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║03║色々な意味でドキドキ!?買い物デビュー
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まぶたの裏が、うっすら明るくなっていく。
目が覚めて、まず感じたのは――冷たい空気だった。
鼻先がひんやりして、毛布の中にもう一度潜り込みたくなる。けれど、そうはいかない。
王宮では、目覚める頃にはすでに部屋がぬくぬくと温まっていて、着替えも食事も用意されていた。けれどここでは、誰も起こしてくれないし、勝手に何かが整うこともない。
部屋に差し込む朝の光と、静けさ。
(これが……自由ってやつか……)
そんな感慨に浸る余裕は五秒くらいだった。寒さに震えながら、いつもより硬いベッドから起き上がり、「今日こそ食事らしい食事を」と意気込む。
「グレン、今日は約束通り市場に行くよ!食材を買わなきゃ、まともに生きていけない」
「はい。護衛として同行します」
「いや、別に護衛っていうか、普通に一緒に行くだけで……」
やや噛み合わない会話をしつつ、外出の準備をして、いざ出発。
街は、朝から活気に満ちていた。
大通りには露店が並び、人々の声と笑いが溢れている。焼き立てのパンの香り、焼き菓子の甘い匂い、串焼きの香ばしい匂い――すべてが、腹ペコの僕を誘惑してきた。
「グレン、まずは何から買う?」
「干し肉の補充と、塩です」
「それさらに足すの!?違うでしょ、今日はちゃんとした食事を作るんだから、野菜とか卵とかさ」
「人が多いので、少し様子を見てからの方が……」
「いいから行くよ、ほら、あそこのお店!」
半ば強引に、グレンの腕を引っ張って露店の群れへ突入する。が――
「――って、待って。な、なんか視線を感じるんだけど……?」
歩いてるだけなのに、やたらと見られている気がする。いや、気のせいじゃない。完全に注目されてる。パン屋の店員がヒソヒソ話し、子どもが指をさし、大人たちがちらちら振り返っている。
「……もしかして、バレてる?」
「殿下の顔は通っています。帽子程度で隠しきれるとは思えません」
「先に言ってよぉ!」
今朝、鏡の前で「変装!」と意気込んで被った帽子とマフラーが、完全に無意味だったと判明した。目立つ。むしろ逆に目立つ。王子、完全に不審者スタイルで街中に出てしまった。
「……ていうか、グレンも目立ってるよね」
横を歩くグレンは、腰に剣、きっちりした外套、まごうことなき軍人スタイル。近寄りがたさ全開だ。
「もっと庶民的な服着てよ。そのカッチリした軍服のせいで、僕たち余計に浮いてるんだからね!」
「……私服は持っていませんので」
「……えっ?」
思わず、素っ頓狂な声が漏れた。
「嘘でしょ……?持ってないって……一着も?」
「ありません。公務以外で外出することがないので」
さらりと即答され、僕はしばし口を開けたまま、言葉を探した。
(ええ……?冗談じゃなくて、本当に?いやでも、この人なら……ありえるのか……)
「で、でも、さすがに今日みたいに街に出る時くらい、ちゃんとした私服があった方がいいよ」
「必要性を感じたことがありませんでした」
平然と答えるその顔に、悪びれた様子は一切ない。むしろ、こちらの動揺が不思議だと言いたげだった。
「そう言ってる場合じゃないって。今のままだと目立ちすぎて、食材どころじゃないよ」
僕は困ったように笑いながら、そっとグレンの腕を引いた。
「ね、まずは服を買おうよ。僕も手伝うから」
「はあ……承知しました」
しぶしぶといった様子でうなずいたグレンを連れて、僕は市場の一角にある衣料品の露店へと向かったのだった。
露店の隅に設けられた簡易試着スペースの布をめくって、グレンが無言で姿を現す。
その瞬間、僕は一瞬、言葉を失った。
(……え、誰?)
軍服を脱ぎ、ラフなシャツに柔らかい素材のズボン。肩の力が抜けたような装いが、逆に彼の端正な顔立ちを際立たせていた。鋭く引き締まった輪郭。長い睫毛。凛とした目元。
(あれ……グレンって……こんな顔してたっけ……?)
