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優しい北斗七星
調子狂う
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最近なんか調子狂う。
原因は北斗。
休み時間の度に和津のところへやって来て、バカな事ばっかり言っている。
呆れてツッコんでやって、またバカな事を言う。
翠はケラケラ笑っていて、それを和津がうっとり眺めてる。
これはいい。これはいつものこと。
調子狂うのは時々北斗が変な事を言い出すからだ。
今だって…。
「あんまり頑張んなって!」
って甘やかすような事を平気で口に出す。
一瞬ドキッとして、
「はあ?」と返すと、何もなかったように話題を次に移す。
「あっ、そういえばさあ、この間…。」
そして泡立った心だけ取り残される。
可愛い、優しい、我慢するな、無理するな…。
和津が翠に言うような事を、サラリ会話に織り交ぜてくる。
「ねぇ、優ちゃん、コレ流行ってるの?」
指指したのは翠の鞄に付いていた鏡。
シェル型の折りたたみで小さくパールビーズが付いている。
色は可愛らしくピンク。
「うーん定番?」
「そっか、従姉妹が持ってたから。優ちゃんはこういうのは?」
「うーん、私はこういうのはあんまり…。」
「好きじゃない?」
「うん、だって似合わないし。」
「そうかなぁ、別に似合わないことはないんじゃない?可愛いのに。」
…まただ。
わかってる。可愛いのは鏡、鏡…。
「好きな物を大切に持っていたら、そのうち似合うと思えると思うんだけどなぁ。」
ドキ!
「…なぁに北斗のくせに、語っちゃってんの!」
「えー、本当にそう思ったんだから別に良いじゃん。あっ、それよりさあ…ゴールデンウィークなんだけど…。」
また、まただ。
原因は北斗。
休み時間の度に和津のところへやって来て、バカな事ばっかり言っている。
呆れてツッコんでやって、またバカな事を言う。
翠はケラケラ笑っていて、それを和津がうっとり眺めてる。
これはいい。これはいつものこと。
調子狂うのは時々北斗が変な事を言い出すからだ。
今だって…。
「あんまり頑張んなって!」
って甘やかすような事を平気で口に出す。
一瞬ドキッとして、
「はあ?」と返すと、何もなかったように話題を次に移す。
「あっ、そういえばさあ、この間…。」
そして泡立った心だけ取り残される。
可愛い、優しい、我慢するな、無理するな…。
和津が翠に言うような事を、サラリ会話に織り交ぜてくる。
「ねぇ、優ちゃん、コレ流行ってるの?」
指指したのは翠の鞄に付いていた鏡。
シェル型の折りたたみで小さくパールビーズが付いている。
色は可愛らしくピンク。
「うーん定番?」
「そっか、従姉妹が持ってたから。優ちゃんはこういうのは?」
「うーん、私はこういうのはあんまり…。」
「好きじゃない?」
「うん、だって似合わないし。」
「そうかなぁ、別に似合わないことはないんじゃない?可愛いのに。」
…まただ。
わかってる。可愛いのは鏡、鏡…。
「好きな物を大切に持っていたら、そのうち似合うと思えると思うんだけどなぁ。」
ドキ!
「…なぁに北斗のくせに、語っちゃってんの!」
「えー、本当にそう思ったんだから別に良いじゃん。あっ、それよりさあ…ゴールデンウィークなんだけど…。」
また、まただ。
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