異世界で猫に拾われたので

REON

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chapter.3

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緩和治療と料理作りを終えて集まったのは食堂。
ベランジェ邸の使用人はユハナ邸に比べて数が少ないこともあって、昼を少し過ぎた頃には一段落ついた。

「……これをブランシュが作ったのか」
『うん。大精霊さんに沢山材料を貰って食糧庫に入りきれなくなったから、料理を作って天虎さんにしまって貰ったの』

食堂のテーブルの上に並んだ料理の数々。
天虎がインベントリから出したその料理を見て驚いたルイにブランシュが答える。

「料理作りが趣味だとはお聞きしておりましたが、本当にこれらの料理を全てブランシュさまがお一人で?」
「なんだ。私の娘を疑うのか?」
「十歳の子が作った料理とは思えませんので。料理人も顔負けの料理の数々を見れば疑ってしまうのも当然では?」
「凄すぎて疑ってしまうということか。それなら分からない事もない。私の娘は素晴らしい才能の持ち主だからな」
『て、天虎さん、持ち上げ過ぎ』

ベランジェ公に答える天虎は自慢げ。
その隣でブランシュは恥ずかしそうに顔を隠している。

「祝い子さまが料理の天才というのは事実だ。私たち家族は幾度も手料理を頂戴しているからな。味も美味で、うちの料理人も作り方を教わりたいと言うくらいだ」
「そうなのですか」

ミケーレから聞いてベランジェ公はほうっと感心する。

「私どもユハナも昨日頂戴しましたが、菓子一つでも見た事のない異国の物ばかりでしたし、味も極上でした」

昨日既にブランシュの手料理(粥やスープやお菓子)を食べたライノも付け足す。
実際にブランシュの料理を食べたことのある者なら、これをブランシュが一人で作っていると聞いても疑わない。

『この料理を私が作ったのは本当だけど、それを食べるかも口に合うかも自由だから。誰にでも食材の好き嫌いや味の好みがあるし、無理して食べなくていいからね』

自分の知識にある料理が他の人の知識にある料理とズレがあることは分かっているから、初めて見る料理に躊躇する人や口に合わない人が居ても当然のこと。
みんなが褒めてくれることは嬉しいけれど、無理はしてほしくない。

「このように美味しそうな料理を見せておいてお預けなさるおつもりで?ブランシュさまは中々の極悪人ですね」
『え?極悪人?』
「愛らしく美しい小悪魔と言うべきでしょうか」
『小悪魔?』

きょとんとするブランシュとニッコリ笑うベランジェ公。
天虎神の愛娘で祝い子と知っていながら憎まれ口を叩けるベランジェ公にみんなは内心驚く。

「ブランシュ。あの青年は食事抜きにしよう」
「愛らしい反応を見たかっただけです」
「お前は娘に近づくな。悪影響を与える気がする」
「親バカが過ぎますよ?」

呆れ顔でシッシッと手でやる天虎と笑うベランジェ公。
二人で治療に回っている間に随分と親しくなったようだ。

『ルイお兄さんのお父さんと仲良くなったんだね』
「仲良く?それはない。ただ、この青年と会話をしていると彼奴を思い出す。彼奴もこのように図々しかった」
『彼奴……あ、サヴィーノ?』
「ああ。私が何者か知っていながら態度を変えず気安く話しかけてくる肝の座り方は彼奴に似ている」

それを聞いてブランシュはくすりと笑う。

『じゃあ天虎さんの二人目のお友達だね。天虎さんに新しいお友達が出来たって知ればサヴィーノもきっと喜ぶよ』
「違う。彼奴は友達ではない。勝手に居ただけだ」
『でも拒絶しなかったし、お出かけもしてたでしょ?』
「それは」
『私も天虎さんに新しいお友達が出来て嬉しい』

正体を知るみんなから神さまと敬われる天虎さんが相手でも、他の人と話す時と変わらないルイお兄さんのお父さん。
サヴィーノもそうして天虎さんと親しくなったんだから、きっとルイお兄さんのお父さんとも仲良くなれると思う。

