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エミリーのヤンデレ・・・ありだね!
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一騒動起こったあと・・・俺とエミリー、ロインとマリーナは俺の自室に戻って少し遅めの昼食を取っていた。
本来なら授業の時間なのだが・・・警備の人間が王子の婚約者に手をかけたなんて出来事があったので、今頃は大騒ぎになっているだろう。
ジークフリードが先ほど持ってきた情報によるとどうやら予想通り取り押さえられた男は元々いた警備の人間ではなく、またこの国の人間かどうかすら怪しいそうだ。
学園側は早急に警備の見直しを進めると同時に・・・他の職員にも色々嫌疑があるものを調べるようにしたようだ。
正直、ここまで迅速に対応できたのは俺が張った保険が役に立ったからだろう。
「それにしても・・・どうしてエミリーを襲おうとしたのかな?」
4人で食事を楽しんでいると、マリーナがふとそんなことを呟いた。
そのマーリンの呟きにエミリーは少し表情を曇らせる。
マリーナ・・・悪気はないんだろうけど、今はそれを口にしてはダメだろ?
ロインも察したのか隣に座るマリーナにさりげなく目配せをして、エミリーの様子を見てから慌てたようにフォローする。
「あ、エミリーは悪くないと思うよ!もちろん!でも、ちょっと不思議で・・・」
「うんうん。気を使わなくて大丈夫よマリーナ。何が原因かはわからないけど私のせいかもしれないし・・・」
なんでもないようにそう言うエミリー。
この子はやっぱりかなり背負い込む癖がついてしまってるようだ。
無理をして笑うエミリーに俺はそっと手を重ねた。
「エミリーのせいではないよ。」
「アルト様。でも・・・」
続けてなにかを言おうとしたエミリーに俺は人差し指で制する。
「それ以上言うなら今度は私の唇で黙らせるよ?」
アルトさんのイケメンフェイス(ウィンク付き)でそう言うとエミリーは一瞬で顔を赤くして黙りこんだ。
本当に可愛い・・・ロイン達がいなければ襲っていたかもしれない。
ちなみにそのロインとマリーナはロインはなんでもないように食事を続けて、マリーナは少し羨ましそうにエミリーを見ていた。
ロインさんや・・・あんたどこまでも紳士だね!でも早めに隣で羨ましそうにしているマリーナを落としてあげてね。
と、まあ、それよりも。
「仮にこれがエミリーのせいだとしたら責任は私にもあることになるよ。私達は婚約者・・・夫婦になるからね。」
「ふ、夫婦・・・!?」
その単語に過剰反応するエミリー。
シリアスな空気だったはずなのに何故かエミリーに話しかけるとピンク色の空気を出してしまうのはもはやデフォルトだから仕方ないのだ。
そう、エミリーが可愛いから仕方ないのだ!
・・・いかんいかん。落ち着け俺。冷静になるんだ。
俺は紳士。狼さんにはまだならない。
心の中で暗示をかけつつ、俺はエミリーに優しく言葉を続けた。
「私とエミリーは一心同体・・・これから色んなことがあるだろうけど、それでも・・・エミリーは私の側にいてくれるよね?」
「ひ、ひゃい・・・!」
呂律が回らなくなったらしいエミリーのその返事に悶えているのを悟られないように表情はあくまで甘くして、穏やかに・・・内心では天使と悪魔ならぬ、狼さんと羊さんの激しき攻防を演じながらエミリーを見詰める。
負けるな羊さん。狼さんに負ければある意味ハッピーなこととバッドエンドもあり得るぞ!
「仲睦じいねぇ・・・僕もアルトみたいに好きな人といちゃいちゃしたいよ。」
さすがに食事中ずっとスルーは無理と判断したのかロインがそんなことを言い出した。
隣とすれば?の一言は流石に不味いよね・・・
「まあな。私とエミリーの仲は誰にも裂かせないさ。」
「はぅぅ・・・」
親友の手前恥ずかしいのかエミリーはさらに顔を赤くして俯いてしまう。
その仕草がまあ、また可愛いすぎる・・・!
チラチラこちらをみてはすこし嬉しそうな表情でハニカムからまたすんごい可愛い・・・!
恥ずかしいけど嬉しいというのがこうまで分かりやすく伝わるのも、こんなに可愛いのもエミリーだからだろう。
なんかもう・・・あれだね。ロインの角度からは見えないとわかっていても少しでもこの表情を見られたらその相手を華麗に八つ裂きにしてしまいそうだよ。
日に日にエミリーへの依存度と萌え度と独占欲が強くなっていってるけど、俺にはもしかしてヤンデレの才能があるのかな?
いや、本物のヤンデレの方には及ばないかもだけど、俺はエミリーを他の男に見せるのも嫌だと思いはじめてる。
いかん・・・このままだとエミリーを監禁・・・は可哀想だし、痛いことはさせたくないから精々軟禁程度だろうけど、してしまうかもしれないから気を付けないと。
女の子のヤンデレは俺的にはありだけど男のヤンデレはガチでヤバイと思うしね。
エミリーのヤンデレというのも・・・それはそれでありかな?
意外とエミリーも独占欲強そうだし、夫婦揃ってヤンデレなら大丈夫なのかな?
