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エンジュの秘密が明らかに
第48話 召喚 (エンジュ)
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召喚は無事行われたのですが、着いた先は教会ではありませんでした。
目の前には女神様がいます。
ということは、ここは天界ですね。
「異世界より召喚されし聖女よ。――って、聖女じゃない。何してるの?」
「いやー。ちょっと都合がありまして」
「元の世界に戻ってたの? 再召喚の場合は、召喚特典はどうしたら良かったかしら?」
女神様は慌てて、何やら調べ出しました。
そういえば、召喚者には女神の加護が与えられるのでしたね。
「前に与えた加護から変更ができるみたいだけど、どうする?」
「追加で加護が貰えるわけじゃないのね。残念」
「そう、都合よくいかないわよ。ただ、現在の能力は持ち越しで、年齢は若くできるみたいだけどどうする?」
「能力持ち越しなら、当然、若くしてもらうわ」
思いがけず、若返ることができてしまいました。
「私の今の加護は、魔術ランク5よね」
「そうね」
「これからの世代に、魔術ランク5は二人もいたから、他のものにしようかしら?」
「そうね。日本からくる人は、魔術ランク5を希望する人が多いからねー」
「その二人も召喚者なの?」
「個人情報は明かせません」
それって、言ってるような物じゃないかしら?
「それじゃあ、変更するわ。何がいいかしら?」
「ランクを落とせば、複数取れるわよ」
「今度は、余り目立たないようにそれもいいかな……」
結局、私は、記憶術、社交術、護身術、射撃術、裁縫の五つに素質をランク4にすることにしました。
「ありがとうございます。女神様」
「それじゃあ、頑張ってね」
私が女神様にお礼を述べると、女神様は、激励の言葉をかけてくださいました。
そして、天界から教会に送ってくださったのです。
教会に着くと、召喚の儀を行っていた司祭たちから戸惑いの声が上がります。
「よかった。召喚に成功したぞ……。誰だ?」
「違う娘を召喚してしまったのか?」
「くそう! 失敗か」
「ああ、安心して、私だから。ちょっと若返っただけだから」
「本当に聖女様なのか?」
「ちょっとって感じじゃないだろう」
「若返り過ぎですよ。幼女じゃないですか」
「そうです。それじゃあ、聖女としての仕事に支障があります」
「そんなことを言われても、女神様にお任せだったから」
「それにしたって、これじゃあ、誰も聖女様だとわからないですよ」
「ん? それはいいわね! 折角若返ったんだから、人生やり直すことにするわ」
「そんな。困ります」
「そうですよ。ご家族はどうされるんです」
「別に、旦那には先に旅立たれてしまったし、子供はみんな一人立ちして、孫もいるのだから、亡くなったことにしても問題ないでしょ」
この年齢だと、逆に一緒にいる方が問題になりそうだわ。
「どこかの貴族に養子にしてもらいましょう」
「それでは、教会の仕事に支障が出ます」
「ああ、そうそう。召喚されて、加護が変わって、魔術ランク5では無くなったから」
「え?」
「何ですって!」
「ど、ど、どうするんですかこれから!」
「みんなで頑張ってどうにかしてね。もちろん、陰ながら応援してるから」
「そんな、陰ながらって」
「それなら、ランク5の魔術師を、責任持って育ててください」
「そうですね。養子に入るならその家にしましょう」
「まあ、それくらいならいいけどね」
妹として入って、どれだけ指導ができるか疑問ですけど、どこかの養子に入ろうと考えていたのですから都合がいいでしょう。
さて、ランク5の子供がいるのは、辺境伯家と男爵家だったかしら。
生活水準を考えたら、辺境伯家ですね。
==================================
こうして、私は、ウォールお兄様の妹になったわけですが、このお兄様、やはり、転生者であったようです。
初めて会った時、記憶を操作しようと思ったのですが、見事に弾かれてしまいました。
それなのに、お兄様は理由も聞かずに私を妹として受け入れてくれました。
流石は転生者、精神的に大人であるだけに、それくらいのことでは動じないのでしょう。
魔法も、独学でどんどんと覚えていき、新しい魔道具も作っている様子です。
お陰で、私が指導する必要は、まるでありませんでした。
シアの婚約者でなければ、本当に私が結婚したいくらいです。
目の前には女神様がいます。
ということは、ここは天界ですね。
「異世界より召喚されし聖女よ。――って、聖女じゃない。何してるの?」
「いやー。ちょっと都合がありまして」
「元の世界に戻ってたの? 再召喚の場合は、召喚特典はどうしたら良かったかしら?」
女神様は慌てて、何やら調べ出しました。
そういえば、召喚者には女神の加護が与えられるのでしたね。
「前に与えた加護から変更ができるみたいだけど、どうする?」
「追加で加護が貰えるわけじゃないのね。残念」
「そう、都合よくいかないわよ。ただ、現在の能力は持ち越しで、年齢は若くできるみたいだけどどうする?」
「能力持ち越しなら、当然、若くしてもらうわ」
思いがけず、若返ることができてしまいました。
「私の今の加護は、魔術ランク5よね」
「そうね」
「これからの世代に、魔術ランク5は二人もいたから、他のものにしようかしら?」
「そうね。日本からくる人は、魔術ランク5を希望する人が多いからねー」
「その二人も召喚者なの?」
「個人情報は明かせません」
それって、言ってるような物じゃないかしら?
