乙女ゲームやったことないのに悪役令嬢だそうでスルーした所

宝子

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13 頑張れば夢は叶うはずとただ信じてたオタク(悪役令嬢)

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「そういう訳だ。リヴィ、メル、頼んだぞ。そして、例年通り、収穫祭の恩寵の姫は総勢3名だ。中心になるのはフローレンス姫。それは当初の決定から変わりがない」

 ぼんやりしていたリヴィは、その事実に気がついて、愕然とした。


「えっと……お父様、もしかして……」

 恐る恐る、リヴィとメルが目配せをしあいながら尋ねると、ジェイムズ公爵は機嫌良さそうににっこり微笑んだ。

「無論。今回の収穫祭の恩寵の姫はフローレンス姫が主役。何故なら、当初の予定通り、フローレンス姫とノア王太子の婚約発表が決定されているからだ。その主役に、格下であるイザベラ姫の嫁入りが重なるのはおかしいだろう。周囲の気まずさを払拭するためにだな……何しろ、あちら立てればこちら立てずでな……」

 そのまま、ジェイムズは色々とコマゴマとした事情を口に出し始めたが、要点を掴んだグランドン姉妹は、もう、完全に、内なる世界に飛んでいた。

 確かにそうだ。
 ドラモンド王室の王子と姫であるノアとフローレンスの婚約発表。

 そこに、位の違うイザベラ姫の嫁入りが重なった場合、それはやはり、ずばりジェイムズに「格下」と言われた方が引っ込むのが筋だろう。勿論、無理矢理ぶつけて悪いという事ではなかろうが、そうした行動は、クインドルガ王国の上流階級でははしたないとされていた。

 感覚としては、パーティに同じドレスを着ている女性同士がぶつかってはいけないというか、もっとはっきり言ってしまえば、イザベラ姫がフローレンス姫よりも派手な衣装を着てはいけないというか……。

 そして、アイヴィー姫は、その『気まずい』状況に遠隔地からわざわざ王都を訪れて、たっぷり味わう気にはならなかったということだろう。



 そういう込み入った事情は、グランドン姉妹とて貴族の令嬢、分からない訳がない。

「そういう訳で、イザベラ姫、アイヴィー姫の分も、お前達がフローレンス姫を盛り立ててくれ、頼んだぞ」

 全くお気楽のんびりな調子でジェイムズはそう言った。

「「ああ……そうですね……」」

 リヴィとメルは、知らず知らずに声をそろえてそう言っていた。

(芋……ああ、芋って旨いよな……)


 リヴィの脳内は既にそっちの方に飛んでいた。頭の中には、現代日本時代からの、ありとあらゆる芋が乱れ飛んでいた。ジャガイモ里芋メークイン、薩摩芋に長芋、ヤマトイモ。時にはレッドムーンなどを思い浮かべながら、リヴィは現実逃避した。芋だけど。

(そうなんだよ。この間、畑が吹っ飛んじゃったんで、そのあと、数時間かけて名無しさんと一緒に畑を作り直したんだよね。ほとんど、名無しさんが魔法でやってくれたことなんだけどさ。魔法に頼るのはほどほどにして、私もいずれは就農をする女性として、気高く美しく農民しなければ)

 目の前で、父親であるジェイムズが、滔々と収穫祭での恩寵の姫となる娘たちへの期待と不安を語っているのに、リヴィの頭は芋一色である。

(いずれにせよ、復活した芋畑に関しては、とにかくメークインは死守するとしてですね、芋と言う芋を、なんとかして育て上げたい訳で。いずれ作る、私の農園カフェにも、芋のポタージュとか、フライとか、色々予定しているわけだし)

 そのままリヴィは、ジャガイモ畑の事についてしばらく瞑想を行った。


(芋よ、芋よ、希望の芋よ。私は芋を愛している。だけど、芋は私を愛しているかしら)

 訳の分からないポエムを心の中で口ずさむリヴィ。

(ていうか、そろそろジャガイモの植え付けをしたいんだけど、時期的にどんなもんかしら。クインドルガだと、五月中の植え付けをして、七月中盤から収穫が本格的になるわけだし。この間、畑は20㎝弱で耕しておいたから、そろそろ……肥料は元はいらないし……そうだなあ……)
 煩悩するだけではなく、ちゃっかり農民的思考になるリヴィであった。

(ジャガイモの収穫を終えたら、そろそろ、私の農園カフェに出すメニューを考えたいなあ。やっぱり、クインドルガの国民性から考えたら、芋のメニューはまずは、フィッシュアンドチップスから入るのが基本よね。私も嫌いじゃないし、それに、クエンティン住民の受けを考えたらまずそれがいい)

 ひたすら夢を追いかけ続けるリヴィ。
 一方、その手前で父親は公爵家らしく、政治的講釈を滔々と語り続けてとどまる事を知らない。
 夢見る瞳で、芋と魚の唐揚げの幻影を追いかけ続けるリヴィ。

(芋の料理はフィッシュアンドチップスで決まり。それに合わせるレシピは何がいいかな。スープもサラダもきっとさっぱり系がいいよね。ここは、トマトサラダか、ビーンズサラダか、グリーンサラダか、コールスローか、色々あるけど、何がいいかな~。日替わり定食っぽくしてもいいかしら?)

 ふわふわと目の前に、新装開店のカフェが現れる。
 19Cイギリス風の装飾、アリスを思わせるウエイトレスの制服、店内に漂ういい匂い……。

 客の顔まで想像出来そうな勢いだった。ああ夢見る煩悩。

「フローレンス姫も年頃な訳だし、ファッションセンスは悪くない方だから、当日のお前達の衣装は王室のカラーに合わせて……」

 そこで、非常に現実的な要素で、ジェイムズがフロリーの事を語り出したため、ようやくリヴィは我に返った。

(や、ヤバイ! こんな事を考えている場合じゃない!! 慌てて、異世界に行く勢いで、農園カフェに煩悩していたわ!!)

 というか、ここが異世界なんだが、そのことにぼんやりリヴィは気がつかなかった。


(そ、そうよ。ここは、クインドルガ。クインドルガの収穫祭で、何を収穫するのかと言えば、麦! 大麦小麦、ライ麦、様々な儀式があるけれど、ここはやはり小麦! 小麦の収穫を称える儀式なんだから、芋じゃなくて麦の事を考えなくちゃ)

 そしてまた、ズレた。

(麦といえば、大麦は麦ご飯や麦茶に使えるのに対して、小麦はその他の粉モノ全般に使えるのよね~。今までは芋やトマトや胡瓜や茄をメインに育てて来たけれど、このへんで、コーンや麦にも挑戦しようかなあ。っていっても、小麦って秋にまいて六月に収穫だし、今からじゃ間に合わないか。そもそも北海道で栽培されるような穀物だったし、寒い土地に強いんだっけ……?)

 つらつらとリヴィは麦の関しての知識のおさらいをし始めた。確かに、今までは野菜をメインに畑作りをしてきたが、たまには気分を変えて、穀物を育てたっていいかもしれない。

(ていうか、ジャガイモも穀物のうちだよね。二毛作をするには、ええーっと……)

「リヴィ、話を聞いているのか?」

「え、お父様。ジャガイモの芽についてるソラニンは、腹痛と目眩の元ですから危険ですわよ??」

「お前は何を言ってるんだ」

 ジェイムズはシンプルに突っ込んだ。
 リヴィは黙って笑って誤魔化した。


 ジェイムズは、次にメルに向き直った。
 リヴィの天然には生まれた時からつきあわされているが、メルの方は「天然じゃない」というだけでも、グランドン令嬢として掘り出し物である。どういう意味で掘っているのか、時々分からなくなるが。

「アメリア、こんな従姉のオリヴィアだが、お前がついていて、しっかりダンスを覚えてくれ」

「はい、伯父様」

 アメリアはきっぱりした態度で頷いた。

(ゲーム攻略のラスト一段落前だわ。ゲームでは、後頭部の卒業式に断罪イベントが来るんだけれど、その前に、この収穫祭での恩寵の姫(リード・ミディアム)による一騒動があるのよ。ここまでは、ゲームと同じ展開よ。実はゲーム内のオリヴィアの策略で、フローレンス姫の親友、イザベラは辺境のデブハゲチビ貧乏子爵のとこへ縁づけられて戦力外通告されるんだけど……)

 メルは小首を傾げた。

(あれええ? 政略結婚は間違いないんだけど、隣国の伯爵家に変更されてるんですが。記憶じゃ結構、羽振りもよくて、年齢差はあるけれど、とりあえず中肉中背金髪長身だったような……うーん。知らないうちにゲーム展開が歪められている??)

 メルの頭の中では、この時代の令嬢が、位が遥か下のデブハゲチビ貧乏男に嫁ぐよりは、多少、年齢差はあったとしても、羽振りのよいイケメン伯爵のために隣国に嫁いで、貴族の令嬢らしく外交手腕をふるえるのは結構な事だと思えた。少なくとも自分だったら、外国であってもこっちを取る。

(外国に嫁いだ、ドラモンド王室血縁の若き姫が、そこの金持ちイケメン伯爵を狙う数々の令嬢を撃墜させながら、愛と陰謀の超ヒストリカルストーリーに身を転じて、宮廷内冒険劇を繰り返す……そそる、そそられるわ、これよ!! 私も小説家デビューするなら、こんなの書いて見たい!!)

