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第三話「基地を襲撃された際の迎撃方法について」
未知の切り札
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「なんなんだよ、こいつは……」
手も足もでない――白鴎は、これまで負ったことがない程の損傷を愛機、ターコイズに与えた眼前の敵に、確かな恐怖感を抱いた。
白鴎とターコイズは、仲間たちの中でも珍しく、数ヶ月前に実戦を経験したパイロットだ。経験や操縦技術においては部隊の中で上位に位置する人材だった。
その実戦、東南アジアの紛争に介入したときは、双方の陣営のAMWから攻撃を一度も受けず。相手の武装や動力源のみを破壊することで、人死を出さなかった。本人達曰く、人道的な勝利を得た程の腕はあった。
もっとも、戦場のど真ん中で、身動きを取れなくなった機体から敵勢力に引き摺り出されたパイロット達が、その後どのような凄惨なことになったか。主兵器を失ったことで、更に泥沼と化した戦場のその後など、彼らは知りもしなかったが。
そんな無敵の存在であると、心の底では信じて疑わなかった自分と、自分が操るターコイズが、上から「この間相手にした軍隊に比べれば平和ボケしている」などと教えられていた相手に手も足も出ないのだ。その事実が、痛みを訴えるターコイズの呻き声で嫌でも思い知らされる。
目の前の自衛隊機と戦闘が始まってからここまで、防戦一方どころか、まともに攻撃を防御することもできず。ようやく片腕を切り落としたと思っても、相手の戦意はまったく衰えていないように見えた。
それどころか、肩を上下させて残った爪を構えるその姿は、危険な手負いの獣と化したようにすら思える。機械越しに、仄暗い殺意が自分の肌に突き刺さるのを感じた。東南アジアでは感じなかった感触に、白鴎は恐怖心を募らせる。
見れば、仲間の状況も最悪に近い。球体の隅にはターコイズより酷く損傷したジェードとタンザナイトが映っている。どちらも腕や足を欠損していて、なんとか自衛隊の攻撃を凌いでいるといった様子だ。
自分も似たような物だ。もう何度か切り結んで見せても、やられるのは自分だと、白鴎は直感的に理解した。
実際、比乃と白鴎の間には機体性能差では到底埋まらないほどの技術と経験差があり、その性能差も現状ではほぼ互角、白鴎の感は的を得ていた。
自衛隊側の予想外の反撃に、このままでは基地に辿り着くか以前に撤退できるかも怪しい。それどころか全滅すらありえる。
その危機的状況が、白鴎に覚悟を決めさせた。
(こうなったら、あれを使うしかない……!)
ターコイズと白鴎だけが使える正に必殺の一撃。食らえば、相手の機体だけでなくパイロットもただでは済まない。もしかしたら、人を殺してしまうかもしれない。
だが、このままでは自分が殺されてしまう。自分だけではない、緑川や紫野も――その思いが、白鴎の心の枷を外した。
「唸れターコイズ、全力を出すぞ!」
恐怖が裏返るように興奮へと置き換わった白鴎が叫び、相棒が応える。エネルギーを溜めるために銃剣を上段に構えた。球体の内側に映る自衛隊機、敵を見据える。ターコイズが構えたのと同時に、敵の太い片足が僅かに後ろへ引かれた。飛び込んでくる、今しかない!
「いっけぇぇぇぇええ!!」
白鴎の叫びに共鳴するように、白い甲冑鎧が咆哮を上げる。その背中から翼状に光を放出した。
その光は全身に伝播し、鎧そのものが光り輝き、昼間にも関わらず辺りの木々を明るく照らしあげた。
それはまるで、ファンタジー創作の主人公が放つ、勝利を約束する光のようだった。
「必殺技でも出すってのか!」
どこまでもファンタジーなやつ! 白い西洋鎧の変貌を無視して、比乃はTk-9を突進させようと念じる。
見るからに大技だ。回避するのは容易いだろう。それをぎりぎりで避けて、隙を作った鎧に爪を突き立てる。
今度こそ相手のコクピットを串刺しにするつもりで踏み込んだ機体は――
《警告 PDに異常値の過負荷を確認 早急に運転を停止してください けいk》
「なにっ?!」
AIの警告音の後に急停止。Tkー9は操り糸が切れた人形のように、がくりと全身の動作を止めてしまった。
緊急停止時用の動作保持機能が働いたため、転倒は間逃れた。だが、真っ暗になったHMDの中で比乃がいくら念じてもTk-9はうんともすんともいわない。
先ほど、白い西洋鎧から放出された光――大量のフォトン粒子が、不安定な状態で最大稼動していたフォトンドライブに干渉したのだ。内側から暴発する前に、機体の安全装置が働き、緊急停止したのだ。
これが安定域でドライブを稼動させていた二番機や三番機であれば、電力供給を行っていた武装の不具合程度で済んだ。だが、両腕にドライブと直結した兵装を持ち、その上、リミッターを外して全力を出していた一番機は、その影響を諸に受けてしまった。
(これだから試験機は……!)
