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第3章「仕掛けないと速攻負けちゃう」
甘え
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この日は父と母が帰って来る日であった。およそ3ヶ月ぐらい仕事の関係でほかの所へ行っていた。
しかし、帰ってくるのは夜であった。
「お兄ちゃーん。ぎゅうぎゅうしようよー。」
一気に態度が激変したので、ある意味嫌われないか心配していた。
「お前、前までのは偽装の性格だったのか?」
「そんなわけはないよ。どっちかって言うと、あっちが本物。今は一生懸命好かれようと頑張ってる!」
「その頑張りを他にいかせないのかよ。」
「それはそれ。これはこれ。」
睦月は少し偉そうに言うと、
「諦めた方が早いのかもな。」
そう時也が言うと、
「そうそう。諦めなよ。」
と慰めるように言うと、
「いや、あなたが1番諦めた方がいいんじゃないですか。」
時也はしょうがなく睦月をなでなでして。
「あ、ありがとう。」
少しデレが覚めたのか、すこしツンデレ要素が入った。
すると、可憐が二階から降りてきていた。
「二人共、イチャイチャしてないで、ご飯にするよ。」
「何故イチャイチャなんだ。」
可憐は少しむっとしながらテーブルに向かった。
~昼~
睦月は自分の部屋で宿題をしている中、可憐と時也は色々話していた。
「睦月って結構肉食だったんだな。」
「私も本当はあんなことしたいけど、朝はそれどころじゃなかったからなぁ。」
「すまないね。」
「別にいいのよ。お父さんとお母さんだって今日帰ってくるし、今後あのチャンスがいつやってくるかはわからないからね。ということで、私も。」
ソファに座っていた可憐は隣にいた時也に飛びかかった。
「膝枕、やってみたかったんだよね。いつもはさ、なんか甘えるいってよりも、任せられる方が多いじゃん?だからさ、この時間は大切な時間だな。」
可憐は満足そうにそういって甘え始めた。
「ぱぱーぱぱー。かれんたん。えらい?」
からかいなのかよく分からないが、可憐は赤ちゃんの様なセリフを言い始めた。
「え?」
突然だったので、時也も驚く。
「ぱぱーぱぱー。」
可憐は笑顔で言い続ける。
「え、えらいですよー。」
こんな感じでいいのかな?と思いながら時也は言うと、
「パパ、大好き。」
遠回しに好きと言っているものなのかと時也は思った。
そして可憐は時也の腰に抱きついて、
「ぱぱのことは、ここに来てから、ずっと大好きだからね。」
可憐の目には涙が浮かんでいた。
「ありがとう。よしよし。」
こうしてあげることしか出来なかった時也は、可憐の頭を撫でた。
しかし、帰ってくるのは夜であった。
「お兄ちゃーん。ぎゅうぎゅうしようよー。」
一気に態度が激変したので、ある意味嫌われないか心配していた。
「お前、前までのは偽装の性格だったのか?」
「そんなわけはないよ。どっちかって言うと、あっちが本物。今は一生懸命好かれようと頑張ってる!」
「その頑張りを他にいかせないのかよ。」
「それはそれ。これはこれ。」
睦月は少し偉そうに言うと、
「諦めた方が早いのかもな。」
そう時也が言うと、
「そうそう。諦めなよ。」
と慰めるように言うと、
「いや、あなたが1番諦めた方がいいんじゃないですか。」
時也はしょうがなく睦月をなでなでして。
「あ、ありがとう。」
少しデレが覚めたのか、すこしツンデレ要素が入った。
すると、可憐が二階から降りてきていた。
「二人共、イチャイチャしてないで、ご飯にするよ。」
「何故イチャイチャなんだ。」
可憐は少しむっとしながらテーブルに向かった。
~昼~
睦月は自分の部屋で宿題をしている中、可憐と時也は色々話していた。
「睦月って結構肉食だったんだな。」
「私も本当はあんなことしたいけど、朝はそれどころじゃなかったからなぁ。」
「すまないね。」
「別にいいのよ。お父さんとお母さんだって今日帰ってくるし、今後あのチャンスがいつやってくるかはわからないからね。ということで、私も。」
ソファに座っていた可憐は隣にいた時也に飛びかかった。
「膝枕、やってみたかったんだよね。いつもはさ、なんか甘えるいってよりも、任せられる方が多いじゃん?だからさ、この時間は大切な時間だな。」
可憐は満足そうにそういって甘え始めた。
「ぱぱーぱぱー。かれんたん。えらい?」
からかいなのかよく分からないが、可憐は赤ちゃんの様なセリフを言い始めた。
「え?」
突然だったので、時也も驚く。
「ぱぱーぱぱー。」
可憐は笑顔で言い続ける。
「え、えらいですよー。」
こんな感じでいいのかな?と思いながら時也は言うと、
「パパ、大好き。」
遠回しに好きと言っているものなのかと時也は思った。
そして可憐は時也の腰に抱きついて、
「ぱぱのことは、ここに来てから、ずっと大好きだからね。」
可憐の目には涙が浮かんでいた。
「ありがとう。よしよし。」
こうしてあげることしか出来なかった時也は、可憐の頭を撫でた。
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