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二章
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翌日濱名さんの自宅に訪問するとお兄さんがドアを開けて迎え入れてくれた。
「大勢で申し訳ありません。俺たちは外で待ってます」
「今は自分と優香しか居ないから。君たちも良かったら」
来る前から省吾たちは迷惑になるから外で待ってると言っていたけど、お兄さんは遠慮する省吾たちに微笑して招き入れる。
案内されたのは床の間のある広い和室。
花が飾られている前に布がかけられた棺が置いてあった。
「ツトム。お線香をあげさせて貰おう」
「……うん」
あの中に濱名さんがと思うと足を踏み出せなかった俺の背中を省吾がそっと押す。
「……すみません」
4人で座り線香をあげようと手に取ろうとしたけど手が震えて取れず謝った俺とお兄さんは目が合うとスッと立ち上がり、隣にしゃがんで線香たてから取って俺の手に握らせた。
それはまるで親が子に箸の握り方を教えているような。
線香を持つ俺の手に手を添えて、蝋燭の火が線香の先を燻らせるまでそのまま何も言わず手伝ってくれた。
「ありがとうございました」
最後は自分で線香を立てお礼を伝えると微笑される。
やはり2人はとても似ている。
見知らぬ俺にも親切で優しい。
濱名さんは生きている。
だとするのなら、この棺の中は濱名さんの肉体だけ。
その肉体に居た濱名さんはもうお兄さんの中に居る。
死んでいない。
濱名さんは生きている。
線香をあげたあと省吾と交換して移動し、手を合わせる省吾を見ているお兄さんの姿に濱名さんを見ていた。
「優香にお線香をあげてくれてありがとう」
4人とも線香をあげ終えると、お兄さんは俺たちの方に身体を向けて深く頭を下げる。
濱名さん。
濱名さんはそこに居るじゃないか。
俺は濱名さんに会いに来た。
「ツトム?」
優弥から肩を叩かれまたハッとする。
俺は何を考えていたのか。
目の前に居るのは濱名さんではなくお兄さんなのに。
「すみません」
「ううん。大丈夫?」
「はい。すみません」
気味が悪い。自分が。
見知らぬ俺たちを迎え入れてくれたお兄さんへの罪悪感に、何度も謝罪を繰り返した。
「少し話す時間はある?」
「え?はい」
「じゃあ別の部屋に場所を変えよう」
お兄さんが立ち上がると俺たちも釣られるように立ち上がって案内される後を着いて行く。
「座ってて。飲み物を持って来るから」
「お構いなく」
「訊きたいことがあるから。待ってて」
『はい』
案内されたのは2階にあるお兄さんの部屋。
俺たちが座るのを確認したお兄さんは飲み物を持って来ると言って部屋を出て行った。
「さっきも言ってたよな。訊きたいことがあるって」
「うん。ツトムが黙ってたから流しちゃったけど」
「そうだったんだ。ぼんやりしてた」
「何でお兄さんを見てるのに無視してんだって驚いた」
「ごめん。気づかなかった」
優弥と正樹に聞いて初めて話しかけられていたことを知る。
だから優弥はあの時俺の肩を叩いたんだろう。
「本当に大丈夫か?学校も休んだし」
「ああ、うん。行けなかった」
普段通りの時間に起きて準備はしたものの、いざ行く時間になったら足が動かなかった。
昨日の今日だから学校では事件の話が交わされる。
あの4人の名前をあちらこちらで聞くことになるのかと思うと足が動かなくなった。
「今日……あの4人の話を誰かしてた?」
「誰かって言うか、みんなその話で持ち切りだった」
やっぱり。
昨日の今日でその話題から離れられないのも仕方ない。
「濱名さんのことは?」
そう問うと正樹と優弥は顔を見合わせる。
「誰も話してない。好奇心で話されるより良いだろ」
「言われてみればそうか」
同じ時に報告をされたのにと複数な心境ではあったけれど、省吾の言う通り〝ただの好奇心〟で話題にされるくらいなら誰にも触れられない方が良いのかも知れない。
「待たせてごめんね」
「いえ」
戻って来たお兄さんは銀色のトレイとを片手に持っていて、反対の手にはノートパソコンを持っていた。
「どうぞ」
『ありがとうございます』
みんなの前に紅茶が注がれたティーカップを置いたお兄さんは俺たちの対面に座ってノートパソコンを開く。
「これなんだけど……」
俺たちに向けたパソコンに映っていたのは掲示板。
いや、リアルタイムに書き込まれているからチャット?
「多分、優香のことなんだと思う」
「え?」
「優香のスマホの履歴に入ってたんだ」
それを聞いて再び4人でそのチャットを見る。
現在の参加人数は0人と書かれてるそこから下に辿って読んで行くと同じハンドルネームの人が数人、他愛もない話を書きこんでいた。
ひよこ:今日もアレと話しちゃった!
クマちゃん:勇者wほんと尊敬するw
林檎:よく話せるね。私には無理。ムカつくもの。
「なんだこれ。悪口?」
「それっぽい」
他愛ない話から〝アレ〟と呼ばれる誰かの話に。
省吾が言うように悪口と言って間違いないだろう。
うた:もう話しかけるの止めたら?
ひよこ:駄目だよ!だって私しか友達居ないし
クマちゃん:よく言うよ。誰より嫌ってるのに。
ひよこ:だから楽しいの。褒めてる風に嫌味言うのが。
クマちゃん:あんた最低だwww
雪女:やっと勉強終わったー!
まだログ読んでないんだけどなんの話し中?
「酷いこと言ってるなあ」
「これ友達のフリしてからかってるってこと?」
「うん。なにが友達だよ。最低な奴ら」
優弥と正樹もそのタチの悪いやり取りに嫌悪感を示す。
「履歴ってことは濱名さんも見たってことですよね」
「うん」
「でも濱名さんはこんなことする子じゃ」
「ありがとう。最後まで読んでみてくれるかな」
「え、はい」
まさか濱名さんがこの中の誰かだと疑っているのかとお兄さんを見ると、お礼を言ったお兄さんの顔がどこか悲しそうに見えて理由を知るために続きを読む。
ひよこ:おつ!Uの話
クマちゃん:アレだよ。U香
ひよこ:こらwww
「ツトム……これ」
「アイツらだ」
出てきた〝U香〟と書かれた名前。
俺だけでなく省吾たちも〝U香=優香〟だと気づいたようで、これを書いたのが誰なのかすぐに分かった。
「心当たりがあるみたいだね。教えてくれないかな」
「濱名さんは何も話してないんですか?一昨日のこと」
「一昨日?何も聞いてないけど何かあったの?」
省吾はお兄さんに訊いて俺を見る。
学校側が虐めの事実を隠したのか、ご両親には話したけどお兄さんの耳にはまだ入っていないだけなのか。
お兄さんに俺たちの口から話していいことなのかを、省吾は俺に問いかけたのだろう。
「どうしてご家族のお兄さんに伝わっていないのか俺たちに理由は分かりません。もしかしたら学校側が隠しているのかも知れないし、ご両親がお兄さんの心情を考えて話していないのかも知れません。それでも話しますか?」
学校側が隠しているのなら言語道断でそんな体裁など俺たちにはどうでも良いけど、もし濱名さんのご家族がお兄さんのために黙っているんだとすればご家族の気持ちを踏みにじることになる。
「そういうのはどうでも良い。ただ優香のことが知りたい。昨日学校に行く前の様子がおかしかったんだ。朝起きてきて浮かない顔をしてたから具合が悪いのか訊いたら俺の手を跳ね除けて、ごめんって謝って家を飛び出して行った。今まで優香が手を払い除けたことなんてなかったのに。どうして追いかけて理由を訊かなかったんだって後悔してる」
お兄さんも俺と同じ。
伝えなかったことを、聞かなかったことを後悔している。
だから濱名さんに何があったのか、聞くことが出来なかったその理由を探していた。
「話そうツトム」
「うん」
俺たち4人はお兄さんに一昨日のことを話した。
妹の濱名さんを大切に思っていたお兄さんにとってはきっと俺たちの話は辛い内容だったと思う。
「……やっぱりそうだったんだ。見せたそれを見てまさかとは思ってたんだけど」
お兄さんはそう言って涙をポロと落とす。
それと一緒に俺の目からも涙が落ちた。
「それで、優香を虐めた子はどうしてる?」
「亡くなりました」
「え?」
「一昨日の通り魔事件で亡くなった4人が濱名さんに暴力を奮っていたクラスメイトです」
省吾はお兄さんに包み隠さず全てを話し、それを聞いたお兄さんは小さな小さな笑い声を洩らす。
「そっか。亡くなったんだ。笑ったら駄目だね。ごめん」
泣きながら笑うお兄さんに誰も何も言わなかった。
大切な妹を虐めていた憎らしい4人の死。
お兄さんの気持ちは俺たちにも痛いほど分かったから。
「牧君。優香を助けてくれてありがとう」
胸が痛くて涙は落ちて、言葉にならず首を横に振る。
俺はただあの場を止めただけに過ぎない。
身体は大丈夫なのか、あの後は大丈夫だったのか、ただそれさえも訊けなかった。
「あの……明日も来させて貰えませんか?」
あまり長い時間は失礼になるからと省吾に言われ、玄関まで見送ってくれるお兄さんに訊く。
「お線香をあげさせて貰うだけで良いです」
「ツトム。迷惑になるから」
「ううん。会いに来てくれるなら嬉しい。両親は葬儀の準備に追われてるから夜まで俺しか優香と居てあげられないんだ」
