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15 魔王様お仕置きをする
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「くくく、やはりガキは扱いやすくて助かる」
自室にて酒を飲みつつほくそ笑むのは、べルーン王国の国王、ヨハネス・べルーンだ。猛を日本から召喚した召喚主でもある彼は勇者召喚の結果に満足していた。これで邪魔な魔王が消せるのだ。
「反抗するようなら新しいのを呼べばいいと思って束縛の術式も込めたが·······杞憂だったな。まあ、その場合は適当な国民を攫って生贄にすればいいだけのこと」
勇者召喚の時にとある条件を満たすと魂に束縛の術式を刻むことが出来る。召喚主に逆らうと死ぬというものだ。仮に猛がダメでも新しい勇者を呼ぶのいうのは、国民を雑草と同じと思ってる彼には大して手間ではないのだ。それくらい彼にとって他者の命とは安いものなのだ。
「さて、アレには頑張って魔王を殺して貰わないとな」
「誰を殺すって?」
底冷えするような声が聞こえた。冷や汗を流しながら立ち上がって振り返ると·······そこには冷たい視線を送る魔王が立っていた。
「な、なんでここに·······く!おい!誰かいないのか!」
「残念ながら誰も来ない。1人を除いてな」
その言葉で扉から入ってきたのは猛だ。猛を見てヨハネスは笑みを浮かべて言った。
「おい勇者!そいつを殺せ!」
「······嫌だ。人殺しになんて加担したくない」
「ほう、逆らうか。なら死ぬことになるぞ?」
魂に刻んだ死の術式を発動するヨハネス。だがーーー。
「な、なんで·······なんで発動しない!」
待てど暮らせど猛に仕込んだはずの術式は一向に発動しなかった。それを見て魔王はため息混じりに言った。
「あの程度の術式解けないわけがないだろう」
「ぐっ······勇者!何をしてる!さっさと殺せ!何のために貴様を呼んだと思ってる!」
「·······魔王さん。すみません」
そう言ってから猛はヨハネスに近づくと力の限りヨハネスを殴った。いや、強化されている猛の拳でヨハネスの首から上は吹き飛んだのだ。それを見て気持ち悪そうにする猛を離してから、魔王はヨハネスを再生したのだ。痛みと恐怖で動けなくなってるヨハネスに魔王は言った。
「これから、勇者には元の世界に戻って貰う。お前はその見送りをするといい」
そう言ってから本来なら何時間もかけて構築する魔法式を一瞬で構築して、尚且つ生贄に無しで向こうに送れるように設定した。
「時間は召喚の5分後くらいのはずだ。気をつけてな」
「·······ありがとうございました、魔王さん。あの·······魔王さんは向こうには戻らないんですか?」
その質問に魔王は少しだけ寂しそうな笑みを浮かべて言った。
「生憎ともう体は残ってなくてね。それに向こうに私が戻ると迷惑に思う人も少なくはないからね」
「そうですか········本当にありがとうございました。また会えたらその時はゆっくり話しましょう」
「ああ。ではな」
そうして猛は元の世界へと戻ったのだった。時刻は本当に猛が拐われてから5分後くらいで、夢だったような気もするが·······それでも、猛はこの恩を忘れないようにするために、魔王が出てる小説は全部買うことにしたのだった。
「さてと·······では、本題に移ろう」
猛を見送ってから、魔王は震えているヨハネスに視線を向けると言った。
「まずこの国はもう私のものだ。だから哀れな元王様には断頭台を用意してもいいが·······」
「ひっ!や、やだ!殺さないでくれ!」
「勿論だとも。殺しはしないさ」
その言葉にホッとするヨハネスに魔王は微笑んで言った。
「これからお前を別の世界に送ってやる。そこではお前は黒くてカサカサする虫のような存在だから·······死なないように頑張ることだ。それが終わったら今度は男が男を愛する世界に送ろう、その後も楽しみが満載だが·······その後にお前が生贄にした者の家族や恋人から何をされても絶対に殺さないから安心するといい」
カタカタ震えるヨハネスはこの時ようやく悟った。勝てる相手ではなかったのだと。そして知る、この時に殺してくれと頼むべきだったと。
