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龍の訪問
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「ふぅ・・・」
食器洗いを終えてからルナは一息つく。濡れた手をタオルで拭いて次の家事にうろうと思ってから・・・視線を自分の胸元にうつして微笑みを浮かべた。
(昨日の遥・・・格好良かったな・・・)
鮮明に思い出せるのは昨夜の綺麗な夜空と遥の優しい微笑み・・・そのことを思い出すと自然と頬が緩くなるルナ。昨夜遥からもらったネックレスを触っては何度となくそんなことを繰り返し思い出してしまうほどに昨夜の出来事が嬉しかったのだ。二人で見た夜空も綺麗で素敵だったが・・・何よりもルナの側にずっといると言ってくれた遥の言葉にルナは心から嬉しさを感じていた。
(私・・・遥と一緒にいてもいいんだよね・・・)
幾度となく繰り返し不安を抱いていたそのことに対してルナは少しだけ気持ちが軽くなっていた。いつか遥の気が変わって捨てられてしまうかもしれないという不安ーーー遥がルナの前から突然消えてしまうかもしれないという恐怖を抱いていたルナを優しく落ち着かせてくれたのが遥だった。
(ああ・・・やっぱり私・・・遥のことばっかり考えてる)
一人の時間でも常に考えてしまうのは遥のこと・・・誰かのことをここまで考えてしまうというのは今までのルナでは想像も出来ないことだったので少し不思議な気分だが・・・決して嫌ではなかった。王妃になるためだけに色んなことを学んでいた頃からは考えられないくらいの幸せな時間・・・もっと早くに遥と出会っていたかったという気持ちもあるし、ある意味ではあの辛い時間があったからこそ遥と出会ってからの時間が輝いてみえるという思いもある。
「遥・・・」
思わず声に出してしまう。もっと素直に気持ちを口にしたいと思っているのだが・・・なかなか素直になりきれないので、今日こそはーーーと、思っているのだが・・・先は長いのだ。毎日のようにもっと素直に遥に気持ちを口にしたいと思うのだが・・・なかなかうまくいかない。
(どうすればもっと遥に素直になれるのかな・・・)
遥を前にすると恥ずかしさで本音を誤魔化してしまう時がある。素直に言葉に出来る時もあるが・・・ルナとしてはもっと遥に自分の気持ちを伝えたいと思うのだ。まあ、遥がストレートに愛情表現をしているからこそもっと自分の気持ちを伝えたいと思うのだが・・・遥ほど素直になれないというか、恥ずかしさで口に出来ないのだ。
(今日こそ・・・頑張ってみよう)
そんなことを密かに決意していると、ピンポーンという来客を知らせるチャイムの音が響いた。
(誰かな・・・マイヤさんかな?)
思いあたる知り合いの顔を連想して玄関に向かって扉を開くとーーー
「えっ・・・?」
思わずそう口にしてしまう。玄関の扉をあけると目の前には巨大な黒い鱗に覆われた壁が玄関先に見えたがーーーよく見ればそれは壁ではなく、巨大な生き物の胴体のようだった。見上げてみると、家よりもはるかに高い位置に大きな口と鋭い目をしたーーーそう、おとぎ話にでてきそうなドラゴンのような生き物がこちらを見ていた。
『む・・・もしかして君が遥の奥方か?』
上からのその声に思わず恐怖で体を震わせそうになるが・・・とっさに胸にあるネックレスに手をあてて落ち着かせてからなんとか言葉を返した。
「は・・・はい。あの・・・遥に用事ですか?」
『うむ・・・遥がようやく妻を娶ったと聞いて来てみたのだが・・・おっと、この姿では顔が見ずらいな』
そう言ってドラゴンの客人は何やら呪文を呟くと、光に包まれてーーー眩しさに思わず目を瞑ってしまったルナが光がやんで再び目をあけてみると、そこには初老の髭の似合う一人の男が立っていた。
『すまんな。どうにも我々は人よりも大きくて怖い見た目をしているからな。驚かせてしまったことを詫びよう』
「・・・は、はい。あの・・・遥は今出掛けていて・・・中で待ちますか?」
『ああ。おっと・・・自己紹介がまだだったね。私の名前はクロだ。種族は龍種だ』
龍種・・・知識としては知っていた。魔物に近いようでありながら、魔物とは違い自我を持ち、何千、何万年もの時を生きている存在・・・滅多に人前には出ないどころか人間との交流を持つこと事態がない彼らはほとんど空想上の生き物とさえ呼ばれているのだが・・・そんな伝説上の目の前の存在に少し萎縮しながらもルナは胸のネックレスに手をあててなんとか遥を思って落ち着くように小さく深呼吸をする。
(大丈夫・・・遥のお客さんなんだし・・・)
不思議とネックレスに触れていると遥が側にいるような気がして少し落ち着く。そうしてなんとか気持ちを落ち着かせてからルナは挨拶をした。
「はじめまして・・・私はルナと言います。遥の妻です」
『ああ。よろしく。遥とは友人でね。まあ・・・友人というよりも私としては孫のような存在に思っているが・・・』
「孫・・・ですか?」
『私達から見れば人間というのはみんな子どもにみえるのだよ。だから気に入った人間・・・遥なんかは孫みたいに可愛い存在なんだよ』
