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球技大会
最大の勘違い
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散々騒いで歌った反省会の帰り、いつものメンバーでカフェに寄った。
ついでにとドーナツまで買った北斗くんは、
「どれだけ食べるの!!」
って優ちゃんに呆れられている。
普通ならフリータイムで1人千円ちょっとのカラオケに、倍以上の料金が掛かったのは、みんなが食べたいものを散々食べたせいだ。
「でもパフェ美味しかったよ。」
「えっ!?そんなの食べたの!?」
男子部屋で食べてたのはピザ、チキン、山盛りのポテト。
女子部屋は、ケーキにアイスにパフェだった。
「俺、あっちが良かった。」
と項垂れる疾風くんに、
「そんなんだからワザと離されるの!」
って花音ちゃんと絵里ちゃんにツッコミを入れられて。
「楽しかった?」
と聞かれても…困っちゃう。
マイクは絵里ちゃんと中野さんがほとんど握ってて。
優ちゃんの愚痴から始まった会話は、ほとんどが…男の子には言えない話。
「た、楽しかったよ。」
としか言えない。
「…そっちは?」
「た、楽しんだよ。」
とこっちもなんか変。
「たまには良いじゃん。」
と言われると、
「そうだね。」
としか言えなくて。
…そんなにずっと一緒にいるのかな…?
と考える。
「あー!もう行事ないー!俺寂しい…。こんな楽しいクラスきっともう2度とない!!」
っていう北斗くんの叫び。
???????????
みんなの頭にハテナが飛んだ。
「…まだ修学旅行とかあるじゃん。」
冷静に悠太くんが指摘する。
…だよね。
これからまた体育祭も文化祭も、修学旅行もある…よね?
「えっ!?だって修学旅行は来年だろう?クラス替え…。」
「「「「ない!」」」」
ポカンとした北斗くんがなんか可愛い。
「クラス替えないよ。」
「クラス替えないの知らないの?」
「えっ、マジで!?」
一応進学校の若松はいくつかの必修科目を残してあとは選択授業に変わる。
文系の子は国語系や外国語系を、理系の子は数学系や理科系を複数選択していく。
だから2年から3年に上がる時にクラス替えはしない。
「毎日2時間目までは必修だけど、その後は選択科目ばかりになるから、クラス替えはないよ。」
「聞いてない、俺聞いてないよ。」
北斗くんがオロオロし始める。
「聞いたことないわけないよ。ちゃんと新学期に原田先生言ってたもん。」
「これから2年間、自分の将来を見据えてしっかりと目標を持って頑張るように…。」
ねえ、言ってたよねぇ、と口々にみんなが言い始める。
一瞬の沈黙。
そして大爆笑!
仁志くんなんてお腹抱えて笑い出した。
「ひっ、ひっ、だから変な事言ってたんだ。」
「おかしいとは思ってたけど、ただのバカだった。」
優ちゃんが頭を抱えた。
「やけに最後の、最後の、って連呼してしてたからさぁ。まあ、2年最後の…かと思って何も言わなかったんだけど…。」
「北斗、1年間ずっとそう思って暮らしてきたんだ。すげーなぁ、普通どこかで気付くよなぁ。」
「まあ、あと1年頼むよ、なっ、北斗。」
皇子くんと疾風くんが北斗くんの肩に腕を掛けてしっかりと組んだ。
左右に身体を振られながら北斗くんも笑い始めた。
「もーやだ、恥ずかし過ぎる。」
と突っ伏した優ちゃんをみんなで笑って慰める。
まだまだ続く高校生活。
きっともっと来年は楽しくなる…と思っている。
ついでにとドーナツまで買った北斗くんは、
「どれだけ食べるの!!」
って優ちゃんに呆れられている。
普通ならフリータイムで1人千円ちょっとのカラオケに、倍以上の料金が掛かったのは、みんなが食べたいものを散々食べたせいだ。
「でもパフェ美味しかったよ。」
「えっ!?そんなの食べたの!?」
男子部屋で食べてたのはピザ、チキン、山盛りのポテト。
女子部屋は、ケーキにアイスにパフェだった。
「俺、あっちが良かった。」
と項垂れる疾風くんに、
「そんなんだからワザと離されるの!」
って花音ちゃんと絵里ちゃんにツッコミを入れられて。
「楽しかった?」
と聞かれても…困っちゃう。
マイクは絵里ちゃんと中野さんがほとんど握ってて。
優ちゃんの愚痴から始まった会話は、ほとんどが…男の子には言えない話。
「た、楽しかったよ。」
としか言えない。
「…そっちは?」
「た、楽しんだよ。」
とこっちもなんか変。
「たまには良いじゃん。」
と言われると、
「そうだね。」
としか言えなくて。
…そんなにずっと一緒にいるのかな…?
と考える。
「あー!もう行事ないー!俺寂しい…。こんな楽しいクラスきっともう2度とない!!」
っていう北斗くんの叫び。
???????????
みんなの頭にハテナが飛んだ。
「…まだ修学旅行とかあるじゃん。」
冷静に悠太くんが指摘する。
…だよね。
これからまた体育祭も文化祭も、修学旅行もある…よね?
「えっ!?だって修学旅行は来年だろう?クラス替え…。」
「「「「ない!」」」」
ポカンとした北斗くんがなんか可愛い。
「クラス替えないよ。」
「クラス替えないの知らないの?」
「えっ、マジで!?」
一応進学校の若松はいくつかの必修科目を残してあとは選択授業に変わる。
文系の子は国語系や外国語系を、理系の子は数学系や理科系を複数選択していく。
だから2年から3年に上がる時にクラス替えはしない。
「毎日2時間目までは必修だけど、その後は選択科目ばかりになるから、クラス替えはないよ。」
「聞いてない、俺聞いてないよ。」
北斗くんがオロオロし始める。
「聞いたことないわけないよ。ちゃんと新学期に原田先生言ってたもん。」
「これから2年間、自分の将来を見据えてしっかりと目標を持って頑張るように…。」
ねえ、言ってたよねぇ、と口々にみんなが言い始める。
一瞬の沈黙。
そして大爆笑!
仁志くんなんてお腹抱えて笑い出した。
「ひっ、ひっ、だから変な事言ってたんだ。」
「おかしいとは思ってたけど、ただのバカだった。」
優ちゃんが頭を抱えた。
「やけに最後の、最後の、って連呼してしてたからさぁ。まあ、2年最後の…かと思って何も言わなかったんだけど…。」
「北斗、1年間ずっとそう思って暮らしてきたんだ。すげーなぁ、普通どこかで気付くよなぁ。」
「まあ、あと1年頼むよ、なっ、北斗。」
皇子くんと疾風くんが北斗くんの肩に腕を掛けてしっかりと組んだ。
左右に身体を振られながら北斗くんも笑い始めた。
「もーやだ、恥ずかし過ぎる。」
と突っ伏した優ちゃんをみんなで笑って慰める。
まだまだ続く高校生活。
きっともっと来年は楽しくなる…と思っている。
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