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新年
帰りたい花音
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絵里ちゃんの話は私達は全く知らない話だった。
絵里ちゃんと翠ちゃんが1年生のときに少し揉めたのは知ってたけど、お互い誤解があって、話し合って解決出来たと聞いていた。
だから二学期から編入してきた絵里ちゃんのことはなんの迷いもなく受け入れていた。
ただやっぱり壁は感じてた。
でもまあ、女子にはままある事。
なんでも開けっ広げられる訳じゃない。
少しずつ少しずつ…。
文化祭で少し近づいて、だけど絵里ちゃんがグッと近づいたのは男子の富田くんと須藤くん。
これも仕方ない。
元々このグループは小さなグループの寄せ集めだった。
優ちゃんと翠ちゃん。私と菜々子。私と優ちゃん。
絵里ちゃんが入ってきて、さらに場面場面で組み合わせが変わったり、大きくなる時もある。
男子の方がもっと流動的。
バスケ部と剣道部、北斗くんの家のバイト仲間の…とか。
そして富田くんと仁志くんと絵里ちゃんって時もあった。
くっついたり離れたり、入れ替わったり…。
そんなに気にしてた訳じゃないけど、この間まで絶対に他の人を寄せ付けないグループがあった。
富田くんと和津くんと絵里ちゃんと翠ちゃんの4人の時。
理由はよくわかった。
ごめんね、って絵里ちゃんが謝る理由も優ちゃんがごめん、って言う理由もよくわからない。
だけど、4人でいた理由はわかったから。
「もう原因の人は学校には来ないんだよね。」
…だったらもう終わりで良いんじゃない?
話せなかったから話さなかった、話したくなったから話した。
それだけ、以上、終わり!で良いと思うんだけど?
「富田。お前まだ言わなきゃいけない事、あんだろう?」
「なんで富田は絵里をそこまでして守りたかったんだ?」
「なあ、富田。ハッキリとさせろ。
お前、絵里のことどう思ってるんだ?」
仁志くんが怒ったら、富田くんも怒り始めた。
…これもう私達要らないよね?
そっと菜々子を見たら、菜々子には伝わったみたい。
(帰る?)
(うん、そうしよう。)
この先の話はきっと3人で話した方がいい。
「絵里ちゃん、話してくれてありがとう、もっと絵里ちゃんと仲良くなりたいって思ったよ。今度から困ったことがあったら、私達も味方だから、なんでも相談してね。」
絵里ちゃんにそう伝えて、菜々子と立ち上がって。
「じゃあ、帰るね。また新学期にね。」
と告げた。
「俺も帰る!まだ店の片付け残ってると思うから。優も。送るから。」
「うん、そうする。」
北斗くんと優ちゃんも立ち上がった。
絵里ちゃんと翠ちゃんが1年生のときに少し揉めたのは知ってたけど、お互い誤解があって、話し合って解決出来たと聞いていた。
だから二学期から編入してきた絵里ちゃんのことはなんの迷いもなく受け入れていた。
ただやっぱり壁は感じてた。
でもまあ、女子にはままある事。
なんでも開けっ広げられる訳じゃない。
少しずつ少しずつ…。
文化祭で少し近づいて、だけど絵里ちゃんがグッと近づいたのは男子の富田くんと須藤くん。
これも仕方ない。
元々このグループは小さなグループの寄せ集めだった。
優ちゃんと翠ちゃん。私と菜々子。私と優ちゃん。
絵里ちゃんが入ってきて、さらに場面場面で組み合わせが変わったり、大きくなる時もある。
男子の方がもっと流動的。
バスケ部と剣道部、北斗くんの家のバイト仲間の…とか。
そして富田くんと仁志くんと絵里ちゃんって時もあった。
くっついたり離れたり、入れ替わったり…。
そんなに気にしてた訳じゃないけど、この間まで絶対に他の人を寄せ付けないグループがあった。
富田くんと和津くんと絵里ちゃんと翠ちゃんの4人の時。
理由はよくわかった。
ごめんね、って絵里ちゃんが謝る理由も優ちゃんがごめん、って言う理由もよくわからない。
だけど、4人でいた理由はわかったから。
「もう原因の人は学校には来ないんだよね。」
…だったらもう終わりで良いんじゃない?
話せなかったから話さなかった、話したくなったから話した。
それだけ、以上、終わり!で良いと思うんだけど?
「富田。お前まだ言わなきゃいけない事、あんだろう?」
「なんで富田は絵里をそこまでして守りたかったんだ?」
「なあ、富田。ハッキリとさせろ。
お前、絵里のことどう思ってるんだ?」
仁志くんが怒ったら、富田くんも怒り始めた。
…これもう私達要らないよね?
そっと菜々子を見たら、菜々子には伝わったみたい。
(帰る?)
(うん、そうしよう。)
この先の話はきっと3人で話した方がいい。
「絵里ちゃん、話してくれてありがとう、もっと絵里ちゃんと仲良くなりたいって思ったよ。今度から困ったことがあったら、私達も味方だから、なんでも相談してね。」
絵里ちゃんにそう伝えて、菜々子と立ち上がって。
「じゃあ、帰るね。また新学期にね。」
と告げた。
「俺も帰る!まだ店の片付け残ってると思うから。優も。送るから。」
「うん、そうする。」
北斗くんと優ちゃんも立ち上がった。
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