乙女ゲームの本編前に悪役令嬢を孕ませて破滅フラグを回避する!

yui

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1 転生したら悪役令嬢が可愛すぎた

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「ふむふむ、なるほど」

長い長考の末に俺はある結論を出した。

「これはあれだな。乙女ゲー転生ってやつだな。しかも攻略対象」

寝る前は冴えないキモヲタだった俺が······なんということでしょう、金髪のイケメンさんに劇的なビフォーアフターを遂げていたのだ。

「うお、息子でけぇ······」

うん、我ながらアホすぎる。いやでも、王子ってこんなにハイスペックなの?頭脳明晰、運動神経も抜群で容姿も端麗。おまけに息子さんも暴れん坊将軍。

イケメン攻略対象の王子の名前はヴィルヘルム・グリム。なんか童話でも書きそうな名前だが、グリム王国の第2王子で、乙女ゲーム『グリムファンタジア』のメインの攻略対象なのだ。

現在は10歳で、丁度本日婚約者の悪役令嬢と会うはずだ。乙女ゲーム『グリムファンタジア』は普通の乙女ゲームよりもざまぁ度が高いことで有名だ。かく言う俺もそのあまりのえげつなさに興味が出てやって········めちゃくちゃ後悔した。

腹黒な主人公が攻略対象の王子と結ばれるために悪役令嬢を陥れるのだが·······悪役令嬢のバットエンドが30って気合いの入れどころ違くない?まあ、バットエンドという名の主人公はハッピーエンドなのだが·····いやね、もうあの手その手で悪役令嬢を嵌めるから本気で胸糞悪かった。

さて、そんな乙女ゲームの攻略対象に起きたら転生してたのだが·······正直、あんな腹黒の主人公と結ばれるなんて真っ平御免だ。

「と、なるとやっぱり悪役令嬢かなぁ······」

少しツンツンしてるけど、美少女だし何より多分愛でまくったら可愛い反応しそうなんだよねぇ。ま、とりあえずこの後会えるみたいだし会って決めるかとゆるく考えてた俺は衝撃を受けた。




「り、リア・アスターです······」

乙女ゲーム通りの美少女がそこにはいた。まばゆい銀髪と綺麗な青い瞳。うん、めっちゃ好みのタイプ。とはいえ、俺の知ってる限りこの場面で緊張するような性格ではないはずだが·······本編までの間に変わるのかな?

だとしても·····うん、これはこれでありだな。よし。

俺はゆっくりと近づくとその手をとって微笑んで言った。

「お初にお目にかかります。ヴィルヘルム・グリムです。貴女のような可愛い方が婚約者だとは思いませんでした」
「か、かわ·····!」

ぼふんと顔を真っ赤にする彼女。え?何この初な反応。演技ではなく素の反応だとすぐにわかった。これは····やばいな。可愛すぎる。そんな悪戯心で俺は思わず手の甲にキスをしていた。

「ふぇ!?」
「失礼。私のモノには自分の証を刻まないと気がすまないので」
「はぅあぅ········」

顔を赤くして目を回すリアを見て俺は決めた。うん、この子を絶対俺のモノにしようと。何故乙女ゲームの性格と違うのかとか、転生してしまった理由とかはどうでもいい。目の前の可愛い女の子をとにかく愛でようと。そう決めるのだった。
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