「それじゃあ、変更するわ。何がいいかしら?」
「ランクを落とせば、複数取れるわよ」
「今度は、余り目立たないようにそれもいいかな……」
結局、私は、記憶術、社交術、護身術、射撃術、裁縫の五つに素質をランク4にすることにしました。
「ありがとうございます。女神様」
「それじゃあ、頑張ってね」
私が女神様にお礼を述べると、女神様は、激励の言葉をかけてくださいました。
そして、天界から教会に送ってくださったのです。
教会に着くと、召喚の儀を行っていた司祭たちから戸惑いの声が上がります。
「よかった。召喚に成功したぞ……。誰だ?」
「違う娘を召喚してしまったのか?」
「くそう! 失敗か」
「ああ、安心して、私だから。ちょっと若返っただけだから」
「本当に聖女様なのか?」
「ちょっとって感じじゃないだろう」
「若返り過ぎですよ。幼女じゃないですか」
「そうです。それじゃあ、聖女としての仕事に支障があります」
「そんなことを言われても、女神様にお任せだったから」
「それにしたって、これじゃあ、誰も聖女様だとわからないですよ」
「ん? それはいいわね! 折角若返ったんだから、人生やり直すことにするわ」
「そんな。困ります」
「そうですよ。ご家族はどうされるんです」
「別に、旦那には先に旅立たれてしまったし、子供はみんな一人立ちして、孫もいるのだから、亡くなったことにしても問題ないでしょ」
この年齢だと、逆に一緒にいる方が問題になりそうだわ。
「どこかの貴族に養子にしてもらいましょう」
「それでは、教会の仕事に支障が出ます」
「ああ、そうそう。召喚されて、加護が変わって、魔術ランク5では無くなったから」
「え?」
「何ですって!」
「ど、ど、どうするんですかこれから!」
「みんなで頑張ってどうにかしてね。もちろん、陰ながら応援してるから」
「そんな、陰ながらって」
「それなら、ランク5の魔術師を、責任持って育ててください」
「そうですね。養子に入るならその家にしましょう」
「まあ、それくらいならいいけどね」
妹として入って、どれだけ指導ができるか疑問ですけど、どこかの養子に入ろうと考えていたのですから都合がいいでしょう。
さて、ランク5の子供がいるのは、辺境伯家と男爵家だったかしら。
生活水準を考えたら、辺境伯家ですね。
==================================
こうして、私は、ウォールお兄様の妹になったわけですが、このお兄様、やはり、転生者であったようです。
初めて会った時、記憶を操作しようと思ったのですが、見事に弾かれてしまいました。
それなのに、お兄様は理由も聞かずに私を妹として受け入れてくれました。
流石は転生者、精神的に大人であるだけに、それくらいのことでは動じないのでしょう。
魔法も、独学でどんどんと覚えていき、新しい魔道具も作っている様子です。
お陰で、私が指導する必要は、まるでありませんでした。
シアの婚約者でなければ、本当に私が結婚したいくらいです。
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