僕の義姉妹の本性日記

桜田紅葉

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第4章「寒くなると温もりが欲しい」

諦めない心

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そしてその後、エドワードは焦った顔をしていた。
後半に2点差を付けられるのはキツいものだ。よくプロサッカーの試合ではそこからの巻き返しなんてのもあるが、完全に押されていた状況で巻き返しなんて考えにはまず至れないだろう。エドワードの頭の中にはとにかく1点でも返そうという心でいっぱいだった。
その気持ちが後の三人にも伝わっていた。
エドワード、ハリアー、カリウス、ジョズ。
それらがベストなプレーを引き出すために集中した。
ハリアーはファールを抑えたディフェンスを。
カリウスはボランチ。ラインのバランスや攻めと守りの両立。ジョズはエドワードと同じフォワード、偽9番となり、裏へ繋ぐ。
しかし橋本や俺も負ければいられない。
ゴールキーパーから流れたボールは岩田へと渡ると、橋本がボールをもつ。しかしそこにカリウスとハリアーのダブルマークに襲われる、そこからペースは相手の方。ディフェンスはクリアを最善としたやり方をするが、ほとんどカリウスやジョズにヘディングで返されてしまう。
相手は高身長外国人だから、空中戦でどちらが強いかと言うと相手の方が優れてはいる。
しかし、カウンターが始まったキーパーはスローで橋本へ直接繋げると、ドリブルでボールを運ぶと、クロスをあげるフェイントをし、ペナルティーエリアへ忍び込んでいた。そうするとハリアーがマークに入るシュートを打つモーションをしていたため、ハリアーは足を出す。しかし、そのシュートはハリアーがスライディングして止めにあったが、偶然そのシュートは腕に当たった。
真横で見ていた俺は直ぐに
「PK!!」
と審判に手を挙げて訴えた。
そうするとピピーッ!!と笛が鳴った。審判の手がさしていたのはペナルティーエリアの真ん中。
PKだ。
その瞬間ワーーーッッ!!と沸いた。こっちサイドからしてみれば3点目のチャンス。
相手からすれば後半の中盤に3点差。メンタル的にも絶望的である。
誰が蹴るのか。もちろん橋本だ。
キーパーは少しゴールラインより多少後ろに立ってから前に出るとキッカーにはキーパーが多少大きく見れるという心理状況があるとかないとか。
それを利用してその通りにやる。
ピッ!
と審判が笛を鳴らすと、ゆっくりと走り出した。キーパーの顔はボールだけを見つめていた。
その瞬間は一瞬。右に蹴るかと思いきや左下にシュートを打った。キーパーの足の重心は右によっていた。
まるであの人のようにコロコロではないが綺麗に素早くゴールした。
3-0。
多くの選手は絶望的な顔をしてたが、エドワードにはそんな表情は読み取れなかった。
キックオフするとカリウスとエドワードがパスを繋げるとあっという間にクロスが上がった。それをジョズがヘディング。
コンっ!!
とバーに当たると、押し込もうとした相手の足は先にボールをクリアした岩田の足に直撃した。
ピー!
その選手にはイエローカードが課せられた。
岩田は立ち上がれなかったが少しすると立ち上がった。
時間を見るとあと10分。ベンチのメンバーは立ち上がって時間が過ぎるのをただただ待っていた。
恐らくテレビでは祈っている女子なんかをアップで移しているだろう。
そしてプレーは再開。そして一進一退の攻防が続くと、ボードからアディショナルタイムが表情された。3分。
この3分の間に橋本はスーパープレーを魅せた。
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