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第一部 借金奴隷編
舞台裏6 サブマスのリーザ
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サブギルドマスターのリーザは、常宿としている高級ホテルの一室で、溜息を吐いていた。
「はぁー。何でこんなことになってしまったのかしら?」
昼間、ギルドで取り付け騒ぎがおこり、窓口を閉鎖する事態となってしまった。
自分が指揮を取っていたのに、とんだ失態である。
元々彼女がミマスの冒険者ギルドにやってきたのは、ミマスの領主に依頼され、ギルドの不正を取り締まるためだった。
それが、六ヶ月経っても不正の証拠が見つけられずに焦っていたところに、受付嬢の一人、プランタニエが不正の証拠をギルマスに報告してしまったのだ。
リーザはプランタニエの能力を見込んで、仕事を任せてみたのだが、プランタニエはそのことで不正の証拠を見つけてしまったのだ。
このままでは、不正は暴かれるが、リーザの依頼は失敗となってしまう。
ギルマスが証拠を握り潰して仕舞えば、プランタニエの報告はなかったことにして、改めて、自分で不正を取り締まれたのだが、よりにもよって、ギルドの幹部全員の前で、不正があったことを認め、その罪をプランタニエに擦り付けてしまったのである。
これでは自分の手柄を立てようがなくなってしまう。
真犯人を挙げようにも、プランタニエのせいで、犯人の警戒心が高くなり、余計証拠を見つけるのが厳しくなってしまった。
「全くもって、余計なことをしてくれたものだわ」
それが、リーザがプランタニエに思ったことであった。
その一方で、このまま打ち捨てるには、惜しい実力の持ち主だと感じていた。
結局、リーザはプランタニエを借金奴隷にすることを選んだ。
その上で、自分で買い取り、いいように使うつもりでいたのだ。
今回、それが、裏目に出た。
プランタニエの実力を低く見積りすぎていたのだ。
ギルドの受付嬢の仕事の半分以上をプランタニエが担っていたとは、リーザも気が付かなかった。
もし、それに気づいていれば、プランタニエをクビにはしなかったであろう。
「こうなったら、急いでプランタニエを買い取って、また、ギルドで働かせるしかないか」
リーザは、元からプランタニエを買い取るつもりではいたが、それは、ギルドの不正を取り締まり、今のギルマスを引責辞任させ、代わりに自分がギルマスになってからのつもりだった。
「そういえば、護送を担当していた冒険者は、今日戻って来る予定だったはず……。
依頼完了の報告はされてないようだが、窓口があの状態では仕方ないか。
それとも、王都で一日遊んでいるのか? どいつもこいつも使えない!」
まさか、護送を依頼した冒険者たちが、途中でシルバーウルフに襲われ、プランタニエに逃げられているとは全く思いもしなかった。
「使えないといえば、受付嬢のマリーだ! 私の指示に全然従わないし、あいつ、わざと私の足を引っ張っているのか!!
百害あって一利なしだな。いっそクビにしてしまうか。
だが、妙にギルマスが贔屓しているからな。今は無理か……。
私がギルマスになったら、即、クビだな!」
実際、マリーはサブマスを追い落とそうとしていたが、今回の取り付け騒ぎは、故意に起こしたものではなかった。
それに、上司の指示に従わないのは、サブマス相手に限ったことではなかった。
「さて、明日からどうしたものか……」
サブマスのリーザは一晩中頭を悩ませることとなった。
「はぁー。何でこんなことになってしまったのかしら?」
昼間、ギルドで取り付け騒ぎがおこり、窓口を閉鎖する事態となってしまった。
自分が指揮を取っていたのに、とんだ失態である。
元々彼女がミマスの冒険者ギルドにやってきたのは、ミマスの領主に依頼され、ギルドの不正を取り締まるためだった。
それが、六ヶ月経っても不正の証拠が見つけられずに焦っていたところに、受付嬢の一人、プランタニエが不正の証拠をギルマスに報告してしまったのだ。
リーザはプランタニエの能力を見込んで、仕事を任せてみたのだが、プランタニエはそのことで不正の証拠を見つけてしまったのだ。
このままでは、不正は暴かれるが、リーザの依頼は失敗となってしまう。
ギルマスが証拠を握り潰して仕舞えば、プランタニエの報告はなかったことにして、改めて、自分で不正を取り締まれたのだが、よりにもよって、ギルドの幹部全員の前で、不正があったことを認め、その罪をプランタニエに擦り付けてしまったのである。
これでは自分の手柄を立てようがなくなってしまう。
真犯人を挙げようにも、プランタニエのせいで、犯人の警戒心が高くなり、余計証拠を見つけるのが厳しくなってしまった。
「全くもって、余計なことをしてくれたものだわ」
それが、リーザがプランタニエに思ったことであった。
その一方で、このまま打ち捨てるには、惜しい実力の持ち主だと感じていた。
結局、リーザはプランタニエを借金奴隷にすることを選んだ。
その上で、自分で買い取り、いいように使うつもりでいたのだ。
今回、それが、裏目に出た。
プランタニエの実力を低く見積りすぎていたのだ。
ギルドの受付嬢の仕事の半分以上をプランタニエが担っていたとは、リーザも気が付かなかった。
もし、それに気づいていれば、プランタニエをクビにはしなかったであろう。
「こうなったら、急いでプランタニエを買い取って、また、ギルドで働かせるしかないか」
リーザは、元からプランタニエを買い取るつもりではいたが、それは、ギルドの不正を取り締まり、今のギルマスを引責辞任させ、代わりに自分がギルマスになってからのつもりだった。
「そういえば、護送を担当していた冒険者は、今日戻って来る予定だったはず……。
依頼完了の報告はされてないようだが、窓口があの状態では仕方ないか。
それとも、王都で一日遊んでいるのか? どいつもこいつも使えない!」
まさか、護送を依頼した冒険者たちが、途中でシルバーウルフに襲われ、プランタニエに逃げられているとは全く思いもしなかった。
「使えないといえば、受付嬢のマリーだ! 私の指示に全然従わないし、あいつ、わざと私の足を引っ張っているのか!!
百害あって一利なしだな。いっそクビにしてしまうか。
だが、妙にギルマスが贔屓しているからな。今は無理か……。
私がギルマスになったら、即、クビだな!」
実際、マリーはサブマスを追い落とそうとしていたが、今回の取り付け騒ぎは、故意に起こしたものではなかった。
それに、上司の指示に従わないのは、サブマス相手に限ったことではなかった。
「さて、明日からどうしたものか……」
サブマスのリーザは一晩中頭を悩ませることとなった。
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