5 / 33
4.不安な出発。
しおりを挟む
沢山の荷物が入った大きいリュックを背負うと、雲一つない晴れやかな空を見ながら城門へと向かった。
城門の前に着くと、先に神宮寺くんが来てた。
「おはよう、神宮寺くん。今日は旅立ちにはピッタリの天気ね」
「おはようございます、春野さん。本当に晴れて良かったです」
「他の人は、まだ来てないの?」
遠くの方から、なぜかシンデレラが載っていそうなデザイン性の高そうな馬車がこちらに向かってきた。そのまま神宮寺くんの前で止まると、豪華な黄色いドレスを纏った15歳くらいの女の子が出てきた。
赤味の強い茶色の髪を綺麗に結い上げて、青い瞳を嬉しそうに細めて神宮寺くんの前に降り立った。
「ジングウジ様、おはようございます」
「え、レティア姫?どうしてこちらに?」
「もちろん、お見送ですわ」
レティア姫は私の方に全く視線を向けることなく、まるでいないもののように存在を無視して、神宮寺くんに愛想を振りまいている。
さすが王族、下々に対する扱いがなかなか立派なことですね、と思わず言いたくなった。
「それは、ありがとうございます」
「本当は、わたくしも着いて行きたいと申し上げましたのに……危ないからとお母様に止められてしまいましたの」
「そうですか。さすがにレティア姫には、危ないことをさせることはできませんからね」
「まあ。ジングウジさまは、お優しいのですわね」
必死に2人の世界を築こうとしているレティア姫を見て、思わず顔がひきつりそうになる。
ふと大きな斧を持った紺色短髪マッチョと燃えるような赤髪をツインテールにした女の子が歩いてきているのが見えた。
なんだかかなり目立つ2人は、こちらに真っ直ぐ歩いてくる。
「あなた達が旅の仲間?」
「なんだ、若造と小娘か」
「えっと……仲間ってことは、あなたが勇者の仲間になる人たち?」
「そうよ。私たち、勇者一行に選抜されたの。それであの人が勇者なのかしら?」
さすがに神宮寺くんも気がついたらしく、こちらに振り向いた。
「はじめまして、勇者の神宮寺暁人と言います」
「あら、貴方達は……勇者の仲間ですね。わたくしは、レティア。この度、勇者の見送に参りましたの」
レティア姫は綺麗に微笑んでいるけど、神宮寺くんとの会話を邪魔したせいか、目が笑ってなくて怖い。
プリーストと斧使いは、この国の姫だと気がついたとたん、頭を下げた。
「レティア姫?!これは失礼いたしました。私は神官から派遣されたプリーストのフレア・バリスタンと言います」
「はじめまして姫君。俺は今大会のコロシアムの優勝者として派遣された、斧使いのブレイブと言います」
「お2人とも、ジングウジさまのことをお願いたしますね。では、わたくしは城に戻ります」
私は完全に無視されているけど、まあ雑用係に愛想を振りまくこともないかと納得してしまう。
レティア姫は乗ってきた馬車に乗り込み、来た道を戻っていった。
「はじめまして。勇者のお供をさせていただく、春野天華と言います」
「ああ、雑用係の人ね。ちょうどいいわ。あたし、料理とか苦手なのよねー」
「おう、頼むぜ。ってーと、そっちの若造が勇者か?」
神宮寺くんは、人好きしそうな笑顔を向けた。
「あ、はい。勇者として召喚された神宮寺暁人です。旅の間、よろしくお願いします」
「よろしく、勇者サマ」
「ああ。よろしく頼む、ジングウジ」
ブライトさんは、身長があるせいか上から見下ろすように神宮寺くんの肩を叩いた。
フレアさんはフレアさんで、なぜか神宮寺くんにウィンクアピールしている。
なんでだろう、今からすごく不安な気しかしない。
「ねえねえ、立ち話もなんだから、食事をしながらこれからの事を話さない?」
「だな、腹が減っちゃなにもできねえしな」
「それなら、レティア姫に教えてもらった店があるから、そこに……」
「じゃあご飯決定ね!」
よく考えると、レティア姫が喜ぶお店って、高級料理店なんじゃないかと思った。
よっぽどお腹が空いていたのか、ガッツポーズをするブライトさんと神宮寺くんの腕に、さりげに巻き付くフレイさん。
それを見て、止めた方が言いなんてとても言えなかった。むしろ、フレイさんはきっと神宮寺くん狙いなんだろなって呆れてしまった。
「よっしゃ!肉にしようぜ、肉!」
「え~!あたし野菜がいいー。勇者サマはどっちがいい?」
「俺はなんでも……」
「何言ってんだよ!筋肉つけるためには肉に決まってんだろ!」
なんだろう、すごく立場が無い。
そもそも、下っ端の雑用だってことはわかってるけど、会話に参加すらできない。
というか、完全にいない存在のように扱われてるみたいだった。