「私が天虎神と親しくなると嬉しいのですか?」
『うん。私もディアちゃんとお友達になって一緒にお話ししたり出来ることが幸せだから。大好きな天虎さんもルイお兄さんのお父さんとお友達になって幸せになってほしい』

自分の大好きな人にも幸せになってほしいという純粋な願いと満面の笑みに天虎とベランジェ公は胸を撃ち抜かれる。
神という無二の存在とヒトの子という身分の違いなど一切考えていない純粋無垢なブランシュだからこその発言。

「やはり私の娘になりパパと呼んでくれませんか?」
『え?』
「父上。ブランシュの父君は天虎神ですよ」
「父が二人居てもいいだろう?天虎神も父。私も父」
「駄目に決まっています」
「こんなに愛らしいお嬢さんは他に居ないというのに」
「駄目です」

説教するルイと残念そうなベランジェ公。
本当にこの青年は彼奴に似ているなと天虎は苦笑した。

「冷める前に食事にしよう。みなこの後もやることがあるのだから、しっかり食べて魔力や体力を回復しておけ」

天虎がパンと一度手を叩いて会話の流れを止めると、待ってましたというようにユハナ公爵家の執事のジーノやソレイユ公爵家の執事のエミリオ含む使用人たちがすっと動いて料理を取り分ける。

『ヴァルお兄さんのお祖父さんとライノお兄さん。お手伝いに来てる執事さんたちにも後でお料理を渡してもいい?』
「使用人に祝い子さまの料理をということですか?」
『うん。執事さんたちもたくさん動いてるから体力や魔力を回復しておいた方がいいと思って』

ブランシュに聞かれてチラリと確認したミケーレと目が合った天虎はこくりと頷く。

「承知しました。使用人にも温かいお心遣いをありがとうございます。ありがたく頂戴いたして食事時間を設けます」
『うん!みんなで頑張ろうね!』

ああ、天使。
その場に居る誰もがブランシュに胸を撃ち抜かれる。
緩む表情を隠しきれないそんなみんなの様子を見て天虎はふっと笑った。





少し遅めの昼食を済ませたあと、一行は屋敷近くの街へ。
ベランジェ領に同行してきた使用人には、ジーノ含めその間に食事をして休憩するよう話してきた。

みんなですることは配給。
熱病の病原菌は既に消滅したけど、体力が落ちている人たちはまだ元気に動き回ることが出来ないから。

ブランシュが作った粥とスープの配給に列をなす街民。
手分けをしてその人たちに配給をする。
熱病以外の病に罹患している人が居る可能性も考え配給するみんなは予防のために口元を布で隠して、ブランシュが作った精霊の実のハチミツレモンも摂取してきた。

「領主さま、いつもありがとうございます」
「これも私のお役目ですから。今日は水薬が手に入りましたから、食事と一緒にこの薬草茶も飲んで休んでください」
「薬の入手が困難だと言うのにありがとうございます」
「みんなで今の苦難を乗り越えましょう」

薬草茶(アベイユの蜜入り)を配るのはベランジェ公。
老若男女問わず街民一人一人の手を取り目を合わせて薬草茶が入った紙コップを渡して声をかけている。

「街民から慕われている領主のようだな」
「はい。変わり者の父ですが、自分で治療薬を作って領民に配るようないい領主ではあります。今回も素材があった間は作っていたので感染者数を抑えられていたのですが」
「そうだったのか」

薬を作ろうにも素材がない。
熱病の治療薬や予防薬はもちろん、喉の痛みを抑える水薬や頭痛を抑える薬の素材も手に入らない状況になっていた。
その状況でも領民に魔法で緩和治療をしてクタクタになっていた父親の姿を見てきたルイとしては、熱病を消滅させてくれた天虎とブランシュの存在は紛うことなき救いの神。