そうして魔王は勇者召喚の後片付けと征服を両方したのだった。
自室にて酒を飲みつつほくそ笑むのは、べルーン王国の国王、ヨハネス・べルーンだ。猛を日本から召喚した召喚主でもある彼は勇者召喚の結果に満足していた。これで邪魔な魔王が消せるのだ。
「反抗するようなら新しいのを呼べばいいと思って束縛の術式も込めたが·······杞憂だったな。まあ、その場合は適当な国民を攫って生贄にすればいいだけのこと」
勇者召喚の時にとある条件を満たすと魂に束縛の術式を刻むことが出来る。召喚主に逆らうと死ぬというものだ。仮に猛がダメでも新しい勇者を呼ぶのいうのは、国民を雑草と同じと思ってる彼には大して手間ではないのだ。それくらい彼にとって他者の命とは安いものなのだ。
「さて、アレには頑張って魔王を殺して貰わないとな」
「誰を殺すって?」
底冷えするような声が聞こえた。冷や汗を流しながら立ち上がって振り返ると·······そこには冷たい視線を送る魔王が立っていた。
「な、なんでここに·······く!おい!誰かいないのか!」
「残念ながら誰も来ない。1人を除いてな」
その言葉で扉から入ってきたのは猛だ。猛を見てヨハネスは笑みを浮かべて言った。
「おい勇者!そいつを殺せ!」
「······嫌だ。人殺しになんて加担したくない」
「ほう、逆らうか。なら死ぬことになるぞ?」
魂に刻んだ死の術式を発動するヨハネス。だがーーー。
「な、なんで·······なんで発動しない!」
待てど暮らせど猛に仕込んだはずの術式は一向に発動しなかった。それを見て魔王はため息混じりに言った。
「あの程度の術式解けないわけがないだろう」
「ぐっ······勇者!何をしてる!さっさと殺せ!何のために貴様を呼んだと思ってる!」
「·······魔王さん。すみません」
そう言ってから猛はヨハネスに近づくと力の限りヨハネスを殴った。いや、強化されている猛の拳でヨハネスの首から上は吹き飛んだのだ。それを見て気持ち悪そうにする猛を離してから、魔王はヨハネスを再生したのだ。痛みと恐怖で動けなくなってるヨハネスに魔王は言った。
「これから、勇者には元の世界に戻って貰う。お前はその見送りをするといい」
そう言ってから本来なら何時間もかけて構築する魔法式を一瞬で構築して、尚且つ生贄に無しで向こうに送れるように設定した。
「時間は召喚の5分後くらいのはずだ。気をつけてな」
「·······ありがとうございました、魔王さん。あの·······魔王さんは向こうには戻らないんですか?」
その質問に魔王は少しだけ寂しそうな笑みを浮かべて言った。
「生憎ともう体は残ってなくてね。それに向こうに私が戻ると迷惑に思う人も少なくはないからね」
「そうですか········本当にありがとうございました。また会えたらその時はゆっくり話しましょう」
「ああ。ではな」
そうして猛は元の世界へと戻ったのだった。時刻は本当に猛が拐われてから5分後くらいで、夢だったような気もするが·······それでも、猛はこの恩を忘れないようにするために、魔王が出てる小説は全部買うことにしたのだった。
「さてと·······では、本題に移ろう」
猛を見送ってから、魔王は震えているヨハネスに視線を向けると言った。
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「ひっ!や、やだ!殺さないでくれ!」
「勿論だとも。殺しはしないさ」
その言葉にホッとするヨハネスに魔王は微笑んで言った。
「これからお前を別の世界に送ってやる。そこではお前は黒くてカサカサする虫のような存在だから·······死なないように頑張ることだ。それが終わったら今度は男が男を愛する世界に送ろう、その後も楽しみが満載だが·······その後にお前が生贄にした者の家族や恋人から何をされても絶対に殺さないから安心するといい」
カタカタ震えるヨハネスはこの時ようやく悟った。勝てる相手ではなかったのだと。そして知る、この時に殺してくれと頼むべきだったと。
そうして魔王は勇者召喚の後片付けと征服を両方したのだった。
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