図々しいお願いを省吾に咎められたけどお兄さんは受け入れてくれて、もし都合が悪くなった時には連絡をして欲しいと俺のスマホの番号を教え、何度もお兄さんに頭を下げて濱名さんの家をあとにした。
「お兄さん大丈夫かな」
「なにが?」
「辛そうだった。虐めてた相手が亡くなった事を知った時」
「ああ……うん」
優弥も正樹もあの笑い声が痛々しく聞こえたらしく、歩きながら話してすぐ口を結ぶ。
「間違ってたかな。話したの」
「でも知りたがってたし」
「それでも。あえて本当のこと話したから」
「どういうこと?」
話したことを後悔している様子を見せた省吾は正樹の問いに立ち止まる。
「あんなに妹思いのお兄さんなら虐めてた相手を憎むんじゃないかと思って。だから憎む相手はもう居ないって言いたくて本当の事を伝えたんだけど、お兄さんの様子を見てたら憎む相手が居た方が生きる力になったのか、もう居ないと諦められた方が早く前に進めるのか……どちらが良かったのか分からない」
省吾はお兄さんのことを考えて本当のことを話した。
でもそれが良かったのかどうか、もう話してしまった今でも考えているんだろう。
「まだ居る」
「ん?」
「まだ残ってる」
ポツと呟いた優弥を見る。
「濱名さんを虐めたのは4人じゃない」
そうだ。
濱名さんが暴力を受けていたあの時には5人居た。
事件の被害者になって亡くなったのは4人。
まだ1人生きている。
「明日は学校に行く。校長が4人の名前を言ってたけど、それがどの子のことなのか分からない。あの時の5人の中の誰が生きてるのか自分の目で確認する」
俺はあの5人の名前を知らない。
顔だってあの時初めて見たけど、まだ鮮明に覚えてる。
「それを知ってどうするんだ」
「なにも」
「本当か?」
「本当に。誰が生き残ったのか知りたいだけ」
濱名さんを傷付けた奴を。
一緒に虐めていた仲間も死んで虐められていた濱名さんも亡くなって、それでもたった1人生き残ったソイツが誰なのか、どんな顔をして学校に来るのか、それとも家に籠るのか、ただそれが知りたいだけ。
「ツトム」
「本当に何もしない。約束する」
「……分かった」
もしかしたら反省しているかも知れない。
反省しても虐めていたことは取り返しがつかない事実だけど、本当に反省しているならもしお兄さんさんが1人生き残っていることを知っても反省してると伝えることくらいは出来る。
もちろんそれでお兄さんの気が済むとは思わない。
でも少しでも楽になる手伝いになるのなら俺は何でもしたいと思う。
「付き合ってくれてありがとう。明日は1人で行くから」
「いや、俺も行く」
「俺も」
「俺ももちろん行く」
「勉強があるのに大丈夫か?」
「それはお前もだろ」
親が帰って来るまで付き合ってくれた3人はいつもと変わらない態度を装って「また明日」と帰って行った。
「ありがとう」
姿が見えなくなった3人にお礼を口にする。
俺は良い友人を持ったと思う。
本気で心配してくれて、一緒にふざけ合って心から笑って、時には怒ってくれる、そんな本当の親友。
……だからこそ。
あのチャットで見たものが許せなかった。
履歴が残っていたなら〝U香〟は恐らく濱名さんのこと。
あれを見て濱名さんがどう思ったのか分からないけど、本人が居ない場所で馬鹿にして笑っていたのかと思うと怒りがこみ上げてくる。
高校に入ってから出会って好きになった俺がこんなにも腹立たしいのだから、何十年も家族として一緒に居たお兄さんはもっと腹立たしかったのではないかと思う。
濱名さん。
濱名さん、濱名さん、濱名さん。
心の中で名前を繰り返すだけでこんなにも胸が痛い。
いつかこの痛みを忘れるんだろうか。
いつか濱名さんの死を受け入れて前に進めるんだろうか。
でも今はまだその自信がない。
会いたい。
顔が見たい。
話しがしたい。
例え断わられるとしても伝えたい。
入学式で出会った時から好きだったことを。
それが叶わぬことだと分かっていてもまだ諦められない。
濱名さんは生きていると愚かな希望を捨てられない。
そんな男が本当に受け入れられる日が来るのかと、自分自身に問いかけても答えは出なかった。
「濱名さん……どうしたら良い?」
思わず洩れた問いに自嘲する。
声をかけられる時には逃げていた癖に。
今更こうして問いかけても濱名さんは答えてくれない。
片思いをしていただけの男にこうして思われるのは濱名さんにはいい迷惑だろうと、自分自身に笑い声が洩れた。
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