「あの……殿下?」
「えっ、あ、ああ!いや、その、似合ってるなって思って!私服でもちゃんと……すごく、かっこいいね」
口から出た言葉に、少し自分でも照れくさくなる。
グレンは、ほんの一瞬だけ目を瞬かせると――わずかに口元を緩めた。
「……ありがとうございます」
それは、普段の冷徹無表情とはまるで違う、ごく小さな、でも確かな微笑だった。
(え、今、笑った!?嘘、レアすぎない!?)
なぜか心臓が早鐘を打っているのを感じながら、僕は慌てて視線を逸らした。不意打ちの破壊力がすごい。
「……殿下?」
「な、なに?」
「いえ。顔が赤いように見えましたので、体調でも……」
「だ、だいじょうぶです!なんでもないです!それより、さっさとそれ買って帰ろう!?ね!?」
我ながら慌てすぎて噛みまくりの返答に、グレンがほんのり首を傾げる。
いや、それすらも地味にかっこいいからやめて欲しい。
なんとか平静を装いながら、僕は店主にお金を払い、袋を受け取った。中にはグレンの新しい服が数着。必要最低限しか選んでないのに、なんだかんだで妙に気合が入ってしまったのは否定できない。
「……では、次は食材を」
「う、うん、そうだね!食材ね!卵とか、野菜とか……生きるために!うん!」
完全にテンパったテンションのまま、僕たちは衣料品の露店を後にした。
背後から、店主のおばちゃんの「微笑ましいわねえ」という声が聞こえた気がしたけど、聞かなかったことにする。
その後なんとか、野菜と卵、パンやミルクを調達し、帰路につく。
袋を抱えたまま、僕はぐったりとため息をついた。
「……市場って、体力使うんだね……」
「主に、殿下の世間知らずのせいでしたけれど」
斜め後ろを歩くグレンは、袋を片手にぶら下げたまま涼しい顔をしている。
「だ、だって、卵の値段とか知らなかったし……!」
苦い記憶が、脚の疲れより重く心にのしかかる。
卵十個を買おうとして、手渡された値札を見た僕は一個の値段だと思い込んで、十倍の銀貨を出してしまったのだ。
そんな勘違いをしてしまうくらい、普段どれだけ物を知らずに暮らしていたかを思い知らされた。
「まさか、あの場で百個も卵を渡されそうになるとは思わなかったよ……。グレンが止めてくれなかったら、今ごろ僕の荷物、卵だけでパンパンになってたね」
「……百個すべてを持ち帰るとなれば、破損のリスクが高すぎました」
「そこじゃないからね!?いや、ありがとう。助かったけど」
あのときの店主の、「はい百個ね!」という豪快すぎる声がまだ耳に残っている。目の前に積まれかけた卵の山を見て、泣きそうになった。
「……王子が市場で卵百個抱えるとか、想像するだけで民の信頼失いそうだよ……」
「それは……少し見てみたかったですね」
思わぬ言葉に、思わず口をとがらせる。
「うわ、なんか今ちょっと意地悪なこと言わなかった?」
そう返した僕の言葉に、そう返したグレンの口元が、ほんの僅かに緩んだ気がした。
――え、また、笑った……?
