんな明るく言うことかっ!
名無しの引きこもり隊:神のキセキかっこわらいで治しといたー!
名無しのだらけ隊:いやだめだろ。
名無しの引きこもり隊:うそうそwまぁまぁ、無事だったみたいやし。
名無しのだらけ隊:はぁ、なにも出来ないのが悔しいな………。
名無しの引きこもり隊:まぁ仕方ないんちゃう?ほな、監視続けとくわ~♪
名無しのだらけ隊:ああ……ってオイお前ぇ!仕事俺に押し付けねぇで自分でしろよ!!!!オイ!!!!
―引きこもり隊がログアウトしました―
名無しのだらけ隊:だああああああああああッ!!!!
天界なネットは今日も平和です。
目を開けばそこに広がっていたのは………
「誰だてめぇ。」
なんとも立派な胸板だっ「…てなんでだ?」
ほんと、なんでだ?
………。
えっとぉ、あめく、よくわかんないからぁ、ちょぉっとじょうきょーはあくしてみるぉおぇぇぇぇ。
うん、無理があったな。でも状況把握はしたいさせてくださいお願いします。
まず、俺は森にいてってそのくだりはいっか。
アークとエリアスにお世話になって、エリアスに魔法で人のいる外?に飛ばしてもらったんだよな。魔法で。大事なことだから二回いったぞ。
さて、何処についたのかと目を開けてみればそこには立派な胸板が。おぉすげぇ。筋肉だ。俺、鍛えてみても程々にしかつかなかったんだよな……。悲しきかな俺のひょろ体質。ゲームでも筋肉が合わなくて(動かしづらくて)俺みたいなひょろアバター使ってたからなぁ。だから今の容姿はこんなんなんだけどな。性能は良いけど。
「おい」
ハッ!忘れてた。
全てその筋肉が悪いんだっ!
「いや、なんでだよ。」
………声に出てたか?
「おう」
「…マジで?」
「おう」
「…因みにどこからだ?」
「おぉすげぇ。のところからだな。」
………結構長く喋ってたな、俺。
「ってゆうかてめぇは誰だよ。」
「…アメクだ。」
「そうか、オレはガルバだ。」
そういうとガルバは上に乗ってた俺の脇に手を差し入れて、持ち上げた。ひょいって感じで。幼児を抱きかかえるように。
力持ちどころじゃない。いくら俺の体重が軽くたって(嫌み?違う、事実だ)50は普通にあるぞ?多分。
しかも俺の身長は175㎝位だと思うんだ(それより小さいよとかそんなツッコミは要らん)が、何故ぶら下げられる。ガルバ、身長いくつだ。二メートル越えてるだろ。おいこらそのまま歩き出すんじゃない。脇に抱え直すんじゃない。男が男に抱き抱えられて連行とか誰得だよ。
「アメクはどこ出身だ。」
「…東の国?だな。」
「親は?」
「…いない?な。」
異世界じゃ日本っつっても分かんないしなー。
親は帰ってこないし連絡ないしそもそも何処にいるのかすら知らないから今じゃ生きてるのか死んでるのか。
え?生活費とその他のお金?
銀行にじゃらじゃらですよ。そんなもん。
「そうか…。」
え?何故か頭をわしゃわしゃされた。
つか腹いてぇ。和服乱れる。帯締めてるのに更に腕ってなんの拷問。そろそろ下ろしやがれおい。
それから門みたいなところで検問みたいな事をした。
俺が出現した場所は門の前の草原だったらしい。細かく言うなら門の前の草原にいたガルバの上…だ。
しかし、自分で言うのもなんだがなにも持っていない出身もわからないしかもそっちからみたら妙な服装(和服)な怪しい俺をガルバが「オレの連れだ。コイツはオレが保証する。」ってだけで疑わずに通す門番?ってどーよ。俺からしたらラッキーだから何でもいいが。っていつまで抱えられればいいの俺。
それから暫く歩いて(ガルバが)、第一感想は大きいな建物に入った。そして未だ抱えられてる俺。もう寝ていかな。眠いんだけど。
考えてみればいきなり森にいてドラゴンに襲われていつのまにかアークとエリアスに世話になってて一週間後にこんな状況だ。
今まで常にだらけてた俺が、こんなハードなシュケジュールをこなしてたとか今更ながら凄いとしか言いようがない。
それほどに無意識に気が張っていたのだろうか。
あぁ、自覚したら、一気に力、が、…
ふぁ…ねむ…………………
「?っておい!」
………ぐぅ。
×××
コイツ…寝やがった………。
オレはガルバ。
この街の冒険者ギルドのギルドマスターをやってる。実際はめんどくせぇから他のやつに書類仕事させてるがな。カッカッカッ。
そんなことよりコイツだ。
オレは今日も街の外で魔物を狩ってた。
もともと身体をおもいっきり動かすのが好きでな。書類仕事なんざやってたら身体がなまっちまう。
そんでまぁ、何体か狩ってだなー。
帰ってきたわけでだなー。
いやまじ収納袋買っといてよかったわ。魔道具だったから高かったけどなー。
お掛けで引き摺らなくていいもんな。
………また話がそれた。わりぃ、癖でな。
あーなんだっけ?そうだよ、オレが討伐から帰ってきて、もうちょいで門だなーって思ったところでた。
いきなり人が降ってきたんだよ。
空からっていうとちょいとちげぇんだか。
魔法か?だが魔力も感じなかったしなー。もし魔法なら相当の使い手だな。
とかなんとか思ってたからだな。
ドスッとした感覚が上半身を襲った。つか倒れた。受け身をとりつつ襲った人影を動かねぇように腕で拘束する。一体なにがおこりやがった。
オレの胸下辺りにくる頭。着やせするタイプか。筋肉はまぁまぁあるが目立たないな。それにしても、男か?……小さくね?子供か?
