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8 魔王様新居を満喫する
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「ふぅ·······」
「お疲れ様です魔王様」
「いや、呼び戻してすまなかったな。オーガスト」
「何を仰います。このオーガスト、魔王様のご命令ならいつ如何なる時でも馳せ参じます」
相変わらずの忠節に思わず苦笑してしまう魔王。ガウルという側近がいなくなったことで側役を新しく置かねばならなかったのだが········そこで、魔王は人間の世界など色々なところに潜り込ませている部下の1人······今回は人間の世界にて調査や時には裏からのアプローチをして貰っているオーガストという魔人を呼び寄せた。
このオーガストは普段は人間の姿に偽装しているが、正体は蛇の姿をした魔物なのだ。まあ、その姿だと確実に城に収まらないので今は人間に擬態してるが······それでも、魔王としてはガウル以上に信頼を寄せていたりする。
「時にオーガスト。頼んでいた件はどうなった?」
「はい。もちろんご命令通りに調べました」
スっと書類の束を出してくるオーガスト。受け取って中身を見るとそこには、それぞれの人間の国での主だった情報と······そして、手駒に出来そうな人間のリストが纏まっていたのだ。
「うむ、見事なものだ」
「恐れ入ります。既に秘密裏に密会も行って取り込める人間には根回しはしておきました」
「流石優秀だな。では近いうちにここいらのリストの国は支配下におこう」
本当なら滅ぼす方が早いが·········この世界の人間社会の様子を見るに支配下に置くのも容易いと判断したのだ。まあ、もちろんローズのいた国はローズ次第で滅ぼすつもりではあるが。
貴族社会の末期。そう表現するのが相応しい縦社会の軋轢と貧富の差。多額の税に苦しむ民衆とそれをワイン片手に微笑む貴族。治安の悪さやいつ死んでもおかしくないスラムの子供。
そう、言ってしまえば彼らに希望はない。なら魔王が支配下に置いてしまった方が案外楽になるかもしれない。魔王としては人間などどうなっても構わないが、自分たちの子供が人間寄りの生活を望むなら場所は残しておきたいのだ。
無論、支配下に置いても魔王は基本的な統治は信頼出来る者にしか任せないし、重税や魔物のための人間の奴隷制度などもしない、比較的普通の支配をする予定だ。
ま、それも場合によっては変えるが。
「時に魔王様。何やら人間を妃に迎えたと聞きましたが」
「反対か?」
「いいえ。魔王様が望まれるなら私達はそれに従います。ちなみに他にもどなたか妃に迎える予定があるのでしょうか?」
「いいや。私はローズ以外を娶る気はない」
「畏まりました」
物分りのいい部下にホッとする。魔王としてはローズ以外を妻にする気は毛頭ないのだ。
「ただいま······」
「あ、おかえりなさい魔王様」
城のダミーの部屋に入ってから、新居に瞬間移動すると、ローズが嬉しそうに出迎えてくれた。その笑みで魔王は疲れた心が大分癒されるのだが······その前に聞くことがあったので魔王は聞いた。
「ローズ。体調はもう大丈夫なの?」
「うん。もう大丈夫だよ」
「そっか······昨日は初めてなのに無理をさせてごめんね」
「ううん······私のこと凄く愛してくれて嬉しかったから」
顔を赤くして昨晩のことを思い出すローズ。熱烈にローズのことを愛してくれた魔王にローズはすっかり魅了されていたのだった。初めてを魔王に捧げられたことも、そして魔王が本気で自分を愛してくれたことも嬉しかったのだ。
魔王としても、この世界ーーーいや、その前から数えてもある意味初体験だったが、ローズを激しく求めたのだった。それほどローズが愛おしくまた、可愛らしかったのだ。
「魔王様·····今夜も愛してくれる?」
「······うん。ローズがいいなら」
「断ったりしないよ。だって魔王様になら私何でも捧げる覚悟があるから」
そう、本当にローズには魔王しかいないのだ。魔王も本当に心を晒せるのはローズだけなので、本当にお互いに共依存と言って差し支えないのだろう。
