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2 始まってしまった生活
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沈黙。
私がした「あなた誰ですか!?」発言によって、両親も、目の前のたかやくん(らしい)も固まってしまっている。
ばっっしーーーん!
物凄い音と共に、目の前で火花が散った気がした。
「いっ………たぁああい!何すんのよお父さん!」
そう、私は今いつの間にか私の背後に立っていた父に、思いっきり頭をすっぱたかれたのだ。
「問答無用!この無礼もんが!久しぶりに会う方に対して、何だその態度は!」
私の発言に、ガチで怒ったらしい父は、顔を真っ赤にして、これぞ鬼の形相!に、なっていた。
「ごめんなさいねぇ孝哉くん。うちの娘、頭悪いから孝哉くんのこと覚えてないみたいで…」
鬼となった父の隣では、母がぺこぺこと頭を下げていた。
確かに頭は悪いけどさ。私みたいなアホでも傷つくんですけど。お母さん。
「覚えてない…?」
たかやくんは、黒い瞳を見開いて私をじっと見た。
───う、わ……。
イケメンにこんなに見つめられるのは初めてなので、なんだか恥ずかしくなって、おもわず目をそらしまった。
「僕のこと覚えてないの?涼ちゃん」
どくん。と心臓が鳴った。
───涼ちゃん……?
それは、昔私が呼ばれてたあだ名だ。私からしたら、男みたいであんまり好きではなかったのだが。
私の昔の名前を知っている…
ってことは、本当にこの人と私は知り合いだったのだろうか。
「は…はい。ごめんなさい」
正直に謝ると、たかやくんはしばしの間黙り込み…
その綺麗な黒い瞳を鋭くさせ、
涼子を射抜いた。
「!?」
びくんっ!と体がすくんだが、それは一瞬のことだったので、
涼子の両親は気づかない。
──な、何この人!!怖っ!?
一瞬で極上の笑みに戻った目の前の男は、その笑みをうかべたまま続ける。
「忘れちゃったのなら仕方ないね。改めて、僕は柊 孝哉。よろしくね」
「ひいらぎたかや・・・さん・・・」
だめだ。申し訳ないがやっぱり思い出せない。
下を向いて、考え込んでいた涼子の頭を、孝哉はその大きな手でなでた。
「っ・・・!?ひっ・・・柊さっ!?」
23にもなって、子供のように頭をなでられている自分に恥ずかしくなり、涼子は顔を真っ赤にして、孝哉を見上げた。
「焦らなくても大丈夫。ゆっくり思い出してくれればいいから」
優しい、優しい瞳と声。その端麗な顔に微笑まれて、涼子は胸があったかくなるのを感じた。
──なんだか、懐かしいかんじ・・・。
再び下を向いた涼子には、自分を優しく撫でる孝哉が、意味ありげに黒い笑みをうかべたことなど、知る由もなかった。
***
連なるイチョウの木から、綺麗なくちなし色に染まった葉が、曲線を描いて散ってゆくのが見える。
───そっかぁ・・・もうすぐ秋も終わるんだ。
涼子は、車の助手席に座りながら、流れゆく景色を見つめてふと、そんなことを思っていた。
お洒落でレトロな事で人気の車種、マーチハービー。色は、光沢の美しいルミナスレッド。
そして、運転しているのは──
「綺麗ですよね。この辺はイチョウの葉が綺麗に染まることで有名なんだそうですよ」
そう、つい一時間前会ったばかりの柊孝哉であった。
「あ、あはは・・・そうなんですか」
愛想笑いで相づちをうち、先程まで一緒だった両親に向かって、届かない睨みをきかせた。
一時間前、うちの親共は
「約束したものは守るしかありません。子供の時と今回の婚約の約束、きちんと守ってきなさい」
という、私の意思完全スルーの方向で話を終わらせた。それでも抵抗する私を、父は伝家の宝刀であるゲンコツで黙らせ、襟首を掴んで無理矢理に孝哉の車に乗せた。
「涼子さんをお任せください」
と、完璧なまでの極上の笑みを
両親に送り、私を乗せた車は発進したのであった。
つまり、プチ誘拐みたいなことをされて現在に至るわけである。犯人は実の両親と昔婚約の約束をしたらしいイケメン。
──ははっ。笑える~。
そんなことを考えているうちに、父が直々に借りたという家にたどり着いた。
「着いたよ。足元に注意してね」
にこりと微笑まれて、どきりと心臓がはねる。ちょっとした優しい気遣いに心があったかくなった。
───イケメンに微笑まれるとこんなことになるのかぁ・・・。
恐るべしイケメン。
着いたのは、白を基調としたそれなりに大きい家だった。アクセントに青が使われていて、窓は丸い形をしている。なんだか、絵本に出てきそうな可愛らしさだ。こんなドールハウスがあったら買ってしまうかもしれない。なんでも、父の友人の別荘らしく、使わないからと低価格で借りる事ができたらしい。
「当分の食材と、生活用品とか電気機器は揃ってるらしいから、安心して暮らせるって」
「あ、はい!」
用意周到だな・・・あいつらめ。
内心両親に悪態をついていると、ぽんっと、孝哉の大きな手が涼子の頭を撫でた。
「うっわぁあ!柊さん!ま、また・・・!」
頭を撫でられるのは2回目だが、全く慣れない。ていうか慣れる方がおかしいだろう。
「呼び方、孝哉でいいから。これから一緒に暮らすんだし、そんなに萎縮しないで。僕はなにもしないから。ね?」
涼子の頭を撫でる手は優しい。
手だけじゃない。その瞳も、声も。その優しさになんだか涙がでそうになる。
「はぃ・・・。ありがとうございます」
真っ赤になった顔を隠すように下を向くと、上からクスッと軽い笑い声がした。
──わ、笑われた!?
