チヨとルーノと暗がり森の魔女

りきやん

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暗がり森は、その名の通り、昼間でも夜のように暗かった。
頭上ではカラスが飛び交い、木の上からは蜘蛛や毛虫が落ちてくる。
チヨはルーノを胸に抱き、震えながらレイモンドのたてがみにしがみついた。
青年を探すのは任せたとばかりに、顔を埋めて縮こまっている。
レイモンドも草の根を分けて歩きながら、茨を踏まないように慎重になっていた。
そして、少し進んだところで目的の姿を見つける。

「お兄さん!」

青年が振り返った先で見つけた姿に驚いたのか、動きが止まる。
ボサボサの髪の下で、青い目が見開かれた。

「なんで着いて来たんだい?」
「だって、お兄さん一人じゃ怖いよね?それに、レイモンドに連れて行ってもらった方が早いよ」
「いいんだ。僕が行くところは、遠いところじゃないから」
「どこに行くの?暗がり森を抜けるなら、魔女に見つかる前に…」
「違う。僕が行きたいのは、その魔女のところだよ」

ルーノがその言葉に息を詰めたのが分かった。
黒いローブを羽織った皺くちゃの魔女を想像したのか、ふわふわの白い毛が逆立つ。
青年はこれでもうチヨたちはついて来ないだろうとばかりに、再び足を進め始めた。

「ま、待って!どうして魔女のところに行くの?お兄さん、悪い人たちに仕返しするんでしょう?」
「そうだよ。だから、魔女の元へ行く」
「魔女に、悪い人たちを食べてもらうの?」

小さく、青年が笑った。
優しい青い目が、チヨを見る。

「願いを叶えてもらうんだ。魔女は、対価と引き換えに、望みを叶えてくれるから」

深い暗闇が広がったような気がした。
日が傾いてきたのかもしれない。

「仕返しをしたい。生きているのが苦しいと思うほどの。けれど、今の僕の力じゃ無理なんだ。だから、魔女を頼るんだよ。はっきり言おう。僕がやろうとしていることは、人殺しよりも酷いことだ。それでも、君は僕と一緒に行くのかい?」
「一緒に行く」

迷いは無かった。
青年の言い分は最もだとチヨは思ったのだ。
酷いことをされたなら、仕返しをしたいと思うのが当然だ。
青年の言葉をしっかりと理解していたレイモンドだけが、戸惑ったように前足で地面を掻いたが、ただ仕返しをしたいのだと考えたチヨとルーノは手を差し出した。

「こんなところ、一人で行くのはきっと怖いわ」

手を伸ばしたまま、微動だにしない一人と一羽に、諦めたようなため息が、青年から零れ落ちる。
観念したようにレイモンドに近づくと、その背を叩いた。

「苦労をかけるね。魔女のところまで、よろしく頼むよ」

そして、レイモンドが屈むまでもなく、器用にその背に飛び乗ると、チヨを抱き込むように、両手を伸ばして、たてがみを握る。
黒馬は一声上げて、ゆっくりと歩みを進めた。

「チヨちゃん…だっけ?」
「うん」
「あの街に住んでいるの?」
「ううん。草原にある家に住んでるのよ」
「随分と遠いところから来たんだね」
「レイモンドに、お城を見るために連れて来てもらったの。でも、まだ見れていないから、お兄さんがお願いを叶えた後、家に帰る時にまた街に寄って行くわ」

深い闇の中を、レイモンドは果敢に進んでいく。
黒い肢体は森に紛れ込み、溶けるように色を失う。
真っ白な毛のルーノだけが、異様に浮いて見えた。

「魔女はどこに住んでるの?」
「森の奥深く。昼間ですら、太陽の光が届かない場所」

カラスの声が次第に減っていく。
枯れて葉を落とした木々が、襲いかかるように枝を伸ばしていた。
恐ろしくなったチヨは、ルーノをしっかりと胸に抱き、背中をぴったりと青年にくっつける。

「怖い?」
「とっても怖い」
「ここからは、僕一人で行くから、チヨちゃんは帰っても良いんだよ」
「…お兄さんと一緒じゃなきゃ、きっと、怖くて帰れない」

レイモンドが足元を、ルーノが前を守ってくれている。
けれども、青年がいなくなれば、誰も背中を守ってくれないのだ。
背後から魔女に襲い掛かられたら堪らない、とチヨは身震いした。

暗闇が更に深くなり、ついには生き物の気配すら無くなった。
チヨはもうどちらが前だか見当が付かなくなっていたし、ルーノには最早何も見えていない。
頼みの綱のレイモンドは、探り探り足を進めるしかなかった。
チヨと青年の口数も減り、聞こえるのは枝がパキリと折れる音や、落ち葉の擦れる音だけ。

