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第一部 借金奴隷編
第25話 工房
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クーラーと製氷器を作成してもらうために、冒険者から情報を得ていた工房を訪ねます。
名前はモーデル工房。それは職人街の外れにありました。
「モーデル工房。ここね」
「ここかい? いかにも怪しそうな。まるで魔女の家だな」
「あながち間違いではないかも……」
「魔女が住んでいるのかい?」
「魔女というか、ここの主人は、魔性の女といわれているわ」
「そんな所で大丈夫なのかい?」
「大丈夫よ! 腕は確からしいから。さあ、入りましょう」
私たちは正面の扉を開け、工房に入ります。
「ごめんください!」
「こんにちは」
中に人は見当たりません。
「すみません。どなたかいらっしゃいませんか!」
私は工房の奥に声をかけます。
すると、奥から声がします。
「何だい? 客かい?」
「はい! お願いしたいことがあるんですが」
「わかった。今行くよ」
工房の奥から出てきたのは、耳の長い金髪の美人さんでした。
「エルフ?!」
「あら、お兄さん。エルフ相手は初めてかい? お安くしとくよ」
スタイル抜群の金髪美人さんが、スリットの入ったスカートの裾をチラリと捲って、シナをつくります。
「え! あれ? そういうお店?」
マーサルが慌てていますが、満更でもないようすです。
「ん、んん! お願いしたいのはそっちでなく、作ってもらいたいものがあるんですが」
私は、咳払いをして金髪美人さんの注目を引きます。
「あら、おチビちゃんもいたのかい?」
「失礼ですね!! これでも成人しています!」
「それは失礼したね」
そう言いながら、金髪美人さんは、私の頭をぐりぐり撫で回します。
言葉と行動が一致していません!
私はその手を払い除けようとしましたが、その時金髪美人さんが声を上げます。
「えっ! エンシェントエルフ?」
「??? なんですか?」
金髪美人さんの問いかけに私は首を傾げます。
「そんなはずないわね。第一、エンシェントエルフは黒髪のはずだし……」
黒髪。今黒髪と言いましたか。今は茶髪にしていますが、本来、私は黒髪です。聞き捨てなりません。
「エンシェントエルフってなんですか?」
「いえね、あなたの耳がエンシェントエルフの特徴とそっくりだったものだから。ただ、エンシェントエルフは黒髪なの」
「それで、エンシェントエルフとはいったい?」
「あれ、エンシェントエルフを知らない? そうか、エルフじゃないと余り知られていないか……。
エンシェントエルフは古代エルフのことで、エルフに伝わる創世神話に登場するの。
見た目は、耳が少し尖っていて、黒髪に黒い瞳で、今のエルフとは大分違うけど、私たちはその系譜だと伝えられているわ。
そして、神話では、エンシェントエルフは、女神がこの世界を作る時に、女神に知識を与えて手助けをしたと言われているの」
「それだと、女神様より、上のように聞こえますが?」
「その通りよ!」
金髪美人さんが胸を張ります。
スタイルがいいのはわかっていますから、そんなに胸を強調しないでください。
しかし、これは、単なるエルフの自慢話ですか?
「教会のいう、最高神で原初の神で古代神が、エンシェントエルフではないかとする説もあるわ!」
「はぁー。そうですかぁー」
私は呆れて、そう返事をするのがやっとです。
「そうか。ミハルはエンシェントエルフだったんだな!」
マーサルがとんでもないことを言い出しました。
「いや、いや、いや。そんなはずないから!!」
私はそれを強く否定します。
「そうよ。エンシェントエルフは黒髪よ!」
すみません。金髪美人さん。それは否定の理由になりません。
名前はモーデル工房。それは職人街の外れにありました。
「モーデル工房。ここね」
「ここかい? いかにも怪しそうな。まるで魔女の家だな」
「あながち間違いではないかも……」
「魔女が住んでいるのかい?」
「魔女というか、ここの主人は、魔性の女といわれているわ」
「そんな所で大丈夫なのかい?」
「大丈夫よ! 腕は確からしいから。さあ、入りましょう」
私たちは正面の扉を開け、工房に入ります。
「ごめんください!」
「こんにちは」
中に人は見当たりません。
「すみません。どなたかいらっしゃいませんか!」
私は工房の奥に声をかけます。
すると、奥から声がします。
「何だい? 客かい?」
「はい! お願いしたいことがあるんですが」
「わかった。今行くよ」
工房の奥から出てきたのは、耳の長い金髪の美人さんでした。
「エルフ?!」
「あら、お兄さん。エルフ相手は初めてかい? お安くしとくよ」
スタイル抜群の金髪美人さんが、スリットの入ったスカートの裾をチラリと捲って、シナをつくります。
「え! あれ? そういうお店?」
マーサルが慌てていますが、満更でもないようすです。
「ん、んん! お願いしたいのはそっちでなく、作ってもらいたいものがあるんですが」
私は、咳払いをして金髪美人さんの注目を引きます。
「あら、おチビちゃんもいたのかい?」
「失礼ですね!! これでも成人しています!」
「それは失礼したね」
そう言いながら、金髪美人さんは、私の頭をぐりぐり撫で回します。
言葉と行動が一致していません!
私はその手を払い除けようとしましたが、その時金髪美人さんが声を上げます。
「えっ! エンシェントエルフ?」
「??? なんですか?」
金髪美人さんの問いかけに私は首を傾げます。
「そんなはずないわね。第一、エンシェントエルフは黒髪のはずだし……」
黒髪。今黒髪と言いましたか。今は茶髪にしていますが、本来、私は黒髪です。聞き捨てなりません。
「エンシェントエルフってなんですか?」
「いえね、あなたの耳がエンシェントエルフの特徴とそっくりだったものだから。ただ、エンシェントエルフは黒髪なの」
「それで、エンシェントエルフとはいったい?」
「あれ、エンシェントエルフを知らない? そうか、エルフじゃないと余り知られていないか……。
エンシェントエルフは古代エルフのことで、エルフに伝わる創世神話に登場するの。
見た目は、耳が少し尖っていて、黒髪に黒い瞳で、今のエルフとは大分違うけど、私たちはその系譜だと伝えられているわ。
そして、神話では、エンシェントエルフは、女神がこの世界を作る時に、女神に知識を与えて手助けをしたと言われているの」
「それだと、女神様より、上のように聞こえますが?」
「その通りよ!」
金髪美人さんが胸を張ります。
スタイルがいいのはわかっていますから、そんなに胸を強調しないでください。
しかし、これは、単なるエルフの自慢話ですか?
「教会のいう、最高神で原初の神で古代神が、エンシェントエルフではないかとする説もあるわ!」
「はぁー。そうですかぁー」
私は呆れて、そう返事をするのがやっとです。
「そうか。ミハルはエンシェントエルフだったんだな!」
マーサルがとんでもないことを言い出しました。
「いや、いや、いや。そんなはずないから!!」
私はそれを強く否定します。
「そうよ。エンシェントエルフは黒髪よ!」
すみません。金髪美人さん。それは否定の理由になりません。
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