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11.禁忌の媚薬。
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さすがに座りっぱなしも変なので、立ち上がろうとしたら、全然腰に力が入らないし違和感しかない。
すっかりレムリアさんと話し込んでいて忘れていたけど、これはもしかしてあれなんじゃないだろうか……処女喪失とかいうあれ。
そもそも、うろ覚えで思い出せる最後の記憶が、"治療ですから"と言う、なんだか怪しい言葉だった。
「どうかしたのですか?」
「あの……立てないんです」
心当たりがあるらしくて、レムリアさんは動きを止めた。これは絶対に知っていると、確信してしまう。
「レムリアさん、何か知ってますよね……立てない原因」
諦めたように息を吐くと、真剣な目でこちらを見てくる。
異常に整った美貌で見つめられると、体が硬直したように動けなくなった。
なんというか、胸が締め付けられるように苦しくなって、恥ずかしくなってくる。
「本当に、知りたいですか?」
知りたいけど、知ってしまった後はどうすればいいんだろう。
それに最後の記憶と下半身の違和感で、答えは出ているようなものなのに。
「わ、私は……」
聞かずに気づかなかったことにしてしまえば、きっとこの旅も平和に終わることができるかもしれない。
アルテアースに着いたら、身分証を発行してもらって、仕事を見つけて普通に平和に暮らせる。
それにレムリアさんは一般人じゃないことは、なんとなくわかる。
そうしたら旅が終わると同時に、レムリアさんとも別れなければならない。
だったら聞かない方が良いんじゃないかと、そう考えているとレムリアさんが何かに気づいたらしく、先に口を開いた。
「はっきり言いましょう。天華さんを抱きました」
いきなりはっきりと言われてしまい、何も考えることができなかった。
レムリアさんは緊張したように、それ以上は何も言わなかったら、沈黙だけが続いた。
でも薄々気付いていたせいで、ショックはあまりない。
でも気になっていた疑問が解けてしまったから、自然とため息が出てきてしまった。
「……やっぱり」
「天華さんは、いつ記憶が戻ったんですか?」
記憶が戻ったと思われていたから、あんなにはっきりと言われたんだと気づいた。
少し不安そうに紫水晶の瞳を揺らして覗き込んでくるから、なんだか恥ずかしくて視線をそらしてしまう。
「記憶は、ほとんどないんです……ただ、下半身に違和感があって立てないし、最後に治療とか怪しいこと言われていたしで……」
「そうですか……」
なぜかレムリアさんは安心したような微笑みを浮かべたから、いったい何があったのか気にはなるけど聞かなかった。
「そういえば、あの媚薬ってそんなに危険だったの?」
「いったいどこから手に入れたのかは知りませんが……あれは禁忌の媚薬と呼ばれるものの一種です」
「禁忌のってことは……使用禁止ってこと?」
レムリアさんは頷くかと思ったけど、困ったように微笑むだけだった。
「使用禁止というよりも、一般市民には出回らない品ですよ。あれは国で管理されているはずですから」
「じゃあ、なんでブレイブが……」
国で管理されている禁忌の媚薬を持っていたということは、国から渡されたということかと考えたけど、闇市でって言ってたっけ。
「そういえば、闇市っていってたけど……」
「闇市ですか?あんな危険な物も流れてくるのですね」
「危険って……そんな危ないんですか?」
効果が強いだけの媚薬って思ってたけど、まさか危ないから禁忌と言われていたことに驚いた。
「バルトレスは戦神ですから、戦いを好みます。もちろんそれは国にも影響しますから、あの国は戦を好む傾向があるのです」
「戦を好む国……」
「現国王は大人しい方ですが……数代前の国王は野心が強く、戦いと色を好み、国土を広げていきました。ですが途中で自国の王子に打ち取られ、その王の治世は終わりました」
戦いと色を好んだ挙句に、息子に討ち取られるって、きっと親子関係を壊す何かがあったんだろうってことはわかった。
「その王の時代にですね、神話の時代に出ていた淫蕩花という媚薬を復活させたそうです。私も実物は見たことがありませんが……」
「神話の時代の媚薬って……もしかして神々が使用していたとか?」
「使用していたというよりも、存在していたと書物に書かれています。それは神々でさえ、抗いがたい力があったと……」
神々でさえ抗いたいって……たしかにあれは、意識が吹っ飛んで記憶がなくなるくらい効いた。
前後不覚なんて可愛らしいと思えるくらい、恐ろしいほどの熱に浮かされて、思わずレムリアさんに助けを求めてしまったし。
「でも、なんでそんな物を復活させたりなんて……」
「争いと色を好むということは、女性目的の可能性もあります。事実、戦で勝つたびに敗戦国から王族や貴族の見目の良い女性を献上させていたそうですよ……ですがやはり、反抗的な女性が多かったと」
