魔法学校に入学したので兄ちゃんに会いたい。

つる

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どピンクの兄を持つキンパの弟

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 ブラコンな方だという自覚がある。

 両親は仕事仕事で忙しく一緒に過ごしたという記憶が薄いが、兄は違う。

 二歳しか違わないのに毎日毎日俺の面倒をみてくれたし、俺を放って置いたりしなかった。俺が悔しいときは俺の味方をしてくれたし、諦めかけた夢をすくい上げたのも兄だ。

 けれど二歳しか違わないのである。

 兄は兄に生まれたというだけで、両親にお兄ちゃんだからとずっと我慢させられた。
 我慢する分だけしっかりしてると思われ、後回しにされた。

 俺がふわふわと頼りないから、兄にその分を頼み、兄の順番はいつまで経ってもこなかった。
 それでも兄は俺の面倒をみてくれた。

 兄は両親のことは早々に諦めてしまったのだと思う。だから幼い頃から世話をしていた俺を放り出すだなんて、無責任なことができなかったのかもしれない。

 だが、兄にも限界がある。
 ある日、両親にいわれたことばにブチ切れた。結果、兄はどピンクの髪になり誰の目からも明らかにグレたのだ。

 これはまずいと思うのが普通なのだが、俺も大概ネジが外れているもので翌日見事な金髪に変身した。

 そして息子二人がグレた両親があたふたする前に、兄は両親のお願いとやらで行かなければならなくなった魔法学園の寮に逃走する。

 残された俺は兄ちゃんかっこいいとど金髪を続ける一方だ。
 こうして両親は息子たちのご機嫌をうかがうようにそろそろと接するようになった。

 兄は髪をピンクにして人生楽しもうぜとヘラヘラし始めただけで、髪の色を変える前と変わらぬ俺の自慢の兄ちゃんだ。悪いことをするでなく俺とはマメに連絡を取ってくれた。両親の腫物扱いなんて、俺も兄ちゃんも意に介さない。

 おそらく、兄が諦めるよりも先に両親をあってなき者にしたのは俺だ。
 とにもかくにも両親のことはさておき、兄は最高である。ちょっと性格がアレな人だけど。

「兄ちゃん、俺! 合格したよー!」

 そんなこんなで二年後、現代日本でいうところの桜舞い散る季節に、俺はファスティート魔法学校に入学した。

 慣れたように校門をくぐっていく持ち上がりの入学生に奇異な目で見られたが、いわずにはいられない。
 だって二年も頑張って入学したのだから。
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