「ベランジェ領にも慈悲をありがとうございます」
「ブランシュへの気遣いと贈り物をした礼だ。お前の善行が巡って返ってきただけなのだから感謝は不要」

粥を装う手を止め頭を下げたルイの頭に軽く手を置いてすぐに離した天虎はくすりと笑った。

「ライノ。交代しよう」
「すまない。これだけ隠してあればと思ったんだが」
「気にするな。ブランシュさまの手伝いを頼む」
「ああ」

口元は布で隠れているしフードもかぶり顔を見えにくくしてあるから大丈夫だろうと思っていたけれど、無言のままスープを注いでいるライノの姿を見る目が少しおかしな街民が居ることに気付いたヴァルフレードが耳打ちして交換する。

こうして一緒に行動してみるとライノの苦労が分かる。
今日は動きやすいよう着飾ってもおらずほぼ顔を隠しているというのに惑わされてしまう者が現れるのだから。

それでなくともベランジェの家系は美男美女が多いけれど、中でも特に絶世の美女と言われていたソフィ夫人によく似ているらしいライノはやはり容姿が優れている。
その容姿だけでも引く手数多だろうライノに体質が加わればどうなるかは一目瞭然で、望まずとも愛されてしまう。

体質のことは知っていたものの、今回共に行動する時間が増えたことで改めてその恐ろしさを知ることになった。
ただ顔を見られたり目が合っただけのことで『恋仲になった』や『関係を持った』と妄想されてしまうのだから、ライノが人との接触を極端に嫌い遠ざけ生きているのも当然。

真剣な顔で愛を語る相手の反応を見て『本当は関係を持ったことがあるのでは』と少し疑ったことのある私は、真の意味でライノの体質や大変さを理解できていなかった愚か者だ。

『ブランシュ。私に手伝えることはあるか?』
『ここは私一人で大丈夫。配る方が大変だから』
『いや、出来ればここで手伝わせてほしい』
『え?』
『これだけ隠していても駄目みたいだ』

念話で声をかけたライノは唇を噛みフードを深く被る。
一緒に頑張ろうと手伝いに来たはずなのに、下手をすれば余計な騒動が起きてしまうかもしれない自分の厄介さに。

『じゃあお願いしようかな』

ライノの目の前に行ってクロークを掴んだブランシュ。
チラリと目を合わせてきたライノにニコリと笑う。

『ライノお兄さんはお鍋を混ぜてくれる?』
『ああ。何でもやるよ』
『ありがとう』

手を掴んだブランシュに引っ張られるライノ。
魔眼というおぞましい目を持つ自分と目が合っても変わらない態度で居てくれるブランシュが、ライノの澱んだ心を安心させてくれた。


街民を診てくれる医師を迎えに行っていたミケーレも食事を済ませた使用人たちを連れて来て加わり、料理を受け取るために並んでいる列の隣で箱に入れた数日分の食材や消耗品などを配給する。

「ありがとうございます」
「どういたしまして。気を付けて帰ってください」

ミケーレやエミリオやジーノから配給品を受け取った人たちは何度も頭を下げて感謝を伝える。
ここまで受け取りに来れない人や年配の人ばかりの家庭には近隣の人が代理で取りに来たり、使用人が届けたり。

