僕の義姉妹の本性日記

桜田紅葉

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第4章「寒くなると温もりが欲しい」

文化祭初日のインパクト

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当日

「ほんとにこれ着ないとダメなの?」
「いやだってそうしないと雰囲気出ないし。.......って言ってた。」
「言ってたって。」
夏奈弥にとってはそんな感じのジャンルの部類は触れたことはあまり無かったため、動揺と緊張が上ってくる。
「ほら、まぁすぐ終わるから。大丈夫だよ。あなただけじゃないんだから。」
「変に丁寧に行ってるけど無駄だぞ。」
「…行ってらっしゃい。」
夏奈弥は少し寂しそうに時也を見送った。
「東ちゃん。一緒に行こう。」
同じコスプレをした友人にとっとこと連れていかれるのであった。
夏奈弥に浴びせられる視線は気持ち悪いとかではなくて至って普通であった。
文化祭というイベントがこうもイメージを変えてしまうのかと言う感じではあったが、夏奈弥にとってはある意味ラッキーなことであった。
「しょうがない。」
終わってみれば楽しかっあみたいな展開に希望を抱き、いざ出陣と看板を持ち教室(出店)の前にスタンバイした。
「うわ、可愛い!」
男子からの反応は意外と評判だった。夏奈弥とは言え、逆の発送で言えばボーイッシュな女の子である。それは評判はいいだろう。
ウザイ系でやってみればモテるだろう。
そのおかげかは分からないが、店には客が集まった。
料理担当の女子は大忙し。
「もしもし時?ちょっと厨房来てくれない?」
「どうした?人手が足りないのか?」
「そうなんだよ。本当は自由時間なのにごめん。」
「大丈夫大丈夫。」
時也は少し急ぎ足で店に戻った。
「これは。」
時也が思った二倍くらいの人数が行列を作っていた。
時也はこれから重労働をする覚悟と共に夏奈弥のお陰なのかという謎の嬉しさが湧いていた。
「時!早く早く!」
来たばかりなのに元々そこにいた人のような扱いをされて少しショックを受けたものの、時也は黙々と作業を始めた。
料理は可憐と睦月がやっていたのを丸々コピーしていたので、味の保証をできる。メニューはオムライスなどの喫茶店オーソドックスなメニューがある。それも可憐や睦月に色々教わっていた。



「オムライス?文化祭で作るの?」
「よく分かったね。」
「そりゃこのシーズンで女の子にオムライスの作り方をせがるのはそういうことだよ。」
「言われてみればそうだね。」
時也はそれに納得し、大人しく教わることにした。
まず卵からだ。オムライスの種類によって卵のとろみさが変わる。半熟だとかしっかりとしたやつだとか。
「若者ウケならとろとろの方がいいんじゃない?」
「そうだな。」
それこら始まったクッキングは火花を吹いた。
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