 悪役令嬢のおとりまき(血縁)、どういう訳か、ゲーム内で聖女の親友の婚姻で燃え燃えである。

 そんなことより自分が相当危ない立場なのだが、連日の疲労も相まってこちらも華麗に現実逃避。
 少なくとも芋じゃないだけマシと言えばマシだが、ライバルの戦力外通告に対して、結婚おめでとう! 愛と陰謀と冒険の日々、燃える(萌える)わああああ!! と煩悩かつ応援しているのは、一体どうしたもんだろうか。。

(いける。いけるわ。これを、プロット建てて、執筆して、出版社に持ち込みしよう。幸い、イザベラとは王室のパーティや大祭イベントで何回か会った事あるし、キャラのイメージはつかめてる。イザベラの他にアイヴィーとかミファとかの長所と欠点を取り合わせて錬金合成、ストーリー投入ちゅどどどどどどん! よ!! 金持ちイケメン伯爵とのロマンスの前に、デブハゲチビ貧乏子爵に迫られて、強制イベント発生もいいわね。危ういところに伯爵が王子様チック登場で~、えーと、えーと……)

 色々と夢見るワナビー心の琴線をふるわせながら、様々な突発イベントを心の中で線を引きながら、メルは頬を赤らめた。

 頬を赤らめた後、青ざめた。

 そりゃもうリトマス紙のように、赤→青へと色を変更していった。

(ちょっと待て! それで、その執筆時間は、どこから降ってくるのよ!?)

 全く当然の事である。

 憧れのクインドルガの攻略としてステータスageに励みながら、リヴィのステータスageと農民生活につきあって、さらにフローレンスのクッション問題で霊素魔道の開発にいそしんで、その上、小説の執筆時間をやりくりするとは、どういうことだ。

 どう考えたって、物理的に無理である。

(あれ??? えーっと、それじゃ、学校の勉強は学校の中ですませるとして、私のステータス配分が、朝に集中して、夕方以降はリヴィにつきあえばいいのか? それから、家に帰って、プロット組んで、小見出しつけて、それからプロットの前後左右を整えて、これに一体どれぐらい時間がかかる? そして、あっちを引いて、こっちに足して、あっちこち退いて、轢いて……)

 漢字がどんどん不穏になってくる。
 女子高生がスマホを叩くよりも早く、あらゆる時間的物理攻撃をもぐら叩きで叩きまくってみたが、三分とたたずに結論は出た。

「ダメじゃん!!!!!!」

 いきなり鬼のような顔でソファから飛び上がったので、室内にいた他の家族達がぎょっとして体を竦ませた。

 メルは、肩をぜいぜいと上下に動かしながら、長く長く息を吐いた。

「ど、どうしたんだね、メル……」

 元が蛇女の悪役令嬢おとりまき、今にも生卵を吸い上げそうな表情で言い切った。


「伯父様、わたくし、グランドン一族は決して裏切りませんわ……」

「メ、メル、それは嬉しいが、一体……」

 メルは突然、乙女顔になって目を潤ませながら、キラキラとした声でこう言った。

「決して裏切りませんから、伯父様も私を裏切らないで下さいませ」

「あ、ああ。いいとも。一体……?」

 どん引きして冷や汗かいているグランドン公爵。

「しばらく、この屋敷に置いて下さいな。リヴィとの親密度をあげつつ、しばらく、一緒に恩寵の姫のダンスの練習をしたいんですの。もしも、本番で失態なんてことがありましたら、グランドン一族全体の大恥ですから」

「なんだ、そんなことか」

 ジェイムズもブライアンも、ほっとして胸をなでおろした。

 反対にリヴィは、ぞわっとした気配を感じて、全身の毛を逆立てながら、ソファの上を尻でじりじりと後ずさりを開始した。

「そういう訳で、リヴィ」

「な、何よ」

「屋敷と屋敷の行き来の時間を短縮したわよ。この時間を、私とあなたのステータスageに投資するから、あんた、ちょっとでも生ぬるい態度を取ったら、殺すわよ?」


「こ、殺すって……あの……」

「実際に殺しはしないけど、死ぬ気でやれ!! フロリーのクッションも、今度の恩寵の姫も、私は命の力を注ぎ込んでやりきるから、あんたもそうしなさいよねッ!!」

 怯えているリヴィに、メルはきっつい視線を押し当てながら、唇の動きでこう言った。

(でなきゃ、ギロチンエンドが来るに決まってるじゃないの!!)



 要するに、メルが殺さなくてもストーリーが殺しにかかってくる。

 世界がグランドン家を潰しにかかってくる。

 そのことを考えたなら、それこそ死ぬ気で、恩寵の姫(リード・ミディアム)の修行を追加しなければならないのだ。

(こんな私に誰がした)

 つくづくそう思う、オリヴィア・グランドン18歳であった。
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