三大公爵家からの配給に心から感謝する人々。
苦難の時にこうして自分たち平民を見捨てず救いを与えてくれる三大公爵家の頼もしさに涙しながら感謝を伝える人も。

料理をしながらもそんな人々を見て微笑むブランシュ。
ヒトも悪い人ばかりではないのだと改めて思えて。

「嬉しそうだな」
『うん。みんなが嬉しそうで私も嬉しい』
「そうか」

ブランシュが自分も行くと言わなければヒトの子のこの光景を見ることもなかったのだと思うと、心配し過ぎるのもまた害悪だなと自分の言動を思い返して天虎は苦笑する。

清浄の祝い子のブランシュが居る事で瘴気も晴れている。
隣国の姫が無自覚にもこの地に撒き散らして行った災いによる熱病もじきに終息するだろう。

「ブランシュ。そろそろよさそうだ」
『あ、柔らかくなった?』
「恐らく。確認してくれるかい?」
『はーい』

病気の人でも食べやすいよう柔らかく煮ていた粥を混ぜていたライノから声をかけられたブランシュは鍋を確認する。

『うん、柔らかくなってるね』
「どれ。出来たなら私が少年たちのところへ運ぼう」
『ありがとう。お願いします』

料理の配給はこの鍋のお粥で最後。
あとは食材や消耗品の配給が主になる。

『大変。凄い汗』
「この姿で鍋の傍にずっと居たからね」
『これ使って?』
「大丈夫。綺麗なハンカチが汚れてしまう」
『いいから。気付かなくてごめんね』

ふうと長い息をついたライノを見たブランシュは驚いてすぐにポシェットから布を出すとライノに渡す。
みんなは口元しか隠してないけれど、ライノはロングクロークを着てフードも深く被っているのだから熱がこもる。

「上着を脱げばいいだろうに」
「顔を出すのは」
「ん?……ああ」

街民を魅了してしまわないよう目を隠すためにそのような格好をしているのかと気付いた天虎。

【ブランシュ。少年をそこの人目のつかない路地に連れて行って浄化をかけてやれ。二人とも水分を摂って少し休め】
『うん。分かった』

長いこと火の傍に居たブランシュとライノは水分不足で具合が悪くなる前に休ませた方がいいと判断した天虎は、念話でブランシュに話しかけて路地裏を指さす。

『ライノお兄さん、ここから少し離れて休憩しよ?』
「まだ手伝いが」
「いいから休憩しろ。病み上がりが無理をするな」

フードの上からライノの頭を軽く小突いた天虎はふっと笑うと鍋を持ちヴァルフレードのところへ歩いて行った。

『行こ?人目のつかない場所なら上着脱げるでしょ?』

上着を脱げるよう気遣ってくれたのかと苦笑したライノはブランシュが手を引くがまま路地に向かった。

建物と建物の間の少し薄暗い路地。
あまり人が通りそうもないそこに入ってすぐライノはフードを下ろす。

「涼しい」
『影になってお日様が当たらないから丁度良いいね』

すっぽり深く被っていたフードを下ろしたことで篭っていた熱が一気に解消され、頬を撫でるようなふわりと吹く風の冷たさも相俟って涼しさにホッと安堵の息をつく。

『たくさん汗をかいてたから綺麗にするね』

そう言ってブランシュはライノに浄化をかける。

「……凄いな。汗で衣装が張り付いて気持ち悪かったのに」
『スッキリした?』
「ああ。ありがとう。汗が消えて肌もサラサラだ」
『良かった』

瞬く間に衣装も身体も綺麗に。
さすが清浄の祝い子と言えばいいのか、まだ十歳の子供が魔杖もなく器用に魔法を使いこなしているのだから恐れ入る。

『座って休も?』
「そうだね。ブランシュもお疲れだろうから」

二つ並べた空き箱の強度を確認してその上に脱いだクロークを敷いたライノはブランシュを抱き上げ座らせる。

『上着が汚れちゃう』
「汚れてもいい衣装で来てるんだから大丈夫だよ」
『ありがとう』
「どういたしまして」

隣に座った自分に少し申し訳なさそうな表情で感謝を口にしたブランシュをライノはくすりと笑った。

『あ、そうだ。飲み物』

ポシェットの中から出したのは水筒とマグカップが二つ。
アクア山の湖畔に実った水果を絞った果実水をカップに注いでライノに渡す。

『どうぞ。体力を回復する効果があるから飲んで』
「ありがとう。いただくよ」

淡い桃色の飲み物。
マグカップ越しでもひんやりと冷たさが伝わる。
爽やかな果物の香りがするそれをブランシュが自分の分を注ぎ終えるのを待って一緒に口へ運んだ。

「ん?さっぱりしてるんだね。甘いのかと思えば」
『甘い飲み物が良かった?甘いのもあるよ?』
「いや、これでいい。汗をかいた時に甘い飲み物は」
『分かる。私も暑い時に飲むのはサッパリ系がいい』

ブランシュのポシェットにはこれ以外にも様々な飲み物が入れてあるから、その時の状況を見て飲む物を変えている。
今は汗をかいて喉が渇いているだろうからサッパリした果実水にした。

「ブランシュは凄いな。まだ十歳なのに料理を作れるし、難しい言葉も知ってるし、魔法まで使えるんだから」

しかも気遣いまで出来る心優しい子。
十歳の子供らしい幼い部分もあれば、自分より五歳も年下の子供だと忘れてしまうほど大人びている部分もあって、ちぐはぐとも言えるブランシュから目が離せない。

『私は転生者だから』
「転生者?前世の記憶があるのか」
『天虎さんがそう言ってた。蔓の中に居て何も教わった事がないのに言葉や物の名前が分かったから、自分でもどうして初めて見たのに分かるんだろうって不思議だったんだけど』

転生者と聞くと納得。
決して多い訳ではないけど祝い子ほど数少ない存在でもなく、名前だったり知識だったり前世の記憶がある人は居る。

「前世のブランシュはどんな人だったんだ?」
『分からない。分かるのは知識だけ』
「自分のことは分からないのか」
『うん』

それは少し残念。
前世ではどのような人物だったのか興味があったのに。

「きっと優しい人だったんだろうね」
『どうしてそう思うの?』
「前世でも心優しい人だったから神々から愛されて祝い子に生まれ変わったのかなって」

ライノからそう言われたブランシュは少し俯くと手をもじもじする。

『愛されてるのかな。私』
「ん?」
『要らなくて捨てられた子供だから』

大切にされているのは分かるけれど、それはみんなが優しいから私のような子供でも大切にしてくれてるのであって、両親から恥と言われ捨てられた自分が愛されてる実感はない。

「そんなことを言ったら天虎神が悲しむ」
『え?』

苦笑しながらブランシュの手からそっとマグカップをとったライノは、自分の分のマグカップと一緒に地面へ置く。

「確かに両親からは愛されなかったのかもしれない。だからと言って他の人からも愛されていないなんて思っては駄目だ。天虎神はブランシュを実の娘のように愛して大切にしているし、大精霊たちもそう。出会ったばかりの私たちだって心優しいブランシュを好ましく思っているし、愛しているよ」

そう言い聞かせてブランシュの額に口付けたライノ。
それは眠ろうとしている弟妹へ『おやすみ、良い夢を』と言って交わすそれと変わらない口付け。

「今は分からなくてもいい。でも自分が多くの人から愛されていることをいつか知ってほしい。愛は両親や家族だけが与えられるようなものではないんだ。愛にも色々あって、両親や家族以外の人から愛されることもある。それがブランシュにも分かるよう何度でも愛していると伝えよう」

誰よりも身近なはずの家族から呪い子と疎まれ捨てられた辛い経験のあるブランシュにはまだ、自分という存在が愛されていることを実感するのが難しいのだろう。
それほど大きな心の傷になっているということ。

「心優しいブランシュ。私たちは君を愛しているよ」

まっすぐにライノと合わせたブランシュの目に滲む涙。
美しい黄金色の瞳からポロリと落ちたその涙を慈しむように、ライノはそっと瞼へ口付けた。

『ライノお兄さん』

名前だけ呼んでギュッと抱き着くブランシュ。
慰めてくれているライノの優しさと、自分を愛していると言ってくれたことの喜びをどう言葉にしていいか分からず、頼もしい父や兄に甘える子供のように泣きながらギュッと。
ライノもそれ以上は言葉にはせず、泣いている子供をあやすように背中を優しく撫でて微笑んだ。

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