************************
レティア姫のおすすめのお店は、やっぱり高級料理店だった。見た目からして高そうな店に、なぜか3人が入っていったから止めようとしたら、フレアさんに雑用係のクセにナマイキーって睨まれた。
ブライトさんは目の前に餌をチラつかせられた猛犬みたいに、恐ろしく睨んでくるし、神宮寺くんは本当に勇者なのかと思うほど、気弱に笑っているだけだった。
給仕付きの食事にフレアさんは喜んでいたけど、ブライトさんは場違いでかなり浮いていて、不機嫌だった。
フルコースみたいな料理が運ばれてくるけど、高い料理はやっぱり量が少なくてブライトさんは、さらに追加で注文していた。ある程度満足して、お店を出ようと会計を見ると10万という数字が目に飛び込んだ。
「え~。あたし、そんなにお金持ってないし」
「あ、俺も……ってか、おごりだろ?」
「だから止めたのに……一国のお姫様が通うようなお店よ?高いに決まってるわ」
フレアさんがすごい顔で睨んでくるけど、さすがに年下の睨みに怯んでいられない。
「なら早く言いなさいよ!気が利かないわね!」
「とめてもナマイキーって言って無視したじゃない」
「はあ?料金が高いなら高いって言えばいいの!曖昧なこと言ってるからわかんないのよ!とりあえずアンタが払いなさいよ!」
フレアさんとブライトさんは、捨て台詞を吐いてそのままお店を出て行った。
本当に、この先は嫌な予感しかしない。後に残った神宮寺くんを見ると、申し訳なさそうな顔でたっていた。
「……俺も半分払います」
「うん……まあ、半分で許してあげる」
「なんだか、すみません」
神宮寺くんは悪くないとわかっているけど、本当にため息しかでない。さっさとお会計を済ませてお店を出ると、フレアさんとブライトさんが待っていた。
旅の仲間なんだから居るのは当然なんだけど、これを魔王討伐まで続けるなんて気が滅入るだけだった。
「ねえ、勇者サマ。馬車はないの?」
「ああ、何言ってんだ?歩きに決まってんだろ」
「はあ?あんたに聞いてないわよ。だいたい歩きって疲れるじゃない。もういいわよ、歩けばいいんでしょ」
絶対に苦労する未来しか見えない。きっと昨日の出来事で幸運を使いすぎてしまったのかもしれないと、思わず溜息を零す。
同じ旅をするなら、レムリアさんみたいな人が良かったと本気で思ってしまう。
城門の前に着くと、先に神宮寺くんが来てた。
「おはよう、神宮寺くん。今日は旅立ちにはピッタリの天気ね」
「おはようございます、春野さん。本当に晴れて良かったです」
「他の人は、まだ来てないの?」
遠くの方から、なぜかシンデレラが載っていそうなデザイン性の高そうな馬車がこちらに向かってきた。そのまま神宮寺くんの前で止まると、豪華な黄色いドレスを纏った15歳くらいの女の子が出てきた。
赤味の強い茶色の髪を綺麗に結い上げて、青い瞳を嬉しそうに細めて神宮寺くんの前に降り立った。
「ジングウジ様、おはようございます」
「え、レティア姫?どうしてこちらに?」
「もちろん、お見送ですわ」
レティア姫は私の方に全く視線を向けることなく、まるでいないもののように存在を無視して、神宮寺くんに愛想を振りまいている。
さすが王族、下々に対する扱いがなかなか立派なことですね、と思わず言いたくなった。
「それは、ありがとうございます」
「本当は、わたくしも着いて行きたいと申し上げましたのに……危ないからとお母様に止められてしまいましたの」
「そうですか。さすがにレティア姫には、危ないことをさせることはできませんからね」
「まあ。ジングウジさまは、お優しいのですわね」
必死に2人の世界を築こうとしているレティア姫を見て、思わず顔がひきつりそうになる。
ふと大きな斧を持った紺色短髪マッチョと燃えるような赤髪をツインテールにした女の子が歩いてきているのが見えた。
なんだかかなり目立つ2人は、こちらに真っ直ぐ歩いてくる。
「あなた達が旅の仲間?」
「なんだ、若造と小娘か」
「えっと……仲間ってことは、あなたが勇者の仲間になる人たち?」
「そうよ。私たち、勇者一行に選抜されたの。それであの人が勇者なのかしら?」
さすがに神宮寺くんも気がついたらしく、こちらに振り向いた。
「はじめまして、勇者の神宮寺暁人と言います」
「あら、貴方達は……勇者の仲間ですね。わたくしは、レティア。この度、勇者の見送に参りましたの」
レティア姫は綺麗に微笑んでいるけど、神宮寺くんとの会話を邪魔したせいか、目が笑ってなくて怖い。
プリーストと斧使いは、この国の姫だと気がついたとたん、頭を下げた。
「レティア姫?!これは失礼いたしました。私は神官から派遣されたプリーストのフレア・バリスタンと言います」
