12 / 22
古川蓮 4
しおりを挟む
体育館の掃除を終え、俺は最後の倉庫のカギ閉めをしていた。かけ終わり後ろを振り返った途端、何かを顔で覆われた。そして俺はそのまま気を失った。
目を覚ますと閉めたはずの体育館の倉庫に俺はいた。
(なんで?)
俺は立ち上がろうとすると腕に激痛が走った。俺の両腕は柱にロープで結ばれており、口は何かで塞がれていた。
(…は?)
訳が分からず取り敢えずこの拘束を外そうと必死になった。外から誰かがやってくる。何時だかわからない薄暗みのなかでジタバタ暴れる俺を面白そうに見ている人物が入口に立っていた。
(…珠希…珠希は無事なのか?)
入口にいる人物から彼女のことが心配になった。
「連くん、やっと起きてくれた」
その人物は俺の口を塞いでいるものを外してそう言った。
「お前…なぜ」
それはあのグループのリーダーのやつだった。
「私はあなたに愛されればそれでいいの。好きと言って」
「珠希は?」
「…自分の立場が分かってないみたいね。…蓮、いくらあなたが彼氏だとしても私達には叶わない。もし伊藤さんに被害を合わせたくないならば、私のいうことを聞いて」
俺が答えないうちに誰かがまた入ってきた。珠希だった。
「連くん!」
「来ちゃだめだ」
俺はそう言ったが、もう遅かった。
「ねえ、連にかかわらないでよ」
リーダーのやつは彼女の方に向かってそう言った。
「…でも、わたし」
「彼女だからって調子こいてんじゃねーよ」
見たくないような光景を目の当たりした。彼女を助けたい。そう必死に手首の拘束を外そうとするがなかなか外れない。
「いい加減にしなさいよ」
また新たな人物がやってきた。邑上だった。彼女はリーダーのその女に廻し蹴りを決めあっさり倒してしまった。
「大丈夫か?」いつの間にかやってきた竹林が俺の手首のロープや足首のもナイフで切ってくれた。
「ありがとう」
「いいや、あれから連が帰ってこないから不思議に思ってたんだ」
「そうか、悪いな」
リーダーの女やメンバーたちは逃げて行った。皮がむけた手首を眺め俺の心には守れなかった罪悪感が残った。
それから、申し訳なさで珠希といることが出来なかった。先生にも報告され、そのグループはなくなったが、俺は彼女を避け続けた。
それでも彼女は俺の周りについてきてくれた。
目を覚ますと閉めたはずの体育館の倉庫に俺はいた。
(なんで?)
俺は立ち上がろうとすると腕に激痛が走った。俺の両腕は柱にロープで結ばれており、口は何かで塞がれていた。
(…は?)
訳が分からず取り敢えずこの拘束を外そうと必死になった。外から誰かがやってくる。何時だかわからない薄暗みのなかでジタバタ暴れる俺を面白そうに見ている人物が入口に立っていた。
(…珠希…珠希は無事なのか?)
入口にいる人物から彼女のことが心配になった。
「連くん、やっと起きてくれた」
その人物は俺の口を塞いでいるものを外してそう言った。
「お前…なぜ」
それはあのグループのリーダーのやつだった。
「私はあなたに愛されればそれでいいの。好きと言って」
「珠希は?」
「…自分の立場が分かってないみたいね。…蓮、いくらあなたが彼氏だとしても私達には叶わない。もし伊藤さんに被害を合わせたくないならば、私のいうことを聞いて」
俺が答えないうちに誰かがまた入ってきた。珠希だった。
「連くん!」
「来ちゃだめだ」
俺はそう言ったが、もう遅かった。
「ねえ、連にかかわらないでよ」
リーダーのやつは彼女の方に向かってそう言った。
「…でも、わたし」
「彼女だからって調子こいてんじゃねーよ」
見たくないような光景を目の当たりした。彼女を助けたい。そう必死に手首の拘束を外そうとするがなかなか外れない。
「いい加減にしなさいよ」
また新たな人物がやってきた。邑上だった。彼女はリーダーのその女に廻し蹴りを決めあっさり倒してしまった。
「大丈夫か?」いつの間にかやってきた竹林が俺の手首のロープや足首のもナイフで切ってくれた。
「ありがとう」
「いいや、あれから連が帰ってこないから不思議に思ってたんだ」
「そうか、悪いな」
リーダーの女やメンバーたちは逃げて行った。皮がむけた手首を眺め俺の心には守れなかった罪悪感が残った。
それから、申し訳なさで珠希といることが出来なかった。先生にも報告され、そのグループはなくなったが、俺は彼女を避け続けた。
それでも彼女は俺の周りについてきてくれた。
0
あなたにおすすめの小説
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる