血がつながっていなくてもGeoff様とMegお嬢様はまるで兄妹のようでしたよ。~Catalina Rercaro~

園田美栞

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君が無事でよかった

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(どこ行ったのかしら)

そっと洞窟から外を見たが木々が生い茂り真っ暗で怖く感じた。でも兄に会えないほうが怖いと考え、勇気を出して穴から外に出てみた。

 暗い森の中を兄の名前を呼んで歩く。

グルルル…

脇の草がカサカサと音が鳴り、獣のような声が聞こえてきた。

(お兄様?)

暗闇の中一人ぼっちでさらに怖くなり、泣きそうになった。それでも周りから鳴る草の音は消えることなくだんだんと近づいてきた。

「ひゃ…」

何かが目の前に飛び出してきた。足元を見れば獣が牙を剥き出してこちらを向いていた。他にも仲間がいるらしく周りを囲むようにゆっくりと近づいてきた。思わず後ずさりをするがその歩幅と同じように獣たちもゆっくりと近づいてきた。トンと背中に何か当たるような感触がし、自分が木に背中を当てたと気づくと逃げ場がもうないことに絶望した。一匹の獣がバッと飛び掛かりMargaretは思わずしゃがみ込んだ。

 目の前に何かが立ちはだかった気配がし、恐る恐る目を開けると誰かが立っていた。

「お兄様?」

見れば後姿は確かにGeoffそのものだった。だが頭の先には先ほどのような獣の耳が付き、尻尾も生えていた。

「Meg、目を閉じてろ」

声もGeoffだとわかるとこくんと頷いて両手で顔を覆った。だけれど人間はするなと言われるとしたくなるような質で、Margaretもそういう子だった。指の隙間からそっと覗き、時にはぎゅっと指を閉じたりしていた。残虐な物音がしなくなり手を外すとGeoffが跪いて顔を覗き込んでいた。言いつけを守らなかった悪い子のMargaretを優しくポスっと叩いた。

「ったく、あそこにいろって言ったろ」

「でもお兄様が」

「帰ってくるから」

怖かったと泣き出した妹を優しく抱きしめた。
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