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王立魔術院編
第23話
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「ランディ、前へ」
今現在王都に居る貴族の並ぶ中、予行演習通り王子の御前にでて跪く
「右の者、エルントス殿下の様御身を、その身をもって救った事その忠誠芯大変見事である。並びに魔法技術の目覚ましい発展に寄与した功績を鑑み、男爵の位を授ける」
「ランディよ直答を許可する。貴殿にランドラゴンの家名を与える。今この時よりランディ=ランドラゴン男爵と名乗るが良い」
エルントス殿下の直々の言葉に、内容を知らなかったものから息を飲む声が聞こえる
王族自らが家名を与える、この国で最も権威を持つ者の後ろ立てを得た新参者の貴族の登場に衝撃が走った
「身に余る光栄、謹んで拝命いたします」
「これからの働きに期待する」
「ハイ」
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
「ふぅ~、疲れた」
「だらしがないなランドラゴン男爵、貴族の当主となったのだから何時いかなる時も気を抜くべきでは無いな」
任命式もその後のお披露目パーティも無事に終わって、今は王城のゲストルームに家族だけで集まっている
父親のフォーンツ家当主フロイド、母親のエメリー、長男のロベルトと奥さんのポリーアさん、次男のホルディ、そして三男の自分事ランディの総勢6人
久しぶりに家族だけで集まった事で気が抜けたらしい
「まぁまぁ今は家族だけですし、久しぶりに全員揃いましたから」
「そうだな……まさか冒険者になると家を出るはずだったランディが、王族から直々に家名を与えられて貴族になるとはな…」
目頭を押さえる父上
感無量、まさにその言葉がぴったり填まる姿だった
母上も同じくハンカチで涙を拭いている
フォーンツ家は戦で武名を上げて興きた家だから、今回の事はよほど嬉しかったのだろう
「しかし本当にドラゴンの姿になったんだな、おーホントに鱗だ」
そう言ってぺたぺた触ってくるのは3つ上のホルディ兄さん
ちなみにロベルト兄さんは7つ年上
年の近いホルディ兄さんは気やすく良く構ってくれていた
「にしても、ロベルト兄さんからランディがキレたって聞いた時はゾッとしたぜ」
「あぁ、目の前でキレられたあの時は違い意味でもう駄目だと思ったぞ」
「2人で何深く納得してるんですか?自分には納得がいかないんですが」
その言葉でロベルト兄さんとホルディ兄さんが顔を見合わせて深いため息をついた
「5年前の訓練所の事覚えてるだろ?」
「ヨーゼフって子の事だ」
ヨーゼフって、あぁ思い出した
5年前の訓練所の出来事
訓練所は退役した騎士や衛士が教官をやっていて、武を持って成り上がを目指す者の登竜門的な意味合いと、退役した騎士や衛士の再就職先としての意味合いのある場所だ
訓練所は貴族平民関係なく受け入れていて、専属教師が付けられる貴族は別として、付けられない下級貴族は大体通っていたし、腕っ節を鍛えられる場所として平民も多く通っていた
そんな場所だから当然グループが生まれ、貴族3人組がヨーゼフという平民の子をターゲットにして訓練と称して虐めを繰り返していた
訓練所に連れて行かれた初日、3人で体の小さいヨーゼフを滅多打ちにしていたので、思わず割り込んで退けたのを覚えてる
相手は3人とは言え力任せに木刀を振り回すだけのお粗末な物で、多少なりとも兄や父上から剣の手ほどきを受けていたので苦も無く倒せた
「何ほどよく美化してるんだよ」
「ホルディ兄さん、人の回想に割り込んでこないで下さい」
「いーや、言わせて貰う。ランディは相手の剣を受け流して、わざと痛いところに打ち込んでた。しかも同じ所に打ち込んで骨折ったよな。事故があった時用にポーション取り上げて『戦場でそんな隙が有ると思うか』って言って今度は骨折れないようにボコったよな」
「キオクニゴザイマセン」
「何片言になってるんだよ、覚えてるじゃねーか」
「いやホント切れたランディは容赦ないからな、今回は相手が本当に駄目かと思ったよ」
二人して残念な物を見るような目で見るの辞めて貰えませんかね?
後で知ったのだけれど、ヨーゼフは雑貨屋の息子で、仕入れに出ていた父親を山賊に殺され、母親と幼い弟と頑張って生活していた
訓練は半日単位で行われるので、家族を守れるように参加していたのだそうだ
彼は元気でやっているだろうか?
「ところで、ロベルトをケガさせた相手はどうなったの?」
母上ナイス話題転換!