「それって……従順にさせるために?まさか、そんなことに使うために禁忌の媚薬を復活させたってこと?」
「そう、ですね。あの媚薬は、神ですら効くのですから……人間に使用すると、自我がなくなり、快楽以外に何も考えられなくなるそうですよ」
自我がなくなるほどの媚薬って、たしかに禁忌だと言われても仕方ない。
「それよりも恐ろしいと言われたのが、行為の最中の記憶が少しずつ戻るということです……個人差はあるそうですが、少しずつ記憶が戻るたびに精神が蝕まれるそうです」
「え、記憶って戻るの?」
「そう言われていますが……個人差ですし、今すぐというわけでは」
なんだか気まずそうに視線を泳がしているけど、いったい治療と言って何をしてくれてたんだろう。
でもまあ、記憶が戻る前にアルテアースについて、住民票を貰えば、そこでお別れなんだから……相当恥ずかしい記憶だったとしても、耐えられる。
ふと、レムリアさんを見てみる。気品があって穏やかで優しくて、顔立ちも異常なほど秀麗に整っていて、本当に人間だろうかと思ってしまう美しさだった。
透き通るようなきめ細かい白い肌に、月のような銀の髪も、極上の紫水晶の瞳も……あまりにも美しすぎて、近寄ってはいけない気さえしてきた。
「……天華さん?」
「あ……すみません、色々と考えてしまって」
「やはり初めての相手は……好きな人の方が良かったですよね」
「そ、そういうわけじゃっ……だってレムリアさんが助けてくれなかったら、私なんて今頃どうなっていたか」
怖いとかのレベルを超えて、身の毛が立つほどの恐怖だった。
あんなのに好き勝手にされたあげくに、記憶があとから少しずつ戻ってくるなんて……絶対に精神を病んでると確信できた。
下手したら自害していたかもしれない。ああ、勇者を召喚した国からしてみればありがたいことか。
ここでやっと、禁忌の媚薬の禁忌の意味が理解できた。
きっと復活させた王は、媚薬を使って相当なことをしていただろうと。
「それに"治療"だったんでしょう?ならそれはカウント外ということでいいんじゃない?」
「……カウント外?」
「数には数えないということで……」
レムリアさんは、何度か瞬きをして少し首をかしげた。
けれどすぐに意味を理解したらしく、なぜか少しだけ悲しそうに目を伏せると、いつものように穏やかな笑みを浮かべた。
「わかりました。天華さんが、そう望むのなら……」
まるで私だけが、無かったことにしたがっているみたいな雰囲気だった。
でも私は召喚におまけでついてきただけの一般市民で、レムリアさんはきっとそれなりの身分の人なんだから釣り合わない。
それはレムリアさんが一番わかっているはずなのに、なんでだろうと少し悲しい気持ちになった。
すっかりレムリアさんと話し込んでいて忘れていたけど、これはもしかしてあれなんじゃないだろうか……処女喪失とかいうあれ。
そもそも、うろ覚えで思い出せる最後の記憶が、"治療ですから"と言う、なんだか怪しい言葉だった。
「どうかしたのですか?」
「あの……立てないんです」
心当たりがあるらしくて、レムリアさんは動きを止めた。これは絶対に知っていると、確信してしまう。
「レムリアさん、何か知ってますよね……立てない原因」
諦めたように息を吐くと、真剣な目でこちらを見てくる。
異常に整った美貌で見つめられると、体が硬直したように動けなくなった。
なんというか、胸が締め付けられるように苦しくなって、恥ずかしくなってくる。
「本当に、知りたいですか?」
知りたいけど、知ってしまった後はどうすればいいんだろう。
それに最後の記憶と下半身の違和感で、答えは出ているようなものなのに。
「わ、私は……」
聞かずに気づかなかったことにしてしまえば、きっとこの旅も平和に終わることができるかもしれない。
アルテアースに着いたら、身分証を発行してもらって、仕事を見つけて普通に平和に暮らせる。
それにレムリアさんは一般人じゃないことは、なんとなくわかる。
そうしたら旅が終わると同時に、レムリアさんとも別れなければならない。
だったら聞かない方が良いんじゃないかと、そう考えているとレムリアさんが何かに気づいたらしく、先に口を開いた。
「はっきり言いましょう。天華さんを抱きました」
いきなりはっきりと言われてしまい、何も考えることができなかった。
レムリアさんは緊張したように、それ以上は何も言わなかったら、沈黙だけが続いた。
でも薄々気付いていたせいで、ショックはあまりない。
でも気になっていた疑問が解けてしまったから、自然とため息が出てきてしまった。
「……やっぱり」
「天華さんは、いつ記憶が戻ったんですか?」
記憶が戻ったと思われていたから、あんなにはっきりと言われたんだと気づいた。
少し不安そうに紫水晶の瞳を揺らして覗き込んでくるから、なんだか恥ずかしくて視線をそらしてしまう。
「記憶は、ほとんどないんです……ただ、下半身に違和感があって立てないし、最後に治療とか怪しいこと言われていたしで……」
「そうですか……」
なぜかレムリアさんは安心したような微笑みを浮かべたから、いったい何があったのか気にはなるけど聞かなかった。
