血がつながっていなくてもGeoff様とMegお嬢様はまるで兄妹のようでしたよ。~Catalina Rercaro~

園田美栞

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恋敵Edward

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 それからもMargaretは満月の夜になるとそっとGeoffと外へ出かけた。彼自身は彼女を連れて行くのは気が引けたが、Margaretの頼みには逆らえず、またある人物から守るためでもあった。彼女は全く気付いていないようだったが、その人物の目は奇妙なものだった。

 そんなある日、1人の家族がCavendish家の屋敷を訪れた。

「ようこそいらっしゃいました」

そう迎えたのはCavendishの主人だった。

「お久しぶりです。こちらが息子のEdwardです」

そう紹介を始めた人物はこの屋敷の主人と昔からの友人だった。彼らはEdwardとMargaretを結婚させようと考えていたのだった。父親に呼ばれそっと横に立ち、Margaretは丁寧にお辞儀をした。暫くしてお互いの緊張もほぐれ、父親たちが話している間、屋敷の中庭のテラスで会話を楽しんでいた。

 「Meg」

遠くから兄の声が聞こえ、振り返るとヒラヒラと手を振った。その笑顔は誰から見ても可愛らしかった。Margaretは「どうしたの?」とキョトンとした顔を見せ、Geoffのいるところまで走っていった。

 読者の皆さんはお気づきかもしれないが、彼は可愛い妹のMargaretに婚約者がいるなど考えたくはなかった。いくらこのお屋敷のお嬢様だとしても自分が血のつながっていない人なら好きでいても、ましてや結婚しても構わないと思っていた。それくらい彼は彼女のことが好きだったし、MargaretがEdwardと楽しそうに話しているだけでも気にくわなかった。だけどMargaretを傷つけるようなことやEdwardを取って食おうとは考えていなかった。心の中にそっと自分の気持ちを押し込んだまま、Edwardが帰ればMargaretに優しく触れるだけだった。それに彼らの幸せを取ろうとも思っていなかった。お互いが幸せならばいいじゃないかとGeoffは自分に言い聞かせていた。

 だがもう一人、二人の幸せをよく思わない人物がいた。

 ある日、Margaretが屋敷の中のガーデンを歩き、花を摘んでいた。母親が病気だと知り、見舞いにと摘んでいたのだった。

「お嬢様」

声がし、ふと顔を上げるとButlerが立っていた。

「あら、どうしたの?」

籠いっぱいに入れた花束を整えながら立ち上がりMargaretは尋ねた。

「Meg」

もう一人の声がし、そのほうを向けばGeoffがこちらに向かってきていた。

「お嬢様がお見えにならなかったので探していただけですよ」

そう言うと胸に手を当てお辞儀をして出て行った。訳の分からないという顔でMegは首を傾げた。

「けがはなかったか?」

跪き妹の両手をつかみ、Geoffはそう言った。

「ないわ」

クスっと笑うMargaretを見るとほっとしたような顔つきになった。
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