血がつながっていなくてもGeoff様とMegお嬢様はまるで兄妹のようでしたよ。~Catalina Rercaro~

園田美栞

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こんな夜中に一人でどうしたの?

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「君は?」

馬車から1人の男が降りてきた。吃驚して固まるDonnaに笑顔で手をさし伸ばした。

「こんなところにいては危ないよ、俺の屋敷に来ないか?」

と彼は言った。唯一の明かりが見え、Donnaはその手に手を重ねた。



 馬車の中ではDonnaは外を眺め黙ったままだった。隣に座るNicolasはなぜあんなところに少女がいたのか不思議で仕方なかった。聞こうか迷っていたがDonnaの険しい顔を見ると勇気が出ず、何かあったのだろうと察した。

 それから屋敷についても彼女は黙ったままだった。

「夜が明けるまで好きに使ってくれ」

とNicolasは少女に言い、その場を去っていった。彼が去った後に召使のおばさんがDonnaの元へやってきた。

「まぁ、Donna様でいらっしゃいますの?」

とそのお婆さんは言った。窓の外を眺めていたDonnaは声がするほうへ向き直ると母親の元で働いていた召使頭のEmilyの姿があった。彼女は酷く父との結婚に反対し、ついには継母によって解雇された身だった。

「あら、Emilyがここにいるなんて知らなかったわ」

Donnaは涙を流して喜んだ。その様子を見て何かあの屋敷であったのではないかとEmilyは察した。Donnaを落ち着かせるために持ってきたお茶を用意し、彼女に何があったのかを聞きだした。

「たいしたことではないのよ、ただ屋敷を追い出されてしまったの」

そう言って再び外を見るDonnaにEmilyは悲しそうな顔をした。

「そんな悲しそうな顔をしないで、Emily。私が悪かったのよ。だけど二度とあの家になんか帰りたくはないわ。ここももうじき追い出されるでしょう。あの方は一晩って言ったんですもの。それにあの方に迷惑をかけるわけには行けないもの」

そうDonnaが言った時、Emilyは彼女の隣に座って

「お嬢様、ここの主人はとても優しい方でございます。あのお方とは大違い。ですから私から何かお伝えしましょうか?」

「いいえ。結構よ」

カップを置いて微笑んでDonnaは言ったが「きっといいほうに風が向きますわ」とEmilyは出て行った。
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