「誰だてめぇ」
……あ、やべっ。
ついいつもの口調で聞いちまったが、泣かねぇだろうな。オレ、いつもガキに泣かれちまうんだよなぁ…オレは好きなんだけどなぁ………。
あー謝っ「…てなんでだ?」てなんでだ?
つい下を向くがガキはオレの胸に、っつか上に乗っかられてんのに全然重くねぇな。いい加減退けやとか思ったがそういやオレが拘束してんだっけか。
なにか声をかけようと口を開いて「…おぉすげぇ。…筋肉だ。…俺の………」閉じた。何でコイツ筋肉見て喜んでるんだ。まぁ確かにコイツは細いがガキならこれからだろうし気にするこたぁねぇと思う、が。
「…おい」
とりあえずこっち向け。
「…その筋肉のせいだ………」
「いや、なんでだよ。」
突っ込んじまったじゃねぇかよ!
「…声に、出てたか?」
寧ろ気づいてなかったのか?
「…マジで………」
気にすんなよ。
「…因みにどこから……?」
おぉすげぇ。のところからだな。確か。
「………。」
愕然とし…たのかどうかは知らんが雰囲気的にそんなかんじだ。つか、もうちょいその表情筋使えや。ガキの無表情とか怖いから。
「ってゆうかてめぇは誰だよ。」
そうだ。それが聞きたかった。
オレがそう問えば暫く考え…無かったが小さく顔を頷かせて口を開いた。
「…アメクだ。」
このガキはアメクというらしい。
容姿といい身なりといい、わけありっぽいなー。
だぁーめんどくせ。
オレも名を名乗り、ガキ…アメクを抱えあげた。
………かるっ!
ちょ、まてまてまてまて。軽くね?ガキってこんな軽いもんなのか?そりゃ武器よりか全然重めぇけど…人間ってこんな軽くなれるんだな。
ふと気になって出身地と親の事を聞いてみた。もしかしたら人拐いとかから逃げてきたのかもしれねぇ。聞いてみねぇとな。
……あぁ。聞いて損した。
出身地は東の国。しかし擬音つき。
親はいないときた。しかし擬音つき。
一体どんな境遇だったのか。
自らの国でさえわからず親は恐らくいない。
ガキのくせに………コイツの表情が死んでんのは幼い頃の境遇のせいかもしんねぇな………。
脇に抱えたアメクは途中途中歩くと主張してきたが却下だ。危ない。ガキだし。
門兵にはギルドマスター権限を使わせてもらった。こういうときは便利だよな………。
さて、どうすっかな…。
当然現れるわ、何も持ってないわ、ノリで持ち帰ったはいいもの、ホント、どうすっかな………。
ギルドにはオレとサブギルドマスターと空き部屋がある。空き部屋は絶賛物置状態だし………
しゃーねぇなぁ。
オレの部屋に泊まらすか…。
そう思っていつのまにか着いていたギルドの裏口である扉を押し開けて、気づいた。
コイツ、静かだな。
ぽつりぽつりとだが下ろせだの抗議していたのがぱったりと止んでいる。
あぁ、なるほど。
アメクの方を見て悟った。
瞼は下がり始め、首をこっくりと定期的に垂れさせてい「っておい!」
コイツ、寝やがった…。
だらんとぶら下がった肢体は意識があるときよか重く感じ、いやそれでも軽いな。
あー。まぁ、オレの部屋にぶちこんどくかー。サブマスには明日伝えりゃあいいだろ。
あーねみ………。
こうしてガルバとかいうギルドマスターは人通りの少ない裏口から二階の自分の部屋にまでアメクを運んでいったのだった……。
そう、
「…えっ?!!あれってギルドマスター……小脇にかかえているのは、もしや男っ?!こ、これは皆さんに伝えなければっ!!!!」
と、可愛らしい受付嬢の一人に見られていることも知らずに………。
×××
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名無しの引きこもり隊:あれ?もしや誰もしてへんの?
名無しの引きこもり隊:おぉーい。
名無しの引きこもり隊:なんや、一人で寂しいで~。ぼっちはキツいわー
名無しの引きこもり隊:おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
――だらけ隊がログインしました―
名無しのだらけ隊:うぜぇぇぇぇぇえ!
名無しのだらけ隊:少しは待つことを覚えろ!
名無しの引きこもり隊:そんな怒らんといてや~。そんなことより速報やで?
名無しのだらけ隊?:…なんだ?
名無しの引きこもり隊:アメク、死にかけたー!
名無しのだらけ隊:そんな明るく言うことかっ!
名無しの引きこもり隊:神のキセキかっこわらいで治しといたー!
名無しのだらけ隊:いやだめだろ。
名無しの引きこもり隊:うそうそwまぁまぁ、無事だったみたいやし。
名無しのだらけ隊:はぁ、なにも出来ないのが悔しいな………。
名無しの引きこもり隊:まぁ仕方ないんちゃう?ほな、監視続けとくわ~♪
名無しのだらけ隊:ああ……ってオイお前ぇ!仕事俺に押し付けねぇで自分でしろよ!!!!オイ!!!!
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天界なネットは今日も平和です。
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