多分、今の俺ならエミリーが例え不細工でも男でも人外でも愛せる気がする。
『エミリー』であればなんでもあり!というレベルだ。
ある意味末期?いやいや、エミリーの可愛いさの前では何もかもが霞むよ。
そんなことを真面目に考えつつ、和やかに(エミリーは少しだけ嬉し恥ずかしそうに)食事を楽しんでいった。
本来なら授業の時間なのだが・・・警備の人間が王子の婚約者に手をかけたなんて出来事があったので、今頃は大騒ぎになっているだろう。
ジークフリードが先ほど持ってきた情報によるとどうやら予想通り取り押さえられた男は元々いた警備の人間ではなく、またこの国の人間かどうかすら怪しいそうだ。
学園側は早急に警備の見直しを進めると同時に・・・他の職員にも色々嫌疑があるものを調べるようにしたようだ。
正直、ここまで迅速に対応できたのは俺が張った保険が役に立ったからだろう。
「それにしても・・・どうしてエミリーを襲おうとしたのかな?」
4人で食事を楽しんでいると、マリーナがふとそんなことを呟いた。
そのマーリンの呟きにエミリーは少し表情を曇らせる。
マリーナ・・・悪気はないんだろうけど、今はそれを口にしてはダメだろ?
ロインも察したのか隣に座るマリーナにさりげなく目配せをして、エミリーの様子を見てから慌てたようにフォローする。
「あ、エミリーは悪くないと思うよ!もちろん!でも、ちょっと不思議で・・・」
「うんうん。気を使わなくて大丈夫よマリーナ。何が原因かはわからないけど私のせいかもしれないし・・・」
なんでもないようにそう言うエミリー。
この子はやっぱりかなり背負い込む癖がついてしまってるようだ。
無理をして笑うエミリーに俺はそっと手を重ねた。
「エミリーのせいではないよ。」
「アルト様。でも・・・」
続けてなにかを言おうとしたエミリーに俺は人差し指で制する。
「それ以上言うなら今度は私の唇で黙らせるよ?」
アルトさんのイケメンフェイス(ウィンク付き)でそう言うとエミリーは一瞬で顔を赤くして黙りこんだ。
本当に可愛い・・・ロイン達がいなければ襲っていたかもしれない。
ちなみにそのロインとマリーナはロインはなんでもないように食事を続けて、マリーナは少し羨ましそうにエミリーを見ていた。
ロインさんや・・・あんたどこまでも紳士だね!でも早めに隣で羨ましそうにしているマリーナを落としてあげてね。
と、まあ、それよりも。
「仮にこれがエミリーのせいだとしたら責任は私にもあることになるよ。私達は婚約者・・・夫婦になるからね。」
「ふ、夫婦・・・!?」
その単語に過剰反応するエミリー。
シリアスな空気だったはずなのに何故かエミリーに話しかけるとピンク色の空気を出してしまうのはもはやデフォルトだから仕方ないのだ。
そう、エミリーが可愛いから仕方ないのだ!
・・・いかんいかん。落ち着け俺。冷静になるんだ。
俺は紳士。狼さんにはまだならない。
心の中で暗示をかけつつ、俺はエミリーに優しく言葉を続けた。
「私とエミリーは一心同体・・・これから色んなことがあるだろうけど、それでも・・・エミリーは私の側にいてくれるよね?」
「ひ、ひゃい・・・!」
呂律が回らなくなったらしいエミリーのその返事に悶えているのを悟られないように表情はあくまで甘くして、穏やかに・・・内心では天使と悪魔ならぬ、狼さんと羊さんの激しき攻防を演じながらエミリーを見詰める。
負けるな羊さん。狼さんに負ければある意味ハッピーなこととバッドエンドもあり得るぞ!
「仲睦じいねぇ・・・僕もアルトみたいに好きな人といちゃいちゃしたいよ。」
さすがに食事中ずっとスルーは無理と判断したのかロインがそんなことを言い出した。
隣とすれば?の一言は流石に不味いよね・・・
「まあな。私とエミリーの仲は誰にも裂かせないさ。」
「はぅぅ・・・」
親友の手前恥ずかしいのかエミリーはさらに顔を赤くして俯いてしまう。
その仕草がまあ、また可愛いすぎる・・・!
チラチラこちらをみてはすこし嬉しそうな表情でハニカムからまたすんごい可愛い・・・!
恥ずかしいけど嬉しいというのがこうまで分かりやすく伝わるのも、こんなに可愛いのもエミリーだからだろう。
なんかもう・・・あれだね。ロインの角度からは見えないとわかっていても少しでもこの表情を見られたらその相手を華麗に八つ裂きにしてしまいそうだよ。
日に日にエミリーへの依存度と萌え度と独占欲が強くなっていってるけど、俺にはもしかしてヤンデレの才能があるのかな?
いや、本物のヤンデレの方には及ばないかもだけど、俺はエミリーを他の男に見せるのも嫌だと思いはじめてる。
いかん・・・このままだとエミリーを監禁・・・は可哀想だし、痛いことはさせたくないから精々軟禁程度だろうけど、してしまうかもしれないから気を付けないと。
女の子のヤンデレは俺的にはありだけど男のヤンデレはガチでヤバイと思うしね。
エミリーのヤンデレというのも・・・それはそれでありかな?
意外とエミリーも独占欲強そうだし、夫婦揃ってヤンデレなら大丈夫なのかな?
多分、今の俺ならエミリーが例え不細工でも男でも人外でも愛せる気がする。
『エミリー』であればなんでもあり!というレベルだ。
ある意味末期?いやいや、エミリーの可愛いさの前では何もかもが霞むよ。
そんなことを真面目に考えつつ、和やかに(エミリーは少しだけ嬉し恥ずかしそうに)食事を楽しんでいった。
応援ありがとうございます!
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