僕の義姉妹の本性日記

桜田紅葉

文字の大きさ
1 / 135

プロローグ「まだこの時は」

しおりを挟む
僕の母親は幼い頃に病気で亡くなった。あまりにも幼かった頃だから、顔は明確には覚えていない。
そこから小学五年生までは父親との暮らしを送っていた。しかし、少し寒気がしてきた11月。一週間ぐらい前に父親はこんなことを言っていた。
「なぁ時也。お母さんや兄弟は欲しいか?」
「なんで?別にどっちでもいいけど。」
小学生だっのでまさかそれが再婚の確認だったとは思いもしていなかった。
そして、
「時也。この人が、新しいお母さんだよ。」
「はじめまして、時也くん。」
父親よりは若干若い女性が現れた。そしてまもなく。
「こちらがお前の新しいお姉さんと妹だ。」
そこに居たのは中学二年と言う義姉、可憐と一つ下の妹、睦月という少女らが現れた。
可憐の方は堂々としていたが、睦月の方はおどおどと怯えていたようにも見てた。
「初めまして時也君。私、可憐っていうの。宜しくね。」
「あぁ、うん。」
あまり年上の女の人とは話したことがなかったので俺はまだ緊張していた。すると、
「ほら睦月、お兄ちゃんに挨拶して。」
「む、睦月。よろしく、お、お兄ちゃん。」
「あぁ。宜しくね。睦月ちゃん。」
年下の女の子ともあまり会話はなかったが、年下なのでそのまで緊張はしなかった。
「さ、ご飯にしましょ。皆!」
義母がそう切り出し、そこでの会話は終わった。
そうして新しい家族で食事をとった。義母の料理はとてつもなく美味しかった。今までは父のちょっとした料理で過ごしてきたので、本格的家庭料理はほぼ初めてだった。
「どう?お口に合えばいいけど…」
義母が心配そうに俺に聞いてきたので、
「うんうん。全然美味しい。すごいね。お母さんは。」
思ったままのことを言った。すると義母は嬉しそうにあらあらと返し、椅子に座り食事を済ませていた。
翌日、俺と同じ学校に転校してきた二人は、学校でも噂になる美人姉妹になっていた。
月に一回は告白されるほどだ。前の学校でもそんな感じだったしい。
モデルにでもなればと冗談交じりで言ってみると、
「うーん。大変だからなぁ。」
そう笑いながら言って返した。
しかし、彼女らは一回も誰からの告白を受けることは無かった。








そこから何年かたった今。
俺は高校一年になった。姉可憐は大学一年。睦月は中学三年になっている。
俺はどこでもありそうな人生を送るつもりだった。
彼女らの本当の気持ちを知るまでは…
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり

鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。 でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

俺の可愛い幼馴染

SHIN
恋愛
俺に微笑みかける少女の後ろで、泣きそうな顔でこちらを見ているのは、可愛い可愛い幼馴染。 ある日二人だけの秘密の場所で彼女に告げられたのは……。 連載の気分転換に執筆しているので鈍いです。おおらかな気分で読んでくれると嬉しいです。 感想もご自由にどうぞ。 ただし、作者は木綿豆腐メンタルです。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

なほ
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模るな子。新入社員として入った会社でるなを待ち受ける運命とは....。

処理中です...