その事実に、さらに頬が染まるのを感じた。
「涼ちゃんは昔と変わらず可愛いね。ふふっ・・・変わってなくて安心したよ」
───か、かわいい!?え!?あたしが!?
固まった涼子を尻目に、孝哉は
もらった鍵でドールハウスのような家のドアを開けた。
「ほらおいで。ここが僕らの新しい家だよ」
優しいその眼差しに、涼子は吸い込まれる様に新居へと足を踏み入れた。
「わぁ・・・おっしゃれ~・・・」
中は外と同じ白基調の空間。にじみ出る温かい雰囲気に、思わず心が和む。靴を脱いで、見入っていると
カチャン。
後ろで、ドアの鍵が閉まる音がした。ここは、街から少ししか離れていないが、山に近いので人がすくない。鍵をかけるなんて用心深いなぁ・・・なんて思っていると、孝哉の腕が腰に回された。
「なっ・・・え!!!?」
突然の事にびっくりして顔を上げると、そこには端麗な顔で微笑む孝哉。が、さっきまでの優しそうな顔とは違い、黒いオーラがにじみ出ていた。
「え・・・と・・・ひ、柊さん・・・?」
父の鬼モードの時とは違う恐怖を感じ、ただただおののいていると、米俵のように広い肩にかつがれた。
「きゃああああああ!!?」
悲鳴を上げる涼子を無視し、孝哉は足早にどこかへ向かって、足を進めた。
***
そういえば、孝哉は父と一緒に新居の下見に行ったらしい。だから、涼子と違って孝哉だけはこの家に詳しいのだ。
孝哉が向かった先は───寝室だった。
「ちょっ・・・何・・・うひゃあ!!」
いきなりぼふんと柔らかいベッドの上に落とされて、涼子は変な悲鳴をあげた。顔を見上げると、そこには鋭い眼光で涼子を射抜く、美しい男。
───え、誰・・・?
さっきまでの優しい孝哉はどこへ・・・?と、問いたくなるような豹変ぶりだった。本能的な恐怖にかられた涼子は、少しでも距離をとろうと、ずりずりと後退するも、四つん這いになった孝哉によって、逃げることは許されなかった。
「ねぇ涼ちゃん?どうしてこのタイミングで僕が帰ってきたと思う?僕の両親はまだオーストラリアで仕事しているし、帰国するのはもっと後でもよかったんだ。ねぇ、なんでだと思う?」
怖がる涼子を面白がるように、薄い笑みをうかべて孝哉は言う。
「え・・・わ、わかんな・・・」
「今日が僕の誕生日だからだよ」
おめでとうございます!・・・そうは言えない雰囲気だった。
「折角の誕生日、ずっと楽しみにしてきた婚約の約束を果たそうと帰国したのに・・・・・婚約者様は俺のことを忘れてただと?ふざけんなよ・・・」
───お、俺!?ひぃ!口調が変わった!!
地を這うような声を間近で聞かされ、涼子はベッドに振動がうつるくらい震えていた。
「あ、あああの・・・ごめんなさっ・・・」
「黙れ」
冷たくそう言い放ち、孝哉は涼子の右手首を掴んだ。
「お前が俺を忘れたって言うのなら」
孝哉は、青ざめた涼子の顔にその端麗な顔を近づけ、よく通る低い声で、囁いた。
「もう絶対に忘れられないようにしてやる」
何か言おうと口を開いた涼子を、
孝哉は囁いたその唇で、ふさいだ。
私がした「あなた誰ですか!?」発言によって、両親も、目の前のたかやくん(らしい)も固まってしまっている。
ばっっしーーーん!