不思議な言葉に首を傾げたルナだったが・・・伝説的な存在から気に入られているような遥に内心で凄いと思いつつとりあえず家の中に案内した。
食器洗いを終えてからルナは一息つく。濡れた手をタオルで拭いて次の家事にうろうと思ってから・・・視線を自分の胸元にうつして微笑みを浮かべた。
(昨日の遥・・・格好良かったな・・・)
鮮明に思い出せるのは昨夜の綺麗な夜空と遥の優しい微笑み・・・そのことを思い出すと自然と頬が緩くなるルナ。昨夜遥からもらったネックレスを触っては何度となくそんなことを繰り返し思い出してしまうほどに昨夜の出来事が嬉しかったのだ。二人で見た夜空も綺麗で素敵だったが・・・何よりもルナの側にずっといると言ってくれた遥の言葉にルナは心から嬉しさを感じていた。
(私・・・遥と一緒にいてもいいんだよね・・・)
幾度となく繰り返し不安を抱いていたそのことに対してルナは少しだけ気持ちが軽くなっていた。いつか遥の気が変わって捨てられてしまうかもしれないという不安ーーー遥がルナの前から突然消えてしまうかもしれないという恐怖を抱いていたルナを優しく落ち着かせてくれたのが遥だった。
(ああ・・・やっぱり私・・・遥のことばっかり考えてる)
一人の時間でも常に考えてしまうのは遥のこと・・・誰かのことをここまで考えてしまうというのは今までのルナでは想像も出来ないことだったので少し不思議な気分だが・・・決して嫌ではなかった。王妃になるためだけに色んなことを学んでいた頃からは考えられないくらいの幸せな時間・・・もっと早くに遥と出会っていたかったという気持ちもあるし、ある意味ではあの辛い時間があったからこそ遥と出会ってからの時間が輝いてみえるという思いもある。
「遥・・・」
思わず声に出してしまう。もっと素直に気持ちを口にしたいと思っているのだが・・・なかなか素直になりきれないので、今日こそはーーーと、思っているのだが・・・先は長いのだ。毎日のようにもっと素直に遥に気持ちを口にしたいと思うのだが・・・なかなかうまくいかない。
(どうすればもっと遥に素直になれるのかな・・・)
遥を前にすると恥ずかしさで本音を誤魔化してしまう時がある。素直に言葉に出来る時もあるが・・・ルナとしてはもっと遥に自分の気持ちを伝えたいと思うのだ。まあ、遥がストレートに愛情表現をしているからこそもっと自分の気持ちを伝えたいと思うのだが・・・遥ほど素直になれないというか、恥ずかしさで口に出来ないのだ。
(今日こそ・・・頑張ってみよう)
そんなことを密かに決意していると、ピンポーンという来客を知らせるチャイムの音が響いた。
(誰かな・・・マイヤさんかな?)
思いあたる知り合いの顔を連想して玄関に向かって扉を開くとーーー
「えっ・・・?」
思わずそう口にしてしまう。玄関の扉をあけると目の前には巨大な黒い鱗に覆われた壁が玄関先に見えたがーーーよく見ればそれは壁ではなく、巨大な生き物の胴体のようだった。見上げてみると、家よりもはるかに高い位置に大きな口と鋭い目をしたーーーそう、おとぎ話にでてきそうなドラゴンのような生き物がこちらを見ていた。
『む・・・もしかして君が遥の奥方か?』
上からのその声に思わず恐怖で体を震わせそうになるが・・・とっさに胸にあるネックレスに手をあてて落ち着かせてからなんとか言葉を返した。
「は・・・はい。あの・・・遥に用事ですか?」
『うむ・・・遥がようやく妻を娶ったと聞いて来てみたのだが・・・おっと、この姿では顔が見ずらいな』
そう言ってドラゴンの客人は何やら呪文を呟くと、光に包まれてーーー眩しさに思わず目を瞑ってしまったルナが光がやんで再び目をあけてみると、そこには初老の髭の似合う一人の男が立っていた。
『すまんな。どうにも我々は人よりも大きくて怖い見た目をしているからな。驚かせてしまったことを詫びよう』
「・・・は、はい。あの・・・遥は今出掛けていて・・・中で待ちますか?」
『ああ。おっと・・・自己紹介がまだだったね。私の名前はクロだ。種族は龍種だ』
龍種・・・知識としては知っていた。魔物に近いようでありながら、魔物とは違い自我を持ち、何千、何万年もの時を生きている存在・・・滅多に人前には出ないどころか人間との交流を持つこと事態がない彼らはほとんど空想上の生き物とさえ呼ばれているのだが・・・そんな伝説上の目の前の存在に少し萎縮しながらもルナは胸のネックレスに手をあててなんとか遥を思って落ち着くように小さく深呼吸をする。
(大丈夫・・・遥のお客さんなんだし・・・)
不思議とネックレスに触れていると遥が側にいるような気がして少し落ち着く。そうしてなんとか気持ちを落ち着かせてからルナは挨拶をした。
「はじめまして・・・私はルナと言います。遥の妻です」
『ああ。よろしく。遥とは友人でね。まあ・・・友人というよりも私としては孫のような存在に思っているが・・・』
「孫・・・ですか?」
『私達から見れば人間というのはみんな子どもにみえるのだよ。だから気に入った人間・・・遥なんかは孫みたいに可愛い存在なんだよ』
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