僕の義姉妹の本性日記

第4章「寒くなると温もりが欲しい」

夕食の修羅場

そして夜になると、睦月が部屋から出てきて、リビングに来ると、睦月はウハウハとしていた。
「なんとでそんなにハイテンションなんだ？」
「色々あるじゃん？」
「その色々がわからないんだけど...」
「まぁそんなことはどうでもいいとして、ご飯にしようよ。」
「まぁいいか。」
睦月は時也の手を引っ張ると、テーブルまで時也を寄せて椅子に座らせた。
「これぐらい自分で出来ますけど...」
時也はなにかあるのではないかとオロオロしながら睦月を探った。
「なんでそんなさっきからお兄ちゃん表情が変わるの？」
時也は目を細めたりボーッとしてたりしたため、睦月は不思議そうにそれを指摘すると
「特に意味は無い、たまになんかこうなるんだよね。」
本当の意味は睦月を探っていることだが、当たり前のようにそんなことは言えない。だから時也はそう誤魔化した。
「へぇー。変なの。」
睦月はその謎が判明しないため、少し首をかしげながら椅子に座った。
可憐が皿を持ってくると、夕食が並び、いつもの夕食が始まった。最初はいつものように学校の話をしたり、友達と話題になったことを話したりしてた。ここまでは毎日のような日常的な生活をしていた。しかし、可憐の失言からその日常会話は反転してしまった。
「時也って女友達が多よね。」
「ゲホッ！」
～脳内～
「姉貴ぃぃぃぃ！！それ言っちゃダメなやつぅぅぅぅ。さすがそういう所は天然さが出たぁぁぁぁ！！貴様ァァァァァァァ！」


～脳内終わり～
「確かにそうだねー。」
睦月は時也ひその言葉を突きつける。時也は普通少し額に汗がでてきた。
「たまたまじゃない？家の周りに女の子多いし。」
時也はできるだけ目を合わせない様に下を向きながらそういうと
「確かにそうかもね。」
睦月は少し考える仕草をすると、こんなことを言い出した。
「お兄ちゃん今日一緒に寝ようよ。」
「え？」
時也は一瞬はいはいという表情になったが、2度見の様にそう言った。














～夏奈弥家～
夏奈弥は自分で夕食の準備を終えると、それを丁寧に食べ、お皿などを洗っている最中であった。
今思えばこの1週間は濃い週だったなと回想していた。時也の1位奪還。まさかの斜向かい事情。色んなイベントが起きていたように感じ、個人的にはこの一週間は1ヶ月のような時間を過ごしていたような気がした。
「ただいまー。」
そうすると、仕事から帰ってきた母親の声がした。
「おかえりー。」
そう夏奈弥は返した。
時也の家では修羅場を迎えたが、その真逆に、夏奈弥の家には日常が訪れた。