物凄い音と共に、目の前で火花が散った気がした。
「いっ………たぁああい!何すんのよお父さん!」
そう、私は今いつの間にか私の背後に立っていた父に、思いっきり頭をすっぱたかれたのだ。
「問答無用!この無礼もんが!久しぶりに会う方に対して、何だその態度は!」
私の発言に、ガチで怒ったらしい父は、顔を真っ赤にして、これぞ鬼の形相!に、なっていた。
「ごめんなさいねぇ孝哉くん。うちの娘、頭悪いから孝哉くんのこと覚えてないみたいで…」
鬼となった父の隣では、母がぺこぺこと頭を下げていた。
確かに頭は悪いけどさ。私みたいなアホでも傷つくんですけど。お母さん。
「覚えてない…?」
たかやくんは、黒い瞳を見開いて私をじっと見た。
───う、わ……。
イケメンにこんなに見つめられるのは初めてなので、なんだか恥ずかしくなって、おもわず目をそらしまった。
「僕のこと覚えてないの?涼ちゃん」
どくん。と心臓が鳴った。
───涼ちゃん……?
それは、昔私が呼ばれてたあだ名だ。私からしたら、男みたいであんまり好きではなかったのだが。
私の昔の名前を知っている…
ってことは、本当にこの人と私は知り合いだったのだろうか。
「は…はい。ごめんなさい」
正直に謝ると、たかやくんはしばしの間黙り込み…
その綺麗な黒い瞳を鋭くさせ、
涼子を射抜いた。
「!?」
びくんっ!と体がすくんだが、それは一瞬のことだったので、
涼子の両親は気づかない。
──な、何この人!!怖っ!?
一瞬で極上の笑みに戻った目の前の男は、その笑みをうかべたまま続ける。
「忘れちゃったのなら仕方ないね。改めて、僕は柊 孝哉。よろしくね」
「ひいらぎたかや・・・さん・・・」
だめだ。申し訳ないがやっぱり思い出せない。
下を向いて、考え込んでいた涼子の頭を、孝哉はその大きな手でなでた。
「っ・・・!?ひっ・・・柊さっ!?」
23にもなって、子供のように頭をなでられている自分に恥ずかしくなり、涼子は顔を真っ赤にして、孝哉を見上げた。
「焦らなくても大丈夫。ゆっくり思い出してくれればいいから」
優しい、優しい瞳と声。その端麗な顔に微笑まれて、涼子は胸があったかくなるのを感じた。
──なんだか、懐かしいかんじ・・・。
再び下を向いた涼子には、自分を優しく撫でる孝哉が、意味ありげに黒い笑みをうかべたことなど、知る由もなかった。
***
連なるイチョウの木から、綺麗なくちなし色に染まった葉が、曲線を描いて散ってゆくのが見える。
───そっかぁ・・・もうすぐ秋も終わるんだ。
涼子は、車の助手席に座りながら、流れゆく景色を見つめてふと、そんなことを思っていた。
お洒落でレトロな事で人気の車種、マーチハービー。色は、光沢の美しいルミナスレッド。
そして、運転しているのは──
「綺麗ですよね。この辺はイチョウの葉が綺麗に染まることで有名なんだそうですよ」
そう、つい一時間前会ったばかりの柊孝哉であった。
「あ、あはは・・・そうなんですか」
愛想笑いで相づちをうち、先程まで一緒だった両親に向かって、届かない睨みをきかせた。
一時間前、うちの親共は
「約束したものは守るしかありません。子供の時と今回の婚約の約束、きちんと守ってきなさい」
という、私の意思完全スルーの方向で話を終わらせた。それでも抵抗する私を、父は伝家の宝刀であるゲンコツで黙らせ、襟首を掴んで無理矢理に孝哉の車に乗せた。
「涼子さんをお任せください」
と、完璧なまでの極上の笑みを
両親に送り、私を乗せた車は発進したのであった。
つまり、プチ誘拐みたいなことをされて現在に至るわけである。犯人は実の両親と昔婚約の約束をしたらしいイケメン。
──ははっ。笑える~。
そんなことを考えているうちに、父が直々に借りたという家にたどり着いた。
「着いたよ。足元に注意してね」
にこりと微笑まれて、どきりと心臓がはねる。ちょっとした優しい気遣いに心があったかくなった。
───イケメンに微笑まれるとこんなことになるのかぁ・・・。
恐るべしイケメン。
着いたのは、白を基調としたそれなりに大きい家だった。アクセントに青が使われていて、窓は丸い形をしている。なんだか、絵本に出てきそうな可愛らしさだ。こんなドールハウスがあったら買ってしまうかもしれない。なんでも、父の友人の別荘らしく、使わないからと低価格で借りる事ができたらしい。
「当分の食材と、生活用品とか電気機器は揃ってるらしいから、安心して暮らせるって」
「あ、はい!」
用意周到だな・・・あいつらめ。
内心両親に悪態をついていると、ぽんっと、孝哉の大きな手が涼子の頭を撫でた。
「うっわぁあ!柊さん!ま、また・・・!」
頭を撫でられるのは2回目だが、全く慣れない。ていうか慣れる方がおかしいだろう。
「呼び方、孝哉でいいから。これから一緒に暮らすんだし、そんなに萎縮しないで。僕はなにもしないから。ね?」
涼子の頭を撫でる手は優しい。
手だけじゃない。その瞳も、声も。その優しさになんだか涙がでそうになる。
「はぃ・・・。ありがとうございます」
真っ赤になった顔を隠すように下を向くと、上からクスッと軽い笑い声がした。
──わ、笑われた!?