一瞬目を疑って、ちらっとその横顔を盗み見る。鋼の仮面みたいだった彼の表情に、ごくわずかだけど確かに浮かんだ微笑み。
さっき市場で見せたのと同じ、けれど今度は、少しだけ柔らかくて、いたずらっぽい気配もあって。
(……こんな一面もあったんだ)
胸の奥が、じんわりあたたかくなる。普段とのギャップに驚きつつ、嬉しくてたまらない。
この人のことを、もっと知りたい――そんな気持ちが、ふっと胸に芽生える。
「……よし。晩ごはん、今日はちゃんと作ってみせるから」
意気込んで宣言すると、グレンは淡々とした調子で答えた。
「無理はなさらず。食べられさえすれば、問題ありません」
「いや、もっと期待してよっ!」
思わずツッコんでしまう。けれど、今度は僕も笑っていた。肩の力が抜けて、なんだか自然と心が軽くなる。
くすくすと笑いながら、僕たちはゆるやかに坂を下りていく。
日が傾きかけた帰り道。袋の中でミルクの瓶がカランと音を立てた。
――王国一冷徹な騎士団長と、異端の王子。
誰がどう見てもちぐはぐな二人だけど――案外、うまくやっていけるのかもしれない。
そんな予感が、胸の奥に静かに芽生えていた。
目が覚めて、まず感じたのは――冷たい空気だった。
鼻先がひんやりして、毛布の中にもう一度潜り込みたくなる。けれど、そうはいかない。
王宮では、目覚める頃にはすでに部屋がぬくぬくと温まっていて、着替えも食事も用意されていた。けれどここでは、誰も起こしてくれないし、勝手に何かが整うこともない。
部屋に差し込む朝の光と、静けさ。
(これが……自由ってやつか……)
そんな感慨に浸る余裕は五秒くらいだった。寒さに震えながら、いつもより硬いベッドから起き上がり、「今日こそ食事らしい食事を」と意気込む。
「グレン、今日は約束通り市場に行くよ!食材を買わなきゃ、まともに生きていけない」
「はい。護衛として同行します」
「いや、別に護衛っていうか、普通に一緒に行くだけで……」
やや噛み合わない会話をしつつ、外出の準備をして、いざ出発。
街は、朝から活気に満ちていた。
大通りには露店が並び、人々の声と笑いが溢れている。焼き立てのパンの香り、焼き菓子の甘い匂い、串焼きの香ばしい匂い――すべてが、腹ペコの僕を誘惑してきた。
「グレン、まずは何から買う?」
「干し肉の補充と、塩です」
「それさらに足すの!?違うでしょ、今日はちゃんとした食事を作るんだから、野菜とか卵とかさ」
「人が多いので、少し様子を見てからの方が……」
「いいから行くよ、ほら、あそこのお店!」
半ば強引に、グレンの腕を引っ張って露店の群れへ突入する。が――
「――って、待って。な、なんか視線を感じるんだけど……?」
歩いてるだけなのに、やたらと見られている気がする。いや、気のせいじゃない。完全に注目されてる。パン屋の店員がヒソヒソ話し、子どもが指をさし、大人たちがちらちら振り返っている。
「……もしかして、バレてる?」
「殿下の顔は通っています。帽子程度で隠しきれるとは思えません」
「先に言ってよぉ!」
今朝、鏡の前で「変装!」と意気込んで被った帽子とマフラーが、完全に無意味だったと判明した。目立つ。むしろ逆に目立つ。王子、完全に不審者スタイルで街中に出てしまった。
「……ていうか、グレンも目立ってるよね」
横を歩くグレンは、腰に剣、きっちりした外套、まごうことなき軍人スタイル。近寄りがたさ全開だ。
「もっと庶民的な服着てよ。そのカッチリした軍服のせいで、僕たち余計に浮いてるんだからね!」
「……私服は持っていませんので」
「……えっ?」
思わず、素っ頓狂な声が漏れた。
「嘘でしょ……?持ってないって……一着も?」
「ありません。公務以外で外出することがないので」
さらりと即答され、僕はしばし口を開けたまま、言葉を探した。
(ええ……?冗談じゃなくて、本当に?いやでも、この人なら……ありえるのか……)
「で、でも、さすがに今日みたいに街に出る時くらい、ちゃんとした私服があった方がいいよ」
「必要性を感じたことがありませんでした」
平然と答えるその顔に、悪びれた様子は一切ない。むしろ、こちらの動揺が不思議だと言いたげだった。
「そう言ってる場合じゃないって。今のままだと目立ちすぎて、食材どころじゃないよ」
僕は困ったように笑いながら、そっとグレンの腕を引いた。
「ね、まずは服を買おうよ。僕も手伝うから」
「はあ……承知しました」
しぶしぶといった様子でうなずいたグレンを連れて、僕は市場の一角にある衣料品の露店へと向かったのだった。
露店の隅に設けられた簡易試着スペースの布をめくって、グレンが無言で姿を現す。
その瞬間、僕は一瞬、言葉を失った。
(……え、誰?)
軍服を脱ぎ、ラフなシャツに柔らかい素材のズボン。肩の力が抜けたような装いが、逆に彼の端正な顔立ちを際立たせていた。鋭く引き締まった輪郭。長い睫毛。凛とした目元。
(あれ……グレンって……こんな顔してたっけ……?)
