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第19話 覚悟
第19話 覚悟
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Cafe ベイカーを出た時にはまだ雨は降っていなかったものの、雷雲のせいで周りがどんよりとしている。
「急がないと。そろそろ降りそうだ…。」
空を見上げた藍里は、ぽつりとそう呟くと早歩きで帰路に着く。
ところが2、3回雷鳴が聞こえたところであっという間に、バケツをひっくり返したような雨に見舞われる。
「うわぁ!降ってきた!」
コートのフードを深くかぶってダダダ!と走り出す藍里。
途中つまづきながらも、何とか体制を整えて転倒をまぬがれ、家に向かって走り続ける。
(仕方ない。近道するか。)
アパートまでもうあと半分まで来たところで、藍里は公園の中に入ると、屋根の下のベンチへと避難する。
1人のスーツの男が、雨宿りをしながらタバコを吸っていたが、気にしてても仕方が無い。
「うわぁ。ズブ濡れだ…!」
来ていたコートを脱ぎ、バサバサと水滴を払う。しっかりと水を吸い込んだコートは藍里の手にずっしりと重くのしかかり、雑巾のように絞ると僅かに水が溢れ出てきた。
「…………藍里…?」
ふと、名前を呼ばれて顔を上げる。
先程タバコを吸っていた男の声だ。
グレーのスーツに黒い髪の毛。彼は…。
「あれ?笠村さん?こんな所で……休憩かなにかですか?」
「まぁな。そろそろ署に戻るけどな。」
そう答えた笠村は、備え付けの吸い殻に煙草を押し付け、中に落とし入れる。
「おまえは?こんな時間まで何してた?」
「バイトでしたけど、雷が鳴り始めた頃に、早めに上がらせてもらったんです。」
「そうか。家は?」
「この公園を抜けて、左に曲がった先にあります。ここまで来たら、もう後は近いので。」
そこまで聞いた笠村は、『はーん。』と返したが直ぐになにか思い出したかのように顔を上げると、
「まさか、蓑原町1の交差点を通るか?」
と、不意に尋ねてきた。
「え?はい。その先がアパートなので。」
「あそこ今、この雨で大事故があったとかで通行止めになってたぞ。歩行者も通れねぇみてぇだ。」
「えぇ!?マジですか!?」
笠村の言葉に驚きを隠せない藍里。
ウーンと悩む様子に笠村がポケットに手を入れながら、さらに訪ねる。
「アパートどこだ。」
「蓑原町2の手前です。だけど、ここからだと……。」
「あー、遠回りになるな。……仕方ねぇ。車に乗ってけ。」
「え…?」
「この大雨ん中、女ひとりで帰らす訳にも行かねぇだろ。いいから乗ってけ。傘もねぇみてぇだしな。」
そう言った笠村は、スーツの上着を脱ぎながら藍里の側まで寄るとソレを頭からバサッ!被せる。
「わっ!?」
何が何だかわからずにいるうちに、笠村にひょいっ!と軽々しく持ち上げられる。
「うぇえ!?か、笠村さん!?ちょっと!!」
藍里の言葉とはよそに、笠村は大雨の中を走り出す。
「ちょ!!笠村さん!!?」
「暴れんなコラ。水溜りん中に落ちるだろうが。」
へ?と言いながら地面を見てみると、笠村の靴の半分程の深さの水溜まりが湖のように広がっている。
その中走ってる笠村の裾は見事にびしょびしょに濡れてしまっている。
そうこうしてる間に、黒色の乗用車まで辿り着くと、笠村は片手で助手席のドアを開けて藍里をそっと座席へとおろす。
「っあ~~~~濡れた。」
運転席へとそそくさと乗り込み、笠村はポケットからハンカチを取り出し頭をガシガシと拭った。
「あ!あの!すみません!スーツ!クリーニング代…!」
「あー、いい。気にすんな。家で干せばなんとかなる。」
藍里の言葉を笠村は静止しながら、エンジンをかけて車を走らせる。
車から流れてくるラジオを聴きながら、藍里はチラリと笠村を見る。
水も滴るいい男。
思わずそう言いたくなるほど、笠村の表情は凛々しかった。言葉で言い表すのが難しいほど、彼は顔が整っているのだ。
(そういえば……。捜査以外で笠村さんと一緒になるのは初めてかもしれない。)
いつもは事件の協力でよく会うが、それ以外の時は、駅とかで偶然会って挨拶を交わす程度。今回のように長く過ごすことがない。視線を外してから、もう一度チラリと見てみる。
髪の毛の先から垂れてくる水滴。
それを左手で拭う仕草。
強過ぎず、弱過ぎないタバコの匂い。
これは、世の女性達がほっとかないと、藍里は感じた。