「見つけた」

このまま一生さまよい続けるのではと思い始めた時、青年が弾んだ声で前方を指さした。
チヨとルーノ、そしてレイモンドはゆっくりと視線を向ける。

そこに、確かに明かりが灯っていた。
あまりにも周りが暗いせいで、窓が切り取られて浮かんでいるように見える。
深い闇の奥でひっそりと佇む、小さな家だった。

「これが、魔女の家?」

想像していたような、一面をツタに覆われたおどろおどろしい屋敷などではなかった。
どちらかと言えば、草原にあるチヨの家に似ている。

「なんだか可愛いのね」
「家の中はどうか分からないよ」

人間を食べるための、大きな釜戸があるかもね、と脅す。
当然のように震え出したチヨとルーノを見て、青年は笑った。

「どうする?チヨちゃんも中に入る?」
「こんな真っ暗な外で待つくらいなら、中に行くわ」

背後を守る青年がいなくなるのは心もとない。
少なくとも、明かりのある小屋の中の方がましに思えた。

「レイモンドはどうしよう?中に入れるかしら」

小さなドアを見つめて、チヨが眉尻をさげる。
レイモンドは、気にするなと一声啼いた。

「外で待ってるの?!」

チヨは驚きの声を上げたが、当然だとばかりにレイモンドは頷く。

「あなたって、私が思ってたより随分と勇敢なのね。さすが、リョウジおじさんの相棒」

心の底から敬服しているチヨに、黒馬は得意気に胸を反らした。
小屋の前で膝を折り、二人と一羽を地面に下ろす。
そして、立ち上がると、その鼻面でチヨの背中を撫でてやった。

青年はドアの前に立つと、こんこんと控えめにノックをする。
静かな森の中に、音が響き渡った。

「ごめんください」

小屋の中では、何の物音もしない。
明かりだけつけっぱなしで、魔女は出掛けているのだろうか。
チヨがそう思った時、ギギギ、と不吉な音を立てて、扉が独りでに開いた。
入って来い、とばかりに口を開けて、来訪者を待っている。
青年は迷いなく足を踏み入れ、部屋の中央まで進む。
チヨもそれに恐る恐る続いたが、いつでも逃げられるように、開け放した扉の側からは離れなかった。

魔女の小屋だというから、きっとトカゲや蜘蛛の死体がそこら中に転がっているだろうと想像していたが、それは見事に裏切られた。
赤と茶色の柔らかい色合いの、毛長のカーペットが敷かれ、その上には毛糸が転がっている。
毛糸の先をたどれば、テーブルの上に花飾りのついた可愛らしい白のニット帽が置いてあった。
壁に掛けられた絵は、チヨの知っている草原の景色に似ているし、マントルピースの上の置き時計はガラス細工の綺麗なものだ。

「いらっしゃい。何用だい?」

ふいに、しわがれた、カサカサの声が右側から聞こえた。
驚いて目を向ければ、全く気配がしなかったにも関わらず、そこに老婆が佇んでいる。
ルーノと同じように真っ白な髪に、たくさんの笑い皺のある小柄な姿だった。

「あなたが、魔女のおばあさん?」

青年よりも先に、チヨが口を開く。
どう見ても、うさぎをシチューにしたり、人間をパイに詰めたりしそうには見えない。
老婆は、あらあらと嬉しそうな声を上げた。

「随分、可愛らしいお客様ね。森で道に迷ったのかい?」

大変だったろう、と座るように勧める老婆にチヨとルーノは顔を見合わせる。
青年はあっけにとられたように、その姿を見つめていた。

「あの、あなたが暗がり森の魔女なのでしょうか?」
「えぇ、えぇ。そうですとも。可哀想に、あなたは傷だらけでガリガリじゃない。どうしましょう。男の子が好きそうな食べ物はあったかしら」

わたわたと忙しなく動き回る老婆に、青年は慌てて首を横に振った。

「どうぞお構いなく。今日は、頼みがあってここに来たのです」

その言葉に、老婆の動きが止まる。
ゆっくりと肩を落とすと、悲しそうな目で、青年を見つめた。

「頼みってことは、あたしの魔法かい?」
「えぇ。どうぞ、僕の願いを聞いて頂けますか?」

老婆は黙り込んだ後、大きくため息をついた。
その身体をどっかりと椅子に沈めて、億劫そうに顔を横に振る。

「魔法!魔法!魔法!あたしゃ、自分の魔法が大嫌いだよ」

両手で顔を覆うと、嘆くように俯く。

「最後に王様が来てから、二度と魔法はごめんだと思ってたんだけどねぇ」
「その王は、私の父です」

ハッとして顔を上げたのは、老婆だけではなかった。
チヨとルーノも唖然として青年を見つめる。

「じゃぁ、あんた…あんたが、ユウ王子だっていうのかい?あたしゃ、てっきり、てっきり死んじまったのかと…!」
「数年前、父の命と引き換えに、私は病から救われました。けれども、強欲な大臣どもの手によって、母上を殺され、私自身は奴隷として売り払われたのです。そして、病で死んだことにされました」