「そういえば、あの媚薬ってそんなに危険だったの?」
「いったいどこから手に入れたのかは知りませんが……あれは禁忌の媚薬と呼ばれるものの一種です」
「禁忌のってことは……使用禁止ってこと?」
レムリアさんは頷くかと思ったけど、困ったように微笑むだけだった。
「使用禁止というよりも、一般市民には出回らない品ですよ。あれは国で管理されているはずですから」
「じゃあ、なんでブレイブが……」
国で管理されている禁忌の媚薬を持っていたということは、国から渡されたということかと考えたけど、闇市でって言ってたっけ。
「そういえば、闇市っていってたけど……」
「闇市ですか?あんな危険な物も流れてくるのですね」
「危険って……そんな危ないんですか?」
効果が強いだけの媚薬って思ってたけど、まさか危ないから禁忌と言われていたことに驚いた。
「バルトレスは戦神ですから、戦いを好みます。もちろんそれは国にも影響しますから、あの国は戦を好む傾向があるのです」
「戦を好む国……」
「現国王は大人しい方ですが……数代前の国王は野心が強く、戦いと色を好み、国土を広げていきました。ですが途中で自国の王子に打ち取られ、その王の治世は終わりました」
戦いと色を好んだ挙句に、息子に討ち取られるって、きっと親子関係を壊す何かがあったんだろうってことはわかった。
「その王の時代にですね、神話の時代に出ていた淫蕩花という媚薬を復活させたそうです。私も実物は見たことがありませんが……」
「神話の時代の媚薬って……もしかして神々が使用していたとか?」
「使用していたというよりも、存在していたと書物に書かれています。それは神々でさえ、抗いがたい力があったと……」
神々でさえ抗いたいって……たしかにあれは、意識が吹っ飛んで記憶がなくなるくらい効いた。
前後不覚なんて可愛らしいと思えるくらい、恐ろしいほどの熱に浮かされて、思わずレムリアさんに助けを求めてしまったし。
「でも、なんでそんな物を復活させたりなんて……」
「争いと色を好むということは、女性目的の可能性もあります。事実、戦で勝つたびに敗戦国から王族や貴族の見目の良い女性を献上させていたそうですよ……ですがやはり、反抗的な女性が多かったと」
「それって……従順にさせるために?まさか、そんなことに使うために禁忌の媚薬を復活させたってこと?」
「そう、ですね。あの媚薬は、神ですら効くのですから……人間に使用すると、自我がなくなり、快楽以外に何も考えられなくなるそうですよ」
自我がなくなるほどの媚薬って、たしかに禁忌だと言われても仕方ない。
「それよりも恐ろしいと言われたのが、行為の最中の記憶が少しずつ戻るということです……個人差はあるそうですが、少しずつ記憶が戻るたびに精神が蝕まれるそうです」
「え、記憶って戻るの?」
「そう言われていますが……個人差ですし、今すぐというわけでは」
なんだか気まずそうに視線を泳がしているけど、いったい治療と言って何をしてくれてたんだろう。
でもまあ、記憶が戻る前にアルテアースについて、住民票を貰えば、そこでお別れなんだから……相当恥ずかしい記憶だったとしても、耐えられる。
ふと、レムリアさんを見てみる。気品があって穏やかで優しくて、顔立ちも異常なほど秀麗に整っていて、本当に人間だろうかと思ってしまう美しさだった。
透き通るようなきめ細かい白い肌に、月のような銀の髪も、極上の紫水晶の瞳も……あまりにも美しすぎて、近寄ってはいけない気さえしてきた。
「……天華さん?」
「あ……すみません、色々と考えてしまって」
「やはり初めての相手は……好きな人の方が良かったですよね」
「そ、そういうわけじゃっ……だってレムリアさんが助けてくれなかったら、私なんて今頃どうなっていたか」
怖いとかのレベルを超えて、身の毛が立つほどの恐怖だった。
あんなのに好き勝手にされたあげくに、記憶があとから少しずつ戻ってくるなんて……絶対に精神を病んでると確信できた。
下手したら自害していたかもしれない。ああ、勇者を召喚した国からしてみればありがたいことか。
ここでやっと、禁忌の媚薬の禁忌の意味が理解できた。
きっと復活させた王は、媚薬を使って相当なことをしていただろうと。
「それに"治療"だったんでしょう?ならそれはカウント外ということでいいんじゃない?」
「……カウント外?」
「数には数えないということで……」
レムリアさんは、何度か瞬きをして少し首をかしげた。
けれどすぐに意味を理解したらしく、なぜか少しだけ悲しそうに目を伏せると、いつものように穏やかな笑みを浮かべた。
「わかりました。天華さんが、そう望むのなら……」
まるで私だけが、無かったことにしたがっているみたいな雰囲気だった。
でも私は召喚におまけでついてきただけの一般市民で、レムリアさんはきっとそれなりの身分の人なんだから釣り合わない。
それはレムリアさんが一番わかっているはずなのに、なんでだろうと少し悲しい気持ちになった。
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