君と家族

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ご両親への挨拶?

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遊園地からバスと電車で乗り継いで、1時間・・・俺は今、彼女の実家にいます。
どうしてこうなった・・・

結香の家は、一般的な家庭より少し大きめな家で、ご両親は父親が会社の社長さんで、母親が専業主婦らしい。
いわゆる、お金持ちらしいが、本人は学校では内緒にしている。

「どうしたの?入ろうよ。」
「なあ、結香。俺やっぱり、正装した方がよくないか?」

玄関の前で俺は往生際悪くそう言った。
仮にもご両親への挨拶に、デート用の服とか失礼なような・・・

「大丈夫だよ。さあ、入ろう。」
「・・・わかった。」

押しに弱い俺はすぐ折れてしまう。
まあ、なるようにしかならないか。

「ただいまー。」
「お邪魔します。」
「あら、結香。おかえ・・・」

玄関に入ると、一人の女性がいた。
結香と同じ茶髪がかった髪と、結香以上のスタイル。多分、結香があと数年もしたら同じになりそうなくらいにセクシーな若い女性。
お姉さんにも見えるけど、多分お母さんなのだろう。
結香の家は、4人家族で、ご両親と姉がいるらしいが、姉は独り暮らしらしく家にいないらしいから消去法でいくと、そうなる。

「あら?もしかして、その子が・・・」
「うん。お母さん。私の彼氏の海斗くん。」
「はじめまして。娘さんとお付き合いさせていただいてます。里山海斗です。」

どもりそうになるが、なんとか言えた。
偉いぞ、俺!

「あら、まあ。ご丁寧にありがとうね。結香の母の椎名遥香です。」
「お父さんは?」
「多分部屋にいるわ。呼んでくるから、居間で待っててね。」 

そう言うと、 結香のお父さんを呼びにいく、結香のお母さん。
俺は、結香に連れられて、居間へと向かった。
見渡すかぎり、どこも洒落たインテリアで結香の家の凄さがわかる。

・・・でも、ご両親への挨拶とか、この年でするとは・・・
や、ヤバイ。緊張してきた。
もし、娘を溺愛してる父親だったらどうしよう・・・

『お前のような、どこの骨とも知らぬ奴に娘はやらん!出ていけ!』

・・・とか、想像するとマジで怖くなってきた。
いや、まて。今日は挨拶にきただけ。
娘さんをくださいは、また次の機会のはず。
冷静になれ・・・

そんなことを考えていると、結香が俺の手をそっと握ってきた。

「結香?」
「大丈夫だよ。みんな優しいから。」

そう言った結香は優しく微笑んでいた。
まったく・・・敵わないな・・・

「お待たせしてごめんね・・・あら?お邪魔かしら?」
「大丈夫だよ。お父さんは?」
「今来るわよ。」

母親に手を繋ぐところみられても冷静な結香。
本当に凄い・・・
そう思っていると、扉から一人の男性が出てきた。

まさに、ダンディーと言うのが適格な渋いイケメンな顔と、高い背丈。
髭が似合う、大人の男といった感じだ。
多分この人が・・・

「ほう。君が海斗くんかね?」
「うふふ・・・イケメンよね。」
「あ、は、はじめまして。娘さんとお付き合いさせていただいてます。里山海斗です。」

声まで渋くて、思わずどもってしまった。
しかし、結香のお父さんは気にしてないかのように、微笑んだ。

「ご丁寧にどうも。私が結香の父の椎名博文だ。よろしく。」
「は、はい。こちらこそ。」

なんていうか、格好良いひとだな。
ダンディーな父親と、若くて美人な母親。
両親か・・・

「ところで急に挨拶なんてどうしたんだい?もちろん、連れてこいとは言ったけど・・・」
「うん。あのね。二人にお願いがあるの。」
「お願い?」

お願いってなんだろ?
娘が彼氏を連れてきてするお願い?
なんだろ?

「あら?もしかして、子供でもできたの?」
「おや?そうなのか?」
「ぶふ!」
「ち、違うよ!二人も海斗くんの前で変なこと言わないで!」

ち、違うのか。よかった・・・

「海斗くん?露骨に安心されると、少しショックなんだけど・・・」
「いや、違うよ!ただ、今の俺じゃ結香を支えるには心もとないから・・・その・・いつかは・・・」
「海斗くん・・・えへへ。」

この年で出来ちゃったは洒落にならないからな。

「おやおや。仲良しでいいね。」
「大人になったわね。結香。」
「はう・・・」

しまった!結香のご両親の前でイチャイチャしそうになった。
危ない・・・

「それで?お願いって何、結香?」

結香のお母さんが恥ずかしそうにしている結香に聞く。
照れる結香可愛いな・・・

「あ、えっとね・・・」

ただ、次に言われた一言は俺の予測を越えていた。

「海斗くんと、一緒に住みたいの!」
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