【完結】堅物司書と溺愛魔術師様

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遺跡調査準備

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 あのお茶会事件から、数日後――

 図書館内は稀に見る慌ただしさに活気付いていた。
 正式に評議会からの遺跡調査の依頼が入り、準備に大忙しなのだ。
 責任者として人員を整備、調整することが山積みだ。

 ノアとはあの後一度だけ会うことができた。
 公爵邸の思い出の庭で、その時に改めてプロポーズをされた。
 義父二人の了承も一応得られて話もまとまっている。
 遺跡調査や私の出自の件もあり、正式な婚約関係にはなっていないが、調査の出向が終わり次第婚約し結婚する流れになった。
 リリーが率先して準備を進めているので安心して私は研究の方に力を入れることができた。

 今回は研究員と魔術師団の合同での遺跡調査である。
 護衛に軍の騎士達も参加し大規模な調査隊になる。

 大陸から船で二日ほどかかる場所にアガレル諸島があり、その一つ“焔の無人島”と呼ばれる火山島がある。
 航路の為、海軍からはディランが、魔術師団からはノアが責任者として出向する予定だ。
 活火山で未開拓のため危険もある、気を引き締めているが、ノアとの合同調査ということに心が浮き立つ。

 パタパタと人々が行き交う図書館に声が響く。

「ロゼッタ!大ニューーーース!!」と騒がしくマリーが駆けてきた。
「マリー! どうしたの!?」

 先ほどの勢いを殺し、ヒソヒソと耳元に声を囁く。

「ねぇ、ノア様が婚約したって本当?」
「え゛っ!!?」

 思わず大きな声が出てしまい、手で口を塞ぐ。
 ヒソヒソ話をやめ、腰に手を当て「なーんだ」とマリーがぼやく。

「ロゼッタも知らないのかぁ。仲良しだから相手が誰か知ってると思ったのに、残念」
「ね、ねぇマリーその噂って本当なの?」
「えぇ、結構魔術師団では有名みたいよ。なんせブラックダイヤの指輪が数日前から左手の薬指に填められてるとか……まさかあの魔術師長を射止めたご令嬢がいるなんてって。皆、相手を探し出すのに躍起になってるみたいよ」

 内心ドキドキの大慌てだ。

 指輪はどうしてもとノアが用意したものだ。
 二人の髪色に合わせたブラックダイヤモンドと純金でできた婚約指輪、私のものはネックレスとして今はまだ胸下で輝いている。

 ――ノアは付けてるんだ……嬉しい……かも。

 今はまだ公にできない関係性が、なぜか擽ったくもあり、もどかしくもある。

 ――遺跡調査を無事終わらせて、早く堂々と隣に立ちたいな。

 ノアに会いたい。その想いが募り、原動力に変わる。

 ――――

 調査団会議が終わり、書類を整理しているとコンコンと机を叩く音がし、顔を上げる。

「久しぶり。少し痩せたか?ちゃんと休んでるのか?会議、間に合わなくてすまない。引き継ぎ聞いてもいいか?」
「もちろん。ノアもお疲れ様」

 大好きな人と仕事の合間に会えることが、疲れを忘れさせてくれる。
 あまり会うことができないが、混合の調査団ができたことで機会が増えたのだ。
 自然と口元が緩みにやけてしまう。

「嬉しそうだな。俺も会えて嬉しいよ、ロゼ」

 ――また顔に出ちゃった!と一気に顔が赤くなる。

「ロゼ……それは、ずるい……」

 口元を手で押さえ目元を赤く染め、こちらを見つめるノアと目が合う。
 ――ドキッ――その瞳には確かに情欲が含まれていた。

「煽ったロゼが悪い」――そう耳元で囁かれ、口を開く前に腰を抱かれる。
 一瞬の浮遊感が訪れると、すぐに足が地に着いた。

「え! 転移したの!?」

 あぁと事もなげに言ったノアはクツクツ肩を揺らし笑っている。
 腕を引かれ逞しい胸の中に引き込まれ「会いたかった」と首元に頭を埋め囁かれる。
 大好きな香りと、温もりに体の芯から熱が溢れ出す。
 顔を覗くよう仰ぎ見ると、蕩ける笑みの中に激しい情欲を含む青い瞳に見つめられている。
 引かれ合うように互いの唇が重なり合う――

 ちゅっと触れ合うだけのキスをし、目が合い微笑み合う。
 軽いキスからすぐに深いキスに変わりクチュクチュと二人の間に水音が響く。
 ノアは首の角度を変え、舌を絡めながらも器用に身体を愛撫していく。

 下腹部が疼き愛液が溢れ出す。
 ノアに触れられるところから全身に熱が巡る。
 気付けばシャツの釦は外され、節くれだった手が片胸を優しく揉みしだく。

「ぁっ、ノア……ん」

 首筋を厚い舌が舐め上げ、同時に内腿を擽られる。

「……ッ、あ、だめ……はぁッ……」

 熱い舌と胸への愛撫で翻弄され、秘所はクロッチの色を変えるほどに濡れている。

「こんなに濡れてるのに……ダメか?……俺もロゼを感じたい」

 クチュリと指腹であわいをなぞられながら、耳元に唇を寄せ囁かれる。
 ――絶対わざとだ! とポカッと胸を叩くが、ノアは嬉しそうに肩を揺らし顔中にキスを落とす。

「少しだけ……最後まではしないから」

 情欲を含み、青い瞳が深い深い青色に変わり、愛おしそうに見下ろす。
 うなずくことしかできない私を優しく抱きしめ、背中が向くように向きを変えられた。

 カチャカチャと金属が鳴る音が聞こえたと同時に、臀部に硬く厚いものがグリグリと押し付けられる。

「えっ!――ぁっ、ノアっ!」
「ん、少しだけ……」

 腰を両手で固定され、内腿にノアの熱い楔が私の密口から出た液とノアの先走りが混じり合いぬるりと擦り上げる。
 壁に手を付き腰を突き出すような卑猥な体勢に恥ずかしさから身体が鳥肌立つ。
 熱の灯った身体は敏感になっていて、少しの肌の触れ合いでジンジンと疼く。

「んっ、ぁぁっ」

 ゆっくりと身体を揺らすノアに両手の指を絡め取られ、首を舌で舐めとられる。
 擦り付けられる熱い楔に翻弄され溢れ出た愛液で下着も腿もぐちょぐちょになっている。

 楔が愛液を塗りつけるように間を行き来し花弁を擦り上げ、腰が跳ねる。

「あぁっ!!」
「……ッロゼ……ん」

「……ッ、ノアぁ、キス、したぃ」

 ノアが少し目を見開き、すぐに口の端を上げる。
 じゅるりと舌がねじ込まれ、腰に両腕を回しきつく抱き締める。
 背中全体にノアの温もりを感じながら、熱い舌で舐め上げられた場所は空気に晒されひやりとする。
 
 お互いの腰の動きも激しさを増し、じゅぶじゅぶ、クチュクチュと卑猥な音が二人を包み、愛液と唾液が滴り落ちる。

「あっ、ノア……ッ、あぁノア、ノア…………あっ……!!」


 ガクガクと脚が震え、内腿に熱い白濁を感じ視界が白く染まった――

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