恋は案外近くにいました~友情とともに~

園田美栞

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伊藤珠希 12

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 すっかり暗くなり、人通りもあまりなくなった頃私たちは時計を見て慌てて帰ろうとお店の外へ出た。

「結構話しちゃったね」

「時間忘れちゃったよ」と暗い道を歩いていると目の前から声が聞こえた。

「いったいどういうつもりよ…」

私たちは顔を見合わせ、興味本位でその声がする方へ走って行った。電柱の陰から見ればそこには綾耶さんが知らない男の人と言い合いをしていた。綾耶さんが男の人の横っ面を叩き、走って公園を出て行った。公園の出口に私たちがいたので、綾耶さんは

「わ、びっくりした~」と私たちに驚いた顔を見せた。

「…どうしたんですか?」

と碧ちゃんは聞いた。

 その声で綾耶さんはわーと両手で顔を覆って泣き出した。私は黙って言い合いをしていた男の人を見た。目が合うと慌てどこかへいなくなってしまった。
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