しかし、彼の恋愛沙汰はあまり聞いたことがない。
普段からそんなふうに関わっていないからだろうか。
いや、そもそも笠村とは、事件以外で関わることがそうそうない。
もしかしたら、自分が知らないだけで相手がいるのかもしれない………。
そんなふうに考えながら彼をジッ見ていると、視線を感じたのか、ちらりとコチラを見てきた笠村。藍里は顔を真っ赤にしながら、慌てて目をそらす。
「……なんだ?」
笠村の問いかけ。藍里はキョロキョロと目を泳がせながら慌てて言葉を探した。
「あ、あのー、笠村さんは………どうして警察官に?」
……精一杯考えて出した話の内容の低さに藍里は猛烈に恥ずかしくなった。
「………別に?なりてぇからなっただけだ。」
「あー、そーですか。なんか、特殊な想いとか………あったのかなー………って思っただけで………ほんと!それだけ!!」
慌てて弁解する藍里。視線だけ送った笠村は、直ぐに目を逸らす。
2人の間に、再び沈黙が訪れた。
「………俺、妹がいたんだよ。」
笠村の言葉に藍里はピクリと反応した。
「いつも兄ちゃん兄ちゃんっつって、俺の後をついてきてた。アイツが小学校上がった時も、ベッドに潜り込むくらい、あいつはお兄ちゃんっ子だった。 」
「そうでしたか。その妹さん、今お幾つなんですか?」
話しを振ってくれた笠村に、藍里は感謝しながら少し掘り下げて聞いてみる。
「さぁな。」
しかし、予想していなかった笠村の言葉に目をぱちくりさせる。
「俺が中学の頃に死んじまったから。」
寂しそうに響く声を耳にして、藍里は『……ごめんなさい。』と、頭を垂れた。
「俺が勝手に話したことだし謝るこっちゃねぇだろ。それに、犯人はもう捕まってるしな。」
「犯人…?」
「妹は、下校途中で何者かに攫われて、雑木林の中で無残に殺されてたんだよ。
そんとき、何としてでも犯人を暴いてやる。妹の仇をとってやるって決めて、死に物狂いで警察を目指した。俺みてぇなやつを増やさない為にもな。」
「そんなことが……。」
「問題は俺が警察になってまだ間もない頃だよ。時効がせまってきてて、俺も慌ててた。そんときの犯人がわかったんだよ。
知って…………ショックを受けたけどな。」
「え?」
「………妹の担任の先生だったんだよ。犯人。」
「!?」
「そいつは嘗て、俺の担任もしてたこともあった。他の先生からの信頼も暑くて、生徒からも人気がある先生だった。だから余計に『なんで?』って感じになったよ………今思い出しても腹が立つ…!」
笠村の怒りは、ギリギリとハンドルを握りしめる手で安易に感じとれた。
笠村も、真実を知ろうとして動いた。
その為に警察になった。
そして、その真実が信じ難いものであった。
もしかしたら、藍里も抱えてる悩みがこれと同じなのかもしれない……それならば……。
藍里は少し考えながらも、ゆっくりと口を開く。
「…笠村さん。あの…。」
「ん?ちょっと待て。」
ところが、なにか異変を感じとった口調で笠村が藍里の言葉と共に車を停める。笠村は目を細めて、斜め前にある教会の上を見ている。
「なんだあれ?」
「どれですか?」
「教会の十字架の先にあるやつだ。……布…みてぇのがないか…?」
笠村の言葉に促されながら、藍里も見てみる。
確かに、教会の普段十字架が掲げられているところに、なにか見える。
日が沈んだ大雨せいで視界が悪く、それがなんなのかが確認できない…。
ただ、それは大きく、十字架の頭の部分によって貫かれていることは辛うじてわかる。
カッ!
突然、空から放たれた稲光によって、それが照らされる……。
「っ!!」
2人は、思わず声を失う……。
真ん中には、十字架の頭が銛のようにそれを貫いていた…。
だらんと垂れている手足……。
雨に混じり、屋根をつたって滴る血。
「あれ………人……!?」
「らしいな…!」
急いで車から降りた2人は、教会まで走ると笠村が近くの木に登って教会の屋根へと登る。
それにたどり着いた笠村は、その『人』と思われる者の首筋当たりに、指を置く。
「………亡くなってる………!藍里!!警察を呼べ!」
「はい!」
笠村の的確な指示に従って、藍里はスマホを取り出して緊急連絡に『110』の数字を入力する。
「もしもし!人が!屋根の上で死んでるんです!場所は、蓑原教会!急いできてください!」
「な、何事ですか!?」
電話をかけた直後だ。
教会の中から、数人の男女がやって来た……。
この教会の人たちなのだろうか?
「ここの教会の責任者か!?」
「そ、そうですが…?」
口ごもる藍里にいつの間にか降りてきていた笠村の言葉に、先頭にいた男が答えると笠村はポケットから手帳を取り出す。
「すまねぇ。少し話、良いか?」
警察手帳を見た男は顔色を変えて笠村と藍里を交互にみる。
「急がないと。そろそろ降りそうだ…。」
空を見上げた藍里は、ぽつりとそう呟くと早歩きで帰路に着く。
ところが2、3回雷鳴が聞こえたところであっという間に、バケツをひっくり返したような雨に見舞われる。
「うわぁ!降ってきた!」
コートのフードを深くかぶってダダダ!と走り出す藍里。
途中つまづきながらも、何とか体制を整えて転倒をまぬがれ、家に向かって走り続ける。
(仕方ない。近道するか。)
アパートまでもうあと半分まで来たところで、藍里は公園の中に入ると、屋根の下のベンチへと避難する。
1人のスーツの男が、雨宿りをしながらタバコを吸っていたが、気にしてても仕方が無い。
「うわぁ。ズブ濡れだ…!」
来ていたコートを脱ぎ、バサバサと水滴を払う。しっかりと水を吸い込んだコートは藍里の手にずっしりと重くのしかかり、雑巾のように絞ると僅かに水が溢れ出てきた。
「…………藍里…?」
ふと、名前を呼ばれて顔を上げる。
先程タバコを吸っていた男の声だ。
グレーのスーツに黒い髪の毛。彼は…。
「あれ?笠村さん?こんな所で……休憩かなにかですか?」
「まぁな。そろそろ署に戻るけどな。」
そう答えた笠村は、備え付けの吸い殻に煙草を押し付け、中に落とし入れる。
「おまえは?こんな時間まで何してた?」
「バイトでしたけど、雷が鳴り始めた頃に、早めに上がらせてもらったんです。」
「そうか。家は?」
「この公園を抜けて、左に曲がった先にあります。ここまで来たら、もう後は近いので。」
そこまで聞いた笠村は、『はーん。』と返したが直ぐになにか思い出したかのように顔を上げると、
「まさか、蓑原町1の交差点を通るか?」
と、不意に尋ねてきた。
「え?はい。その先がアパートなので。」
「あそこ今、この雨で大事故があったとかで通行止めになってたぞ。歩行者も通れねぇみてぇだ。」
「えぇ!?マジですか!?」
笠村の言葉に驚きを隠せない藍里。
ウーンと悩む様子に笠村がポケットに手を入れながら、さらに訪ねる。
「アパートどこだ。」
「蓑原町2の手前です。だけど、ここからだと……。」
「あー、遠回りになるな。……仕方ねぇ。車に乗ってけ。」
「え…?」
「この大雨ん中、女ひとりで帰らす訳にも行かねぇだろ。いいから乗ってけ。傘もねぇみてぇだしな。」
そう言った笠村は、スーツの上着を脱ぎながら藍里の側まで寄るとソレを頭からバサッ!被せる。
「わっ!?」
何が何だかわからずにいるうちに、笠村にひょいっ!と軽々しく持ち上げられる。
「うぇえ!?か、笠村さん!?ちょっと!!」
藍里の言葉とはよそに、笠村は大雨の中を走り出す。
「ちょ!!笠村さん!!?」
「暴れんなコラ。水溜りん中に落ちるだろうが。」
へ?と言いながら地面を見てみると、笠村の靴の半分程の深さの水溜まりが湖のように広がっている。
その中走ってる笠村の裾は見事にびしょびしょに濡れてしまっている。
そうこうしてる間に、黒色の乗用車まで辿り着くと、笠村は片手で助手席のドアを開けて藍里をそっと座席へとおろす。
「っあ~~~~濡れた。」
運転席へとそそくさと乗り込み、笠村はポケットからハンカチを取り出し頭をガシガシと拭った。
「あ!あの!すみません!スーツ!クリーニング代…!」
「あー、いい。気にすんな。家で干せばなんとかなる。」
藍里の言葉を笠村は静止しながら、エンジンをかけて車を走らせる。
車から流れてくるラジオを聴きながら、藍里はチラリと笠村を見る。
水も滴るいい男。
思わずそう言いたくなるほど、笠村の表情は凛々しかった。言葉で言い表すのが難しいほど、彼は顔が整っているのだ。
(そういえば……。捜査以外で笠村さんと一緒になるのは初めてかもしれない。)
いつもは事件の協力でよく会うが、それ以外の時は、駅とかで偶然会って挨拶を交わす程度。今回のように長く過ごすことがない。視線を外してから、もう一度チラリと見てみる。
髪の毛の先から垂れてくる水滴。
それを左手で拭う仕草。
強過ぎず、弱過ぎないタバコの匂い。
これは、世の女性達がほっとかないと、藍里は感じた。
しかし、彼の恋愛沙汰はあまり聞いたことがない。
普段からそんなふうに関わっていないからだろうか。
いや、そもそも笠村とは、事件以外で関わることがそうそうない。