戦闘兵器にあるまじき動作不良に口には出さずに悪態をつき、比乃は急いで腰の横にあるレバーを掴み、引き上げた。
これを引き起こすことで、緊急時に備えて物理的に分離している予備電池が接続され、再起動。
ノイズが走り、もどかしくすら感じる一瞬の後にHMDに光が戻る。
時間にしてほんの二、三秒、しかし、戦場においては致命的な数秒。
復帰したHMDには白い西洋鎧が大写しになっていた。その手に巨大な西洋剣に変化させた武器を構えている。その敵が、背中の光翼をはためかしながら突っ込んできていた。
避けるには絶望的な距離。一瞬が長く引き伸ばされる奇妙にゆっくりとした時間。
比乃が回避を諦めて防御するかどうかの判断を下すよりも早く、直感的な思考によって胴体を庇う様に動いたTk-9の腕の下を、矛先が潜り抜ける。
西洋剣の切っ先が、間一髪で相転移化に成功したコクピットハッチを貫かずに薄く抉った。そのまま、止まることなく更に突き進む。
一瞬の抵抗の後に深く西洋剣に押し込まれた何重もの堅牢な装甲板は、必然と中の空間を押し潰すことになり――
「しまっ――」
恐ろしい速度で自分の身に迫るそれに怯えて、思わず両腕で身を守る姿勢を取った生身の機士を、鉄の塊となった装甲板が押し潰した。
手も足もでない――白鴎は、これまで負ったことがない程の損傷を愛機、ターコイズに与えた眼前の敵に、確かな恐怖感を抱いた。
白鴎とターコイズは、仲間たちの中でも珍しく、数ヶ月前に実戦を経験したパイロットだ。経験や操縦技術においては部隊の中で上位に位置する人材だった。
その実戦、東南アジアの紛争に介入したときは、双方の陣営のAMWから攻撃を一度も受けず。相手の武装や動力源のみを破壊することで、人死を出さなかった。本人達曰く、人道的な勝利を得た程の腕はあった。
もっとも、戦場のど真ん中で、身動きを取れなくなった機体から敵勢力に引き摺り出されたパイロット達が、その後どのような凄惨なことになったか。主兵器を失ったことで、更に泥沼と化した戦場のその後など、彼らは知りもしなかったが。
そんな無敵の存在であると、心の底では信じて疑わなかった自分と、自分が操るターコイズが、上から「この間相手にした軍隊に比べれば平和ボケしている」などと教えられていた相手に手も足も出ないのだ。その事実が、痛みを訴えるターコイズの呻き声で嫌でも思い知らされる。
目の前の自衛隊機と戦闘が始まってからここまで、防戦一方どころか、まともに攻撃を防御することもできず。ようやく片腕を切り落としたと思っても、相手の戦意はまったく衰えていないように見えた。
それどころか、肩を上下させて残った爪を構えるその姿は、危険な手負いの獣と化したようにすら思える。機械越しに、仄暗い殺意が自分の肌に突き刺さるのを感じた。東南アジアでは感じなかった感触に、白鴎は恐怖心を募らせる。
見れば、仲間の状況も最悪に近い。球体の隅にはターコイズより酷く損傷したジェードとタンザナイトが映っている。どちらも腕や足を欠損していて、なんとか自衛隊の攻撃を凌いでいるといった様子だ。
自分も似たような物だ。もう何度か切り結んで見せても、やられるのは自分だと、白鴎は直感的に理解した。
実際、比乃と白鴎の間には機体性能差では到底埋まらないほどの技術と経験差があり、その性能差も現状ではほぼ互角、白鴎の感は的を得ていた。
自衛隊側の予想外の反撃に、このままでは基地に辿り着くか以前に撤退できるかも怪しい。それどころか全滅すらありえる。
その危機的状況が、白鴎に覚悟を決めさせた。
(こうなったら、あれを使うしかない……!)
