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零の章
鬼才と奇才
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クラフトマスター?
って言うと民芸品とか工芸品とかだったっけ?
【一般的には工作物の総称ですね。ちなみに彼の母親が手にしている武器、魔大砲を創ったのはアレフと彼の馴染みの鍛冶師です】
えっ!?
あの大砲を?
【彼の父親であるキアフが投げている箱、重量軽量化魔法をかけてありますが、その素体である基礎術式を創ったのも彼です】
それって物凄いチートなんじゃ…
【最も今のように簡略化して改良したのは、マスターが先程までみていた魔術師の彼女のようですが】
あのローブとロッドを身に付けた魔術師?
【そうです】
女性だったのか。
どうりで小柄だったわけだ。
【(マスター、小柄だって自覚しているんですね)】
何かいった?
【いいえ、何も。…最も、そのせいでアレフは彼女に狙われているようですが】
狙われ?
【マスター】
ん?
【恐らく先程のでマスターも目をつけられた可能性があります】
なんでっ?俺何かしたっ?
【マスターですから】
なにそれ?どういうわけ?
【後程わかります。それよりマスター】
【…】
【彼女のどストライクですので、くれぐれも頑張って下さいね………………はぁ…】
いや、初対面だし。
それにここからだと顔とか色々判別出来ないだろうし、いくら何でも無いだろ?
【…】
…何!?
何なんですかこのシステムっ
感情持ちはじめてない!?
「きゅっ!」
(さっきから何なの!)
「きゅっ!きゅっ!えいっ!」
(く~~っ)
「ご主人!こっち倒しました!」
「モチ、次こっち手伝って」
「はい!ご主人行きます!」
(ふぎぎぎぎぎっ)
「モチちゃん可愛いいのお」
はっ!!
イケない私ったら!
我に還してくれた髭面のドワーフに感謝ね!
…顔は好みではないけど…
ブンブンと音をたてて斧を振り回し、愛くるしく可愛らしいふかふかした白い綺麗な毛皮を着たカワイイ生き物が、その愛らしい見た目と相反し、周囲を血に染めあげてモンスターを斧で撲る姿は中々のスプラッター。
だがしかし、その最中でも真っ白な2つの長い耳は際立って愛らしく、ピクピクと揺れる姿は見るものを魅力する。
特にこのローブを着、ロッドを持つ彼女には堪らない。
ああもうっ!
早くこの襲撃してきたモンスター等全て蹴散らし、私もフカフカの可愛らしいウサギさんをもふりたいっ!
テイム出来るのならしたい!
早くおわってぇええーーー!
接近してきたモンスター数匹に火炎魔法を喰らわせ、彼女は叫びたい衝撃を堪えていた為に油断した。
戦場に油断は禁物。
まして足場は周囲には誰も居ない民家の屋根の上。
前ばかり見ていた為、背後から迫ってきた細身のリンドブルムの"成体"に気が付かなかった。
『グァアアアッ!』
「きゃあああっ」
背後から迫ってきたリンドブルムの"成体"に体当たりをされ、空中に放り投げ出される。
その際何処か骨が折れたのか、傷みで受身を取ることが出来ない。
「カリナタ!」
「危ない!」
「成体がいるぞ!」
このままじゃ地面に衝突する!
せめて少しだけでも風魔法を駆使し、衝撃を和らげようとするが、身体を動かす事が出来ない。
魔力さえ上手く出せない。
ー私、死ぬの?
って言うと民芸品とか工芸品とかだったっけ?
【一般的には工作物の総称ですね。ちなみに彼の母親が手にしている武器、魔大砲を創ったのはアレフと彼の馴染みの鍛冶師です】
えっ!?
あの大砲を?
【彼の父親であるキアフが投げている箱、重量軽量化魔法をかけてありますが、その素体である基礎術式を創ったのも彼です】
それって物凄いチートなんじゃ…
【最も今のように簡略化して改良したのは、マスターが先程までみていた魔術師の彼女のようですが】
あのローブとロッドを身に付けた魔術師?
【そうです】
女性だったのか。
どうりで小柄だったわけだ。
【(マスター、小柄だって自覚しているんですね)】
何かいった?
【いいえ、何も。…最も、そのせいでアレフは彼女に狙われているようですが】
狙われ?
【マスター】
ん?
【恐らく先程のでマスターも目をつけられた可能性があります】
なんでっ?俺何かしたっ?
【マスターですから】
なにそれ?どういうわけ?
【後程わかります。それよりマスター】
【…】
【彼女のどストライクですので、くれぐれも頑張って下さいね………………はぁ…】
いや、初対面だし。
それにここからだと顔とか色々判別出来ないだろうし、いくら何でも無いだろ?
【…】
…何!?
何なんですかこのシステムっ
感情持ちはじめてない!?
「きゅっ!」
(さっきから何なの!)
「きゅっ!きゅっ!えいっ!」
(く~~っ)
「ご主人!こっち倒しました!」
「モチ、次こっち手伝って」
「はい!ご主人行きます!」
(ふぎぎぎぎぎっ)
「モチちゃん可愛いいのお」
はっ!!
イケない私ったら!
我に還してくれた髭面のドワーフに感謝ね!
…顔は好みではないけど…
ブンブンと音をたてて斧を振り回し、愛くるしく可愛らしいふかふかした白い綺麗な毛皮を着たカワイイ生き物が、その愛らしい見た目と相反し、周囲を血に染めあげてモンスターを斧で撲る姿は中々のスプラッター。
だがしかし、その最中でも真っ白な2つの長い耳は際立って愛らしく、ピクピクと揺れる姿は見るものを魅力する。
特にこのローブを着、ロッドを持つ彼女には堪らない。
ああもうっ!
早くこの襲撃してきたモンスター等全て蹴散らし、私もフカフカの可愛らしいウサギさんをもふりたいっ!
テイム出来るのならしたい!
早くおわってぇええーーー!
接近してきたモンスター数匹に火炎魔法を喰らわせ、彼女は叫びたい衝撃を堪えていた為に油断した。
戦場に油断は禁物。
まして足場は周囲には誰も居ない民家の屋根の上。
前ばかり見ていた為、背後から迫ってきた細身のリンドブルムの"成体"に気が付かなかった。
『グァアアアッ!』
「きゃあああっ」
背後から迫ってきたリンドブルムの"成体"に体当たりをされ、空中に放り投げ出される。
その際何処か骨が折れたのか、傷みで受身を取ることが出来ない。
「カリナタ!」
「危ない!」
「成体がいるぞ!」
このままじゃ地面に衝突する!
せめて少しだけでも風魔法を駆使し、衝撃を和らげようとするが、身体を動かす事が出来ない。
魔力さえ上手く出せない。
ー私、死ぬの?
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