もしかしたら、自分が知らないだけで相手がいるのかもしれない………。
そんなふうに考えながら彼をジッ見ていると、視線を感じたのか、ちらりとコチラを見てきた笠村。藍里は顔を真っ赤にしながら、慌てて目をそらす。
「……なんだ?」
笠村の問いかけ。藍里はキョロキョロと目を泳がせながら慌てて言葉を探した。
「あ、あのー、笠村さんは………どうして警察官に?」
……精一杯考えて出した話の内容の低さに藍里は猛烈に恥ずかしくなった。
「………別に?なりてぇからなっただけだ。」
「あー、そーですか。なんか、特殊な想いとか………あったのかなー………って思っただけで………ほんと!それだけ!!」
慌てて弁解する藍里。視線だけ送った笠村は、直ぐに目を逸らす。
2人の間に、再び沈黙が訪れた。
「………俺、妹がいたんだよ。」
笠村の言葉に藍里はピクリと反応した。
「いつも兄ちゃん兄ちゃんっつって、俺の後をついてきてた。アイツが小学校上がった時も、ベッドに潜り込むくらい、あいつはお兄ちゃんっ子だった。 」
「そうでしたか。その妹さん、今お幾つなんですか?」
話しを振ってくれた笠村に、藍里は感謝しながら少し掘り下げて聞いてみる。
「さぁな。」
しかし、予想していなかった笠村の言葉に目をぱちくりさせる。
「俺が中学の頃に死んじまったから。」
寂しそうに響く声を耳にして、藍里は『……ごめんなさい。』と、頭を垂れた。
「俺が勝手に話したことだし謝るこっちゃねぇだろ。それに、犯人はもう捕まってるしな。」
「犯人…?」
「妹は、下校途中で何者かに攫われて、雑木林の中で無残に殺されてたんだよ。
そんとき、何としてでも犯人を暴いてやる。妹の仇をとってやるって決めて、死に物狂いで警察を目指した。俺みてぇなやつを増やさない為にもな。」
「そんなことが……。」
「問題は俺が警察になってまだ間もない頃だよ。時効がせまってきてて、俺も慌ててた。そんときの犯人がわかったんだよ。
知って…………ショックを受けたけどな。」
「え?」
「………妹の担任の先生だったんだよ。犯人。」
「!?」
「そいつは嘗て、俺の担任もしてたこともあった。他の先生からの信頼も暑くて、生徒からも人気がある先生だった。だから余計に『なんで?』って感じになったよ………今思い出しても腹が立つ…!」
笠村の怒りは、ギリギリとハンドルを握りしめる手で安易に感じとれた。
笠村も、真実を知ろうとして動いた。
その為に警察になった。
そして、その真実が信じ難いものであった。
もしかしたら、藍里も抱えてる悩みがこれと同じなのかもしれない……それならば……。
藍里は少し考えながらも、ゆっくりと口を開く。
「…笠村さん。あの…。」
「ん?ちょっと待て。」
ところが、なにか異変を感じとった口調で笠村が藍里の言葉と共に車を停める。笠村は目を細めて、斜め前にある教会の上を見ている。
「なんだあれ?」
「どれですか?」
「教会の十字架の先にあるやつだ。……布…みてぇのがないか…?」
笠村の言葉に促されながら、藍里も見てみる。
確かに、教会の普段十字架が掲げられているところに、なにか見える。
日が沈んだ大雨せいで視界が悪く、それがなんなのかが確認できない…。
ただ、それは大きく、十字架の頭の部分によって貫かれていることは辛うじてわかる。
カッ!
突然、空から放たれた稲光によって、それが照らされる……。
「っ!!」
2人は、思わず声を失う……。
真ん中には、十字架の頭が銛のようにそれを貫いていた…。
だらんと垂れている手足……。
雨に混じり、屋根をつたって滴る血。
「あれ………人……!?」
「らしいな…!」
急いで車から降りた2人は、教会まで走ると笠村が近くの木に登って教会の屋根へと登る。
それにたどり着いた笠村は、その『人』と思われる者の首筋当たりに、指を置く。
「………亡くなってる………!藍里!!警察を呼べ!」
「はい!」
笠村の的確な指示に従って、藍里はスマホを取り出して緊急連絡に『110』の数字を入力する。
「もしもし!人が!屋根の上で死んでるんです!場所は、蓑原教会!急いできてください!」
「な、何事ですか!?」
電話をかけた直後だ。
教会の中から、数人の男女がやって来た……。
この教会の人たちなのだろうか?
「ここの教会の責任者か!?」
「そ、そうですが…?」
口ごもる藍里にいつの間にか降りてきていた笠村の言葉に、先頭にいた男が答えると笠村はポケットから手帳を取り出す。
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