その事実に、さらに頬が染まるのを感じた。
「涼ちゃんは昔と変わらず可愛いね。ふふっ・・・変わってなくて安心したよ」
───か、かわいい!?え!?あたしが!?
固まった涼子を尻目に、孝哉は
もらった鍵でドールハウスのような家のドアを開けた。
「ほらおいで。ここが僕らの新しい家だよ」
優しいその眼差しに、涼子は吸い込まれる様に新居へと足を踏み入れた。
「わぁ・・・おっしゃれ~・・・」
中は外と同じ白基調の空間。にじみ出る温かい雰囲気に、思わず心が和む。靴を脱いで、見入っていると
カチャン。
後ろで、ドアの鍵が閉まる音がした。ここは、街から少ししか離れていないが、山に近いので人がすくない。鍵をかけるなんて用心深いなぁ・・・なんて思っていると、孝哉の腕が腰に回された。
「なっ・・・え!!!?」
突然の事にびっくりして顔を上げると、そこには端麗な顔で微笑む孝哉。が、さっきまでの優しそうな顔とは違い、黒いオーラがにじみ出ていた。
「え・・・と・・・ひ、柊さん・・・?」
父の鬼モードの時とは違う恐怖を感じ、ただただおののいていると、米俵のように広い肩にかつがれた。
「きゃああああああ!!?」
悲鳴を上げる涼子を無視し、孝哉は足早にどこかへ向かって、足を進めた。
***
そういえば、孝哉は父と一緒に新居の下見に行ったらしい。だから、涼子と違って孝哉だけはこの家に詳しいのだ。
孝哉が向かった先は───寝室だった。
「ちょっ・・・何・・・うひゃあ!!」
いきなりぼふんと柔らかいベッドの上に落とされて、涼子は変な悲鳴をあげた。顔を見上げると、そこには鋭い眼光で涼子を射抜く、美しい男。
───え、誰・・・?
さっきまでの優しい孝哉はどこへ・・・?と、問いたくなるような豹変ぶりだった。本能的な恐怖にかられた涼子は、少しでも距離をとろうと、ずりずりと後退するも、四つん這いになった孝哉によって、逃げることは許されなかった。
「ねぇ涼ちゃん?どうしてこのタイミングで僕が帰ってきたと思う?僕の両親はまだオーストラリアで仕事しているし、帰国するのはもっと後でもよかったんだ。ねぇ、なんでだと思う?」
怖がる涼子を面白がるように、薄い笑みをうかべて孝哉は言う。
「え・・・わ、わかんな・・・」
「今日が僕の誕生日だからだよ」
おめでとうございます!・・・そうは言えない雰囲気だった。
「折角の誕生日、ずっと楽しみにしてきた婚約の約束を果たそうと帰国したのに・・・・・婚約者様は俺のことを忘れてただと?ふざけんなよ・・・」
───お、俺!?ひぃ!口調が変わった!!
地を這うような声を間近で聞かされ、涼子はベッドに振動がうつるくらい震えていた。
「あ、あああの・・・ごめんなさっ・・・」
「黙れ」
冷たくそう言い放ち、孝哉は涼子の右手首を掴んだ。
「お前が俺を忘れたって言うのなら」
孝哉は、青ざめた涼子の顔にその端麗な顔を近づけ、よく通る低い声で、囁いた。
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