ターコイズと白鴎だけが使える正に必殺の一撃。食らえば、相手の機体だけでなくパイロットもただでは済まない。もしかしたら、人を殺してしまうかもしれない。
だが、このままでは自分が殺されてしまう。自分だけではない、緑川や紫野も――その思いが、白鴎の心の枷を外した。
「唸れターコイズ、全力を出すぞ!」
恐怖が裏返るように興奮へと置き換わった白鴎が叫び、相棒が応える。エネルギーを溜めるために銃剣を上段に構えた。球体の内側に映る自衛隊機、敵を見据える。ターコイズが構えたのと同時に、敵の太い片足が僅かに後ろへ引かれた。飛び込んでくる、今しかない!
「いっけぇぇぇぇええ!!」
白鴎の叫びに共鳴するように、白い甲冑鎧が咆哮を上げる。その背中から翼状に光を放出した。
その光は全身に伝播し、鎧そのものが光り輝き、昼間にも関わらず辺りの木々を明るく照らしあげた。
それはまるで、ファンタジー創作の主人公が放つ、勝利を約束する光のようだった。
「必殺技でも出すってのか!」
どこまでもファンタジーなやつ! 白い西洋鎧の変貌を無視して、比乃はTk-9を突進させようと念じる。
見るからに大技だ。回避するのは容易いだろう。それをぎりぎりで避けて、隙を作った鎧に爪を突き立てる。
今度こそ相手のコクピットを串刺しにするつもりで踏み込んだ機体は――
《警告 PDに異常値の過負荷を確認 早急に運転を停止してください けいk》
「なにっ?!」
AIの警告音の後に急停止。Tkー9は操り糸が切れた人形のように、がくりと全身の動作を止めてしまった。
緊急停止時用の動作保持機能が働いたため、転倒は間逃れた。だが、真っ暗になったHMDの中で比乃がいくら念じてもTk-9はうんともすんともいわない。
先ほど、白い西洋鎧から放出された光――大量のフォトン粒子が、不安定な状態で最大稼動していたフォトンドライブに干渉したのだ。内側から暴発する前に、機体の安全装置が働き、緊急停止したのだ。
これが安定域でドライブを稼動させていた二番機や三番機であれば、電力供給を行っていた武装の不具合程度で済んだ。だが、両腕にドライブと直結した兵装を持ち、その上、リミッターを外して全力を出していた一番機は、その影響を諸に受けてしまった。
(これだから試験機は……!)
戦闘兵器にあるまじき動作不良に口には出さずに悪態をつき、比乃は急いで腰の横にあるレバーを掴み、引き上げた。
これを引き起こすことで、緊急時に備えて物理的に分離している予備電池が接続され、再起動。
ノイズが走り、もどかしくすら感じる一瞬の後にHMDに光が戻る。
時間にしてほんの二、三秒、しかし、戦場においては致命的な数秒。
復帰したHMDには白い西洋鎧が大写しになっていた。その手に巨大な西洋剣に変化させた武器を構えている。その敵が、背中の光翼をはためかしながら突っ込んできていた。
避けるには絶望的な距離。一瞬が長く引き伸ばされる奇妙にゆっくりとした時間。
比乃が回避を諦めて防御するかどうかの判断を下すよりも早く、直感的な思考によって胴体を庇う様に動いたTk-9の腕の下を、矛先が潜り抜ける。
西洋剣の切っ先が、間一髪で相転移化に成功したコクピットハッチを貫かずに薄く抉った。そのまま、止まることなく更に突き進む。
一瞬の抵抗の後に深く西洋剣に押し込まれた何重もの堅牢な装甲板は、必然と中の空間を押し潰すことになり――
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しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。
また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。
探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。
つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。
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勿論二世だ。
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彼はその程度の認識だった。
実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。
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斗枡は平凡な容姿の為に己をモブだと思うも、周りはそうは見ず、クラスの底辺だと思っていたらトップとして周りを巻き込む事になる?
女子が自然と彼の取り巻きに!
彼はモブとしてモブではない高校生として生活を始める所から物語はスタートする。
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