「ポ-トリス=ズランベルク伯爵の事か、彼は騎士団長を解任されて家督を息子に譲って、領地で隠居と言う名の軟禁生活になったよ」
「ここまでの事をしていて、その程度で済まされるものなのですか?」
「王家が決めたことだ。それにポートリス卿は野心あふれる人物ではあったが思慮深く王家への忠義は本物で、今回の事件を起こすような男ではなかった。調査の結果どうやら側近数名と共に精神操作を受けていたようで、解けた今は大人しく尋問に答えているそうだ」
ポートリス卿も自分と同じであの老婆の被害者なのかもしれない
そう思うとやるせない気持ちになった
家族の時間は程なくして解散となった
結局ロベルト兄さんの奥さんポリーアさんは挨拶以外しゃべらなかった
自分と出来るだけ離れた場所に居たし、視界に入れないようにしていたから、きっと怖かったんだと思う
意外とすんなり家族はこの姿を受け入れてくれたから期待していたけど、やっぱり駄目だったようだ
今現在王都に居る貴族の並ぶ中、予行演習通り王子の御前にでて跪く
「右の者、エルントス殿下の様御身を、その身をもって救った事その忠誠芯大変見事である。並びに魔法技術の目覚ましい発展に寄与した功績を鑑み、男爵の位を授ける」
「ランディよ直答を許可する。貴殿にランドラゴンの家名を与える。今この時よりランディ=ランドラゴン男爵と名乗るが良い」
エルントス殿下の直々の言葉に、内容を知らなかったものから息を飲む声が聞こえる
王族自らが家名を与える、この国で最も権威を持つ者の後ろ立てを得た新参者の貴族の登場に衝撃が走った
「身に余る光栄、謹んで拝命いたします」
「これからの働きに期待する」
「ハイ」
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
「ふぅ~、疲れた」
「だらしがないなランドラゴン男爵、貴族の当主となったのだから何時いかなる時も気を抜くべきでは無いな」
任命式もその後のお披露目パーティも無事に終わって、今は王城のゲストルームに家族だけで集まっている
父親のフォーンツ家当主フロイド、母親のエメリー、長男のロベルトと奥さんのポリーアさん、次男のホルディ、そして三男の自分事ランディの総勢6人
久しぶりに家族だけで集まった事で気が抜けたらしい
「まぁまぁ今は家族だけですし、久しぶりに全員揃いましたから」
「そうだな……まさか冒険者になると家を出るはずだったランディが、王族から直々に家名を与えられて貴族になるとはな…」
目頭を押さえる父上
感無量、まさにその言葉がぴったり填まる姿だった
母上も同じくハンカチで涙を拭いている
フォーンツ家は戦で武名を上げて興きた家だから、今回の事はよほど嬉しかったのだろう
「しかし本当にドラゴンの姿になったんだな、おーホントに鱗だ」
そう言ってぺたぺた触ってくるのは3つ上のホルディ兄さん
ちなみにロベルト兄さんは7つ年上
年の近いホルディ兄さんは気やすく良く構ってくれていた
「にしても、ロベルト兄さんからランディがキレたって聞いた時はゾッとしたぜ」
「あぁ、目の前でキレられたあの時は違い意味でもう駄目だと思ったぞ」
「2人で何深く納得してるんですか?自分には納得がいかないんですが」
その言葉でロベルト兄さんとホルディ兄さんが顔を見合わせて深いため息をついた
「5年前の訓練所の事覚えてるだろ?」
「ヨーゼフって子の事だ」
ヨーゼフって、あぁ思い出した
5年前の訓練所の出来事
訓練所は退役した騎士や衛士が教官をやっていて、武を持って成り上がを目指す者の登竜門的な意味合いと、退役した騎士や衛士の再就職先としての意味合いのある場所だ
訓練所は貴族平民関係なく受け入れていて、専属教師が付けられる貴族は別として、付けられない下級貴族は大体通っていたし、腕っ節を鍛えられる場所として平民も多く通っていた
そんな場所だから当然グループが生まれ、貴族3人組がヨーゼフという平民の子をターゲットにして訓練と称して虐めを繰り返していた
訓練所に連れて行かれた初日、3人で体の小さいヨーゼフを滅多打ちにしていたので、思わず割り込んで退けたのを覚えてる
相手は3人とは言え力任せに木刀を振り回すだけのお粗末な物で、多少なりとも兄や父上から剣の手ほどきを受けていたので苦も無く倒せた
「何ほどよく美化してるんだよ」
「ホルディ兄さん、人の回想に割り込んでこないで下さい」
「いーや、言わせて貰う。ランディは相手の剣を受け流して、わざと痛いところに打ち込んでた。しかも同じ所に打ち込んで骨折ったよな。事故があった時用にポーション取り上げて『戦場でそんな隙が有ると思うか』って言って今度は骨折れないようにボコったよな」
「キオクニゴザイマセン」
「何片言になってるんだよ、覚えてるじゃねーか」
「いやホント切れたランディは容赦ないからな、今回は相手が本当に駄目かと思ったよ」
二人して残念な物を見るような目で見るの辞めて貰えませんかね?
後で知ったのだけれど、ヨーゼフは雑貨屋の息子で、仕入れに出ていた父親を山賊に殺され、母親と幼い弟と頑張って生活していた
訓練は半日単位で行われるので、家族を守れるように参加していたのだそうだ
彼は元気でやっているだろうか?
「ところで、ロベルトをケガさせた相手はどうなったの?」
母上ナイス話題転換!
「ポ-トリス=ズランベルク伯爵の事か、彼は騎士団長を解任されて家督を息子に譲って、領地で隠居と言う名の軟禁生活になったよ」
「ここまでの事をしていて、その程度で済まされるものなのですか?」
「王家が決めたことだ。それにポートリス卿は野心あふれる人物ではあったが思慮深く王家への忠義は本物で、今回の事件を起こすような男ではなかった。調査の結果どうやら側近数名と共に精神操作を受けていたようで、解けた今は大人しく尋問に答えているそうだ」
ポートリス卿も自分と同じであの老婆の被害者なのかもしれない
そう思うとやるせない気持ちになった
家族の時間は程なくして解散となった
結局ロベルト兄さんの奥さんポリーアさんは挨拶以外しゃべらなかった
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