そうして今夜も2人は激しく愛し合う。魔王が愛してると囁くだけで、ローズは魔王を愛おしく思い、ローズが魔王の名を呼ぶだけで魔王は昂り、ローズを貪欲に求めるのだった。
「お疲れ様です魔王様」
「いや、呼び戻してすまなかったな。オーガスト」
「何を仰います。このオーガスト、魔王様のご命令ならいつ如何なる時でも馳せ参じます」
相変わらずの忠節に思わず苦笑してしまう魔王。ガウルという側近がいなくなったことで側役を新しく置かねばならなかったのだが········そこで、魔王は人間の世界など色々なところに潜り込ませている部下の1人······今回は人間の世界にて調査や時には裏からのアプローチをして貰っているオーガストという魔人を呼び寄せた。
このオーガストは普段は人間の姿に偽装しているが、正体は蛇の姿をした魔物なのだ。まあ、その姿だと確実に城に収まらないので今は人間に擬態してるが······それでも、魔王としてはガウル以上に信頼を寄せていたりする。
「時にオーガスト。頼んでいた件はどうなった?」
「はい。もちろんご命令通りに調べました」
スっと書類の束を出してくるオーガスト。受け取って中身を見るとそこには、それぞれの人間の国での主だった情報と······そして、手駒に出来そうな人間のリストが纏まっていたのだ。
「うむ、見事なものだ」
「恐れ入ります。既に秘密裏に密会も行って取り込める人間には根回しはしておきました」
「流石優秀だな。では近いうちにここいらのリストの国は支配下におこう」
本当なら滅ぼす方が早いが·········この世界の人間社会の様子を見るに支配下に置くのも容易いと判断したのだ。まあ、もちろんローズのいた国はローズ次第で滅ぼすつもりではあるが。
貴族社会の末期。そう表現するのが相応しい縦社会の軋轢と貧富の差。多額の税に苦しむ民衆とそれをワイン片手に微笑む貴族。治安の悪さやいつ死んでもおかしくないスラムの子供。
そう、言ってしまえば彼らに希望はない。なら魔王が支配下に置いてしまった方が案外楽になるかもしれない。魔王としては人間などどうなっても構わないが、自分たちの子供が人間寄りの生活を望むなら場所は残しておきたいのだ。
無論、支配下に置いても魔王は基本的な統治は信頼出来る者にしか任せないし、重税や魔物のための人間の奴隷制度などもしない、比較的普通の支配をする予定だ。
ま、それも場合によっては変えるが。
「時に魔王様。何やら人間を妃に迎えたと聞きましたが」
「反対か?」
「いいえ。魔王様が望まれるなら私達はそれに従います。ちなみに他にもどなたか妃に迎える予定があるのでしょうか?」
「いいや。私はローズ以外を娶る気はない」
「畏まりました」
物分りのいい部下にホッとする。魔王としてはローズ以外を妻にする気は毛頭ないのだ。
「ただいま······」
「あ、おかえりなさい魔王様」
城のダミーの部屋に入ってから、新居に瞬間移動すると、ローズが嬉しそうに出迎えてくれた。その笑みで魔王は疲れた心が大分癒されるのだが······その前に聞くことがあったので魔王は聞いた。
「ローズ。体調はもう大丈夫なの?」
「うん。もう大丈夫だよ」
「そっか······昨日は初めてなのに無理をさせてごめんね」
「ううん······私のこと凄く愛してくれて嬉しかったから」
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「······うん。ローズがいいなら」
「断ったりしないよ。だって魔王様になら私何でも捧げる覚悟があるから」
そう、本当にローズには魔王しかいないのだ。魔王も本当に心を晒せるのはローズだけなので、本当にお互いに共依存と言って差し支えないのだろう。
そうして今夜も2人は激しく愛し合う。魔王が愛してると囁くだけで、ローズは魔王を愛おしく思い、ローズが魔王の名を呼ぶだけで魔王は昂り、ローズを貪欲に求めるのだった。
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