「あの……殿下?」
「えっ、あ、ああ!いや、その、似合ってるなって思って!私服でもちゃんと……すごく、かっこいいね」
口から出た言葉に、少し自分でも照れくさくなる。
グレンは、ほんの一瞬だけ目を瞬かせると――わずかに口元を緩めた。
「……ありがとうございます」
それは、普段の冷徹無表情とはまるで違う、ごく小さな、でも確かな微笑だった。
(え、今、笑った!?嘘、レアすぎない!?)
なぜか心臓が早鐘を打っているのを感じながら、僕は慌てて視線を逸らした。不意打ちの破壊力がすごい。
「……殿下?」
「な、なに?」
「いえ。顔が赤いように見えましたので、体調でも……」
「だ、だいじょうぶです!なんでもないです!それより、さっさとそれ買って帰ろう!?ね!?」
我ながら慌てすぎて噛みまくりの返答に、グレンがほんのり首を傾げる。
いや、それすらも地味にかっこいいからやめて欲しい。
なんとか平静を装いながら、僕は店主にお金を払い、袋を受け取った。中にはグレンの新しい服が数着。必要最低限しか選んでないのに、なんだかんだで妙に気合が入ってしまったのは否定できない。
「……では、次は食材を」
「う、うん、そうだね!食材ね!卵とか、野菜とか……生きるために!うん!」
完全にテンパったテンションのまま、僕たちは衣料品の露店を後にした。
背後から、店主のおばちゃんの「微笑ましいわねえ」という声が聞こえた気がしたけど、聞かなかったことにする。
その後なんとか、野菜と卵、パンやミルクを調達し、帰路につく。
袋を抱えたまま、僕はぐったりとため息をついた。
「……市場って、体力使うんだね……」
「主に、殿下の世間知らずのせいでしたけれど」
斜め後ろを歩くグレンは、袋を片手にぶら下げたまま涼しい顔をしている。
「だ、だって、卵の値段とか知らなかったし……!」
苦い記憶が、脚の疲れより重く心にのしかかる。
卵十個を買おうとして、手渡された値札を見た僕は一個の値段だと思い込んで、十倍の銀貨を出してしまったのだ。
そんな勘違いをしてしまうくらい、普段どれだけ物を知らずに暮らしていたかを思い知らされた。
「まさか、あの場で百個も卵を渡されそうになるとは思わなかったよ……。グレンが止めてくれなかったら、今ごろ僕の荷物、卵だけでパンパンになってたね」
「……百個すべてを持ち帰るとなれば、破損のリスクが高すぎました」
「そこじゃないからね!?いや、ありがとう。助かったけど」
あのときの店主の、「はい百個ね!」という豪快すぎる声がまだ耳に残っている。目の前に積まれかけた卵の山を見て、泣きそうになった。
「……王子が市場で卵百個抱えるとか、想像するだけで民の信頼失いそうだよ……」
「それは……少し見てみたかったですね」
思わぬ言葉に、思わず口をとがらせる。
「うわ、なんか今ちょっと意地悪なこと言わなかった?」
そう返した僕の言葉に、そう返したグレンの口元が、ほんの僅かに緩んだ気がした。
――え、また、笑った……?
一瞬目を疑って、ちらっとその横顔を盗み見る。鋼の仮面みたいだった彼の表情に、ごくわずかだけど確かに浮かんだ微笑み。
さっき市場で見せたのと同じ、けれど今度は、少しだけ柔らかくて、いたずらっぽい気配もあって。
(……こんな一面もあったんだ)
胸の奥が、じんわりあたたかくなる。普段とのギャップに驚きつつ、嬉しくてたまらない。
この人のことを、もっと知りたい――そんな気持ちが、ふっと胸に芽生える。
「……よし。晩ごはん、今日はちゃんと作ってみせるから」
意気込んで宣言すると、グレンは淡々とした調子で答えた。
「無理はなさらず。食べられさえすれば、問題ありません」
「いや、もっと期待してよっ!」
思わずツッコんでしまう。けれど、今度は僕も笑っていた。肩の力が抜けて、なんだか自然と心が軽くなる。
くすくすと笑いながら、僕たちはゆるやかに坂を下りていく。
日が傾きかけた帰り道。袋の中でミルクの瓶がカランと音を立てた。
――王国一冷徹な騎士団長と、異端の王子。
誰がどう見てもちぐはぐな二人だけど――案外、うまくやっていけるのかもしれない。
そんな予感が、胸の奥に静かに芽生えていた。
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