いいえ、ただの冒険者ですから!~大賢者は世界をぐるりと旅したい!~

シア風

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大賢者は魔に染まる。

二対の虫 クイーン編

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「………さて、と。俺たちはこいつを何とかするか。」

ガンドフはそう言い目の前の蟻を見直す。すると、アーサーは

「別にすぐに終わるだろう。陽光究極魔法【ソーラービーム】!」

アーサーの指から放たれた光線はクイーンメタルバグに直撃………と同時に弾き返された。

「っなに!弾かれた!?」

アーサーの魔法が弾かれて当たった壁が吹き飛んだ。

「オホホホ、ワタクシニ魔法ハ効キマセン。」

クイーンが腹立つ声で嘲笑う。そんな挑発にも乗らず二人は何かを話していた。

「だったら物理か?」

「いや、物理でも時間がかかりそうだ。……アーサー、俺に考えがある。だから少し時間を稼いでくれ。」

アーサーはガンドフの言葉を聞くとクイーンに向き直し光り輝く剣を構えた。話の内容に今まで載らなかったが、世界最強を誇る伝説の剣『ゴッドセイバー』だ。実はこの剣ならばクイーンの身体を斬ることが可能だったのだがそれに気づかないアーサーは仁王立ちの構えを取っていた。

「ソ、ソノ剣ハ……」

(マ、マズイデス。アノ剣デハワタクシノ自慢ノ装甲モ……)

しかし、アーサーは静かに息を潜めて相手の様子を伺っていた。………しばらくの間、クイーンとアーサーのにらみ合いが続いていた。そこにガンドフが横入りする。

「……なぁ、なにしてんだ?さっきから。」

10分間なにもしていない一人と一匹を見ながら呆れた声で呟いた。

「なにって……牽制かな?」

アーサーがそう言うと、ガンドフが呆れたようにため息を吐いた。そして、

「もう終わりだ。デス耐性も考えてこいつにしといたぜ。」

そう言うガンドフの後ろには6と6になっているサイコロが存在感を出していた。そう。ギャンブルダイスだ。

「ギャンブルダイス、6と6で特殊生成だ。……俺が何したと思う?クイーンよ。」

「……………」

ガンドフがそう言うも、クイーンの返事はなかった。そしてクイーンの装甲の隙間から異質な茸らしき植物が生えてきた。どうやら冬虫夏草のようだ。

「………さて……お?あっちも終わったな。」

ガンドフはそう言うとクリムの方に歩いていった。アーサーは堂々と仁王立ちしていたのが恥ずかしくなり目を背けた。
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