ボサボサの髪から、青い瞳が覗く。
青年、ユウは真っ直ぐに老婆を見つめた。

「端的に申し上げます。私は、私の身を貶めた大臣共に復讐をしたいのです。死で贖わせようとは思いません。地獄の責め苦を生きながらに負わせたい。そのために、あなたを頼りに来ました」

ユウの声が力強く響き渡る。
声音には熱が篭っているにも関わらず、何て冷たい言葉なんだろうとチヨは身を震わせた。

「必要とあらば、この命も差し出しましょう」
「ユウ王子、あんたはそれで良いのかい?」

老婆が弱々しく呟く。
小さく肩が震えていて、どうにも涙を流しているようだった。

「あんたの父上が、せっかく命と引換えに救ってくださったのに。それを、無駄にするのかい」
「お言葉ですが、父の願いの対価に命を選んだのはあなたでは?」
「あぁ、違う。違うんだよ。魔法はあたしの好き勝手に使えるわけじゃないんだよ」

だから、魔法はごめんなんだ。と老婆は呟いた。

「対価を選ぶのは、魔法だ。王様の時は、あまりにも願い事が大きかったんだ。だから、魔法は一番大切な命を選んだ。あたしゃね、何度も止めたよ。薬は中々見つからないかもしれないけど、じきに病は収まるはずだって。でもね、あんたの父上はこれ以上、民が苦しむ姿を見たくはないし、後のことは優秀な息子が妻と一緒に力を合わせてやってくれるだろうと信じて、対価を差し出したんだ」

老婆は懐からハンカチを取り出すと、大きな音を立てて鼻をかむ。
そして、そっと己の胸に手を当てた。

「あんたが言う、復讐の魔法はね、対価に魂を寄越せと言っているよ」
「魂?」

反芻したユウに、老婆が頷く。

「あぁ。命を奪うより、酷い話さ。魂の無い身体は、意思も無く生き続ける。生き人形になっちまうのさ。魔法が願いを叶えてくれるのは、一人一回だけ。本当の本当に、その願い事でいいんだね?」
「構いません」

ユウの返事は早かった。
一片の迷いすら感じさせない声に、怒りと、憎しみの強さが感じ取れた。

「それで、大臣共を苦しめることが出来るなら、私は魂を差し出す」

最早、説得の余地は無い。
老婆は息を詰まらせた後、諦めたように俯いた。

「月の出る頃に、また戻っておいで。魔法は夜じゃなきゃ、使えないんだ。それに、あたしも準備をしないと」
「ありがとうございます」

随分と、晴れやかな表情だった。
チヨがこの短い間に見た、どの顔よりもユウは嬉しそうに見えた。
老婆はのっそりと立ち上がり、背を向ける。
あまりにも小さく丸まった背中に、チヨは声を掛けずにいられなかった。

「あの、おばあさん」
「なんだい?」

老婆が振り向く。
目が真っ赤に腫れていた。

「また、遊びに来てもいい?」

きっと、ユウの願いを叶えた後、老婆はもっと泣くのだろう。
悲しい時、母親がチヨの頭を撫でてくれるように、チヨも老婆の側にいてやりたかった。
老婆は弱々しく微笑むと、大きく頷く。

「いつでもおいで。お嬢ちゃん」

ばいばい、とチヨはルーノと一緒に手を振る。
ユウはお辞儀をすると、扉をくぐって外に出た。
レイモンドが出迎えて、尻尾を一振りする。
小屋の中の声は、チヨが扉を開け放していたせいで外に筒抜けだった。
事情を理解している黒馬は、困ったように足を上げ下げしている。

「お兄さん、王子様だったんだね」
「昔の話だよ」
「ユウって呼んでいい?」
「どうぞお好きに」

会話が途切れて、静寂があたりを包む。
ルーノが気まずそうにチヨの腕の中で身動ぎした。

「チヨちゃん、君はもうお家にお帰り。僕は、ここで月が出るまで待つことにするから」
「私も一緒にいるよ」
「ダメだ。僕は、君に魂を抜かれた姿なんて見せたくない」

さぁ、と有無を言わせず背中を押される。
そのまま抱き上げられ、レイモンドの背に乗せられた。

「さよなら。少しの間だったけど、とても楽しかったよ。ありがとう」

ユウの手が、チヨの頭を撫で、ルーノの背中を撫で、レイモンドの顔を撫でる。
お別れの挨拶は済んだとばかりに手を引けば、賢い黒馬はユウに背を向けて歩き出した。
たてがみに掴まりながら、チヨは何度も後ろを振り返る。
ルーノは、チヨの肩に乗り上げて、悲しそうに鼻を鳴らした。
やがて、小屋の明かりが見えなくなり、ユウの姿も闇に紛れてしまう。

「魔女のおばあさん、優しい人だったね」

ルーノがひとつ頷いて同意する。
背中を撫でる森の空気が、とても冷たいとチヨは感じた。
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