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決戦!大魔神
大魔神襲来
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あれから20分は経っただろうか。アーサーとガルビオスの肉弾戦に着いていけずの二人は魔王を守ろうとしてやって来る魔物や魔族を片っ端から倒していた。今の二人にはどうと言う事はなかった。しかし、アーサーとガルビオスには近づけない。近づいたら殺されるような…そんな気がしていた。
「魔王……やっぱ強いな。」
ふとガンドフが呟いた。ふぅ、と息を吐きながらクリムも、
「でも、アーサーさんも互角と言ってもいいくらい強いです。絶対に負ける気がしません!」
そう言った。クリムは両手で握りこぶしを二つ作り鼻息を立てながら強くアーサーの戦いを見ていた。
クリムがそう言ったあと、アーサーとガルビオスは剣と鎌がつばぜりあい、弾かれどちらにも沈黙の読み合いが始まった。
「「……………。」」
先に動けば負ける。そう思う心が二人の動きを止める。緊張が走る中、最初に動いたのは全く別の存在だった。
「ガ……カハッ………」
突然天井から降ってきた何かにクリムが踏み潰された。吐血し、絶命した。バサッとそれは翼腕の付いた翼を使い重そうな尾を持ち上げた。と、その時、
「ゲホッ、ハァ…ハァ……わ、私、生きてる…?」
身代わり人形によりクリムは復活した。そして再度踏み潰されないようその場を移動しその何かを睨み付けた。
腕は最初は人の腕だが、肘の先からゴーレムのような灰色の腕になっている。その手の指は三本しかなく、人の頭くらいならすっぽりと入りそうなくらい大きい。
その腕の後ろにはもう一本の腕…翼腕があった。白い肌から一変、黒い翼腕が黒い翼を携えている。その翼腕の先はゴツゴツしたゴーレムの腕とは違い、鋭い爪が光で妖しく光っていた。
へそから下の下半身は蛇のような尾になっている。しかし、何個もの節に分かれていて節一つに付き二本の黒く太い爪が生えていた。更に一番先はサソリのような鋭いトゲが黒光りしていた。
胸の谷間の上辺りにオレンジ色の宝石が埋まっている。
コバルトブルーであるはずの髪は黒みを帯びていた。しかし、全体的に黒く染まっているにも関わらず、中心で交差を繰り返す二本の角は金色に輝いていた。顔と上半身はほぼ見えていたため、アーサー達はすぐに誰だか分かっていた。
「……ユウカ…なのか?」
ただ、信じられなかった。信じたくなかった。しかし、その顔が彼女であると裏付けていた。三人が絶望視をしていると、震えた声でガルビオスが呟いた。
「シュ、シュー…リアム?………バカな、5000年前に滅んだはずでは…?」
ガルビオスはそう言うとどこかへ連絡し始めた。
「魔王……やっぱ強いな。」
ふとガンドフが呟いた。ふぅ、と息を吐きながらクリムも、
「でも、アーサーさんも互角と言ってもいいくらい強いです。絶対に負ける気がしません!」
そう言った。クリムは両手で握りこぶしを二つ作り鼻息を立てながら強くアーサーの戦いを見ていた。
クリムがそう言ったあと、アーサーとガルビオスは剣と鎌がつばぜりあい、弾かれどちらにも沈黙の読み合いが始まった。
「「……………。」」
先に動けば負ける。そう思う心が二人の動きを止める。緊張が走る中、最初に動いたのは全く別の存在だった。
「ガ……カハッ………」
突然天井から降ってきた何かにクリムが踏み潰された。吐血し、絶命した。バサッとそれは翼腕の付いた翼を使い重そうな尾を持ち上げた。と、その時、
「ゲホッ、ハァ…ハァ……わ、私、生きてる…?」
身代わり人形によりクリムは復活した。そして再度踏み潰されないようその場を移動しその何かを睨み付けた。
腕は最初は人の腕だが、肘の先からゴーレムのような灰色の腕になっている。その手の指は三本しかなく、人の頭くらいならすっぽりと入りそうなくらい大きい。
その腕の後ろにはもう一本の腕…翼腕があった。白い肌から一変、黒い翼腕が黒い翼を携えている。その翼腕の先はゴツゴツしたゴーレムの腕とは違い、鋭い爪が光で妖しく光っていた。
へそから下の下半身は蛇のような尾になっている。しかし、何個もの節に分かれていて節一つに付き二本の黒く太い爪が生えていた。更に一番先はサソリのような鋭いトゲが黒光りしていた。
胸の谷間の上辺りにオレンジ色の宝石が埋まっている。
コバルトブルーであるはずの髪は黒みを帯びていた。しかし、全体的に黒く染まっているにも関わらず、中心で交差を繰り返す二本の角は金色に輝いていた。顔と上半身はほぼ見えていたため、アーサー達はすぐに誰だか分かっていた。
「……ユウカ…なのか?」
ただ、信じられなかった。信じたくなかった。しかし、その顔が彼女であると裏付けていた。三人が絶望視をしていると、震えた声でガルビオスが呟いた。
「シュ、シュー…リアム?………バカな、5000年前に滅んだはずでは…?」
ガルビオスはそう言うとどこかへ連絡し始めた。
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