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古川綾耶 1
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私は大学生になり、高校と同じ女子大学へ通うことにした。私は両親の反対を押し切り一人暮らしをすることにした。最初はやっぱり心配だったようでたくさんメールが来た。でも私は気に入らないという風にそれを無視続けた。それに私はアルバイトをして最初に住んでいたところとは違うところへ引っ越した。学費以外は親に負担かけるつもりなんてなかった。私は自由になりたかった。そう一心でその一年は頑張った。でも私自身、弟の蓮とは違って勉強するのは苦痛だった。なんでもこなせる蓮とは全くの正反対だった。幼い時からなにかと部屋にこもって努力して勉強をしていた。私は努力していることを人に見せるのも嫌だったので、周りからは羨ましがれていた。
(私はそんなんじゃない)
と心の中で言い続けていた。本当は何もかもがつらくなっていたことを誰かに伝えたかった。でも私の変なプライドがそうすることを許さなかった。そんな葛藤を続け、私は大学生になった二年目、一気にやる気をなくした。遊び癖が付いたのかもしれない。私自身、勉強のほかに彼氏を作り休みの日にはどこかへ出かけた。当時は本当に楽しかった。でもそれは三か月で終わってしまう。理由は、相手の浮気がほとんどだった。
「お前といると苦痛」だと分かれるたびに言われた。意味が分からなかった。女としての最低限の努力はしている。付き合いだした最初のころは「お前は自慢になるんだよ、綺麗だから」と言われ、綺麗になる努力をした。毎朝毎晩ストレッチは欠かさず、食事もカロリーを気にし、肌も綺麗になるような努力をし、美脚になるといわれるサプリを飲んだりと考えられることはすべてやった。それなのに「苦痛」だと…。今日まで付き合っていた彼氏にも言われたことだった。
前々から浮気しているのはもう勘で分かっていた。
(あとは証拠だけ)
そう思いながら私はふらふらと出かけた。懐かしい弟と洸ちゃんに会い、洸ちゃんが教えてくれたパンケーキ屋に向かい、すべて考えをまとめようと食べながら考えていた。
「ねぇ。ここほんとにいいの?」
「みっちゃんが前から食べたいと言っていた店さ、何でも好きなの頼みなよ」
「やだぁ、覚えてくれてたの~?嬉しい」
大して高くもない店でなにイチャコラしてんだと思いながらコーヒーを啜った。ふとさっきのカップルを見ると男に見覚えがあった。後ろ姿で見間違えかなと思ったが横目でチラッと見るとやはり彼氏だった。気づかれないように写真を撮り、そっとビデオを回した。
カップルが店を出て行った。私はその後をそっとついていった。二人が向かった先はホテルだった。向かいのホテルの入り口が良く見えるカフェへ向かい窓から見下ろした。左腕の時計を確認しながら先ほどとった入っていく二人の写真の時間を眺めた。かなり時間がかかる。日は暮れ、終電間際になった。私は二人を見失ったかと焦った。カフェは閉店時間になり私は店の外へ出た。まだ出てきていないと思った私は入口の陰から待つことにした。
「ねぇちゃん、こんなとこでどうしたん?」
と変な男どもを振り払いながら待っていると、ようやくあのカップルは出てきた。しつこく伸びてくる手を捻り曲げ、私はそのカップルの後を追った。
「じゃあね」
「後で連絡する」
とあの公園で二人は別れて行った。
(なぜ公園なんだろう)
女は道路をスタスタと歩く。男は手を振りながらその女の後姿を見送っていた。
(私はそんなんじゃない)
と心の中で言い続けていた。本当は何もかもがつらくなっていたことを誰かに伝えたかった。でも私の変なプライドがそうすることを許さなかった。そんな葛藤を続け、私は大学生になった二年目、一気にやる気をなくした。遊び癖が付いたのかもしれない。私自身、勉強のほかに彼氏を作り休みの日にはどこかへ出かけた。当時は本当に楽しかった。でもそれは三か月で終わってしまう。理由は、相手の浮気がほとんどだった。
「お前といると苦痛」だと分かれるたびに言われた。意味が分からなかった。女としての最低限の努力はしている。付き合いだした最初のころは「お前は自慢になるんだよ、綺麗だから」と言われ、綺麗になる努力をした。毎朝毎晩ストレッチは欠かさず、食事もカロリーを気にし、肌も綺麗になるような努力をし、美脚になるといわれるサプリを飲んだりと考えられることはすべてやった。それなのに「苦痛」だと…。今日まで付き合っていた彼氏にも言われたことだった。
前々から浮気しているのはもう勘で分かっていた。
(あとは証拠だけ)
そう思いながら私はふらふらと出かけた。懐かしい弟と洸ちゃんに会い、洸ちゃんが教えてくれたパンケーキ屋に向かい、すべて考えをまとめようと食べながら考えていた。
「ねぇ。ここほんとにいいの?」
「みっちゃんが前から食べたいと言っていた店さ、何でも好きなの頼みなよ」
「やだぁ、覚えてくれてたの~?嬉しい」
大して高くもない店でなにイチャコラしてんだと思いながらコーヒーを啜った。ふとさっきのカップルを見ると男に見覚えがあった。後ろ姿で見間違えかなと思ったが横目でチラッと見るとやはり彼氏だった。気づかれないように写真を撮り、そっとビデオを回した。
カップルが店を出て行った。私はその後をそっとついていった。二人が向かった先はホテルだった。向かいのホテルの入り口が良く見えるカフェへ向かい窓から見下ろした。左腕の時計を確認しながら先ほどとった入っていく二人の写真の時間を眺めた。かなり時間がかかる。日は暮れ、終電間際になった。私は二人を見失ったかと焦った。カフェは閉店時間になり私は店の外へ出た。まだ出てきていないと思った私は入口の陰から待つことにした。
「ねぇちゃん、こんなとこでどうしたん?」
と変な男どもを振り払いながら待っていると、ようやくあのカップルは出てきた。しつこく伸びてくる手を捻り曲げ、私はそのカップルの後を追った。
「じゃあね」
「後で連絡する」
とあの公園で二人は別れて行った。
(なぜ公園なんだろう)
女は道路をスタスタと歩く。男は手を振りながらその女の後姿を見送っていた。
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