「はじめまして姫君。俺は今大会のコロシアムの優勝者として派遣された、斧使いのブレイブと言います」
「お2人とも、ジングウジさまのことをお願いたしますね。では、わたくしは城に戻ります」
私は完全に無視されているけど、まあ雑用係に愛想を振りまくこともないかと納得してしまう。
レティア姫は乗ってきた馬車に乗り込み、来た道を戻っていった。
「はじめまして。勇者のお供をさせていただく、春野天華と言います」
「ああ、雑用係の人ね。ちょうどいいわ。あたし、料理とか苦手なのよねー」
「おう、頼むぜ。ってーと、そっちの若造が勇者か?」
神宮寺くんは、人好きしそうな笑顔を向けた。
「あ、はい。勇者として召喚された神宮寺暁人です。旅の間、よろしくお願いします」
「よろしく、勇者サマ」
「ああ。よろしく頼む、ジングウジ」
ブライトさんは、身長があるせいか上から見下ろすように神宮寺くんの肩を叩いた。
フレアさんはフレアさんで、なぜか神宮寺くんにウィンクアピールしている。
なんでだろう、今からすごく不安な気しかしない。
「ねえねえ、立ち話もなんだから、食事をしながらこれからの事を話さない?」
「だな、腹が減っちゃなにもできねえしな」
「それなら、レティア姫に教えてもらった店があるから、そこに……」
「じゃあご飯決定ね!」
よく考えると、レティア姫が喜ぶお店って、高級料理店なんじゃないかと思った。
よっぽどお腹が空いていたのか、ガッツポーズをするブライトさんと神宮寺くんの腕に、さりげに巻き付くフレイさん。
それを見て、止めた方が言いなんてとても言えなかった。むしろ、フレイさんはきっと神宮寺くん狙いなんだろなって呆れてしまった。
「よっしゃ!肉にしようぜ、肉!」
「え~!あたし野菜がいいー。勇者サマはどっちがいい?」
「俺はなんでも……」
「何言ってんだよ!筋肉つけるためには肉に決まってんだろ!」
なんだろう、すごく立場が無い。
そもそも、下っ端の雑用だってことはわかってるけど、会話に参加すらできない。
というか、完全にいない存在のように扱われてるみたいだった。
************************
レティア姫のおすすめのお店は、やっぱり高級料理店だった。見た目からして高そうな店に、なぜか3人が入っていったから止めようとしたら、フレアさんに雑用係のクセにナマイキーって睨まれた。
ブライトさんは目の前に餌をチラつかせられた猛犬みたいに、恐ろしく睨んでくるし、神宮寺くんは本当に勇者なのかと思うほど、気弱に笑っているだけだった。
給仕付きの食事にフレアさんは喜んでいたけど、ブライトさんは場違いでかなり浮いていて、不機嫌だった。
フルコースみたいな料理が運ばれてくるけど、高い料理はやっぱり量が少なくてブライトさんは、さらに追加で注文していた。ある程度満足して、お店を出ようと会計を見ると10万という数字が目に飛び込んだ。
「え~。あたし、そんなにお金持ってないし」
「あ、俺も……ってか、おごりだろ?」
「だから止めたのに……一国のお姫様が通うようなお店よ?高いに決まってるわ」
フレアさんがすごい顔で睨んでくるけど、さすがに年下の睨みに怯んでいられない。
「なら早く言いなさいよ!気が利かないわね!」
「とめてもナマイキーって言って無視したじゃない」
「はあ?料金が高いなら高いって言えばいいの!曖昧なこと言ってるからわかんないのよ!とりあえずアンタが払いなさいよ!」
フレアさんとブライトさんは、捨て台詞を吐いてそのままお店を出て行った。
本当に、この先は嫌な予感しかしない。後に残った神宮寺くんを見ると、申し訳なさそうな顔でたっていた。
「……俺も半分払います」
「うん……まあ、半分で許してあげる」
「なんだか、すみません」
神宮寺くんは悪くないとわかっているけど、本当にため息しかでない。さっさとお会計を済ませてお店を出ると、フレアさんとブライトさんが待っていた。
旅の仲間なんだから居るのは当然なんだけど、これを魔王討伐まで続けるなんて気が滅入るだけだった。
「ねえ、勇者サマ。馬車はないの?」
「ああ、何言ってんだ?歩きに決まってんだろ」
「はあ?あんたに聞いてないわよ。だいたい歩きって疲れるじゃない。もういいわよ、歩けばいいんでしょ」
絶対に苦労する未来しか見えない。きっと昨日の出来事で幸運を使いすぎてしまったのかもしれないと、思わず溜息を零す。
同じ旅をするなら、レムリアさんみたいな人が良かったと本気で思ってしまう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる