88 / 138
86 夢オチではない
しおりを挟むもしかしてコレは夢オチ!?
そうだ!現実ではない、きっと夢オチに違いない!!
「夢ではないですよ」
嵯峨さん!速攻で否定しなくて良いから!
と言うか俺、どれだけテンパって喋っているの!?
「大丈夫です、俺もテンパって居ますから」
「それもどうかと思うのですが」
どうみても冷静に、落ち着いて居るように見えますよ?大人だなって思います。我ながら俺は子供っぽいなって自画自賛出来ます、コンチクショウ(混乱中)。
「でも、ですね」
「うん?」
何ですか、滅茶苦茶此方を見ているけど、そんなに見詰めても何も出来ませんよ?告白したばかりでどうしたら良いのかわかっていない、テンパっているだけの状態ですから。今の俺の頭の中身なんて活火山ですよ。ドッカーンって噴火しているだけで、顔どころか耳まで熱を帯びているから赤面どころでは無いだろうし。コンチクショウ(二度目の混乱中)。
「確かに耳まで真っ赤ですね、可愛い」
…ええい、どれだけ口から喋るんじゃ~!
「その方が可愛くてわかりやすくて良いです。俺好みです。何せ俺、小林さんの事をもっともっと知りたいので、そのままどんどん喋っちゃって下さい」
「羞恥でのたうち回りそう…」
ソファーの背もたれにぐったりと力を抜いて身体を預けてると、横に居た嵯峨さんが腕を回して俺の肩を抱きしめて来た。つまり、俺の左側に嵯峨さんの手が!
「うひゃぁ!」
ひ~!
ナニコレナニコレ、メチャ密着しているのだけど!!
お、おおお、落ち着け俺。
横にイケメンが居るなんて状況だけでも緊張するのに、今のこの状況ってアレか。夢か現か幻かってヤツか。それとも俺の妄想?
「小林さん」
あ、妄想じゃなかった。
少なくとも妄想なら体温は感じない筈。
「は、はい」
「俺も好きです。ずっと、好きでした」
「ひゅ」
息を吸っていなかったので慌てて空気を吸い込んだら、「ひゅ」なんて変な音が口から出た。恥ずかしい!「ひゅ」ってなんだ、言葉が変過ぎて日本語にもなってない。どれだけ動揺しているんだ!
「本当は俺が最初に告白したかったのですが、どう言ったら良いのか様子を伺っているうちに先に言われてしまいました。我ながら意気地がない」
「いや、そんなことは」
何せ【常日頃】無意識に思っていた言葉が漏れただけで。
そ、そそそ、そりゃあ、その。嵯峨さんのことを自覚してからこんな風に思ってばかり居るわけで。
とか何とか混乱気味になりながら、何とか賄いを頂いた(味は全くしなかった…)。
が。
会話、会話が出来ない~~!
兎に角居た堪れない。
何かしようと席を立つと、阿吽の呼吸…じゃなかった、ええと、嵯峨さんが察したのか、お湯を沸かしてお茶を淹れてくれたり、会話が出来なくてどうしようと思っているとテレビのチャンネルを俺に断って変えてくれたり。
「ちょ、ちょっとトイレ行ってきます」
思わずその場を退場っ!
何せ先程から嵯峨さんからの眼差しが、滅茶苦茶甘い!!
部屋の空気も甘くて、でも会話が出来ない。
何を言っても変なこと言いそうだしで困惑してしまう!
慌てて部屋から脱出し、ついでに食べ終わった食器類を手に持って二階の洗い場へ置いてトイレへと向かった。
※
「可愛かったなぁ小林さん」
地下に残って幸せそうに呟いている嵯峨は、先程の小林の仕草や台詞等を思い出し、幸せに浸っていた。
※ ※ ※
・今回のツッコミどころ
*【常日頃】と打ち込んだら何故かスネコスリと変換した我がパソコン。最近狐と打ち込むと何故か九尾と変換。狸と記載すると茶釜に変換するのでハテ???と思っていたが、何か面白いことになっている。ツッコミと言うより日常の一コマですまんw
11
あなたにおすすめの小説
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした
たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。
死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
魔王様に溺愛されています!
うんとこどっこいしょ
BL
「一目惚れをしたんだ、必ず俺に惚れさせてみせる」
異世界で目覚めた倉木春斗は、自分をじっと見つめる男──魔王・バロンと出会う。優しいバロンに、次第に惹かれていく春斗。けれど春斗には、知らぬ間に失った過去があった。ほのぼの、甘い、ラブコメファンタジー。
第一章
第二章
第三章 完結!
番外編追加
オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる