幼馴染と一緒に異世界に召喚されたら全裸でした

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28.お互い変態でした

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家に帰ってからは、俺が夕食の準備をした。材料を切って炒めただけの簡単なものだけれど。
「いただきます!」
2人で手を合わせて食べ始める。
「わあ、美味しい!太一の料理最高~!」
「そうかな……ありがとう」
料理上手な陽平に褒められて嬉しい。陽平の料理に比べたら全然未熟だけど、それでも喜んでもらえて良かった。
食事中、陽平はずっとニコニコしていた。
「なんだよ、ニヤついて」
「えへっ、なんでもなーい」
そう言いながらも口元が緩んでいる。
「変なやつ」
俺は呆れつつも、陽平のこういうところも好きだと思ってしまった。
もうすっかりベタ惚れだ……。

ご飯を食べ終わって2人で後片付けをしていると、後ろから抱きしめられた。
「太一、好き……」
耳元で囁かれる。吐息がくすぐったくて身震いしそうになった。
「ちょ、ちょっと待って……」
泡だらけの手で振り向くことはできないけれど、きっと顔は真っ赤になっている。
「だめなの?」
悲しげな声が聞こえてくる。そんな風に言われたら断れない。
「ううん……だめじゃないけど……」
「じゃあ、いいよね……」
陽平が首筋にキスしてくる。
「ん……」
思わず甘いため息が漏れてしまう。
「可愛い……」
「ばか……早く終わらせないとだろ」
「そうだね!」
陽平はパッと離れて食器洗いを再開した。ちょっと寂しいと思ってしまったことは秘密だ。

夜になりベッドに入る。いつも通り陽平が隣にいる。最近は毎日のように一緒に寝ているので慣れてきた。
「ねぇ、今夜はどうする?」
「そうだね……」
陽平が俺のお腹を触りながら聞いてくる。お風呂に入った時に確認したが、まだお腹に変化はないようだ。
「太一はどうしたい?」
「俺?俺は……欲しい……」
正直に答えると陽平が微笑んだ気がした。
「僕も同じだよ」
「よかった……でも疲れてない?」
「うん……大丈夫」
陽平が俺に覆いかぶさってくる。そして唇を重ねた。
「愛してるよ……太一」
「俺も……」
唇を重ね合い舌を絡め合う。そのうち陽平の手が俺の服の中に入って来る。
お腹を撫でられるとくすぐったいような感覚に襲われた。
「んあっ……」
首筋を舐められて変な声が出る。恥ずかしくて口を手で押さえたけれど、すぐに陽平によって外されてしまった。
「声聞かせて……」
「やだよ……恥ずかしい……」
「かわいいよ……もっと聞きたくなっちゃう」
陽平は俺の胸を揉み始めた。最初はただ触れているだけだったけどだんだんと激しくなる。
「ひゃあん……だめぇ」
乳首を摘まれると身体中に電気が流れるみたいに快感が走る。
俺は男なのになんでこんなところで感じちゃっているんだろう。
「太一のおっぱい柔らかいし感度もいいよね……それに凄く綺麗だ……」
「やめろ……そういうこと言うなぁ……」
「どうして?」
「恥ずかしいんだよっ……」
陽平は不思議そうな顔をしているけれど、それが本心だから仕方がない。
「僕は思ったことを言っただけなんだけどな」
そう言って陽平は再び俺の胸に吸い付いた。今度は強く吸われると同時にもう片方も指先で弄ばれる。その度に俺は喘ぎ声を上げてしまった。
「ああん……だめぇ」
俺の声を無視して陽平は行為を続ける。やがて満足したのか、ようやく解放された時にはすっかり力が抜けてしまっていた。
「ごめん、やりすぎちゃったかも……」
「ん……気持ち良かった……」
そう言って陽平の方を見ると、彼は固まっていた。
「太一……それ反則」
「え……何が!?」
「もう我慢できないよ……」
そう言いながら陽平はキスしてきた。
陽平はズボンを脱いで大きくなったモノを取り出す。それはパンパンに膨れ上がり、先走り汁が出ていた。血管が浮き出てビクビク震えている。
「えっ……なんでそんなに大きいの……?」
「えへへ、じつは、またすりおろし媚薬ニンジン食べちゃって……」
「はあ!?」
陽平が言うには、媚薬ニンジンをたくさんすりおろしておいたらしい。さっきこっそりそれを食べてこうなっているということだった。つまり、陽平は今、絶倫状態ということだ。
「今夜もたくさんできるね……」
陽平が俺の脚を大きく開く。
「ちょ、ちょっと待って!」
「ごめん、もう限界……」
そのまま挿入された。
「んぐぅ……!」
一気に奥まで突かれて苦しい。
「動くよ」
ゆっくりと動き始める。初めは苦しかったけれど段々と慣れてきて、むしろ心地良くなってきた。
「ああん……そこいい……」
「ここ?」
「うん……あ、すごいぃ」
陽平は的確に前立腺を突いてくる。あまりの快楽に耐えられなくて涙が出てくる。
「太一可愛い……」
「あうぅ……そんなこと言わないで……」
どんどん速くなっていくピストン運動に頭がおかしくなりそうだ。結合部からは卑猥な水音が聞こえてくる。
「あっダメッ!イクゥ!」
絶頂を迎えた瞬間、お腹の奥深くが熱くなった。同時に陽平も射精したようだ。
「ふー……」
「はぁ……いっぱい出たね……」
陽平が俺の中から引き抜くと大量の精液が流れ出てきた。
「すごい量だな……」
「そうだね……ねえ、もう一回しようか」
陽平がまた勃起していた。さすがに断ろうとしたが、結局押し切られてしまう。
「じゃあ挿れるよ」
「うん……」
再び挿入される。さっきよりもスムーズに入った。
「太一、動いてみて?」
言われた通り腰を動かすと、さっきとは違った快感が襲ってきた。
「あん……これきもちいぃ……」
「僕もだよ……僕も動くね」
「うん……きて……」
パンッパチュパチュン 肌がぶつかり合う音が激しくなる。さすがに二回目なので余裕があったけれど、それでも強烈な快感が押し寄せた。
「あっやばい……なんか出るっ」
尿意に似た感覚に襲われて焦るがどうにもならない。
「大丈夫、出して?」
「やだ……恥ずかしいよぉ」
「ほら早く」
陽平は俺のモノを握って上下にしごく。その刺激によって限界が訪れた。
「やめてぇ……出るぅ……」
プシャァアアー 勢いよく透明な液体が吹き出す。それと同時に中が締まって陽平のモノを締め付けた。
「くっ……凄い……」
陽平が苦しそうな表情をしている。そして、ドクドクと熱いものが注がれているのを感じた。
「はあ……最高……」
そう言って陽平は倒れ込んできた。俺は慌てて受け止めようとしたが無理だったので一緒にベッドに沈むことになった。
「重い……」
「ごめんね?つい興奮しちゃって……」
「……まあ俺も夢中だったけど」
「太一~♡」
そう言って陽平は抱き着いてくる。
「ところで太一、まだいけそう?」
「えっ……もう勘弁して……」
「あと一回だけ」
陽平は再び元気になっていた。

結局それから何度も求められた俺は、翌朝起き上がることができなかった。
「太一ごめん……」
「いいよ、俺も気持ち良かったから」
そう言うと陽平の顔が真っ赤になる。
「良かった……嬉しい」

「そういえば昨日はいつ寝たか覚えていないんだけど……」
「じつは……太一、寝ながらシてたみたいで……」
「え、どういうこと!?」
詳しく聞くと、俺は寝息を立てながら腰を動かしたり陽平のものを締め付けたりしていたらしい。
つまり、眠ったままセックスしてた……ってコト!?
「マジで!?俺変態じゃん……」
「凄すぎてびっくりしちゃった……」
「うわぁ……」
まさかそんなことになっていたなんて……。
「ちなみにその状態で何回やった……?」
「えっと……10回くらいかな……」
「10回!?嘘でしょ!?」
「本当……。ごめん、興奮しちゃって……」
「信じられない……」
俺は衝撃と身体の疲労でしばらく動けなかった……。
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