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7 王族めんどくせぇぇ!
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可愛い孫との貴重な時間を割いて俺は今王城に来ていた。陛下との約束である子供達に魔法を教えるためだ。そ・れ・な・の・に・・・
「ふふふ・・・初日からボイコットとはいい度胸をしているなぁ・・・」
待てど暮らせど来やしない。挙げ句の果てに侍女が今日はやりたくないという伝言を持ってくる始末。本当にいい度胸をしている。
まあ、とはいえ向こうがそう来るなら俺は冷静になるべきだ。うん、そうそれなら仕方ない。だって生徒がボイコットしたんだもの。なら俺は喜んでお家に帰って孫を愛でようと思って部屋を出ようとするが、その前に何やら扉の隙間からこちらをじぃーっと見ている視線があるのに気づいた。
子供のようだが・・・もしかしてボイコットした王子連中の誰かか?
「そんなところにいないで入ってきたらどうですか?」
ビクンと驚いたように1度隠れてから顔を半分だけ出して様子を伺ってくる。まるで怒らない?と聞いてるようなその態度に孫のリリィの姿を重ねたからか俺は優しく手招きをしていた。
「大丈夫。怖くない怖くない」
・・・あれ?なんか俺めっちゃ不審者っぽい。あ、でも好々爺グローリーさんならセーフか。うん。
その俺の言葉に恐る恐る扉を開けて中に入ってくるその子を見て・・・俺は驚いてしまった。
真っ白な髪に真紅の瞳。肌も白くて全体的に線が細い。我が孫のリリィと同じくらいの年齢だろうか?儚い印象のその子はどう見ても俺が知ってる人物の誰にも当てはまらなかった。
とはいえ、こんなところにいるということは確実に王族の子供か貴族の子供なのだろうが・・・場所が場所だけに多分前者なのだろう。そして仮に王族の子供だとすれば・・・おそらく側妃のいずれかの子供なのだろう。
王位継承権の低い表には出てない子がいても不思議ではないのがこの国の裏の事情だしね。
俺はその子に目線を合わせると少し怯えているその子に微笑んで聞いた。
「名前はなんていうのかな?」
「・・・エミリア」
「そう。どうして中を見ていたの?」
「・・・魔法を教わりたくて・・・でも、勝手に部屋を出たら怒られるから・・・」
ふむ。怒られるか・・・
「お母さんの名前はわかる?」
「・・・ニーニャ」
確か少し前に死んだ側妃の名前がそれだったな。ということはこの子は側室の娘で間違いない。そしてその側妃には病弱な娘がいるとか噂で聞いたなぁ・・・
「・・・ごめんなさい」
悩んでいるとそんなことを呟くその子に俺は思わず聞いてきた。
「どうして謝るの?」
「私・・・皆に迷惑かけてるから」
「誰かにそう言われたの?」
「・・・他のお義母様と侍女に」
くしゃっと泣くのを我慢しているようなその表情を見て・・・俺は反射的にその子の頭を撫でていた。
「え・・・?」
「君は悪くないよ。私でよければ君に魔法を教えてあげよう」
「本当に?」
「ああ。だから・・・そんなに我慢しなくていいんだよ?君はまだ子供なんだから、泣きたいなら泣いていい。1人が寂しいなら私が君の側にいてあげよう」
なんというか・・・リリィの境遇と似ているこの子のことがどうにも放っておけなかった。自分がこんなにお節介だとは知らなかったが・・・多分リリィみたいな子供は放っておけないのだろう。
そうして優しく微笑むとやがてポロポロと涙を零すその子を俺は優しく抱きしめていた。なんというか・・・こんな子供が苦しんでる世の中は間違ってると思うんだ。
老い先短いジジイだからこそそう思う。それにリリィと歳の近い子供ならリリィの友達になってくれるかもしれないしね。
これが俺がその子・・・エミリアと初めて出会った日で。後にこの子と長い付き合いになるとはこの時の俺はまだ知らないのだった。
「ふふふ・・・初日からボイコットとはいい度胸をしているなぁ・・・」
待てど暮らせど来やしない。挙げ句の果てに侍女が今日はやりたくないという伝言を持ってくる始末。本当にいい度胸をしている。
まあ、とはいえ向こうがそう来るなら俺は冷静になるべきだ。うん、そうそれなら仕方ない。だって生徒がボイコットしたんだもの。なら俺は喜んでお家に帰って孫を愛でようと思って部屋を出ようとするが、その前に何やら扉の隙間からこちらをじぃーっと見ている視線があるのに気づいた。
子供のようだが・・・もしかしてボイコットした王子連中の誰かか?
「そんなところにいないで入ってきたらどうですか?」
ビクンと驚いたように1度隠れてから顔を半分だけ出して様子を伺ってくる。まるで怒らない?と聞いてるようなその態度に孫のリリィの姿を重ねたからか俺は優しく手招きをしていた。
「大丈夫。怖くない怖くない」
・・・あれ?なんか俺めっちゃ不審者っぽい。あ、でも好々爺グローリーさんならセーフか。うん。
その俺の言葉に恐る恐る扉を開けて中に入ってくるその子を見て・・・俺は驚いてしまった。
真っ白な髪に真紅の瞳。肌も白くて全体的に線が細い。我が孫のリリィと同じくらいの年齢だろうか?儚い印象のその子はどう見ても俺が知ってる人物の誰にも当てはまらなかった。
とはいえ、こんなところにいるということは確実に王族の子供か貴族の子供なのだろうが・・・場所が場所だけに多分前者なのだろう。そして仮に王族の子供だとすれば・・・おそらく側妃のいずれかの子供なのだろう。
王位継承権の低い表には出てない子がいても不思議ではないのがこの国の裏の事情だしね。
俺はその子に目線を合わせると少し怯えているその子に微笑んで聞いた。
「名前はなんていうのかな?」
「・・・エミリア」
「そう。どうして中を見ていたの?」
「・・・魔法を教わりたくて・・・でも、勝手に部屋を出たら怒られるから・・・」
ふむ。怒られるか・・・
「お母さんの名前はわかる?」
「・・・ニーニャ」
確か少し前に死んだ側妃の名前がそれだったな。ということはこの子は側室の娘で間違いない。そしてその側妃には病弱な娘がいるとか噂で聞いたなぁ・・・
「・・・ごめんなさい」
悩んでいるとそんなことを呟くその子に俺は思わず聞いてきた。
「どうして謝るの?」
「私・・・皆に迷惑かけてるから」
「誰かにそう言われたの?」
「・・・他のお義母様と侍女に」
くしゃっと泣くのを我慢しているようなその表情を見て・・・俺は反射的にその子の頭を撫でていた。
「え・・・?」
「君は悪くないよ。私でよければ君に魔法を教えてあげよう」
「本当に?」
「ああ。だから・・・そんなに我慢しなくていいんだよ?君はまだ子供なんだから、泣きたいなら泣いていい。1人が寂しいなら私が君の側にいてあげよう」
なんというか・・・リリィの境遇と似ているこの子のことがどうにも放っておけなかった。自分がこんなにお節介だとは知らなかったが・・・多分リリィみたいな子供は放っておけないのだろう。
そうして優しく微笑むとやがてポロポロと涙を零すその子を俺は優しく抱きしめていた。なんというか・・・こんな子供が苦しんでる世の中は間違ってると思うんだ。
老い先短いジジイだからこそそう思う。それにリリィと歳の近い子供ならリリィの友達になってくれるかもしれないしね。
これが俺がその子・・・エミリアと初めて出会った日で。後にこの子と長い付き合いになるとはこの時の俺はまだ知らないのだった。
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